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[ ハードボイルド ]
ウィンディ・ストリート
ヴィク
サラ・パレツキー 出版月: 2006年06月 平均: 5.00点 書評数: 2件

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早川書房
2006年06月

早川書房
2008年06月

No.2 4点 レッドキング 2025/12/23 21:37
ヴィクシリーズ第十二弾。ヒロインの生まれ育ったシカゴ市南地区・・荒廃状況の地区らしい・・、出身校である荒れた高校の女子バスケット部コーチを引き受けざるを得なくなったヴィク。ここ数作に似て、今回は、中南米移民と米国セレブ階級の齟齬軋轢がテーマ。大企業経営者一族の子息とメキシコ移民貧困家庭の娘、またも、米版「ロミオとジュリエット」で話は進む。ラテンカトリック・・貧困と因習、色情と篤信、熱狂と教条の混合・・に対する、ヴィクのアンビバレントな立ち位置・・弱者救済・社会的平等への共感と、教条崇拝・偏狭的戒律への反発・・がバランス良く表現されている。(でも、「ミステリ」としてオマケ評価するには、そろそろ、息切れなのかな、このシリーズ・・・もちっと付き合ってみるか・・)

No.1 6点 2021/10/26 20:49
文庫本で700ページを超え、タイムリーな社会派テーマ性を持った『ブラック・リスト』に次ぐ、ヴィク・シリーズの第12作は、その前作より100ページほど短い(それでも約630ページ)、またハードボイルド系ではありふれた事件背景の作品でした。その分パレツキーには珍しく、構成的に多少工夫を加え、プロローグに派手な放火事件を置いて、その後いったん過去に戻るといった手法を使っています。
しかしこの作品の魅力は、ヴィクが事件に関わるきっかけになった出来事、彼女が母校で、バスケット部の臨時コーチをすることになる点でしょう。女子高校生が何人も登場し、特にそのうちの1人は事件に直接関係することになります。さらに敵役企業社長の孫であるビリーが加わり、小説に若々しさを与えています。
邦題は前作と違い、原題("Fire Sale")とは全く異なるもの。「ウィンディ」って何のことだか。


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