皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
harukaさん |
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平均点: 6.03点 | 書評数: 243件 |
No.103 | 4点 | 連続殺人鬼 カエル男- 中山七里 | 2012/01/16 22:12 |
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どんでん返しを期待して読んだが、既視感のあるトリックで、序盤でオチが読めてしまった。残虐シーンや暴力の描写も効果的とは言い難い。サイコパスや刑法三十九条の扱いもステレオタイプな感があり、全体的にいまひとつな印象だった。 |
No.102 | 6点 | 邪馬台国はどこですか?- 鯨統一郎 | 2012/01/08 00:15 |
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歴史素人にも分かりやすく書かれており、どの話も最後は、なるほど、と思わせる。キャラも立っていて、読んでいて飽きない。 |
No.101 | 6点 | 悪の教典- 貴志祐介 | 2012/01/01 10:13 |
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有能な教師の黒い内面が徐々に明らかになる前半が面白かった。 |
No.100 | 7点 | 鬼の跫音- 道尾秀介 | 2011/12/13 00:55 |
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人間の狂気を描いたホラー短編集。どれも怖いが、全編ともどんでん返しがあって、論理的に決着するあたりが作者らしいと思った。 |
No.99 | 5点 | 人形はなぜ殺される- 高木彬光 | 2011/12/05 22:03 |
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鮎川哲也作品と同様、純粋に推理小説として優れた作品だと思うが、犯人候補が少ないうえに、伏線が露骨なため、結末の意外性は低かった。 |
No.98 | 6点 | 狐火の家- 貴志祐介 | 2011/11/24 19:53 |
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榎本・青砥コンビの軽妙なやり取りが楽しめる作品。このコンビは重厚な長編よりも、本作のような手軽に楽しめる中短編向きかもしれない。黒い牙のトリックはこの人にしか書けないだろう。 |
No.97 | 5点 | モダンタイムス- 伊坂幸太郎 | 2011/10/31 22:32 |
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連載小説ということもあり、やや冗長な感は否めないが、個性的なキャラ達が徐々に謎の核心に迫っていく過程がスリリングで、最後まで楽しく読めた。巨大な力を前に自分の無力さを感じつつも無駄な抵抗を繰り返すのは、伊坂作品の主人公に共通するパターンだが、今回は特にその傾向が顕著で、いつしか主人公たちを応援している自分がいた。「魔王」を読んで、もやもやしていた部分がすっきりしたのも良かった。 |
No.96 | 6点 | ガリレオの苦悩- 東野圭吾 | 2011/10/09 12:04 |
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内海薫の登場で面白さ1ランクアップ。理系ミステリの形は残しつつ、人間ドラマにシフトしている感があり、個人的にはそこが良かった。 |
No.95 | 7点 | マスカレード・ホテル- 東野圭吾 | 2011/10/07 01:39 |
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最近の東野作品はミステリの体裁を保ちながらも、作品個別のテーマが存在しているようで、本作では「信じる女と疑う男」の構図で、それぞれホテルマンと刑事の生き様を描いている。相変わらずお話としては良くできていて、心温まるエピソードを挿入しつつ最後まで楽しみながら読ませてくれる。本格ミステリと思って読むと期待はずれかもしれない。 |
No.94 | 5点 | 扉は閉ざされたまま- 石持浅海 | 2011/09/21 21:57 |
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典型的な倒叙モノとして、犯人と探偵の攻防は丁寧に描かれていると思う。だがやはり倒叙モノはいかに犯人に肩入れできるかで緊迫感が変わるので、その点でこの犯人に感情移入できる読者は少ないと思う。 |
No.93 | 7点 | 倒錯の死角−201号室の女−- 折原一 | 2011/09/07 23:59 |
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細かい伏線をきっちり回収している点で、倒錯のロンドより完成度は高いと感じた。テンポの良い展開や薄気味悪いラストも上手いと思う。ただ、基本的なトリックが倒錯のロンドと同じなので、やはり早い段階でオチが読めてしまった。 |
No.92 | 7点 | 倒錯のロンド- 折原一 | 2011/09/01 23:42 |
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メイントリックは早い段階で分かってしまったが、テンポの良い展開で一気に楽しく読めた。 |
No.91 | 5点 | 放浪探偵と七つの殺人- 歌野晶午 | 2011/08/27 00:55 |
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可もなく不可もなく。気軽に楽しめる。 |
No.90 | 6点 | 孤島の鬼- 江戸川乱歩 | 2011/07/30 21:56 |
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前半の本格的要素と後半の怪奇幻想のムードがうまく融合した作品で、続きが気になって一気に読めた。 |
No.89 | 7点 | 心理試験- 江戸川乱歩 | 2011/07/30 21:52 |
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今なお倒叙モノといえば本作を連想するぐらい色褪せない完成度の高さがあると思う。 |
No.88 | 8点 | 陰獣- 江戸川乱歩 | 2011/07/30 21:44 |
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乱歩作品では一番好き。独特の倒錯した世界観を残しつつ謎解きはいたって論理的。余韻を残すラストも良い。 |
No.87 | 8点 | カラスの親指- 道尾秀介 | 2011/07/30 21:31 |
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これまでの道尾作品は、トリックは凄いけど物語が暗すぎる印象があったのだが、本作は(決して明るい話ではないが)ユーモアたっぷりに描かれていて、最後まで楽しめた。ラストのどんでん返しも必然性があって良い。 |
No.86 | 5点 | 被害者は誰?- 貫井徳郎 | 2011/07/26 02:06 |
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全編叙述トリックものだが、かなりフェアな印象。表題作は「きょうだい」の表記でオチが読めてしまった。難易度も含め、手軽に楽しめるのが良い点であり、作者の狙いだと思う。 |
No.85 | 8点 | 首無の如き祟るもの- 三津田信三 | 2011/07/14 21:30 |
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細かい突っ込みどころはあるものの、これだけ大掛かりなトリックをきちんと論理的に着地させているところが凄い。ホラー的要素は作品として必要性を感じるが、怖いかと問われればそうでもなかった。 |
No.84 | 5点 | 迷宮- 清水義範 | 2011/07/13 02:32 |
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記憶喪失の「私」、謎の「治療師」、徐々に明らかになっていく事件の全貌。冒頭から様々な謎が提示され、物語に惹きこまれる。猟奇殺人を題材にしているため、本格ミステリーと思って読み進めると肩透かしを食らう。本書でも著者の十八番であるパスティーシュが効果的に生かされており、「表現すること」とは何かを考えさせられた。 |