皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
蟷螂の斧さん |
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平均点: 6.09点 | 書評数: 1667件 |
No.87 | 7点 | 災厄の紳士- D・M・ディヴァイン | 2011/12/19 20:34 |
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物語の構成が面白かった。前半は結婚詐欺(喜劇っぽい展開でテンポがいい)、後半は殺人事件。急にミステリーとなりますが、まったく犯人が解りません。解決編での犯人判明には驚きがありましたが、それに至る過程(指紋うんぬん)にはあまりピンときませんでした。フーダニットがうまいと思います。 |
No.86 | 6点 | ウォリス家の殺人- D・M・ディヴァイン | 2011/12/19 20:33 |
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フーダニットは、優れていると思いますが、大がかりなものはなく、物足りなさを感じました。作風だから仕方ないと思いますが・・・。謎解きを楽しむには良いと思います。 |
No.85 | 5点 | 悪魔はすぐそこに- D・M・ディヴァイン | 2011/12/19 20:32 |
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大がかりなトリックが好きなので、本作者の作品は、読み終わった後どうしても筋書きの印象(後に残るかどうか)が薄くなってしまいます。読んでいるときはページが進み面白いと思います。 |
No.84 | 6点 | Rommy- 歌野晶午 | 2011/12/11 18:36 |
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著者の転機になる作品らしいのですが、今一つROMMYに感情移入ができませんでした。それは、ROMMYの隠された真実に要因があるような気がしています。単なる好き嫌いの問題ですが・・・。ミステリーとしては面白いものでした。 |
No.83 | 9点 | 連続殺人鬼 カエル男- 中山七里 | 2011/12/11 18:31 |
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著者のインタビューにある「一気読み、どんでん返し、最後の一行で驚いてもらう」の通り、再三のどんでん返しがあり、大変満足です。背景には刑法39条が流れており、ストーリー的に面白い。ただ、エログロ描写もかなりあります。マイナス要素は、警察での暴動シーンで、余分のような気がします。 |
No.82 | 5点 | リピート- 乾くるみ | 2011/12/09 17:19 |
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裏表紙の「リプレイ」+「そして誰もいなくなった」のとおり、SF+ミステリーと思いますが、主人公の恋愛が主とも思えます。人生での二者選択を迫られ、悩んだ末、一方を選ぶがその結末は?果たして正解だったのか?ということでしょう。 |
No.81 | 6点 | 暗闇坂の人喰いの木- 島田荘司 | 2011/12/08 16:12 |
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過去の事件と現在の事件の繋がりが徐々に判明し面白く読めた。また、おどろおどろした雰囲気がよく出ていたと思う。メイントリックは残念ながら肩透かしを食らった感じです。「巨人の家」の謎が、御手洗にもその場で解けず、こちらの方が謎としては面白かった。 |
No.80 | 7点 | ストロベリーナイト- 誉田哲也 | 2011/12/05 19:01 |
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全体的に陰鬱な雰囲気が流れ、猟奇的な描写も結構あります。ミステリー度はあまりありませんが、事件の背景は印象に残ります。姫川のキャラは、過去に傷を持ちながらという設定なので、それを逆手にとって人物像として爽快な行動力(魅力)を持たせているものと思います。 |
No.79 | 6点 | ソウルケイジ- 誉田哲也 | 2011/12/05 19:00 |
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シリーズ2作目、登場人物のキャラが面白い。(以下ネタばれ)DNA鑑定が最先端技術であると思いますが、それを逆手に取っている点が評価できると思います。 |
No.78 | 8点 | 水晶のピラミッド- 島田荘司 | 2011/12/05 18:48 |
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怪物の登場、古代エジプトの恋物語、タイタニック号の物語、これはいったいどういう話なの?と思いながら読んでいると、中盤からいよいよ本番の事件、そしてインディジョーンズ張りの冒険、ピラミッドの大仕掛けなトリック、レオナの恋等々てんこ盛り。序盤が長いと感じますが、面白かった。序盤が長いのはなぜか等、いろいろな意味で「謎が残る物語」となりそうです。 |
No.77 | 8点 | 時計館の殺人- 綾辻行人 | 2011/12/02 14:25 |
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評価基準は「衝撃度」「どんでん返し度」に重点をおいているので、「十角館」が10で本作品は8となります。トリックは秀逸と思いますが、実行する犯人(必然的に絞られてしまう)が平凡になってしまっていたので・・・残念。ラストシーンは印象的で映画を見ているように美しい。 |
No.76 | 4点 | 人形館の殺人- 綾辻行人 | 2011/12/02 14:23 |
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もし、綾辻作品でこれを最初に読んでいたら、後の作品は読まなかったと思います。「オチ」が好みではありません。この手の作品が多いですね。途中までは非常に面白いのですが最後の「オチ」でがっかりするというパターンです。 |
No.75 | 7点 | 迷路館の殺人- 綾辻行人 | 2011/12/02 14:22 |
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「作中作中作」という面白い構成でした。犯人が判明し、これで終わりと思いきや、また逆転・・・楽しめました。女性の特有さの表現に?でしたが、京極作品「姑獲鳥・・」にも同様なシーンがあったので良しとするしかないのでしょうか。 |
No.74 | 7点 | 水車館の殺人- 綾辻行人 | 2011/12/02 14:21 |
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古典的なロマンを感じさせる雰囲気の作品で気に入っています。主人の「仮面」自体が怪しいのですが、単純なトリックだけではなく一捻りあったので結構楽しめました。 |
No.73 | 7点 | ハサミ男- 殊能将之 | 2011/12/01 09:46 |
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面白かったが、騙され具合はあまりスッキリしたものではなかった。伏線、手掛かりは前半に2,3行の記述あるものの、それ自体忘れてしまうようなものであり、逆にもう少し印象に残っていれば、驚きは倍増したと思う。 |
No.72 | 3点 | 脳男- 首藤瓜於 | 2011/12/01 09:45 |
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江戸川乱歩賞受賞作とのことであるが、ミステリー度は低かった。心を持たない理由(唯一の謎?)も判明するのだがあまり響いてこなかった。 |
No.71 | 9点 | 殺戮にいたる病- 我孫子武丸 | 2011/11/29 17:52 |
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ミステリーでここまで描く病的なエログロは中々ないのでは?。それでも読後感は、けして悪くない。それは騙され感、どんでん返し度がエログロを超えているからだと思う。 |
No.70 | 5点 | 0の殺人- 我孫子武丸 | 2011/11/29 17:51 |
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題名のアイデアは面白いと思う。「偶然」は作者の意図(コメディっぽく?)かもしれないが、読者としては?がつきます。 |
No.69 | 6点 | 悪魔に食われろ青尾蠅- ジョン・フランクリン・バーディン | 2011/11/28 17:56 |
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ミステリーというよりサイコ・サスペンス。あまり好みでない分野なので、高評価はつけられませんでした。今ではよく取り上げられる「オチ」の題材ですが、1948年発表とのことで、先駆け的な作品のようです。その意味では評価できるものと思います。
(追加)この書評した当時、ミステリーは謎解きもの(本格)だけと狭義に捉えていました(苦笑)。 |
No.68 | 9点 | 奇想、天を動かす- 島田荘司 | 2011/11/28 17:35 |
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松本清張の社会派小説の代表作にあるような「動機」が「生い立ち」にかかわるようであったとすれば、かなり重い小説になってしまったと思います。その点、本作品は違っていたので、トリックに重点を置き読むことができました。といっても背景にあるものには考えさせられてしまいましたが・・・。 |