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ALFAさん
平均点: 6.62点 書評数: 200件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.20 9点 シャーロック・ホームズの冒険- アーサー・コナン・ドイル 2017/03/19 13:00
いわずと知れた聖典。小学生のころから楽しんで、今もなお楽しめるというのもすごい。
19世紀ロンドン、ワトソン、ホームズという不動のパッケージに多彩な着想の「お話」が盛られているのが楽しい。そしてこの多彩な着想が後世のミステリ、スリラー、冒険小説へと進化していくということだろう。
フェイバリットは元祖ミステリ「赤毛連盟」と元祖スリラー「まだらの紐」
グラナダTVの名作ドラマシリーズではこの二作に加えて、「ボヘミアの醜聞」「青いガーネット(紅玉)」がおすすめ。
このころはまだ美青年の面影が残るジェレミー・ブレットがさっそうと演じている。ドラマは四作とも評価10。

No.19 7点 ジェゼベルの死- クリスチアナ・ブランド 2017/03/19 10:56
「緑は危険」と並ぶブランドの代表作。トリックの精度はあちらのほうが上だが、作者らしいブラックな味が楽しめるのはこちら。
冒頭の「死」から七年後、殺人予告が次々に来て・・・とテンポよく展開する。
そして衝撃のクライマックス。
また本筋とは関係ないが、第二の死体発見のシーンは大いにウケた。
ところがそのあと展開はもたつき始める。ブラックなトリックが明かされる最終盤はさらに「散らかっている」。ここは切れ味鋭い刃物のような真相開示を期待したいところなのに。
コックリルもずいぶんもたついている。ポアロの真似をする必要はないが、何もここで読者をイラつかせることはないだろう。
人物の名前で遊ぶ作者の癖も困りもの。ネーミングに洒落があるのは結構だが、一人の人物を二、三通りに呼び変える癖にはイライラする。
イゼベルとブライアンは別として、ジョージ=マザーディアー、エドガー・ポート=シュガー・ダディなんてどうせ皮肉な呼び名なのだから、紛らわしいカタカナにせずに「ジョージ坊や」くらいに意訳すればいいのに。と訳者に八つ当たりしたくなる。
八つ当たりついでにさらに、例の人物の「訛り」の日本語訳には非常に違和感がある。あれでは訛りではなく別の方向にキャラがイメージされてしまう。
単なる日本語への置き換えではなく、日本語で作品を再創造するくらいの新訳が出たら評価は2ポイントは上がるところだ。
とはいってもブランド一流のブラックなキャラ満開のミステリ。未読の人にはお勧めです。

No.18 9点 そして誰もいなくなった- アガサ・クリスティー 2017/03/18 13:18
いわずと知れたクリスティの三大前衛ミステリの一つ。他の二作同様、ネタバレを食わなかった幸運な人だけが人生に一度楽しめる。
展開は邦題通り、猛スピードで次々に人が殺されていく。推理する暇はあまりないから終盤まではミステリというよりスリラーテイスト。
真相は最後に明かされるが、犯人のダークな心象は後期のクリスティ作品にも通じるものがある。
こんな着想を単なるパズルミステリに終わらせない力量はさすが。
それだけでもう満点だが、最後から二番目の「死」を心理的な可能性に頼った点でマイナス一点。

