皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
こうさん |
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平均点: 6.29点 | 書評数: 649件 |
No.40 | 6点 | 私が彼を殺した- 東野圭吾 | 2008/11/02 22:14 |
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これも「どちらかが彼女を殺した」と同様で趣向自体は面白いと思いますが個人的には長編推理クイズのような印象で謎も魅力的ではありませんでした。読者に推理してもらうために謎のレベルを落として意図的に作られたのでしょうが作品自体の面白みはありませんでした。三作目も構想中らしいですが面白い謎を提示してもらいたいです。 |
No.39 | 6点 | どちらかが彼女を殺した- 東野圭吾 | 2008/11/02 22:06 |
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趣向自体は面白いと思います。ただ犯人当ての手がかりというか読者に提示された謎があまりにも面白みがなかったと思います。恐らく読者に推理してもらうために意図的に謎のレベルを下げているのだとは思いますが長編の推理クイズみたいな印象を受けてしまいます。実際にはその程度で犯人はつかまらないと個人的には思いました。 |
No.38 | 6点 | 宿命- 東野圭吾 | 2008/10/14 00:59 |
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ミステリ度は薄くてもサイドストーリーに引き込まれる作品でした。「宿命」そのものは現代ではさほど衝撃ではないと思いますがタイトルとしてはこれ以外ないくらいぴったりな作品だと思います。読後感も悪くなかったです。 |
No.37 | 3点 | 殺人現場は雲の上- 東野圭吾 | 2008/10/14 00:54 |
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これは個人的には東野作品で面白くなかった作品です。呼称も良くないですしストーリーに引き込まれなかったです。他作品ではミステリ度がうすくてもストーリーテリングの力を感じる作品が非常に多いのに残念です。 |
No.36 | 2点 | 名探偵の呪縛- 東野圭吾 | 2008/10/13 01:16 |
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「天下一」を主人公にした長編を書くとこうなってしまった、ということでしょうが前作が気に入っていただけに残念でした。三作目を書く予定がある様ですが一読者としてはシリーズものよりはただの本格作品が読みたいです。 |
No.35 | 8点 | 名探偵の掟- 東野圭吾 | 2008/10/13 01:13 |
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ミステリとしては評価できないというかミステリではないのでしょうが個人的には非常に好きです。作者の作品もおそらくそういう本格や読者に対する冷ややかな視線の下書かれているのだろうな、と思いました。ただこの作品で扱った分野のこてこての本格作品は最近ほとんど書かれていないのでもっと書いてほしいです。 |
No.34 | 5点 | 予知夢- 東野圭吾 | 2008/10/13 00:52 |
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前作と同様推理の余地がない作品ですがまあまあ楽しめました。ただせっかくサスペンス主体でない作品を書くなら普通の作品のほうが個人的には好きです。今後もガリレオシリーズは続くのかもしれませんが個人的にはもういいかな、とも思います。 |
No.33 | 6点 | 探偵ガリレオ- 東野圭吾 | 2008/10/13 00:37 |
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先に皆さんが書かれている通りでやはり読者の推理が及ぶ作品ではないと思いますがこういう物理トリックを使ったらこうなった、という話にまあまあ納得できたのでまあいいかな、と思います。個人的にはそのトリックで殺す作品ばかりではなく偶然なった、あるいは見えたという作品が多く自然らしさを出そうとしている所は好感がもてました。 |
No.32 | 5点 | 同級生- 東野圭吾 | 2008/09/28 21:06 |
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個人的には学園ものを読むのがかなりきつくなった印象があります。(作品のせいではないですが)大学生ものはまだ共感できるのですが高校生ものだと読んでいてもあまり感情移入しづらいです。事件、真相については小振りですが悪くはないと思いますがやはり教師に対する作者の悪意をどうしても感じてしまいその点は気持ち良いものではありませんでした。 |
No.31 | 7点 | パラレルワールド・ラブストーリー- 東野圭吾 | 2008/09/25 23:43 |
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主人公側からの視点で全く違うストーリーがカットバック形式で語られていきますがさすがに時間軸をずらしているのは予想つきます。あとはどう収束してゆくかですが「記憶操作」がテーマとなっておりミステリとはいえないと思いました。あとはストーリーにのめりこめるかどうかですが比較的スリリングに書かれていて実現困難だと思いますが読み物として面白いと思いました。
ただ主人公が前の彼女と途中で遭遇したときの会話で本人が記憶違いを確信したはずですが同じようなケースで昏睡に陥った後輩がいたと思いますがストーリー上まずいのではないでしょうか。 |
