皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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mozartさん |
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| 平均点: 6.04点 | 書評数: 214件 |
| No.94 | 6点 | 星籠の海- 島田荘司 | 2013/10/20 13:57 |
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| 図書館に予約注文してからそれほど待たされずに上下巻ともゲット。同じく発売日当日に予約注文した東野圭吾の「祈りの幕が下りる時」は、未だに9人待ち(全体では既に170人待ち)でゲットできずにいることに比べると・・・。それでも読み始めたらそのまま止まらなくなって、ほぼ数時間で一気に読了しました。御手洗がほぼ全編にわたって登場していますが、「変人ぶり」は影を潜めていて、胸のすくような謎解きをするわけでもなく、ミステリーというよりエンターテインメントに軸足が置かれた作品だと思います。ちなみに、石岡に至っては早い段階で存在感がほぼゼロになっているようです。で、率直な感想を述べると、例えば同じく御手洗の「ヒューマン」モノと言える「異邦の騎士」とか、吉敷モノではあるものの、心の中を「抉られる」ような重い読後感だった「涙流れるままに」なんかと比べると、ページ数のわりには中身が軽めで、途中のエピソード群もやや扱いが中途半端で、伏線としてカチッと回収できていないような印象も残りました。まぁ、久々に「御手洗モノ」の長編を読めた、ということで少し得点も甘めになったかも。 | |||
| No.93 | 4点 | 私の嫌いな探偵- 東川篤哉 | 2013/09/26 18:56 |
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| このシリーズとしてはギャグ度も「本格」度もイマイチかな。今後の朱美の「立ち位置」がどうなって行くのかちょっと「心配」だけれど。 | |||
| No.92 | 6点 | 死体を買う男- 歌野晶午 | 2013/03/16 09:24 |
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| 作中作も含めて楽しめました。終盤になって、使い古された感のある双子ネタにひねりを加えていくあたりも、ややくどいような気もしましたが、まずまず納得のいくものでした。乱歩風の文体もなかなか楽しめました。 | |||
| No.91 | 5点 | 朱色の研究- 有栖川有栖 | 2013/03/10 07:12 |
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| 火村シリーズ長編の中では、ストーリーにぐっと引き込まれる佳作だと思います。ただ、動機がちょっと理解に苦しむ他、幽霊マンションでのトリックをはじめ、諸々の設定に無理矢理感が強く、謎解きパズルとしてはイマイチかな~、といった印象を持ちました。 | |||
| No.90 | 7点 | 白い兎が逃げる- 有栖川有栖 | 2013/03/03 16:46 |
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| 自分がこれまでに読んだこの(火村+作家アリス)シリーズの中では、どれも高水準に位置する作品群だと思います(同じ国名シリーズ以外の作品である「暗い宿」よりはずっと面白い)。ただ、最も分量のある表題作については、犯人の「動機」に関する伏線が(途中から怪しいと思っていたにもかかわらず)なかなか読み取ることができず、やや唐突な印象は拭いきれませんでした。 | |||
| No.89 | 5点 | 暗い宿- 有栖川有栖 | 2013/02/27 16:22 |
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| 火村+作家アリスシリーズの短編としてはまずまずなのかも(最後の作品の結末はちょっとがっかりだったけど)。それにしても、火村と江神で探偵としての能力(?)にそれほど差がないはずなのに、自分にとっての読んでいる最中の楽しさがこれほど違うのは何故なのだろう。 | |||
| No.88 | 5点 | 解決まではあと6人 5W1H殺人事件- 岡嶋二人 | 2013/02/27 16:13 |
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| このどんでん返しは自分としては「ヤられた~」というよりも、「え?」と言う感じで、それほど爽快感が感じられませんでした。途中の「伏線」を漫然と見過ごした自分の読み方に問題があるのかも知れないけれど・・・。「平林貴子」の役回りも、ちょっと残念でした。 | |||
| No.87 | 6点 | 異邦の騎士- 島田荘司 | 2013/02/17 17:56 |
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| 改訂愛蔵版をン十年ぶりに再読しました。前回読んだときは不覚にも涙するほど切なくなってしまったのですが、改めて読み直すと、石岡と良子の関係が「夢の中の物語」に押し込められてしまった結末は、やはり後味の良いものではないですね。これから間もない頃の事件であるはずの「占星術殺人事件」での石岡の饒舌ぶりを見るにつけ、良子との「純愛」が何だったのか、とため息をつきたくなってしまいます。とは言っても、御手洗の石岡に対する「騎士道」とも言うべき想い(「散弾銃の前に身を投げ出すのだって楽じゃなかったぜ」という御手洗の告白!)には率直に感動しました。 | |||
| No.86 | 4点 | 99%の誘拐- 岡嶋二人 | 2013/02/16 14:30 |
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| 最後のダイヤモンドの行方以外、謎解き要素はほとんどなく、ミステリーというより、ハラハラ感の少ないサスペンスドラマを観ているような感じでした。これはこれとして面白いのですが、復讐のためとはいえ、自分と同じ誘拐犯罪の被害者を新たに出すことを厭わない、という犯人の心理には感情移入できないどころか、嫌悪感を抱かざるを得ず、読後感はイマイチでした。 | |||
| No.85 | 6点 | そして扉が閉ざされた- 岡嶋二人 | 2013/02/11 17:29 |
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| 全体的に読みやすく、サスペンス感も十分で、読み始めたら止まらなくなって半日で読了しました。ただ、読後感は、というと、謎の根底にあるのがアレでは、ちょっと不満が残ったのも事実です。 | |||