No.17 6点 緑は危険- クリスチアナ・ブランド 2017/03/17 09:56
陸軍病院という閉じられた空間、限られた登場人物、そして次々に起こる殺人と殺人未遂。
申し分ない本格派ミステリの骨格を持った長編である。にもかかわらず読後の感想は「うーん長い!」であった。
実際には300P(ハヤカワ)だからそれほどの尺ではない。長く感じるのは、最初の殺人が起こるまでと後半の容疑者六人が軟禁される場面。この両方で全体の半分を占める。
特に後半、読者としては六人が軟禁されてお互いが疑心暗鬼になり、じわじわと真相が見えてくるスリルを味わいたいところだが、そうはならない。お互いに遠慮しながらの推理合戦でそこに真相はないことが見えてしまう。そして真相は突然外(警部)からやってくる。直前に荒っぽいミスリーディングを伴って。
四つの事件の関連性、巧みな伏線、複数のミスリーディングなどが精緻に組み立てられているから、フーダニットを最重視する読み手には満足感は大きいだろう。しかし私には高性能のエンジンとシャシーに大きすぎるボディを乗せた車みたいに思えた。前半と終盤をコンパクトにしたら引き締まったいい中編になっただろう。
短編集「招かれざる客たちのビュッフェ」のような毒のある切れ味は感じられなかった。
ミステリを商品としてみた場合の不満もある。人物をその時々で、姓、名、ニックネームで呼び変えるのは不親切である。英語のネイティブはこれでも煩雑ではないのだろうか。もちろん原文がそうなっているのだろうが、ここは訳者の裁量でファーストネームとフルネームくらいに統一できなかったものか。

No.16 9点 オリエント急行の殺人- アガサ・クリスティー 2017/03/16 10:57
採点はむつかしい。
とにかくこのトリックを小説化しただけでもう満点ともいえるし、その分犯行のリアリティや、謎解きの楽しさが犠牲になっているともいえる。
でも読まないより読んだほうが「一度目は」思いっきり楽しいのでこの評価。
映像に向いた作品と見えて、映画もTVドラマもそれぞれ名作になっている。
映画はオールスターの演技合戦が見もの。アルバート・フィニー(ポアロ)の速射砲のような尋問を「食い」ながら返していくウェンディ・ヒラー(公爵夫人)の緊迫感あふれるやり取りが印象に残っていたがDVDでは別テイクになっていた。
TVドラマ版は重厚でシリアスな改変は見事だが、一部のキャスティングが物足りない。
追記 ケネス・ブラナーの最新作も楽しい。ジョニー・デップの絵に描いたような悪役がいいし、堂々たる英国紳士になってしまったポワロは笑える。
いずれも評点9。

No.15 8点 葬儀を終えて- アガサ・クリスティー 2017/03/16 10:10
お屋敷、富豪の死、遺産相続、連続する死者、と絵にかいたような古典本格派ミステリの構成。
しかも開始早々、たった一言のセリフでいきなりミステリモードに突入する。
比較的後期の作品のわりに人間ドラマの要素が少ないので落ち着いてフーダニット、ホワイダニットが楽しめる。登場人物がいささか多すぎるが。
どの作品でもそうだが、現実世界のリアリティとミステリ内のリアリティとの距離をどうとるかによって楽しみ方は変わってくる。現実寄りにリアリティを設定すると、この犯人がフェルメールを換金することは全く不可能だから、この作品は評価できなくなる。同様に入手方法としてこんな仕掛けをするかという疑問もありうる。そして例のトリック、ミステリではおなじみだが、現実ではまず使えない(厳密な意味では)。
私はここでは、いずれもミステリ内のリアリティ基準としてアリとする。ただしクリスティも多用する例のトリックは作品によって、またその前提条件によって評価は変わってくると思う。
なお、デヴィッド・スーシェ主演のドラマ版ではストーリーが若干改変されていて、個人的にはより楽しめた。
細かいところでは、フェルメールがレンブラントになっているし、きわめて礼儀正しい犯人が最後の最後にタガが外れたような壊れっぷりを見せる。鬼気迫る演技で見ごたえがある。
ドラマ版もおすすめ。(こちらは10点)