No.30 | 4点 | 虹を操る少年- 東野圭吾 | 2008/09/21 22:56 |
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この作品はミステリではないと思います。ストーリーにひきつけられる力はあると思いますしユニークな発想だと思いますが、ミステリ的盛り上がりがなく不満です。また読者としての読解力が不足しているだけなのかもしれませんが作者が訴えたいことがよくわかりませんでした。 |
No.29 | 5点 | 怪しい人びと- 東野圭吾 | 2008/09/15 21:51 |
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無難な短編集だと思います。一人称視点で語られている作品がほとんど占められているのは東野作品では珍しく新鮮でした。何となく岡島二人の作品ぽい感じがしました。作品自体はミステリというより小噺のようなものもありますがそこそこ楽しめました。 |
No.28 | 6点 | 嘘をもうひとつだけ- 東野圭吾 | 2008/08/27 23:53 |
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加賀刑事のキャラクターがうまく発揮されている作品集だと思います。いわゆる倒叙形式ではなく犯人が明らかになってない状態で加賀刑事があからさまな容疑者の犯行を暴いていくスタイルが個人的には気に入っています。
表題作は「眠りの森」後の加賀が描写されている所が面白いです。ただ眠りの森以降は単なる推理マシーンみたいな作品が多く、内面描写がされていないのが特徴ですがこの作品も同様で少し内面を出してくれれば、とも思いました。 ミステリとしては「冷たい灼熱」が個人的には気に入っています。また「友の助言」は作品のシチュエーションを踏まえるとシリーズキャラクターの友人という設定でないと書けない内容だったと思います。 |
No.27 | 6点 | 犯人のいない殺人の夜- 東野圭吾 | 2008/08/27 23:38 |
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決まった探偵役のいない短編集ですが面白かったです。作者はアンソロジーの自選に「小さな故意の物語」を選んでいましたが、個人的には「犯人のいない殺人の夜」が気にいっています。ただ叙述トリックとしてフェアかどうかは少し微妙かもしれません。 |
No.26 | 5点 | 片想い- 東野圭吾 | 2008/08/10 20:21 |
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重いテーマである「性同一性障害」を扱っている作品です。よく事前に調べられているのがわかりますが読者側にテーマへの理解力がないと推理も難しいと思います。
軽視できないテーマなのは理解できますが、ありふれたテーマでないため読んでも実感がわかなかった、というのが正直な所です。 テーマを考えるといわゆるサスペンスストーリー仕立てにして犯人あてにしなくても良かったのかな、とも思います。 |
No.25 | 5点 | 卒業−雪月花殺人ゲーム- 東野圭吾 | 2008/08/07 01:46 |
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青春ミステリとして登場人物が丁寧に描かれていると思います。またラストの部分の「中身のない封筒」などうまい表現かと思いますし日記に書かれていた伏線などもうまいと思います。
ただメイントリックについては残念ながら一般読者にはまずわからないのではないでしょうか。 ミステリとしての評価は個人的には同じ青春ミステリでは「学生街の殺人」のほうがわかりやすく、個人的には気にいっていますがこの作品も読後感は悪くないと思います。 |
No.24 | 6点 | 天使の耳- 東野圭吾 | 2008/08/02 02:00 |
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交通事故を扱った作品集でどれも小振りだと思いますがよくできていると思います。
「分離帯」は結末が予想しやすいと思いますが、個人的には気にいっています。 |
No.23 | 5点 | 11文字の殺人- 東野圭吾 | 2008/07/10 22:52 |
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元々のタイトルの「無人島より殺意をこめて」の方がまだ良かったのでは、と思います。
東野作品らしく読みやすいのは事実ですが他の力作に比べると少々落ちる印象です。 |
No.22 | 6点 | ブルータスの心臓−完全犯罪殺人リレー- 東野圭吾 | 2008/07/10 22:46 |
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倒叙形式の殺人、死体受け渡しの計画という趣向もそれが一転する所も気にいっていますが、結果的にその後の展開は少しぐだぐだな感じでした。共感できない登場人物ばかりなのは作風上止むを得ないのでしょうが、作品の舞台を考えると結構安易にどんどん殺されてゆく所はあまり好きではありません。何人かは死ななくてもストーリー上問題ない気がしました。 |
No.21 | 5点 | 放課後- 東野圭吾 | 2008/06/23 00:23 |
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20年前に中学生の時読んだのですが、その時は最後が全く納得いかず、その後しばらく東野作品を全く読まなかったのを思い出します。
エッセイによると「普通の大人では理解できない動機による殺人」を作者は書きたかった様ですが当時個人的には面白くも何ともなかったですし理解不能でした。 今になると現実でも「理解できない動機」の殺人もありますし作者が例え「殺したかったから」という動機でも作品自体は否定しませんが、個人的には今でも納得しやすい動機の作品が好きです。 作品全体は今なら楽しめるかな、と思います。 |