| No.84 | 6点 | ななつのこ- 加納朋子 | 2013/02/11 06:56 |
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| 個々の話での「謎解き」にはそれほどインパクトはなく、最後の「どんでん返し」的な展開も、誤解を恐れずに言うならば、「乙女チック」路線華やかりし頃の一昔前の少女漫画を彷彿とさせる感じで、それはそれでほんわかとしていて、十分楽しめました。 | |||
| No.83 | 5点 | こめぐら- 倉知淳 | 2013/02/11 06:49 |
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| 「なぎなた」と同様、ミステリーとしては薄味。ただ、こちらの方がニヤリとさせられる箇所が多い分だけ楽しめるかも。 | |||
| No.82 | 9点 | 十角館の殺人- 綾辻行人 | 2013/01/27 18:11 |
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| 文庫版を何十年ぶりかで再読しました。綾辻先生の後書きによると、文庫版の刊行に際して、最低限の修正に止めるはずが、結果的にゲラが真っ赤になるほど原稿に手を加えてしまった、とのことですが、ノベルズ版を読んだだけの私としても、特段の違和感なく読了できました。
それで改めての感想ですが、やはり本作のメイントリックには、文句なしに脱帽せざるを得ませんでした。強いて言うならば、動機がやや後出しぎみな点が気になるところですが、全国のミステリーファンに、十分過ぎるインパクトを与えてくれた記念碑的作品であることは、万人の認めるところだと思います。 |
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| No.81 | 9点 | 占星術殺人事件- 島田荘司 | 2013/01/26 14:42 |
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| 講談社文庫版を入手して何十年ぶりかで再読しました。メイントリックはあまりにも強烈だったため鮮明に覚えていたこともあって、最初に読んだ時のような、「???」に続く「!!!(衝撃)」は味わえなかったのですが、そのミステリー史上における価値は、最大限の敬意を持って認めざるを得ないと改めて思いました。
ただ、本作のストーリー自体は、その後の島田先生の作品群に比べると、所謂エンターテインメント度(あざとさ?)がやや不足気味かな、とも思いました。 |
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| No.80 | 8点 | 北の夕鶴2/3の殺人- 島田荘司 | 2013/01/21 10:56 |
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| 文庫版を再読しました。カッパノベルズで出た時すぐ読んだので30年近く前のことになりますが、メイントリックだけは強烈なインパクトがあって、未だに鮮明に覚えていました。それでも読み始めたらストーリー展開にも結構引き込まれて、結局数時間で読了しました。やはりこの頃の島田先生の作品は文句なく面白いと思います。 | |||
| No.79 | 4点 | 木製の王子- 麻耶雄嵩 | 2013/01/16 18:46 |
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| 本作は、自分がこれまでに読んできた麻耶氏の作品群と比べると、読了するまでに結構時間がかかりました。あとからネタバレサイトで確認/納得させられる箇所(各章の導入部の話とか、「名前」とか)もあったのですが、如何せん、所謂「リーダビリティ」が本作には著しく不足しているんじゃないかしら、というのが率直な感想でした。
あと、この「事件」も探偵役がメルカトルだったら・・・、と思い巡らすのは私だけでしょうか(「アリバイトリック」など一瞬で解決しているだろうし)。 |
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| No.78 | 4点 | 生存者、一名- 歌野晶午 | 2013/01/09 10:28 |
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| 分量が中途半端だったわりにはそれなりに仕掛けもちゃんとしてあって、特に不満はないのですが、読者としては、書き手を含めて登場人物の誰にも感情移入できないような設定になっていることに加え、一連の殺人で犯人の取った手段(?)も、個人的にはちょっと感覚的に受け入れ難く、読後感はイマイチでした。 | |||
| No.77 | 8点 | 鴉- 麻耶雄嵩 | 2013/01/07 19:05 |
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| 本作でのメルカトルが、何気に普通の「名」探偵だったりするところが意外でした。
小説の舞台設定(隔絶された村?)や、2つの大きなトリックについても、見事に騙された私としては、何も言うべきことはありませんです。私がこれまで読んできた麻耶雄嵩氏の作品群の中でも上位に位置することは間違いありません。 |
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| No.76 | 5点 | なぎなた- 倉知淳 | 2013/01/06 15:02 |
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| 全編を通してインパクトはそれほどありませんが、気楽にサクッと読み通すことができました。 | |||
| No.75 | 4点 | 湖底のまつり- 泡坂妻夫 | 2013/01/02 17:37 |
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| 本作は図書館で創元推理文庫を借りてきたのですが、思わせぶりな表紙のイラストに加えて、背表紙に「華麗な騙し絵」とあれば、いかに鈍感な自分でも最初から身構えて読み始めてしまったため、「驚愕の・・・」とはならなかったのは残念なことでした。
ただ、それを割り引いても、散見される「官能小説」ばりの表現がどうも「普通の」ミステリーの読者としてはちょっと引いてしまいました。 あと、どうでも良いことですが、ダムが決壊するほどの地震の揺れでも震度「8」なんてことにはならない(そもそも震度は7までしか定義されていない)のですが・・・。 |
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