No.14 9点 ブラウン神父の童心- G・K・チェスタトン 2017/03/14 17:03
初めて読んだとき、ルパンとホームズしか知らなかった中学生は「大人のミステリとはこういうものか!」と感激した。
十分な大人になって再読すると、メルヘンな味わいを持った、とてもよくできたミステリという感じがする。
近年新訳が二つも出たので比較を。
「オリーブとシルバーの色にとざされた嵐模様の夕暮れがせまるスコットランドの灰色の谷、そのはずれにやって来て、なんとも妙なグレンガイル城をつくづく見やっていたのは、これも灰色のスコットランド式肩掛けにくるまったブラウン神父であった。」(創元)
「オリーブ色と銀色の嵐の夕暮れが迫る頃、ブラウン神父は灰色のスコットランドの格子縞羅紗服にくるまり、灰色のスコットランドの谷のはずれへやって来て、奇怪なグレンガイル城を見やった。」(ちくま)
「オリーブ色と銀色の嵐の夕暮れが迫る頃、ブラウン神父はスコットランド風の格子縞の肩掛けをまとい、灰色のスコットランドの谷の外れにやってきて、奇怪なグレンガイル城を眺めやった。」(ハヤカワ)
いずれも「イズレイル・ガウの誉れ」の冒頭。
旧訳が英文の逐語風で読みにくいのに対し、新訳はいずれも日本語としてこなれている。ちくまがあえて漢語表現を多くして、一種の風格を感じさせるのに対し、ハヤカワは圧倒的に読みやすい。(活字もいちばん大きい)
12編中のフェイバリットは「折れた剣」。初めて読んだとき、映画にしたらさぞ見ごたえがあるだろうと思った。
また「木の葉は森に隠す」「森がなければ森を作る」というフレーズなど、その後の行動哲学に影響するくらい心に残った。

No.13 7点 落日の門- 連城三紀彦 2017/03/13 18:11
未遂に終わった架空の2・26事件を背景に、将校たちやその関係者を主人公にした五編の物語。
話はそれぞれ完結しているので短編集ではあるが、人物は相関があり因果もつながっているのでむしろ長編として読むべきか。
ただ五編すべて、そのオチが人間関係の反転なので、少々飽きる。
中では、「家路」がやや異質。時間軸のひずみもあるので、ミステリというよりは中井英夫風の幻想小説として読んだほうが無理がない。
短編としてのフェイバリットは「落日の門」。

No.12 4点 人質カノン- 宮部みゆき 2017/03/11 18:40
7編からなる短編集。
ミステリ風味の人情噺か、「社会派メッセージ」仕立てのミステリか。
それぞれの割合がちょうど五分五分なのが気持ち悪い。
同じく社会派と言われた松本清張の場合、どんな大きな社会的テーマも傑作ミステリ創造のための材料に過ぎなかった。結果として大きなメッセージ性を持つ場合もあったということだ。
この短編はメッセージ発信のために書かれたように読めてしまう。
さすがにスラスラ読めるが、やたらモチーフにいじめが出てくるのも食傷する。
敢えてフェイバリットは「八月の雪」。この主題をしっかりしたミステリ仕立てで読みたかった。

No.11 7点 黒地の絵- 松本清張 2017/03/09 17:21
9編からなる短編集。
最も読みごたえのあるのは「真贋の森」。日本美術史界という閉じられた世界の中で、あるたくらみが緻密に構築されていくのがスリリング。エンディングはもう一方の「解」のほうが読み手のカタルシスは強いのだがなあ。それだけ読者に対する「動機」の刷り込みがうまいということ。
もう一つのフェイバリットは「拐帯行」。鮮やかな反転とどん底からの希望が見えて読後感がいい。
表題作は社会性とインパクトのあるモチーフによる復讐譚だが、尺の長さのわりにミステリとしての構造はシンプル。
「確証」は、何もこんなものをモチーフにすることはないだろうと思ってしまう。

No.10 5点 死の枝- 松本清張 2017/03/09 10:56
11編からなる短編集。ほとんどが20から30ページの超短尺なので、構成は長い前振りのあと急転直下の結末となる。
犯罪のパターンも多彩なので、準ショートショートのミステリ、サスペンスとして楽しめるが、出来は玉石混交。
フェイバリットは「入江の記憶」。一方「不法建築」は描きかけの絵を見るようで、ミステリとしてもサスペンスとしても成立していないと思うが?

