皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
測量ボ-イさん |
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平均点: 6.25点 | 書評数: 623件 |
No.45 | 6点 | 謎解きの醍醐味- 鮎川哲也 | 2020/08/16 20:49 |
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未読の短編集。と言っても、7編中4編は他の短編集で
読んだんですけどね。 突出した作品はないですが、今回のベストは「霧笛」で。 折角なので、未読作品からセレクトしました。 |
No.44 | 6点 | 完璧な犯罪- 鮎川哲也 | 2020/06/13 08:44 |
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小粒感はありますが、まずまずの内容。
全て基本的に倒叙ものですが、犯人にとっては不運な偶然で犯行が 発覚するケ-スが多く、ちょっと興ざめ感もあります。 個人的なベストは「自負のアリバイ」。題名通り、これは凝ったア リバイ作りです。でもこれも、発覚はただの偶然なんですよねえ。 〇〇を〇〇に取り違えたとは、何とも皮肉。 (余談) およそ2ケ月ぶりの投稿です。原因は勿論コロナ・・・地元図書館 が閉鎖されて、読む本がなかったからです。自宅にある、既に読んだ 本を再読する日々が続きました。皆さんはどうでしたか? |
No.43 | 7点 | 囁く唇- 鮎川哲也 | 2019/08/02 18:40 |
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この短編集の書評が未だだったんですね。
本が自宅にあり、何度も繰り返し読んでいます。 作品では「蟻」の時間トリックと、「墓穴」の皮肉な結末が印象的。 |
No.42 | 8点 | 悪魔はここに- 鮎川哲也 | 2019/06/01 16:55 |
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粒よりの短編集。
特に「薔薇荘」が秀逸ですが、他もなかなか。 「薔薇荘」については、有栖川氏がある作品で、「ミステリ創作学校と いうものがあるとすれば、その教科書になりそう」とうまい表現をさ れています。 採点は他の作品だけなら7点になるかもですが、「薔薇荘」のあるの でプラス1点。 |
No.41 | 7点 | 消えた奇術師- 鮎川哲也 | 2019/05/15 20:20 |
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密室3部作以外は未読でした。
いろんな意見があるとは思いますが、密室に関してはやはり 赤>白=青 かな? 個人的評価ですが。 密室シリ-ズだけなら採点8点ですが、それ以外の作品が意外に 平凡だったので1点減点。 特に「黄色い悪魔」のメイントリックは某海外古典にそっくり。 |
No.40 | 7点 | 二つの標的- 鮎川哲也 | 2018/10/13 12:56 |
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先に読んだ挑戦編1(山荘の死)と比べてやや落ち感あるも、
最後の作品がそれを補完。 他の作家が書いた解決編を鮎哲氏が書いた、貴重な一遍です。 これだけでも読んだ価値ありました。 |
No.39 | 7点 | 山荘の死- 鮎川哲也 | 2018/08/31 20:43 |
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「達也が嗤う」他の機会でも触れましたが、氏の短編の中でも屈指の名作。
他の作品については突出したものがなかったので、氏の作品としては辛めの 採点。表題作の「山荘の死」がまずまずの佳作かな。 |
No.38 | 7点 | 密室殺人- 鮎川哲也 | 2017/12/12 19:32 |
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この短編集の採点をするのが抜けていました。
他の短編集でもコメント済みですが、「赤い密室」は名作です。 |
No.37 | 8点 | 下り”はつかり”―鮎川哲也短編傑作集〈2〉- 鮎川哲也 | 2016/04/04 21:39 |
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傑作集<2>に準ずる、珠玉の短編集。
個人的ベスト3を挙げます。 ①赤い密室 ②達也が嗤う ③誰の死体か ①はもしかして世界最高の密室小説かも。 ②は遊び心満点の秀作。朗読用に書かれたらしいですが、文章で読んだ 僕も普通に(?)騙されてしまいました。 ③あとの一つが迷いますが、「誰の死体か」をセレクト。巻末の座談会 で絶賛されていますよね。玄人受けするのかな。 前作に準ずる出来ですが、本格ものとは言えない作品(これはこれでい いのですけど)もあって、採点は8点で。 |
No.36 | 9点 | 五つの時計―鮎川哲也短編傑作集〈1〉- 鮎川哲也 | 2016/03/20 10:14 |
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作品名の羅列は他の方が書いて下さっているので省略しますが、鮎川ファン
なら溜息と共に涎が出そう(キタなくて申し訳なし)な短編集。 巻末の3氏による座談会も、鮎川作品に対する愛情・こだわりが感じられて 楽しいです。 個人的なベストを3つ挙げます。 ①五つの時計 ②薔薇荘殺人事件 ③道化師の檻 ①はわずか50頁前後の作品では世界一の内容の濃さでは?(もしかして) ②は他のガイド本で有栖川氏が、「もしミステリ創作学校というものがあれ ば、教科書になりそう」と評していましたが、まさにその通り ③あとの一つが迷いますが。「道化師の檻」にしました。 採点は9点ですが、その日の気分で10点にもなりそうな、ハイクオリティ。 |
No.35 | 6点 | 呼びとめる女- 鮎川哲也 | 2015/10/24 10:23 |
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未読の短編集を読みました。以下各々の短評。
