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[ 短編集(分類不能) ]
13のショック
異色作家短編集
リチャード・マシスン 出版月: 1962年01月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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早川書房
1962年01月

早川書房
1976年01月

早川書房
2005年11月

No.1 5点 mini 2010/05/08 10:03
本日5月8日公開のキャメロン・ディアス主演映画『運命のボタン』
原作は短篇だが、これを表題にした短編集も既に刊行されている
作者はリチャード・マシスン、世の中ちょっとしたマシスンブーム、てなわけでもないか

異色短篇作家リチャード・マシスンは長編もいくつか書いていて、「奇術師の密室」という長編を題名に惹かれて手に取るかも知れない
もちろんマシスンの本領は異色短篇で、この「13のショック」は代表的な短編集だ
S・キングなどのホラー作家はもちろん、ホラー以外の作家たちも含めた後の作家に影響を与えた点では、数ある異色短篇作家の中でも№1だろう
特に得意なのが精神を侵食されたパラノイアな話で、こういう偏執狂的な話を書かせたら右に出る作家はいない
もう一つが視覚イメージに溢れた映像向きな面で、私は観た事が無いがドラマ『トワイライト・ゾーン』の脚本家だったらしい
この辺の経歴はロバート・ブロックに似ていて、実際読んだ感じでは他の異色短篇作家の中で誰に似ているかと問われれば、やはりブロックが一番近い
しかしブロックのような言葉遊び的な底の浅いネタ落ちとは違って、マシスンの方が物語の展開自体で勝負している
文章も平易だし、異色短篇に入門するならどの作家が向いているかと問われたら、一番にマシスンの名前を挙げる
少なくともダールやスタージョンでは文章的にも内容的にも異色短篇入門には向いていない
まぁ直球勝負なエリンや変化球のフィニイあたりから入る手もあるけどね
何か褒めてる割には採点が低いじゃないかと言われそうだが、万人向けで癖の少なさは良いんだけど、私の好みではもう少し好き嫌いが分かれる味の方が好みなので・・・


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リチャード・マシスン
2010年03月
運命のボタン
平均:7.00 / 書評数:1
2006年07月
奇術師の密室
平均:4.75 / 書評数:4
1989年11月
ミステリーゾーン3
平均:6.00 / 書評数:1
1973年03月
激突!
平均:7.00 / 書評数:2
1972年01月
地獄の家
平均:6.50 / 書評数:2
1962年01月
13のショック
平均:5.00 / 書評数:1
1959年01月
渦まく谺
平均:7.00 / 書評数:2
1958年01月
地球最後の男 人類SOS
平均:7.00 / 書評数:2
不明
夜の訪問者
平均:7.00 / 書評数:1