No.9 6点 張込み- 松本清張 2017/03/08 18:11
数十年ぶりに再読。
粒ぞろいの8編からなる短編集。
そのうち4編は、たくらみが小さな偶然から一気に破綻するという清張お得意のパターン。初めて読むと新鮮だが、再読すると印象が薄くなってしまう。
逆に「張込み」や「投影」のようなミステリ味の人情噺のほうが再読に耐える。
フェイバリットは最後の反転が鮮やかな「一年半待て」。
ミステリ、サスペンス、心理小説と一冊で多彩な清張ワールドが楽しめるから未読の人にはお勧めです。

No.8 8点 黒い画集- 松本清張 2017/03/08 15:18
「遭難」「天城越え」という重量級の名作を含む7編からなる短編集。
評点は「遭難」10、「証言」6、天城越え」10、「寒流」6、「凶器」7、「紐」8、「坂道の家」6。
上位2作はオールタイム級の傑作だろう。
「遭難」は後半の文字通り命がけの心理戦が見事。
「天城越え」はシンプルな構造のミステリだが、30年の時を隔てた回想によって主人公の半生を俯瞰するような奥行きが出ている。突然の回想で動揺しても足元の安定は時効によって担保されている。
「凶器」も構造はシンプルだが、犯人がせっせと「凶器」を隠滅してる情景を思い浮かべるとおかしくなる。思わず証拠不十分による迷宮入りを願ってしまう。

No.7 6点 駅路- 松本清張 2017/03/08 14:47
表題作を含む11編からなる短編集。
いずれも40ページほどの短尺なので、長めの前振りと急転直下の解決という構成になるのは仕方がない。
中では「巻頭句の女」が本格ミステリの骨格を持っている。できればもっと長い尺で読みたかった。
フェイバリットは「陸行水行」。厳密にはミステリではないしハッピーエンドでもないが奇妙な味わいのあるエンディングである。

No.6 9点 宵待草夜情- 連城三紀彦 2017/03/07 15:57
表題作を含めた5編からなる短編集。
明治から昭和(戦後)までを舞台にしている点で「花葬」シリーズにも比べられるが肌合いは少し違う。
評点は「能師の妻」7、「野辺の露」6、「宵待草夜情」7、「花虐の賦」10 、「未完の盛装」8
表題作はミステリ風味の恋愛小説。殺人については「殺したのは**であろう。」の一文のみで終わっている。
マイベストは、構えの大きさ反転の鮮やかさからも「花虐の賦」。
名作「戻り川心中」同様、肥大化した自我を持つ人物がキーになるが、真相が明かされてもあれほどストンとは腑に落ちない。この人物が現世的な成功者、つまり「リア充」そのものだからだ。
この人物の心がもっと危うい均衡の上に成り立っていたら、そしてそれがプライドとともに崩れ去ったとしたら「戻り川心中」と並ぶ名作になっていただろう。
それにしてもこの作者、重厚な主題を惜しげもなく短編にまとめるのはすごい!
「花虐の賦」や「能師の妻」など長編で書いてくれれば谷崎のような読みごたえがあっただろう。短編でも十分ずっしりしているが。

No.5 6点 夜よ鼠たちのために- 連城三紀彦 2017/03/06 15:55
アクロバティックな反転を駆使した9編。
ここまでくるとリアリティは横において論理の曲芸を楽しみたい。
評点は「二つの顔」「過去からの声」が7、「奇妙な依頼」「夜よ鼠たちのために」「代役」が6、他は5。
表題作は長編にしてもおかしくない構成と大きな反転は見事だが、犯罪のもとになる行為が陰惨で後味が悪い。
フェイバリットは「過去からの声」。後味すっきりというほどでもないが。

