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ミステリ初心者さん
平均点: 6.20点 書評数: 388件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.48 7点 犬神家の一族- 横溝正史 2012/07/27 09:36
ネタバレあります

 この時代の雰囲気、人のすり替え、考えただけでもゾクゾクさせられるような作品でした。古い作品でも、旧くならないです。
 スケキヨの姿や、下半身だけ池から出てる死体など、いまでもネタにされてるほどインパクト抜群です。

 入れ替わりが犯人の狙いの一部と勘違いすると、入れ替わりの主と協力関係になりえない人を犯人候補からはずしてしまうため、ミスリードされてしまいます。ただ、自分はバラされた感があったので、楽しめませんでしたが。
 まあ、どっちにしろ、犯人当ては楽しめないと思います。

 

No.47 6点 トリック狂殺人事件- 吉村達也 2012/07/27 09:08
 主人公の得意料理は、カップラーメンに湯を入れること。面白いです。

 設定が面白い作品なのに、あんまり設定が生かされてないというか、割と普通の推理小説でした。クローズドサークルものなので、ドキドキ感は有りました。

 犯行のトリックは普通でしたが、それを隠す犯人の方法がよかったです。ただ、実現不可能のに感じる部分も有りました。

No.46 7点 三幕の殺人- アガサ・クリスティー 2012/07/27 09:04
 ずっと前に読みました。
 自分は、推理小説においての犯人の殺人動機はどうでもいい派(?)なのですが、この作品の第一の殺人の動機はわりと好きです。頭の体操のような面白さがありました。
犯人の特徴が出ていると思います。

 犯人は、ちょっと分かりやすい? 予想がつきやすいです。

 最後のポアロの皮肉が面白いです。

No.45 6点 六枚のとんかつ- 蘇部健一 2012/07/13 15:49
ネタバレがあります

 面白かったです。まじめな雰囲気で書けば、普通の推理小説になると思います。

 とんかつのトリック?はこち亀の両さんもやっていたような気がするw

No.44 8点 どんどん橋、落ちた- 綾辻行人 2012/07/13 15:37
 けっこう前に読んだ作品ですが、インパクトが強く、忘れられません。オリジナリティーが強いので、ちょっと甘めの点数かもしれません。

 作者の気持ちがちょっと分かる作品。甲虫の死骸に群がる蛆虫?だったかな? すごい卑下しててビビります。

 犯人当てパズルのような作品ですが、館シリーズのような大トリックが楽しめると個人的には思っています。イソノ家はそのなかで一番好きです。あの手のトリックは好みです。

 推理小説の読み方が分かる本だと思うので、慣れてない人はこの作品を読めば良いと思います。

No.43 6点 迷路館の殺人- 綾辻行人 2012/07/13 15:26
ネタバレあります


 読んだ当時は、作中作に慣れていませんでした。そのため、読了後「こんなもんわかるわけねーよ。当てさせる気ねーだろ」とか思っていました。ミステリのお約束をよく知っている人向けだと思います。

 血を血で隠す→容疑者に外傷がない→生理による出血までは分かっていましたが、「おばあさんは現役か?」とか的外れなことを考え、叙述トリックに気付きませんでした。

 今読んだとしたら、気付く可能性はあると思うんですよ。鮫島という苗字=男っぽい という考えがありませんから。なでしこJAPANの影響です。

No.42 7点 黒猫館の殺人- 綾辻行人 2012/07/13 15:17
ネタバレあります


 読んだ直後は、5点ぐらいかなと思いましたが、好きな部分があったため、7点にしました。

 十角館や、時計館の後に読んだため、あまり衝撃はありませんでした。ただ、一番大きなトリックと、手記の犯人を当てるロジックがうまくつながっている感じが良いです。大きな叙述トリックがある小説は、それが分かったとしても、犯人が当てられない場合があると思います。

 館シリーズはどれも面白いものばかりですね

No.41 7点 悪魔の手毬唄- 横溝正史 2012/07/13 15:07
ネタバレしてるかもしれません


 あるミステリー系のTVドラマの結末が、この小説の結末と同じだったため、ネタが割れた状態でみました。かなり後悔しました。

 ミッシングリンク的な楽しさがありました。的外れだったらすいません。

No.40 9点 過ぎ行く風はみどり色- 倉知淳 2012/06/20 12:32
ネタバレあります。


 一言で言うと最高 いろいろな意味で最高。
 叙述トリックのパターンのひとつだと思います。が、そのなかでも、かなり完成系に近いと思います。
 矛盾しているけど矛盾していない。主観が変われば印象も違う。ある作品にもこういうトリックが使われてますね。

