皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
パメルさん |
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平均点: 6.13点 | 書評数: 622件 |
No.20 | 4点 | クリスマス・イヴ- 岡嶋二人 | 2017/12/23 12:49 |
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クリスマスに合わせて読んでみた。まあ、最初からそんな楽しいストーリーではないとわかっていたが、なぜ作者は、このタイトルにしたか全く理解できない。タイトルって大事だと思うんだけど。
昔、13日の金曜日というホラー映画がったが、それに近い感じでオチも大体予想できてしまう。 またその映画程、恐怖感は味わえないし展開力にも不満が残る。 ホラー小説と恋愛小説を合体させたような作品だがどちらも中途半端な感じが否めない。 |
No.19 | 5点 | コンピュータの熱い罠- 岡嶋二人 | 2017/09/15 13:11 |
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まだパソコンもあまり普及していなかった時代に書かれたとは思えないほど、コンピュータや情報に関わる事件の先見性に驚かされる。
ただ彼らの良さが発揮されているかといえば疑問が残る。 トリックなど謎解きの面白さは味わえないし、サスペンスのジャンルにしては肝心の緊迫感が足りない。 ストーリーの構成も冒頭部分では引き込まれるが、起伏が少なく淡々と進行するため、展開力に不満が残る。 真犯人に意外性はあるが、推理する余地は無いし登場人物が少ないこともあり、ピンとくる人も多いでしょう。 |
No.18 | 6点 | なんでも屋大蔵でございます- 岡嶋二人 | 2017/05/22 13:31 |
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五編からなる短編集で「日常の謎」の先駆けとも言われている作品
法を犯す事で無ければ依頼があれば何でも引き受けるというなんでも屋さんが難事件を次々と解決していく 主人公が飄々としているため全体的にホンワカした雰囲気が漂っており軽い感じがする点は好みから外れているが肝心の部分は細部まで計算された本格ミステリに仕上がっておりフーダニットとして十分楽しめる |
No.17 | 5点 | ビッグゲーム- 岡嶋二人 | 2016/11/08 23:05 |
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野球ミステリ
野球の専門用語が飛び交うためある程度野球の知識が無いと何を言っているのかわからないかも知れません 情報が他チームに漏れているのではないかそして内部にスパイがいるのではと疑心暗鬼になっていき不可解な事件が発生する 謎が謎を呼ぶようなスリリングな展開が楽しめる ただ動機が弱いし罪を犯さなくても違う方法で解決できたのではと感じたため減点 |
No.16 | 6点 | 殺人者志願- 岡嶋二人 | 2016/09/18 11:37 |
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返すあてのない借金に切羽詰まり殺人を請け負う夫婦
密室殺人を企てるのだが土壇場で躊躇してしまう 証拠隠滅のために現場に戻ると考えられない光景が・・・ 奇怪な罠が次々と仕掛けられている 斬新な構成と型破りなユニークな展開 夫婦の軽妙な会話も楽しい サスペンスとしてはおとなしめ |
No.15 | 4点 | 三度目ならばABC- 岡嶋二人 | 2016/08/26 18:12 |
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七編からなる短編集
テレビの下請け制作として事件の再現ドラマを請け負っている 真相を追求するため推理合戦をするデコボココンビ このデコボココンビの軽くてウザイ会話とノリがどうも肌に合わなかった トリックも全体的に今一つで緊迫感は皆無に近い |
No.14 | 5点 | 七日間の身代金- 岡嶋二人 | 2016/07/02 01:19 |
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異常な人間関係と犯人の狂気に満ちた犯行に驚愕
犯人消失のトリックや密室トリックは強引な力技を使った感が否めない 犯人は想像した通りで驚きは無かったし岡嶋作品では水準以下の印象 |
No.13 | 6点 | 眠れぬ夜の報復- 岡嶋二人 | 2016/05/07 02:09 |
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事件の真相を奇想天外な捜査方法によって徐々に
あぶりだしていくプロセスが読みどころ 十分楽しめる作品になっているが 「眠れぬ夜の殺人」に比べプロットの緊密さが 失われていることは否めない |
No.12 | 7点 | 眠れぬ夜の殺人- 岡嶋二人 | 2016/04/07 14:05 |
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一つの謎が解けると次から次へと謎が連鎖的に発生していく
一種のコンゲーム要素もあり最後まで展開が読めない複雑なプロット 警察という組織では使えない非常に危険で強引なやり方で解決する サスペンスフルな痛快エンタメ小説 |
