皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
take5さん |
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平均点: 6.51点 | 書評数: 283件 |
No.223 | 7点 | invert II 覗き窓の死角- 相沢沙呼 | 2023/04/23 07:32 |
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ここまでの評価で私を含め、
7人連続7点という安定の作品。 読んでいて常に ビジュアルが立ち上がる そういう点では名作。 作品の切れは前二作が勝る と感じますが、 描写がドラマ的漫画的で スラスラ読めます。 主人公の翡翠の家族関係が 最後少し書かれていますので 次回作品も期待します。 翡翠は古畑任三郎的な行動をとりますが、 キャラとしても似てるかも。 ※それにしても相変わらず本文横に打つ 、、、、、、強調する点が多いなあと。 |
No.222 | 7点 | どちらかが彼女を殺した- 東野圭吾 | 2023/03/29 11:36 |
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東野圭吾の殺したシリーズ
謎解き第一弾 お風呂で二時間一気読みして 上がってから早速 どちらかが犯人だろうと 文庫の袋とじをカッターで開いていたら 息子は袋とじの文化を知りませんでした。 開いちゃった文庫を譲ろうと思います。 袋の中は明快に解答があるわけでなく、 ヒントだったのではっきりカタルシスは 得られませんでしたが、 文庫の体裁を含め内容もエンタメとして 大変お勧めできます。 しかし深みも人間の描写も求める方には お勧め致しません。 また、袋とじという古きよき文化を 継承しつつ、今日の読者がネットで 犯人を確かめる欲を抑えられないという 構造もまたこの作品の毒が効いていて 東野圭吾っぽく思うのです。 |
No.221 | 6点 | 運命の八分休符- 連城三紀彦 | 2023/03/05 11:03 |
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人を待つ二時間で一気読み。
同じ男性を主人公とする連作5作品。 個人的には紙の鳥は青ざめてが一番 構図が全て反転する所は最盛期の名作を思わせるできでした。 しかし連城作品の五指に入るかといったら 難しいかも。 何を求めるかによりますが、 本短編集は、雰囲気も登場人物も 饒舌で軽めかなと感じます。 |
No.220 | 8点 | 希望の糸- 東野圭吾 | 2023/03/04 13:30 |
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ミステリーの技巧はさほどでなく、
文体も連城作品等ほど流麗でなく、 状況設定も確率高いものではなく、 しかしこうして読後感が高い故は、 自分が親であり、また子でもあるからでしょう。 親子のつながりはよく糸に例えられますが、 本作品では、様々な糸が織り成す人間模様が、 書き込まれています。 東野圭吾氏も還暦なんですね。 テーマは年月と共に変遷するのですね。 |
No.219 | 6点 | 七つの危険な真実- アンソロジー(出版社編) | 2023/02/26 12:11 |
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アムネスティインターナショナルに賛同し、
印税の半分が寄付されるそうです。 既存の短編を集めた物ですが、 著名な方ばかりなので水準は低くないです。 個人的には乃南アサと宮部みゆきの作品が さすがと思わせる物でした。 赤川次郎も雰囲気ありました。 ただ、後少しで7点。 タイトル通りでなくて残念。 |
No.218 | 7点 | 白鳥とコウモリ- 東野圭吾 | 2023/02/25 21:13 |
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東野圭吾は読ませます。
更にこの作品はサイト内94作品中4位の高評価。 好みに差はあれど良作なことは納得。 WhoもWhyも強引に反転させず、 地道な捜査や気付きから成るのが好ましい。 刑事物として 社会問題物として 罪と罰をテーマに 被害者の遺族と加害者の家族が絡み合う 人間がよく書けている作品 500ページ一気読みでした。 清洲橋通り、清澄白河、隅田川、 城東の描写がまた刺さるんですよ。 |
No.217 | 5点 | 小さな異邦人- 連城三紀彦 | 2023/02/25 12:19 |
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連城作品はたくさん読みましたが、
相対的にはいまいち。 生涯の時間軸をX クオリティーをY軸にすると、 右肩上がりの人っていないのでは。 山形の頂上が何回か来る方もいますが。 最期の短編集としたらまあ読めますが、 やはり相対的に他の作品が凄いので。 |
No.216 | 6点 | 屍人荘の殺人- 今村昌弘 | 2023/02/19 21:30 |
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鮎川哲也賞受賞作
オカルト+本格 大学生のサークルのノリが懐かしく (しかし2017年の割りにかなり古い感じ 六人の嘘つきな大学生- 浅倉秋成の30年前位)、 途中に挟まる語呂合わせの 登場人物暗記法が秀逸。 しかし本格と●●ビってどうなんでしょう。 私の一作前の書評が 天使の登場する『カラフル』で好みでしたが、 個人的にゾ●●にしっくりこなかったです。 クローズドサークルのためだけではない 意味深い存在にしていますが、 私には刺さらなかったというだけです。 バ●オ●ザ●ドとかやっていた人には よいのかも。 Who、How 、Why 全て網羅する力作なのに--- もうひとつ。 、、、、、、、 種明かしで文に点を打ち過ぎのきらいあり。 |
No.215 | 8点 | カラフル- 森絵都 | 2023/02/18 18:25 |
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300ページ足らず2時間程度
人が死に、 最後に反転する、 これはミステリーで登録して いいですよね。 森絵都さんの作品全般が好きで 個人的な嗜好お許しください。 魂の仮住まい先で人生を再び生きる、 そんな主人公が見つけるものは? 私たちの生きる意味って---を とらえ直すよい機会かも。 ちなみに最近流行りの chatGPT に、 人生をとらえ直す感動作を思考させたら 5つ目にカラフルが挙がったんですよ笑 そんなchoiceもありと思う。私考です。 |