 小説としても面白い話が多々あります。霊媒師の話は好きです。生きている人が救われる霊媒や占いなら、嘘でも構わないですね。金儲け過ぎはだめだけど。「あんた死ぬわよ」といっていた占い師は嫌いですが

 姉は、この人の作風から、犯人が想像できたそうです。

No.39 6点 Fake- 五十嵐貴久 2012/06/20 12:22
 本格ミステリではないので、評価が難しいのですが。
 このページ数にもかかわらず、一晩で読んでしまいました。気づいたら朝になってました。おもしろかったです。

 主人公と、主人公の友達の娘の関係は、漫画みたいですね。なんとなく。

No.38 8点 時計館の殺人- 綾辻行人 2012/06/20 12:14
ネタバレあります



 館シリーズでもかなり面白い作品です。館シリーズの魅力たっぷりです。クローズドサークル、大量殺人、大掛かりな仕掛け、叙述トリックのどんでん返し。迫力満点です。

 メイントリックが良いです。
館の外と中は明らかに時間があってない。が、館に入った時間は外と中で同じ。時計の数が多すぎて針を操作することができない。ならどうするか? 普通は、時計の1秒1秒が違うとは思わない。無意識に時計の1秒の感覚は信頼してる。でも、掛け時計の時間の狂いはだいたい起こってるし、その原理も電池切れなどで1秒1秒が遅くなってる。普通に目にしていることなのに気づかない。
 実は、自分は、某動画投稿サイトの動画が音ズレを起こしているのを見て、このトリックに気づくきっかけになりました。動画と音が徐々にズレていくあれです。

 悪い点を上げるなら、あまり犯人当てを楽しめる作品でないこと。

No.37 6点 奇面館の殺人- 綾辻行人 2012/06/20 11:52
ネタバレあります。



 館シリーズをこれだけ出していて、またまた騙されてしまいました。楽しめました。

 仮面の状況や首無し死体は、誰かが入れ替わっているとか、そういうものを期待していたor無意識に決め付けていたんですが、それ自体罠で、入れ替わりはかなり早くに起こっていたのは、かなりミスリードだと思いました。

 叙述トリックが恒例ですが、今回も見事にだまされました。たしかに、あれはまだ使われてない。こんなところにもまだ叙述トリックがあったか…うまい。

 不満な点は、頭を切らなくてはいけなかった状況。
閉じ込められてしまったから→どうせ館シリーズだから抜け道が…と思ってしまう。サロンに用があるかと思った。抜け道自体はあったけど、閉じ込められて困るという状況は、作者の勝手で、どことどこがつながっているのかをあらかじめ示してほしい。
抜け道の鍵が頭(仮面が取れないので)→作者が首無し死体の状況を作りたかっただけじゃ?

 犯人を一人に断定するロジックは、かなり難しいというか、少ないし薄いという印象。やっぱりこのひとの作品はロジックよりトリックという印象

 過去館シリーズを上回るものではないかもしれませんが、十分に面白く、どんでん返しのある作品です。

No.36 9点 双頭の悪魔- 有栖川有栖 2012/06/20 11:36
ネタバレあります


 孤島パズルに続いて、時間をかけて考えて、犯人を絞る作業をするに値する作品です。

 3つの事件がそれぞれに挑戦状がついており、それぞれ犯人を当てることができる。職人魂を感じます。
 個人的には、3つ目が一番好きです。

 この人の作品は、どんでん返しや意外な犯人はないが、完全なフェアで絶対に犯人を一人に断定できると認識してますが、この作品にはどんでん返しがあります。

 叙述ミステリがないと駄目、犯人は誰でもできたが意外だからこいつが犯人…という作品が多い気がしますが、それは少し本格から外れていると思います。その点この作品は本格のど真ん中をいっていると思います。

 悪い点を書くならば、マリアのキャラが自分には合わないこと。アリスも微妙でした。

No.35 8点 孤島パズル- 有栖川有栖 2012/06/20 11:29
ネタバレあります



 かなり楽しめました。ただ、これを読んだときは、この人の作風を理解しておらず、何かしらの大掛かりなトリックでもあるんだろうと思ってしまい、あまり考えずに解決編を読みました。後悔しています。

 どんでん返しトリックの作品ではありません。意外な犯人もいません。しかし、時間をかけて考えて、考えてから解決編を読む、ミステリ本来の楽しみ方をするに値する作品です。 かならず犯人は一人に絞れる! 解決編前の挑戦状に、職人魂を感じました。

