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測量ボ-イさん
平均点: 6.27点 書評数: 615件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.45 6点 謎解きの醍醐味- 鮎川哲也 2020/08/16 20:49
未読の短編集。と言っても、7編中4編は他の短編集で
読んだんですけどね。

突出した作品はないですが、今回のベストは「霧笛」で。
折角なので、未読作品からセレクトしました。

No.44 6点 完璧な犯罪- 鮎川哲也 2020/06/13 08:44
小粒感はありますが、まずまずの内容。
全て基本的に倒叙ものですが、犯人にとっては不運な偶然で犯行が
発覚するケ-スが多く、ちょっと興ざめ感もあります。
個人的なベストは「自負のアリバイ」。題名通り、これは凝ったア
リバイ作りです。でもこれも、発覚はただの偶然なんですよねえ。
〇〇を〇〇に取り違えたとは、何とも皮肉。

(余談)
およそ2ケ月ぶりの投稿です。原因は勿論コロナ・・・地元図書館
が閉鎖されて、読む本がなかったからです。自宅にある、既に読んだ
本を再読する日々が続きました。皆さんはどうでしたか?

No.43 7点 囁く唇- 鮎川哲也 2019/08/02 18:40
この短編集の書評が未だだったんですね。
本が自宅にあり、何度も繰り返し読んでいます。
作品では「蟻」の時間トリックと、「墓穴」の皮肉な結末が印象的。

No.42 8点 悪魔はここに- 鮎川哲也 2019/06/01 16:55
粒よりの短編集。
特に「薔薇荘」が秀逸ですが、他もなかなか。
「薔薇荘」については、有栖川氏がある作品で、「ミステリ創作学校と
いうものがあるとすれば、その教科書になりそう」とうまい表現をさ
れています。

採点は他の作品だけなら7点になるかもですが、「薔薇荘」のあるの
でプラス1点。

No.41 7点 消えた奇術師- 鮎川哲也 2019/05/15 20:20
密室3部作以外は未読でした。
いろんな意見があるとは思いますが、密室に関してはやはり
 赤>白=青 かな? 個人的評価ですが。

密室シリ-ズだけなら採点8点ですが、それ以外の作品が意外に
平凡だったので1点減点。
特に「黄色い悪魔」のメイントリックは某海外古典にそっくり。

No.40 7点 二つの標的- 鮎川哲也 2018/10/13 12:56
先に読んだ挑戦編1(山荘の死)と比べてやや落ち感あるも、
最後の作品がそれを補完。
他の作家が書いた解決編を鮎哲氏が書いた、貴重な一遍です。
これだけでも読んだ価値ありました。

No.39 7点 山荘の死- 鮎川哲也 2018/08/31 20:43
「達也が嗤う」他の機会でも触れましたが、氏の短編の中でも屈指の名作。
他の作品については突出したものがなかったので、氏の作品としては辛めの
採点。表題作の「山荘の死」がまずまずの佳作かな。

No.38 7点 密室殺人- 鮎川哲也 2017/12/12 19:32
この短編集の採点をするのが抜けていました。
他の短編集でもコメント済みですが、「赤い密室」は名作です。

No.37 8点 下り”はつかり”―鮎川哲也短編傑作集〈2〉- 鮎川哲也 2016/04/04 21:39
傑作集<2>に準ずる、珠玉の短編集。
個人的ベスト3を挙げます。
 ①赤い密室
 ②達也が嗤う
 ③誰の死体か
①はもしかして世界最高の密室小説かも。
②は遊び心満点の秀作。朗読用に書かれたらしいですが、文章で読んだ
僕も普通に(?)騙されてしまいました。
③あとの一つが迷いますが、「誰の死体か」をセレクト。巻末の座談会
で絶賛されていますよね。玄人受けするのかな。

前作に準ずる出来ですが、本格ものとは言えない作品(これはこれでい
いのですけど)もあって、採点は8点で。

No.36 9点 五つの時計―鮎川哲也短編傑作集〈1〉- 鮎川哲也 2016/03/20 10:14
作品名の羅列は他の方が書いて下さっているので省略しますが、鮎川ファン
なら溜息と共に涎が出そう(キタなくて申し訳なし)な短編集。
巻末の3氏による座談会も、鮎川作品に対する愛情・こだわりが感じられて
楽しいです。
個人的なベストを3つ挙げます。
①五つの時計
②薔薇荘殺人事件
③道化師の檻

①はわずか50頁前後の作品では世界一の内容の濃さでは?(もしかして)
②は他のガイド本で有栖川氏が、「もしミステリ創作学校というものがあれ
 ば、教科書になりそう」と評していましたが、まさにその通り
③あとの一つが迷いますが。「道化師の檻」にしました。
採点は9点ですが、その日の気分で10点にもなりそうな、ハイクオリティ。

No.35 6点 呼びとめる女- 鮎川哲也 2015/10/24 10:23
未読の短編集を読みました。以下各々の短評。

<下着泥棒>
まあまあ
<夜の訪問者>
かなり細かいところが伏線になっています
<霧の夜>
有名作品の長編化前の姿。何だかんだで、この作品がベストか?
<或る誤算>
お得意の倒叙もの。ひょんなことから犯行が発覚。
<偽りの過去>
犯罪者が、別の犯罪者の証拠隠しに利用され、犯行が発覚する
皮肉な内容
<牝の罠>
分量のわりに、内容はもう一つか?
<呼び止める女>
アリバイを更に補強しようと、その場の機転でやったことが、
皮肉にも発覚のきっかけとなる、鮎川氏の短編で他にもあった
パタ-ン