No.214 | 6点 | ガーディアン- 薬丸岳 | 2023/02/18 15:19 |
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中学生の世界に見え隠れする
自警団ガーディアン 主人公の教師、秋葉がその真意に 迫れるか? 学校現場に関係する生活を送る者なら 何か感じるものがあると思います。 錦糸町が舞台で夏目が少し登場するのも よかったです。 |
No.213 | 7点 | ブレイクニュース- 薬丸岳 | 2023/02/05 16:19 |
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無駄にグロテスクでない、
辛い世界を書いていても、 読後感には希望がある 薬丸岳作品が好きです。 全7話がそれぞれ今日的なネット問題や 社会的問題を書いでいます。 一話の中でも反転があり、 最終作品に向かって主人公の 真相と生き直しが進む構成がよい。 自戒の念をこめて、 令和に生きる全ての人が 一度は読んでと 書き記しておきます。 |
No.212 | 6点 | 独走- 堂場瞬一 | 2023/01/29 15:40 |
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ミステリーでないですが作者が登録されていたのでお許しください。
スポーツをしている人 スポーツをしていた人 スポーツに携わる人 スポーツノンフィクションが好きは人にお勧め。 もちろんこの小説はフィクションですが、 スポーツを国是と捉える役人が、 最終盤に価値観を揺さぶられるのは ミステリーではないですが 反転物として気持ちよく読めるし、 何よりがちで体を動かしている身としては 大変共感できる点です。 |
No.211 | 6点 | マザー・マーダー- 矢樹純 | 2023/01/14 21:30 |
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連作の前半は
人間の悪い所が目立つ作品が続き、 つらかったのですが、 後半からミステリー感がしっかり出てきて フーダニット物としても反転が効いていて よかったです。 読後感は心地よくはありませんが--- |
No.210 | 8点 | サクリファイス- 近藤史恵 | 2023/01/08 04:02 |
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おそらくこのサイトに書き込みを始める前に
読んだ作品。 自身がロードに関わり、 グレッグ・レモン マルコ・パンターニの頃から ツールドフランス等に親しんでいたら、 これ以下はないかな。 反転もきちんと納得できるので。 近藤氏の取材力に感心します。 |
No.209 | 5点 | 本格王2022- 本格ミステリ作家クラブ | 2022/12/11 17:43 |
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道尾秀介さんや浅倉秋成さんなど
6名の作品集 浅倉さんの『糸の人を探して』は、 合コンパロディで面白かったですが、 『六人の嘘つきな大学生』の方が はるかに読みごたえがありましたので、 まあさらっと暇潰しで読むオムニバス本です。 |
No.208 | 3点 | スタフ staph- 道尾秀介 | 2022/11/23 14:39 |
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図書館の返却日が来てしまい、
あわてて15分ほどで速読しただけなので 仮の評価です。 オフィス街でキッチンカーよく見かけますが スタフに注意、大変なんですね。 |
No.207 | 6点 | いけない- 道尾秀介 | 2022/11/12 12:04 |
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道尾秀介作品は、
カラスもネズミも好きですが、 この作品は技巧が文体を越えて 章の最後の写真にも隠れているというものです。 このサイトでの作品の評価が低い理由は、 文章でカタルシスを得られないか、 技巧に凝りすぎていて理解できない自分に 納得いかないかのどちらかではないでしょうか。 二章終わりのビデオ映像の背景とか、 初見で気付く人います? 友達に薦める道尾秀介作品の五指には、 入らないなあ、私見ですが。 |
No.206 | 8点 | かがみの孤城- 辻村深月 | 2022/10/26 02:56 |
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ミステリーとして
登場人物の幾人かのWho みんなの集まったWhy、When など、 分かりやすいものもありますが、 小説としての力が強いので このサイトを備忘録としても使わせて頂いている私には これ以上低い点数はつけられないです。 自戒の念を込めて記すのですが、 子をもつ者として子に関わる者として、 これを読んで伏線の回収にカタルシスを得る だけではいけないと思うのです。 自戒の念なので声高に訴える気はないですが、 誤解を恐れずに、 中高生にお勧めの書評をよく見ますが、 むしろ大人にお勧めします。 辻村さんは子どもの心を素直に書ける 稀有な作家さんと思っております。 因みに後から調べたらマンガ(ジャンプ系)も、 今冬映画も!あるようですが、 小説として読めてよかったと 辻村深月さんの文章にふれて思うのです。 |
No.205 | 7点 | invert 城塚翡翠倒叙集- 相沢沙呼 | 2022/10/10 18:25 |
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medium 霊媒探偵城塚翡翠を
大変興味深く読みましたので、 次作を楽しみにしていました。 中編三作 結論から言うと前の二編はいまいちですが、 それすらも仕込みと思える作り。 シャーロック・ホームズっぽさや、 ディーンフジオカのシャーロックっぽさや、 古畑任三郎っぽさが、 力抜けていて駄作間を和らげています。 最後もなあ、と思いながら読み進めると、 やはり一筋縄ではいかない反転あり。 倒叙とそこら中に書いてある理由がよく分かりました。 ※反転と倒叙は違います。 表紙の城塚翡翠の意味も最終作で分かりました。 本全体のクオリティーでは前作の方が高いかな。 インヴァートIIも楽しみです。 |
No.204 | 5点 | クリムゾンの迷宮- 貴志祐介 | 2022/10/10 11:05 |
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平均7*8というのが驚き。
子どもの頃を思い出すゲームブック! サバイバルの臨場感もどこか作り物めいていて、 内容そのものがゲームブックっぽいのです。 娯楽としか言いようのない作品。 |