皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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メルカトルさん |
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| 平均点: 6.04点 | 書評数: 2008件 |
| No.608 | 7点 | 掟上今日子の挑戦状- 西尾維新 | 2015/10/03 20:22 |
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| 基本に忠実に描かれた本格ミステリとの印象が強い。それは取りも直さず、西尾維新がまぎれもなくミステリ作家であるという証左に他ならない。本シリーズは年内に二作も上梓されるそうなので、なお一層の期待が持てそうだ。
だが、本作は設定もプロットもストーリーもぶっ飛んだものはないので、全体的にやや小ぢんまりとした感じは否めない。それと、ところどころにちょっとした疑問点が散見されるのが気になる。例えば第一話では、そもそも死者に対して義理も借りもないのに、わざわざアリバイまで作って偽装するのはなぜなんだろう。最終話のダイイングメッセージを残す理由も納得がいかない。まあこの場合、今日子さんの推理は大変面白かったが。 とは言え、相変わらず読者に対して良心的かつ、「忘却探偵」という特殊な設定ゆえの独特の世界観があって楽しませるエンターテインメントに仕上がっているのは間違いないだろう。 |
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| No.607 | 4点 | 黒猫の遊歩あるいは美学講義- 森晶麿 | 2015/09/29 20:10 |
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| これは好き嫌いがはっきり分かれるタイプの作品であり、激しく読者を選ぶ作品だと思う。そんな私は正直好きになれなかった。嗜好の範疇から外れてしまっていたというべきだろうか。
その原因の一つは、文面が上滑りしてすんなり頭に入ってこないことが挙げられる。勿論それは自身の読解力のなさや脳細胞の死滅も大いに関係しているものと思われるのだが。読みづらいとかではなく、文体が肌に合わなかったという話なのだ。 内容的には、ケチをつけるわけではないが、謎そのものがあまり魅力的とは思えないこと、黒猫の謎解きが詩的過ぎていまいち理解できないというか納得できない感じが否めなかったのが、印象を悪くしている原因かもしれない。 ただ、アガサ・クリスティー賞に選出されたわけだから、選考委員のどこか琴線に触れる部分があったのは間違いないだろうゆえ、読む人が読めばやはり面白いのだろうと考えられる。 |
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| No.606 | 6点 | 天使のナイフ- 薬丸岳 | 2015/09/23 21:47 |
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| 乱歩賞受賞作の中では、優れた作品だと思う。何人かの方が書かれているが、本格的な社会派ミステリでありながら、根底にエンターテインメントがしっかり息づいているのが素晴らしい。さらに言えば、重いテーマを扱っているにもかかわらず、ある種娯楽作として楽しめるように出来上がっているので、毛嫌いせずに読まれるのもよろしいかと思う。
ただ難点もあり、偶然にしても少年犯罪があまりに多発しているのは不自然であろう。それを除けば、単純に見えた主人公の妻の殺害事件が、意外に複雑な展開を見せる辺りのサスペンスや、少年法の是非を問うべき永遠のテーマなど、読みどころ満載である。 |
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| No.605 | 5点 | 猫色ケミストリー- 喜多喜久 | 2015/09/20 22:37 |
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| いわゆる人格入れ替わり物で、ありがちなパターンではあるが、若い女性の人格が猫に入り込んでしまうところが目新しさなのだろう。
所々引き込まれるシーンがあるが、全体としては緩めでのんびりとした雰囲気で進行していく。主人公の人格である「僕」の肉体が病院のベッドで仮死状態のまま、母親に見守られつつ、その身体が消滅するように死に至ってしまうという無慈悲さに抗うことなく、あきらめの境地で自らの身体を見つめるシーンなどは結構印象深い。 ただ、作者の得意分野である化学合成に関する実験の場面などは、門外漢の私としてはいささか退屈ではあった。それと、せっかく猫が人格を持ったのだから、それ相応のハッとするような異色の物語に持っていってほしかったというのが正直な感想でもある。 |
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| No.604 | 8点 | 正三角形は存在しない 霊能数学者・鳴神佐久に関するノート- 二宮敦人 | 2015/09/09 22:07 |
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| 女子高生の佳奈美はどうしても霊に遭遇したくて、クラスメートで霊能者の雄作とその兄でこれまた霊能者で大学生の佐久に近づく。それから様々な事件に巻き込まれるが、彼女の熱は冷めず、ますますのめり込んでいくことに・・・