No.11 | 6点 | どんなに上手に隠れても- 岡嶋二人 | 2016/02/08 17:02 |
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誘拐犯の仕掛ける数々の入り組んだ計画や
被害者サイドの後手後手に回り翻弄されていく過程が 面白く緊迫感が楽しめる ただ計画があまりにも危うく現実的では無いところが難点 |
No.10 | 7点 | タイトルマッチ- 岡嶋二人 | 2016/02/08 11:27 |
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誘拐犯の要求が身代金では無く「ノックアウトで勝て」
という設定がワクワクさせられる 三日間の出来事に期間を絞り試合へのタイムリミットが 設定された展開に緊迫感がみなぎってくる スピード感があり心理描写も丁寧に描かれており ボクシングを知らない人でも十分楽しめるサスペンス |
No.9 | 7点 | 解決まではあと6人 5W1H殺人事件- 岡嶋二人 | 2016/02/04 19:53 |
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興信所を訪れては奇妙な依頼をしていく謎の女
本当の目的な何なのか? WHO? WHERE? WHY? HOW? WHEN? WHAT?の章立てという 斬新なスタイルで読者に挑戦する華麗なメドレーミステリ 特異なストーリーに振り回される快感がある |
No.8 | 7点 | クラインの壷- 岡嶋二人 | 2016/01/29 14:20 |
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現実世界とヴァーチャルな世界との区別がつかなくなり
精神のコントロールがきかなくなるSFミステリ ヴァーチャルリアリティの技術がほとんどなかった時代に なぜこのようなリアルな描写が出来たのか不思議でならない この作品の魅力は人間の認知の不確かさを想起させる点でしょう |
No.7 | 6点 | 開けっぱなしの密室- 岡嶋二人 | 2016/01/24 01:11 |
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六編からなる短編集
その中では表題作と「がんじがらめ」が良かった 「がんじがらめ」では倒叙の手法を用いながら ラストに綺麗な反転を織り込んだだけでなく 犯行が判明する契機が主人公自身のミスになっており しかもそれをすべて前半に伏線として明確に描いている |
No.6 | 8点 | あした天気にしておくれ- 岡嶋二人 | 2016/01/21 13:35 |
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狂言誘拐テーマの倒叙ミステリとしスタートし
中盤からは事件に便乗した謎の人物の正体を探るフーダニットの要素や 身代金受け渡しのハウダニットの要素も加え 更にラストで事件全体の構図をひっくり返して見せるという 凝った構成で楽しめる |
No.5 | 9点 | 焦茶色のパステル- 岡嶋二人 | 2016/01/21 13:30 |
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夫の死の理由を探るホワイダニットから始まる展開は
一部の謎が解かれると新たな謎が現れ不透明な競走馬売買 そして汚職問題へと二転三転する 競馬界を震撼させる真相は冒頭からの物語全体の見え方をも 反転させる本格ミステリ |
No.4 | 6点 | チョコレートゲーム- 岡嶋二人 | 2016/01/20 01:39 |
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事件の予告や意外な真実をあくまでも推理によって
見つけ出す展開には本格ミステリの楽しさが溢れている ただ親子間における理解の断絶を徹底して描いた深刻な 内容の為雰囲気はどんよりと重い |
No.3 | 6点 | 七年目の脅迫状- 岡嶋二人 | 2016/01/20 01:31 |
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展開は二転三転し犯人の本当の狙いが解らず物語は進み楽しめるが
事件の真相を追うために来た場所で自分の見合い相手に会うとか その女性が事件を追っているとか都合のいい偶然が重なったのが不満 |
No.2 | 9点 | そして扉が閉ざされた- 岡嶋二人 | 2016/01/14 00:51 |
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クローズド・サークルものが好きな人にはたまらない作品
他の作品と違う所は事件自体は過去の事であり 推理を閉ざされた空間で行われるという所 動機自体は全員にあるのだが推理すればするほど 誰もが犯人ではあり得ないと結論に達してしまう この推理合戦が読みどころ サスペンス調に物語は進み真相には気づく人は少ないでしょう これは本格ミステリの傑作 |
No.1 | 10点 | 99%の誘拐- 岡嶋二人 | 2016/01/11 22:24 |
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パソコン通信・コードレス電話・ラップトップパソコンといった当時の
最新鋭機器を駆使して捜査陣を煙に巻くさまが心地良い ハイテクによって制御された完全犯罪をこの時代に書かれたという事が 何よりも驚きである スピード感もあり時代を超越するエンターテインメント小説 |