<下着泥棒> まあまあ <夜の訪問者> かなり細かいところが伏線になっています <霧の夜> 有名作品の長編化前の姿。何だかんだで、この作品がベストか? <或る誤算> お得意の倒叙もの。ひょんなことから犯行が発覚。 <偽りの過去> 犯罪者が、別の犯罪者の証拠隠しに利用され、犯行が発覚する 皮肉な内容 <牝の罠> 分量のわりに、内容はもう一つか? <呼び止める女> アリバイを更に補強しようと、その場の機転でやったことが、 皮肉にも発覚のきっかけとなる、鮎川氏の短編で他にもあった パタ-ン 全体的に、可もなく不可もない出来でしょうか。 |
No.34 | 7点 | 白昼の悪魔- 鮎川哲也 | 2015/10/09 21:53 |
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短編集の復刻版より。「五つの時計」以外は未読です。
以下各作品の書評を簡単に。 ①白昼の悪魔 犯人があるツ-ルをアリバイ作りに利用。使い方が巧みです。 ②誰の死体か 本文中のちょっとしたところが伏線になっています。 ③五つの時計 他のところで書評済なので割愛 ④愛に朽ちなん いやあ、このネタは(僕も含めて)僕より同年代以下の方には 判らないでしょう ⑤古銭 これは比較的わかりやすいトリックか? ⑥金貨の首飾りをした女 内容はまずまずですが、タイトルがもう一つかな ⑦首 氏の短編で、これと似たネタの作品があります。 ロ-カル色豊か? 評点は基礎点6点に、名作「五つの時計」があるのでプラス1点。 |
No.33 | 7点 | 自負のアリバイ- 鮎川哲也 | 2015/03/26 18:44 |
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佳作揃いの短編集です。
ベスト作品は私見ですが「離魂病患者」です。倒叙ものが多い鮎哲氏 短編の中では、これは立派な本格ものです。 「てんてこてん」も結末のひねりが良く佳作。偶然から犯罪が発覚して しまう、ちょっとマイナス要素(読者が推理できない)ものもありま すが、十分楽しめます。 |
No.32 | 7点 | 蝶を盗んだ女- 鮎川哲也 | 2015/03/26 18:41 |
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突出した作品はありませんが、どれも粒より。
敢えてベストを挙げるとすれば、「殺人コンサルタント」 ですかね。結末の意外性とサスペンス性があります。 |
No.31 | 6点 | 裸で転がる- 鮎川哲也 | 2015/03/21 09:40 |
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いやあこれは懐かしい。この短編集も何度読み返したことか・・・
出来そのものは他の短編集よりやや落ち感がありますが、これは これで楽しめます。 「女優の鼻」なんかは動機の意外性があります。 あと「笹島局・・・」は、あまり出来の良い作品ではありません が、後年ある長編で見事にこのトリックを応用しているのも見も のです(鮎川ファンなら、どの作品か直ぐピンと来る筈)。 |
No.30 | 7点 | 竜王氏の不吉な旅 三番館の全事件(1)- 鮎川哲也 | 2014/10/03 22:09 |
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鮎川御大の短編集を久々に読みました。
どれも楽しめる粒よりの作品ですが、この短編集では倒叙もの が以外に少ないですね。 突出した作品はないので、ベスト選びに迷いますが、表題作あ たりはアリバイものとして秀逸だと思います。 |
No.29 | 7点 | 宛先不明- 鮎川哲也 | 2010/07/07 18:17 |
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この作品の書評をアップしていなかったことに最近気づき
ました。 電報を用いた氏得意のアリバイトリックでなるほどなかな かよく考えられています。 これで氏の長編作品はグランドスラム(全部書評した)かも。 |
No.28 | 7点 | 白の恐怖- 鮎川哲也 | 2010/05/05 10:23 |
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書評サイトでの評判は決して芳しくないですが、僕にとっては
十分満足できた作品です。 遺産相続を巡る連続殺人を扱いますが、あくまで本格。サスペ ンス性も高いです。探偵役が(鬼貫警部ではなく)星影竜三な ので、「りら荘」にちょっと雰囲気は似ていますかね。 でも水準以上の良作だと思います。 ※余談 氏の長編で、僕が唯一未読だった作品です。地元の図書館にも やはりなく、今回他市ル-トでようやく手に入れました。 長い間絶版状態で、氏の著作で最も入手しにくいものと思わ れるのが今まで未読だった理由です。 手に入れた本は昭和37年製本、氏の若かりし(40台前半位?) 何と眼鏡をかけていない写真がお目にかかれます。 カバ-はセロハンテ-プで補強されてボロボロですが、これは 貴重な本です(1万円出してでも買いたい!)。 |
No.27 | 7点 | 白馬館九号室- 鮎川哲也 | 2010/02/13 19:34 |
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久々に鮎川の短編集を読みましたが、この本は未読の作品が
殆どでおおいに楽しめました。 氏の長編というと倒叙ものが多いという印象でしたが、この 作品は犯人探しが主体です。 ベスト作品は迷いますが、「悪魔の灰」でしょうか?でも他 の作品も粒ぞろいです。 |
No.26 | 7点 | 青い密室 名探偵星影龍三全集(2)- 鮎川哲也 | 2009/08/16 14:18 |
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これもなかなかの短編集。
表題作「青い密室」 わずか20頁あまりの作品ですが、本格ものの王道をいく作品。 すれっからしの方には真相を見抜きやすいですが、良作です。 「白い密室」 雪の中の密室殺人、そうあの古典名作「白い僧院の殺人」を 髣髴とさせますが、解決は当然異なります。でも、これもあ る別の古典作品とトリックは酷似していますよね。 あと、「薔薇殺人事件」が良かったでしょうか。あくまで本 格としての解決と、鮎哲氏らしい洒落っ気に満ちたオチがあ ります。 |