主人公はこの三人だが、他の登場人物も含めてとてもよく描き分けられており、それぞれの個性が際立っている。見方によっては連作短編にも取れるが、長編として捉えたほうがしっくりきそうだ。 文体は相変わらず安定していて、非常に読みやすく好感が持てる。第二章まではどこかライトなオカルト・ミステリかと思わせて、第三章でとんでもない展開に持っていく力技は見事だ。とにかく胸がいっぱいになり、読んでいてせつなさで心が震えるような体験をすることになった。この感覚は久しぶりなので、思わず高得点をあげてしまったのだった。 本作は取り敢えず私史上、二宮氏の最高傑作となった。とても素敵な作品だと思う。 |
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| No.603 | 3点 | よろずのことに気をつけよ- 川瀬七緒 | 2015/09/07 21:50 |
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| これはいけません。
面白味のない文章に乗せて綴られる、男女の犯人探しの旅。そこに呪術という要素を取り込んで、淡々と語られるストーリー。一見面白そうに思われるかもしれないが、無味乾燥な文体でイマジネーションがかき立てられることもなく、正直ずいぶん退屈であった。 殺人事件そっちのけで被害者の過去を探るのに終始しているが、これといった盛り上がりもなく、最後に明かされる犯人と真相は至ってありきたりなもので、脱力感を覚える。ストーリー自体もごく単純で、これだけのボリュームにする必要性は全くなかったのではないかと思う。 一人称の文章だが、主人公が自分のことを僕と呼んでいるのには違和感を覚えるし、読んでいて三人称と錯覚するほど、心情が語られていない。 これだから乱歩賞は・・・と愚痴も言いたくなるというもの。 すみません、思ったことを正直に書くたちなので、反感を覚えた方もおられるかもしれませんが、どうかご容赦下さい。 |
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| No.602 | 7点 | 掲載禁止- 長江俊和 | 2015/08/31 21:36 |
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| なかなかの力作ぞろいの短編集、十分楽しめた。
殺人や自殺など、人の死の瞬間を目の当たりにできるバスツアー、別れた恋人に未練を持つ女が、ひそかに作っていた男のマンションの合鍵で留守中に侵入し、それがやがてエスカレートしていく物語など、相変わらずいかがわしさ満載の作品ばかりである。そうしたちょっと風変わりなストーリーが好きな読者には堪らない短編ばかりなので、嗜好が合えば嵌ること請け合いである。 臨場感、緊迫感も申し分なく、多分誰も読まないと思うけど、結構お薦め作品だと個人的には思っている。いずれもちょっとした反転を味わえるし。 |
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| No.601 | 6点 | こわれもの- 浦賀和宏 | 2015/08/26 22:02 |
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| これは本格なのかサスペンスなのか。どちらとも取れる不思議な作品である。
これほど登場人物がうまく配置され、バランス感覚が優れているミステリはあまりお目にかかれない。必要最低限に抑えて、最大限の効果を狙う作者の姿勢は見事としか言いようがない。 また先の見えない展開に振り回されて、無心で読める優れものである。それだけにとどまらず、ツボを押さえた逆転劇やひねりの効いたオチも読み応えがある。小ネタだがトリックもよく考えられていると思う。 |
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| No.600 | 5点 | ぼくは明日、昨日のきみとデートする- 七月隆文 | 2015/08/22 21:33 |
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| ストーリーとしてはごく普通の恋愛小説で、特筆すべき点はない。だが、大胆なSF的仕掛けにより、読者を日常と非日常の狭間に追い込み、これまで体験したことのない世界に誘う。
情感あふれる文体と上品な文章は私好みではあるし、色んな意味で良質の恋愛小説と言えよう。ジャンルとしてはミステリではないと思う。ファンタジー寄りの恋愛小説ってところじゃないだろうか。まあ『イニシエーション・ラブ』が堂々と本格ミステリとして登録されているのだから、本作がひっそりとここにいても悪くはないのかもしれない。 でも、涙腺の緩い私だが、これは泣けなかったなー。もっと泣かせてくれてもいいような内容だっただけに、やや物足りなかった。と言うか、ちょっと薄味すぎて刺激が足りない気がした。 |
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| No.599 | 5点 | 涼宮ハルヒの消失- 谷川流 | 2015/08/19 21:50 |
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| なかなかの大風呂敷を広げて、どう着地させるのかと思いきや、ごくありふれたもので全く新味がなかったのはどうなのか。これは最早ミステリですらない。少なくとも「日本最高峰のミステリ」でないことは断言できる。本来なら4点以下だろうが、キャラ立ちを考慮し青春小説として評価してこの点数とした。もし本作に9点或いは10点を付けたら、私の平均採点数は8点以上になってしまうからね。 | |||
| No.598 | 5点 | 涼宮ハルヒの憂鬱- 谷川流 | 2015/08/15 21:56 |
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| ラノベ事情に疎い私でもタイトルくらいは知っている、巷で評判の超有名作。なのだが、正直いまいちピンと来なかった。
