皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
測量ボ-イさん |
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平均点: 6.26点 | 書評数: 626件 |
No.526 | 7点 | 囁く唇- 鮎川哲也 | 2019/08/02 18:40 |
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この短編集の書評が未だだったんですね。
本が自宅にあり、何度も繰り返し読んでいます。 作品では「蟻」の時間トリックと、「墓穴」の皮肉な結末が印象的。 |
No.525 | 7点 | 蒲生邸事件- 宮部みゆき | 2019/07/06 13:55 |
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宿泊したホテルで火事にあい、生命の危機にある主人公が、
時空を超え、二・二六事件に遭遇する・・・ まあ本格ではなく、SF小説ですね。でも内容は良かった ですよ。 採点は6点+1点(二・二六事件の勉強になったので) |
No.524 | 8点 | 悪魔はここに- 鮎川哲也 | 2019/06/01 16:55 |
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粒よりの短編集。
特に「薔薇荘」が秀逸ですが、他もなかなか。 「薔薇荘」については、有栖川氏がある作品で、「ミステリ創作学校と いうものがあるとすれば、その教科書になりそう」とうまい表現をさ れています。 採点は他の作品だけなら7点になるかもですが、「薔薇荘」のあるの でプラス1点。 |
No.523 | 7点 | 消えた奇術師- 鮎川哲也 | 2019/05/15 20:20 |
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密室3部作以外は未読でした。
いろんな意見があるとは思いますが、密室に関してはやはり 赤>白=青 かな? 個人的評価ですが。 密室シリ-ズだけなら採点8点ですが、それ以外の作品が意外に 平凡だったので1点減点。 特に「黄色い悪魔」のメイントリックは某海外古典にそっくり。 |
No.522 | 5点 | 本日は大安なり- 辻村深月 | 2019/04/13 18:09 |
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職場の人からもらった本シリ-ズ第3弾!
同じ日に結婚式を挙げる4組のカップルのスト-リ-。 内容そのものより、ブライダル系の仕事の人のご苦労がよく わかりました。 知ったかぶりすると、双子入れ替わりカップルの顛末はまあ 予測できましたけど。 |
No.521 | 4点 | どきどきフェノメノン- 森博嗣 | 2019/03/22 19:41 |
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職場の人にもらった本シリ-ズ、第2弾!
まあこれはミステリではなく、いわゆる一つの(?)ラブコメディ ですね。そう割り切って読めば特に問題なし。 採点はちょっと辛いかな? 内容としては武蔵坊の存在意義がよくわかりませんでした。 |
No.520 | 6点 | 聖女の救済- 東野圭吾 | 2019/02/20 19:11 |
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職場の人からもらった本を読みました(笑)
さて肝心の書評ですが、トリックはしっかり本格仕立てであるものの、 これはどうか・・ 他の方の書評にもあるように、理屈では可能でもそんなことするか、 というツッコミですね。 ○○○を一定期間一切使わない、という縛りもありますし。 また○○○に毒を仕込むトリックも文章だけの説明なので、よくわから ない(本当にこういうのが苦手)。 でも、文章に変なクセがなく読みやすさは相変わらずです。 |
No.519 | 6点 | ゴルフ場殺人事件- アガサ・クリスティー | 2019/02/02 09:41 |
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ゴルフ好きの僕としては、題名に魅せられて(?)拝読。
けれども肝心の内容にゴルフ場がほとんど絡んで来ないのがやや 拍子抜け。 若きヘイスティングスがいろいろやらかしてくれますが、でも 憎めないキャラですよね。 この巨匠の作品にしては、サイトの評判あまり良くないですが、 個人的にはまずまず。 |
No.518 | 5点 | わたしを離さないで- カズオ・イシグロ | 2019/01/07 19:45 |
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今年の初書評は海外作品で。
氏のノ-ベル文学賞受賞の対象になった(おそらく)作品で、これが何と 東西ミステリにランキングされていたことを後で知りました。 肝心の中身ですが、う-ん・・これは重い。 まあ人の命の尊さとかを考えさせられるものではあります。 でも僕の考えるミステリではないので、すみませんがこの点数で。 |
No.517 | 4点 | 白光- 連城三紀彦 | 2018/12/22 13:43 |
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身内のドロドロ感が強く、好きな感じの作品ではないです。
本格色も薄いですしね。 (余談) 今年の書評はおそらくこれで最後。 今年の書評数は20冊か・・また来年頑張ります! |
No.516 | 7点 | 山伏地蔵坊の放浪- 有栖川有栖 | 2018/11/25 12:54 |
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山伏が探偵という必然性は?ですが、アイデアは買います。