No.4 5点 夕萩心中- 連城三紀彦 2017/03/06 10:49
(若干のネタバレ注意)
花葬シリーズの3編とコメディタッチのミステリ1編で、短編集としてのまとまりはない。
評点は「花緋文字」5、「夕萩心中」6、「菊の塵」4、「陽だまり課事件簿」5。
「夕萩心中」はこのシリーズらしい抒情的で重厚な作品。構図の反転も申し分ないのだが基本的なところで腑に落ちない。
心中というのは魂の純化の行為である。そこにこんな大きい不純物(不純な動機を持った嫌悪すべき人間)を伴うことはあり得ないと感じてしまう。
物理的にはともかく心理的には受け入れがたい「解」である。
「菊の塵」にはわからないところがある。何のために死者の服を着替えさせたのか?
どなたか解説してくれませんか?
「陽だまり課事件簿」はミステリとしてはともかく、ドタバタぶりがイタい。「どうです面白いでしょう?」と言われながら読んでるようで困ってしまう。
ドタバタはこの作者のキャラではないということか。

No.3 5点 恋文- 連城三紀彦 2017/03/06 10:17
連城三紀彦「恋文」・・・字面を見るといささか気恥ずかしいが、中身は上質でやや薄味の人情噺5編。ミステリではない。
評点は「恋文」5、「紅き唇」6、「十三年目の子守唄」4、「ピエロ」5、「私の叔父さん」5
フェイバリットは「紅き唇」。謎解き(らしきもの)もあって後味はいい。
いずれにも読み手の予想を超えた「無私」の人物が登場する。
世の中に100%「無私で善意の塊」という人間はいないのだから、彼、彼女らを「無私」たらしめている「何か」がキモになると思うのだが、「紅き唇」以外はそれが希薄であるか、または無理がある。
「ピエロ」に至ってはそれが全く描かれていない。したがって読後はただむなしさだけが残る。
その「何か」が描かれれば深い話になると思うのだが。
ピエロもメイクを落とせば生身の人間になるはずだから。

No.2 8点 変調二人羽織- 連城三紀彦 2017/03/05 10:42
作者自身のあとがきにもある通り、ぎりぎりまで犯人がわからない五つの短編。
評点は「変調二人羽織」8、「ある東京の扉」6、「六花の印」10、「メビウスの環」6、「依子の日記」8
フェイバリットは「六花の印」。明治と現代のカットバック構成が最後に辻褄が合うのが見事。トリックは物理的にきわどいが。
他は「メビウスの環」は怒涛の反転攻勢、「ある東京の扉」はミステリ風味のコメディ、とそれぞれ持ち味が違うのは楽しいが表題作を含めてやや「とっちらかった」印象は否めない。
表題作の美文調に名作「花葬」シリーズの予兆を見ることができるが。

No.1 10点 戻り川心中- 連城三紀彦 2017/03/05 09:53
連城三紀彦はそのケレン味たっぷりなペンネームに恐れをなして敬遠していた。
もっと早く読めばよかった。
大正から昭和初期の時代設定、花をモチーフにした抒情的な五つの短編は、いずれも大仕掛けな構図の反転によって見事なミステリーになっている。
お気に入りは「戻り川心中」「藤の香」「桔梗の宿」。
表題作は、真の動機が明かされた瞬間、犯人の才能と肥大化した自我のありようが腑に落ちて、謎解きだけではなく文学創作の本質をも問う作品である。
「桐の棺」はチェスタトン張りの逆説的なトリック、「白蓮の寺」は構図の反転がともに見事だが、心理的にしっくりこない。
つまりこのような犯人がこの動機でこの犯罪をするか?と思わされる。
ディテールが美しいだけに残念。

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ALFAさん
ひとこと
物理的な合理性、心理的な整合性、生き生きとした情景描写などがバランスした作品が好きです。
好きな作家
アガサ クリスティー、クリスティアナ ブランド、連城三紀彦、G.K.チェスタトン
採点傾向
平均点: 6.62点   採点数: 200件
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