全体的に、可もなく不可もない出来でしょうか。

No.34 7点 白昼の悪魔- 鮎川哲也 2015/10/09 21:53
短編集の復刻版より。「五つの時計」以外は未読です。
以下各作品の書評を簡単に。

①白昼の悪魔
犯人があるツ-ルをアリバイ作りに利用。使い方が巧みです。
②誰の死体か
本文中のちょっとしたところが伏線になっています。
③五つの時計
他のところで書評済なので割愛
④愛に朽ちなん
いやあ、このネタは(僕も含めて)僕より同年代以下の方には
判らないでしょう
⑤古銭
これは比較的わかりやすいトリックか?
⑥金貨の首飾りをした女
内容はまずまずですが、タイトルがもう一つかな
⑦首
氏の短編で、これと似たネタの作品があります。
ロ-カル色豊か?

評点は基礎点6点に、名作「五つの時計」があるのでプラス1点。

No.33 7点 自負のアリバイ- 鮎川哲也 2015/03/26 18:44
佳作揃いの短編集です。
ベスト作品は私見ですが「離魂病患者」です。倒叙ものが多い鮎哲氏
短編の中では、これは立派な本格ものです。
「てんてこてん」も結末のひねりが良く佳作。偶然から犯罪が発覚して
しまう、ちょっとマイナス要素(読者が推理できない)ものもありま
すが、十分楽しめます。

No.32 7点 蝶を盗んだ女- 鮎川哲也 2015/03/26 18:41
突出した作品はありませんが、どれも粒より。
敢えてベストを挙げるとすれば、「殺人コンサルタント」
ですかね。結末の意外性とサスペンス性があります。

No.31 6点 裸で転がる- 鮎川哲也 2015/03/21 09:40
いやあこれは懐かしい。この短編集も何度読み返したことか・・・
出来そのものは他の短編集よりやや落ち感がありますが、これは
これで楽しめます。
「女優の鼻」なんかは動機の意外性があります。
あと「笹島局・・・」は、あまり出来の良い作品ではありません
が、後年ある長編で見事にこのトリックを応用しているのも見も
のです(鮎川ファンなら、どの作品か直ぐピンと来る筈)。

No.30 7点 竜王氏の不吉な旅 三番館の全事件(1)- 鮎川哲也 2014/10/03 22:09
鮎川御大の短編集を久々に読みました。
どれも楽しめる粒よりの作品ですが、この短編集では倒叙もの
が以外に少ないですね。
突出した作品はないので、ベスト選びに迷いますが、表題作あ
たりはアリバイものとして秀逸だと思います。

No.29 7点 宛先不明- 鮎川哲也 2010/07/07 18:17
この作品の書評をアップしていなかったことに最近気づき
ました。
電報を用いた氏得意のアリバイトリックでなるほどなかな
かよく考えられています。
これで氏の長編作品はグランドスラム(全部書評した)かも。

No.28 7点 白の恐怖- 鮎川哲也 2010/05/05 10:23
書評サイトでの評判は決して芳しくないですが、僕にとっては
十分満足できた作品です。
遺産相続を巡る連続殺人を扱いますが、あくまで本格。サスペ
ンス性も高いです。探偵役が(鬼貫警部ではなく)星影竜三な
ので、「りら荘」にちょっと雰囲気は似ていますかね。
でも水準以上の良作だと思います。

 ※余談
氏の長編で、僕が唯一未読だった作品です。地元の図書館にも
やはりなく、今回他市ル-トでようやく手に入れました。
長い間絶版状態で、氏の著作で最も入手しにくいものと思わ
れるのが今まで未読だった理由です。
手に入れた本は昭和37年製本、氏の若かりし(40台前半位?)
何と眼鏡をかけていない写真がお目にかかれます。
カバ-はセロハンテ-プで補強されてボロボロですが、これは
貴重な本です(1万円出してでも買いたい!)。

No.27 7点 白馬館九号室- 鮎川哲也 2010/02/13 19:34
久々に鮎川の短編集を読みましたが、この本は未読の作品が
殆どでおおいに楽しめました。
氏の長編というと倒叙ものが多いという印象でしたが、この
作品は犯人探しが主体です。
ベスト作品は迷いますが、「悪魔の灰」でしょうか?でも他
の作品も粒ぞろいです。

No.26 7点 青い密室 名探偵星影龍三全集(2)- 鮎川哲也 2009/08/16 14:18
これもなかなかの短編集。

表題作「青い密室」
わずか20頁あまりの作品ですが、本格ものの王道をいく作品。
すれっからしの方には真相を見抜きやすいですが、良作です。

「白い密室」
雪の中の密室殺人、そうあの古典名作「白い僧院の殺人」を
髣髴とさせますが、解決は当然異なります。でも、これもあ
る別の古典作品とトリックは酷似していますよね。

あと、「薔薇殺人事件」が良かったでしょうか。あくまで本
格としての解決と、鮎哲氏らしい洒落っ気に満ちたオチがあ
ります。

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ひとこと
このサイトを知ってから2年くらい経ちますが、
ようやく自分で書評を書いてみようという気になりました。どうぞ宜しくお願いいたします。
好きな作家
島田荘司(初期作品は殆ど読んだ)、鮎川哲也(氏の長編22作はコンプリ-ト)、有栖川...
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