皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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蟷螂の斧さん |
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| 平均点: 6.10点 | 書評数: 1711件 |
| No.1131 | 5点 | カンヴァスの向こう側- フィン・セッテホルム | 2018/08/31 15:34 |
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| 絵画に触れることによって、その描かれた時代にタイムスリップしてしまうというファンタジー(児童書)です。この原則で現代にどうやって戻ってくるのか?という謎があります。それをどうしてうまく生かさなかったのか不思議でなりません。途中で著者は答え(伏線?)を出してしまって、ああ勿体ないと思っていたら、まったく関係ない方法で現代に戻ってきてしまいました。残念。まあ、6章で好きな「ダリ」が描かれ、その他で「荘子」や「ボッテチェリ」が登場したので+1点(笑)。 | |||
| No.1130 | 6点 | ナナフシの恋- 黒田研二 | 2018/08/29 10:17 |
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| 裏表紙より~『「新しい教室で待ってます」―呼び出しメールの発信者は25日前に自殺を図り、意識不明の重体で入院中のクラスメイト・麻帆だった。不審に思いながらも教室に集まる男女6人。消えた携帯電話、移動した教卓、教室に転がる消火器など自殺未遂現場に残された数々の謎。自分たちを集めたのは…?事件の真相に同級生たちが迫る。繊細で多感な高校生たちの青春ミステリー。 』~
集められた人物が真相を推理するというもの。「そして扉が閉ざされた」(岡嶋二人氏)を思い起こしました。真相は著者らしい”ぶっ飛んだ”内容ですね(笑)。ラストはちょっぴりホッとします。 |
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| No.1129 | 6点 | 結婚なんてしたくない- 黒田研二 | 2018/08/27 13:17 |
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| 「BOOK」データベースより~『結婚を意識しながらも、シングルライフを満喫する5人の男たち。そんな彼らの前に“運命の女”が突然現れ、やがて平凡な日常生活が崩れていく。』~
ナンパ男の前に自分をパパと呼ぶ少女が現れる。アニメのフィギュアに恋する男の前には、同じ趣味の美人が現れ、お互いのフィギュアを共有するため結婚しようと言い寄ってくる。同性愛の男性には、それをカモフラージュするため、同趣味の女性が共同生活を申し出る等、5人の男の物語が交互に進行する。そして、それらが絡み合って・・・。ユーモアミステリーに分類されるのか?。 |
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| No.1128 | 6点 | 警察署長- スチュアート・ウッズ | 2018/08/25 13:34 |
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| (東西ミステリー・ベスト100の40位)ジョージア州の田舎デラノの三代にわたる警察署長の物語で、ミステリーというより大河小説ですね。主題は人種差別や政治に係るもので、犯人の心理や動機などはほとんど語られません。よって高評価はつけ難い。 | |||
| No.1127 | 9点 | 妖魔の森の家- ジョン・ディクスン・カー | 2018/08/23 10:00 |
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| 表題作のみの評価。物理的密室、心理的密室等々、数々あれど、表題作は「ユダの窓(9点)」「斜め屋敷の犯罪(9)」「ビッグ・ボウの殺人(8)」を押さえ、マイベストNo.1にランクイン(笑)。まあ、密室ものの短篇はほとんど読んでいないので、もっとすごい密室があるのかもしれませんが・・・。何しろ、伏線が素晴らしい。動機の隠し方がうまい。なお、マイナスポイントは、「第三の銃弾」(別途評価済み)と同様な理由。 | |||
| No.1126 | 9点 | 神曲法廷- 山田正紀 | 2018/08/20 18:35 |
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| 参りました。こんなラストが待ち受けているとは?!。
~神宮ドームで火災事故が発生。防火管理責任者が業務上過失致死傷罪で起訴される。公判直前、絶対に凶器を持ち込むことができないはずの東京地裁の控室で担当弁護士が刺殺され、さらに報道陣が見守る中、裁判官室(10F)から出られないはずの判事が、法廷(5F)の被告人席で絞殺されてしまった。~ ダンテの「神曲」をモチーフに描かれています。主人公の検事・佐伯神一郎は神経症を患い、神の声が聞こえるという設定です。この点で「後期クイーン的問題」を簡単にクリア?(笑)。と言っても神が答えを教えてくれるのではありません。チャンと推理する本格ものです。 |
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| No.1125 | 6点 | 死人はスキーをしない- パトリシア・モイーズ | 2018/08/18 09:35 |
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| 派手さはないが、細かいところまでよく練られた作品といった印象。証言の小出しには若干イライラ(苦笑)。ラストでの男爵の行動が唐突に感じられた。なんとも惜しい。もう少し彼の心理描写があれば「男の美学」としての印象が大きく変わっていただろう。 | |||
| No.1124 | 5点 | ポストカプセル- 折原一 | 2018/08/12 15:59 |
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| ラブレター、遺書、脅迫状などが15年後に届くという短編集(7篇)。それらがラストで一つに収斂するというもの。ブラックユーモアが主体で、著者の得意な「叙述」は少々で物足りない?(笑)。 | |||
| No.1123 | 5点 | ステップフォードの妻たち- アイラ・レヴィン | 2018/08/11 13:18 |