序盤はよくある学園ドラマかと思ったら、途中からとんでもない展開になる。想像するに、なんだか絵的には凄いことになっているのだが、文章がこなれていないためか、どうにも伝わってくるというか迫ってくるものが足りない感じである。 各所に萌え要素がてんこ盛りで、その意味では読者を満足させるのは間違いあるまい。ただ、それを楽しめるかどうかは、各々の嗜好によるだろう。しかしこれだけは言える、私にとっては噂にたがわぬ名作とは思えないと。まあそれも、シリーズ全作を読破しなければ断定はできないのかもしれない。だが私もそこまで暇ではないので、無理というものである。 |
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| No.597 | 5点 | ようするに、怪異ではない- 皆藤黒助 | 2015/08/10 22:06 |
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| 鳥取県は境港市、主人公の「俺」皆人はこの街に引っ越してきた、新高校一年生。「俺」は特に望まずして妖怪研究同好会に入会することになった。二年生の部長である春道兎鳥はささやかではあるが不可思議な事件を、ことあるごとに妖怪の仕業と断言するが、「俺」は勿論犯人は登場人物の中にいると推理し、これらの事件を怪異などではないことを証明する。
というのが大筋のストーリーで、連作短編なのだが、どれもパターンとしては似通っている。事件そのものはそれほど魅力的なものではないが、どことなく現実離れしていて不思議さが漂う。 文体としてはライトノベルに近く、軽いノリのミステリである。まあ最近流行りの、と言ってもいいだろう。おそらく続編も書かれるのだろうが、そちらを読んでみてもいいかなと思わせるだけの何かを持っているとは思う。 |
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| No.596 | 6点 | 大幽霊烏賊 名探偵 面鏡真澄- 首藤瓜於 | 2015/08/04 21:44 |
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| 昭和初期、舞台は愛宕市(おたぎ)の精神病院。この設定がのちのち効いてくるのだが、詳細はネタバレになるため控えたい。
主人公の使降はまだ建てられて年数の浅い精神病院、葦沢病院に赴任してくる。だが、医師たちばかりか看護婦たちまでも、一癖も二癖もある人物ばかり。更に入院患者の中には「三狂人」と使降が呼んでいる一風変わった人たちがいる上、「黙狂」という彫像のように動かない患者もいた。いったい彼の正体は?というのが、全編を通じての大きな謎になっている。 他にも、巨大鯨を襲う超巨大烏賊、漁船に一人取り残された漁師の異常な行動、クラシック音楽の薀蓄、周りの男たちを籠絡しようとする美人看護婦、後頭部に穴の開いた男などなどの要素が絡み合って、一種異様な世界観を作り出している。しかし、全体的な雰囲気は決して暗いものではなく、何事にも前向きに対処していこうとする主人公に引きずられて、最後まで飽きずに読むことができる。 なんだか小難しそうな内容に感じるかもしれないが、そんなことはなく、言ってみれば総合小説としてのエンターテインメントと呼んでもよいのかもしれない。無論、ミステリとしての体裁も整っている。 やや残念なのは、名探偵と謳われている面鏡真澄の出番が少なすぎることだろう。 |
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| No.595 | 4点 | 究極の純愛小説を、君に- 浦賀和宏 | 2015/07/24 21:47 |
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| なるほど、これが浦賀流メタミステリなのか、このように書くとどれだけ凄い作品かしらと思われるかもしれないが、実際大したことはない。
作品の性質上、ストーリー展開などは紹介すべきではないと思うので、ここでは書かない。まあ興味があるなら読んでみても悪くはないが、無論私にはその出来に対して責任はとれないのであしからず。 二点だけ、気になる個所があったので、少しだけ触れて終えようと思う。 一点目。アメリカン・ニューシネマとして『俺たちに明日はない』『イージーライダー』『タクシードライバー』が挙げられているが、『タクシードライバー』は除外されるべきであろう。確かに内容的にはそれに近いものがあるが、年代が違うし同じ俎上で語られるのは間違いである。 二点目。『スターウォーズ』と『エヴァンゲリオン』を比較検証されているのは、なかなか面白い試みだと感じた。ただ、本作自体がこれらの論点を踏襲していたならもっといい作品に仕上がったのではないかと思うと、少々残念である。 |
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| No.594 | 4点 | [映]アムリタ- 野﨑まど | 2015/07/09 22:04 |
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| 再読です。
これは激しく読者を選ぶ作品であろう。そのひとつは、最原の天才性を肌で感じることができるか、或はそれに共感できるかどうかで決まるとも言えそうである。ちなみに私は選ばれなかった者だ。 どれだけ最原が映画で何でもできる天才だとしても、実際作品の中ではその具体性が全く描かれていない。ただただ表層をなぞるのみで、その現象の一部をさらりと表現しているに過ぎないではないか。これでは、驚愕に値するような天才と認めるわけにはいかないし、彼女をどうとらえていいのか判断できない。 一方、本作は映画製作にかかわる若者たちの群像劇の面も持ち合わせているが、誰も彼も中途半端にしか描かれていないし、映画に関連するコアな部分を鋭く抉っているわけでもない。いずれにしても、個人的には褒められた出来ではないなと思う。また、贔屓目に見てもミステリではないだろう。 |