※その後、読んだ本数が増え、印象が変わったため加点しました。

No.34 5点 斜め屋敷の犯罪- 島田荘司 2012/06/20 11:20
ネタバレあります。



 日本でも有数の密室と聞いたのですが、大掛かりな仕掛けが自分好みではありませんでした。

 天狗の鼻、氷がすべって… う~ん

 上田殺しのときの犯人の行動が謎。あんまり納得のいく説明がなかったように思います。ちょっと馬鹿にされた気分。

No.33 8点 人格転移の殺人- 西澤保彦 2012/06/20 11:10
ネタバレあります


 この人の作品には、読みやすいものとそうでないものがあるようですが、この作品は最高に読みやすいです。クローズドサークルに連続殺人は永遠です。

 人格転移という設定が面白いのですが、あまり転移せずに終わってしまいます。ミステリにするには、人格転移にルールが必要ですが、それによってあまり転移せずに終わってしまいます。蛇足になるかもしれませんが、小説としても面白かったので、もっと人格転移してほしかったです。

 ちょっとミステリ部分ではないことですが、ラストでなぜ主人公は殺されなかったのか?は、かなり好きな部分です。もしかしたら、こっちの謎のほうを書きたくて、人格転移の設定にしたんではないか?と思ってしまう。

 森さんのあとがきがなぜかムカつきましたw

No.32 4点 メビウスの殺人- 我孫子武丸 2012/06/20 10:59
ネタバレを含ます

 ちょっとイマイチ。0の殺人が大好きだっただけに、残念。

 題名でオチを予感して、少し読んでそれがあたってると分かりました。

 これ系の作品はわりと見るけど、あまり面白かったことがないですね…

 関係ないけど、岡島二人のある作品とか、題名だけでオチが予想できる作品はよしてほしい。ミステリになってない。

No.31 10点 アクロイド殺し- アガサ・クリスティー 2012/06/20 10:50
 ネタバレあります

 

 この本を購入したとき、問題作!とかのアオリが書かれた帯がありました。何にも問題じゃありませんでした。 フェアでした。

 後の高評価ミステリはこの作品の発想が元になっているものが多い気がします。さらに、この作品が一番完成度が高いですね。それだけでも10をつけたい。想像オチ、夢オチタイプのネタもこの作品が元だと思う。なんか、蒸気機関の発明みたい。

 そういえば、初めての叙述トリックはこの作品でした。世の中には頭のいい人間がいるものだなぁと感動しました。

 悪い点(気に入らないこと)を上げるなら、叙述トリックのばらし方。途中でバラしてしまっている感があり、それにあわせて犯人もバレます。そういう点では綾辻さんの例の作品のほうが上です。

No.30 8点 そして誰もいなくなった- アガサ・クリスティー 2012/06/20 10:33
ネタバレあります


 この作品が自分の初ミステリでした。これを機にハマったので、大変感謝してます。本を読むのが得意ではない自分でも一瞬で読み終わりました。ただ、古いほうでは訳が古く少しだけ違和感があるため、新訳のかっこいい表紙のほうがお勧めです。
 
 この設定は凄いですね。かなりの作品で嵐の孤島を目にします。登場人物がすべて死ぬのも衝撃。じゃあ犯人は??って感じで…

 今、思い出してみると、犯人当ては難しすぎるかなぁ?と思います。動機もあまりよくないですが、まあ動機はどうでもいいです。

※印象が変わり再評価

No.29 6点 謎解きはディナーのあとで- 東川篤哉 2012/06/20 10:22
 この作者の作品はギャグタッチで面白いものが多く、はずれが少ないですが、この作品もそうでした。

 この作品で大ブレイクした作者が、すこし遠い存在になってしまったような気がして複雑w

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ミステリ初心者さん
ひとこと
 有名な作品をちょこちょこ読んだ程度のミステリ初心者です。ほとんど、犯人やどう殺したかを当てることができません。


 高評価・低評価の基準が、前とは少し変わってきました。
 犯人を一人に断定で...
好きな作家
三津田信三 我孫子武丸 綾辻行人 有栖川有栖 鮎川哲也
採点傾向
平均点: 6.20点   採点数: 388件
採点の多い作家(TOP10)
アガサ・クリスティー(16)
三津田信三(14)
歌野晶午(13)
綾辻行人(11)
エラリイ・クイーン(11)
東野圭吾(10)
東川篤哉(10)
鮎川哲也(10)
西澤保彦(9)
有栖川有栖(8)