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| 1975年キャサリン・ロスさん主演、2004年ニコール・キッドマンさん主演で映画化されています。ステップフォードに引っ越してきたジョアンナは、周りの主婦がみんな家事に精を出すばかりで、遊ぶことをしない、それが不満であった。最近引っ越してきたばかりの二人の開放的な主婦と知りあい、ほっとするも、その二人もやがて家事に専念するようになってしまう。次は自分の番なのか?と不安が募ってゆく・・・。ラストの描写は評価が分かれるだろうな。 | |||
| No.1122 | 4点 | 硝子の塔- アイラ・レヴィン | 2018/08/10 19:43 |
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| 不吉な番地、マディソン・アベニュー1300番地に建つ高層マンション。ここ3年間に4人が不審死していた。更に何者かが各部屋に隠しカメラを取り付け、住人たちを覗いていた・・・。シャロン・ストーンさん主演で映画化されたといえば、内容は推して知るべしでしょう(笑)。まあ、エロティック・サイコ・サスペンスとでも言えばいいのでしょうか。私の思い描く、著者のイメージとは違った作品でした。 | |||
| No.1121 | 6点 | 蜘蛛の巣- アガサ・クリスティー | 2018/08/06 09:46 |
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| 第一印象は、読書より劇を見た方が笑えるだろうな・・・でした。主人公・クラリサのノー天気さが良い。夫とその招待予定客が途中で登場して、もっとドタバタ劇になればなあ、とないものねだり(笑)。ミステリー的には、意外な真相と犯人といったところでした。 | |||
| No.1120 | 6点 | 上を見るな- 島田一男 | 2018/08/05 13:06 |
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| 犯行に係る題名「上を見るな」はあまり効果的ではなかったような。しかし、本書のトリック(1955年)は「点と線」(1958年)を超えている?(笑)。ここは盲点でした。昭和30年代の風俗が垣間見れて楽しめました。 | |||
| No.1119 | 7点 | 逃亡刑事- 中山七里 | 2018/08/03 21:27 |
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| 千葉県警のアマゾネスと呼ばれる女警部・高頭冴子。ニューヒロイン登場といったところ。殺人犯を目撃した少年を守るため、犯人から逃げ回るという単純明快な活劇。あんな○○○はいなだろうという突っ込みどころはあるものの、そんなことは無視(笑)。何しろ強い、180cmで美人。ラスト一行が泣かせる。で+1点。 | |||
| No.1118 | 7点 | わたしの愛した悪女- パトリック・クェンティン | 2018/07/31 22:39 |
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| 妻の浮気疑惑、その相手が弟ではないかと悩む主人公。題名「わたしの愛した悪女」からしてネタバレしています(苦笑)。題名通りに妻の過去が暴かれてゆきます。複雑な家族関係が巧く描かれていました。またフーダニットが前面に打ち出されており楽しめました。 | |||
| No.1117 | 5点 | ワルツを踊ろう- 中山七里 | 2018/07/25 14:27 |
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| 過疎の村おこしのため”ワルツを踊る”という話か?と思っていました。途中までは、著者らしくない題材という感じを受け、読み終わってみれば、うーん長編での題材ではなかったとの印象です。やはり、短編向きのどんでん返しか?。 | |||
| No.1116 | 5点 | 屍衣の流行- マージェリー・アリンガム | 2018/07/22 17:57 |
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| 女優ジョージアの恋愛関係を中心に物語は展開します。探偵役のキャンピオンの妹もそれに巻き込まれてしまいます。更に成り行きでキャンピオンの婚約者となってしまうアマンダも登場します。やっとやっと事件が起こりますが、死因がはっきりせず、もやもや感が漂います(苦笑)。ここまでの文章が高尚で読みにくいのが難点です。後半は気にならなくなりましたが・・・。ハウダニットでは、当時(1938年の作品)の検死の結果、犯人側からすれば成功となりますが、現在ではどうなんでしょう?。 | |||
| No.1115 | 8点 | 翼がなくても- 中山七里 | 2018/07/16 13:45 |
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| 御子柴弁護士シリーズの番外編。この手の青春スポ根ものは涙腺がどうしても緩みがち。よってプラス1点。まあ、バラエティに富んだ作品を提供していただき感謝感激(笑)。 | |||
| No.1114 | 7点 | 殺したい女- 笹沢左保 | 2018/07/08 16:49 |
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| 花房家の養女・理帆は、家に出入りする涼子(画廊経営)に嫌悪感を抱いていた。涼子は若い愛人を二人も持ちながら、やがて義父にも誘惑の手を伸ばしてきた。そのことで理帆の嫌悪感は、やがて殺意に変わっていった。そして完全犯罪を計画するのだが・・・。人生にはこんなこともあるという、背景の人間関係が楽しめた。 | |||
| No.1113 | 7点 | 闘う君の唄を- 中山七里 | 2018/07/07 13:39 |
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| 新米の幼稚園保育士・凛が保護者会との軋轢を乗り越え、その成長過程を描いた物語と思いきや、後半、突然それが反転するのです。「その女・・・」あたりからの流行りとなった?(笑)。著者の作品群では少し毛色の変わった作品でした。ラストはほろりとさせてくれました。 | |||
| No.1112 | 6点 | 死刑執行人のセレナーデ- ウィリアム・アイリッシュ | 2018/07/05 11:13 |
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| 刑事プレスコットが休養のため訪れた下宿先で、老人が首吊り自殺に見せかけ殺された。しかし、保安官は事故では?と本気にしない。それが理由とは思えないが、プレスコットは画家のスザンに現を抜かす(笑)。ダンスパーティーでは彼女と踊りたくてたまらないのだが、中々うまくいかない等々。やがて5人が亡くなり、その共通点をプレスコットとスザンの二人で探すことになる。著者の作品でフーダニット(但し本格ものではありません)や格闘シーンがあるのは珍しいのでは?。ラスト、スザンの言葉がおしゃれです。 | |||