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| No.593 | 6点 | 雪の花- 秋吉理香子 | 2015/07/06 21:37 |
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| いずれもミステリとは言えないが、なかなかの佳作ぞろいの短編集ではないかと。
あとがきにあるように、作者は早稲田の文学部で習作を何度も書いていたり、小説の作法など学んだだけあって、その実力は折り紙付きと言えよう。とにかく分かりやすい文章と、情景が浮かんでくる描写力を兼ね備えた、隠れた筆達者なのかもしれないと個人的には思っている。 どれも及第点は越えていると思うが、中でも『秘蹟』は最も印象深い作品である。キリスト教色が濃いが、特段教義を押し付けるでもなく、人間の奥深いところにある機微を抉りながらも、老人介護などの社会問題や夫婦問題を描く、ある意味社会派ミステリと言えるかもしれない。 書店では見つからない可能性が高いだろうが、目にした際には手に取ってみることをお勧めする。 |
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| No.592 | 7点 | 封印再度- 森博嗣 | 2015/07/03 21:22 |
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| 再読です。
好きか嫌いかと問われたら、好きな部類。これはワン・アイディアを骨として肉付けし、ストーリーの最後まで引っ張っていく作品である。しかもその肝となるトリックが骨太なため、最終章まで興味を持って読み終えることができる。 事件そのものは、再現性も含めて意外に単純だが、意表を突くトリックによって後味の良いものとなっていると思う。ただ動機だけは、相変わらず理解しづらい。 萌絵のある行動で意見が分かれているようだが、確かにちょっとやりすぎの感はあるが、これも作者のサービス精神からくるものと考えられなくもない。個人的には鼻持ちならないと感じるが、まあこういった強引な駆け引きをもって、二人の心理状態を明らかにする意味はあったのではないだろうか。 タイトルに関しては、大方の意見通り秀逸だと素直に思う。 |
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| No.591 | 4点 | CUT 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子- 内藤了 | 2015/06/23 22:02 |
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| 身体の一部を持ち去られた女性の死体が、幽霊屋敷と呼ばれる古い館で、次々と発見される。主人公の比奈子ら刑事は捜査を行うが、遅々として進まない。果たして犯人の目的とは、そして真犯人は誰なのか・・・
死体発見の描写はいささか気分が悪くなるようなもので、それが却って引き込まれる要因となっているが、それ以外はダラダラとした文章が綴られるばかりで、一向に盛り上がらない。 目くらましのミスリードが目立つが、あざとさしか感じられない。その割には伏線と言えるようなものは存在せず、結局唐突に犯人が登場するのみで、終始がっかりの連続であった。死体を損壊する目的もありきたりで、まさしく凡作としか呼べないような代物だった。 |
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| No.590 | 5点 | なないろ金平糖 いろりの事件帖- 伽古屋圭市 | 2015/06/17 21:56 |
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| 大正ロマンミステリ第三弾。
主人公のいろりは家業の金平糖屋の店番などをして暮らしている18歳の少女。彼女は金平糖を口に含むことによって千里眼を発揮できる能力を持っている。他にも、飼い猫のジロと会話も出来たりする。そんな彼女が遭遇する事件に、妹分の絹と猫のジロと共に立ち向かって行くというストーリー。 語り口、ストーリー展開共にどことなく平板で、変化に乏しい。どちらかと言うと、彼女らの個性で読ませるミステリとなっているが、ミステリ度はあまり高くなく、エンターテインメント小説の意味合いが強い。 最終話などは本格推理というより、いろり、絹、ジロの冒険譚といった趣だ。 この大正シリーズ、段々レベルが下がっているのがやや気になる。 |
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| No.589 | 5点 | 彼女は存在しない- 浦賀和宏 | 2015/06/10 21:52 |
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| 面白いか、面白くないかと聞かれれば、どちらとも言えない。やりたいことは分かるが、ストレートに伝わってこない。せいぜい「そうだったのか」程度にしか思えず、あっと驚くような、なるほどと膝を打つような、そんな感じがなかったのは残念な限り。
私も内容の割に長かった気がする。冗長とは言えないかも知れないが、緊迫感に欠け、なんとなくだらだらとした感触が否めない。なんだろう、プロットの問題なのか、文体の問題なのか分からないが、上等な材料を上手く料理できなかったような、というのが本音かな。 中身については触れないのが大人の対応だろう。未読の方には多分わけわからないと思うが、許されたい。 |
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