粒ぞろいの短編集ですが、ベストはやはり「毒の晩餐会」でしょうか。 氏らしいロジカルな作品です。 |
No.515 | 7点 | 誘拐- 高木彬光 | 2018/11/03 14:45 |
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地味な法廷ものかと思わせる序盤でしたが、意外な展開でした。
まあ犯人の意外性はそうでもないし、オチは刑法の知識がないと推測 できないですが、リ-デビリティがあり、楽しく読ませるのはさすが に巨匠の手腕。 |
No.514 | 8点 | 模倣の殺意- 中町信 | 2018/10/21 19:53 |
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ふとしたきっかけで知った作品ですが、これは良かったです。
今となってはよくある〇〇トリックですが、この作品、40年以上前みたい ですからね。 この手のトリックでこの作品より古い作品というと、小〇氏の〇〇〇の証人 くらいしか思いつきません。 しかも、その作品より個人的には高評価です。 ネタを知った上で、また読んでみたい作品です。 本格不遇の時代に書かれたこの作品に拍手! 採点が7点(基礎点)+1点(この時代の貴重な作品) (余談) 僕が読んだのは、2004年頃に出版された復刻版です。 初版の1973年版では、真相が判るもっとわかりやすいヒントがあったの ですが、今となっては露骨すぎるので削除されているみたいですね。 解説にそのあたりが記載されていますが、なるほどと思わせる内容です。 (当然作品を先に読むべきですが) |
No.513 | 7点 | 二つの標的- 鮎川哲也 | 2018/10/13 12:56 |
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先に読んだ挑戦編1(山荘の死)と比べてやや落ち感あるも、
最後の作品がそれを補完。 他の作家が書いた解決編を鮎哲氏が書いた、貴重な一遍です。 これだけでも読んだ価値ありました。 |
No.512 | 7点 | 山荘の死- 鮎川哲也 | 2018/08/31 20:43 |
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「達也が嗤う」他の機会でも触れましたが、氏の短編の中でも屈指の名作。
他の作品については突出したものがなかったので、氏の作品としては辛めの 採点。表題作の「山荘の死」がまずまずの佳作かな。 |
No.511 | 8点 | 図書館の殺人- 青崎有吾 | 2018/07/28 12:01 |
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僕と相性のいい作家?この作品も良かったですね。
特に「解答と解説」がわかりやすい! 犯人の行動に一部疑問あるも、ロジックはしっかりしていて近年稀に見る 直球勝負の本格ですね。読み応えありました。 次回作も期待 (余談) 真犯人は僕にとってはノ-マ-ク、意外性ありました。 ただこの犯人だと、動機が理解しにくいこと以上に、この殺害方法が本当 に可能なのか?いう疑問があります。 (ネタばれになるので、これ以上はやめときます) 僕は正直リアリティ重視派ではないので、あまり言いたくないツッコミな のですが、その辺りは気になりました。 |
No.510 | 7点 | ケンネル殺人事件- S・S・ヴァン・ダイン | 2018/07/07 12:19 |
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今年2作めの海外作品の書評。しかもこの作者を読むのは超久々です。
(20年以上前?) さてこの作品、ヴァンスの蘊蓄ぶりは相変わらずですが、この作品は そんなにうんざりすることもなく、特に犬の品評会の話しは結構面白 かったです。 肝心の謎解きは密室の謎はまあよくある機械的トリックなので、高評 価する人は少ないと思いますが、不可能状況の設定や真相の意外性は まずまず。ただ犯人の意外性はそうでもないか(この僕が犯人指摘で きたので)。 不満点はヴァンスが真犯人を推理する過程が説明不足で分かりにくい ところですかね。 本作品、地味ながらも世評は高く、このサイトでもかなりの高評価で す。僕も決して低評価ではないのですが、平均点を下げてしまって います。 |
No.509 | 5点 | ボロブドゥル殺人事件- 新谷識 | 2018/06/15 20:03 |
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これもはじめましての作者です。
インドネシアの遺跡にまつわるミステリですが、真犯人を特定する材料が 後付け感があり、ミステリ色が若干薄め。 ダイイング・メッセ-ジもありますが、これはそもそも解釈次第でどうと でも結論付けできますしね(だからあまり好きではない)。 採点は展開が退屈な前半は4点+インドネシアに行ってからテンポ良く 面白くなるので後半は6点 ・・・ 平均して5点で。 (余談) インドネシアは仕事で3回行ったことあります。こちらの航空会社をガル -ダ航空と言いますが、その名前の由来が判りました! |
No.508 | 5点 | 母性- 湊かなえ | 2018/06/05 20:13 |
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う-ん、まあこの作者らしいというか。
男性目線と女性目線で、評価や感じ方がだいぶ違うように気がします。 |
No.507 | 6点 | 逆流の殺意- 津村秀介 | 2018/05/19 12:27 |
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氏お得意の公共交通機関を用いたアリバイ破り作品。
種明かしはこういうのに慣れている方なら、おそらく思いつく結論 でしょうが、なるほどうまくつながるもんですねえ。 動機はちょっとどうかと思いますが、そこが主眼の作品ではなくの で、特に気にはしません。 |