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[ 本格 ]
「跳ね鹿」亭のひそかな誘惑
リチャード・ジュリーシリーズ
マーサ・グライムズ 出版月: 1989年12月 平均: 7.50点 書評数: 2件

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文藝春秋
1989年12月

No.2 5点 蟷螂の斧 2014/08/19 14:43
~ある村で、ペットが殺される事件が相次いでいた。そして、電話ボックスに老女の死体、小屋ではバー経営の夫人の死体が発見される。死因は心筋梗塞で事件性はないと思われたが、警視ジュリーは殺人と考える。やがて動物を愛護する孤児キャリーと出会う。~                                        何とも捉えどころのない作品でした。捜査に重点が置かれていないので警察小説でもないし、サスペンスでもない。あえて言えば、孤児キャリーの悲劇の物語と言ってよいかもしれません。ミステリー要素の点ではこの評価です。

No.1 10点 nukkam 2014/07/03 16:56
(ネタバレなしです) 1985年発表のリチャード・ジュリーシリーズ第7作はエリザベス・ジョージの「隠れ家の死」(1994年)ほどは深刻な書き方でないにしろ動物虐待という社会問題を取り上げているのがこのシリーズとしては珍しいです。しかし本書の特徴は何といってもあまりにも劇的な結末でしょう。「あんまりだ」と感じる読者もいるでしょうが、それだけいつまでも忘れられそうにない結末になっています。個性派揃いの登場人物、サスペンス豊かな展開と中盤も充実しており、個人的には名作だと思います。


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マーサ・グライムズ
1998年08月
「レインボウズ・エンド」亭の大いなる幻影
平均:5.00 / 書評数:1
1996年05月
「乗ってきた馬」亭の再会
平均:5.00 / 書評数:1
1994年12月
「酔いどれ家鴨」亭のかくも長き煩悶
平均:5.00 / 書評数:1
1994年08月
桟橋で読書する女
平均:4.00 / 書評数:1
1993年12月
「老いぼれ腰抜け」亭の純情
平均:4.50 / 書評数:2
1992年03月
「古き沈黙」亭のさても面妖
平均:7.00 / 書評数:1
1991年03月
「五つの鐘と貝殻骨」亭の奇縁
平均:4.00 / 書評数:3
1990年06月
「独り残った先駆け馬丁」亭の密会
平均:6.00 / 書評数:1
1989年12月
「跳ね鹿」亭のひそかな誘惑
平均:7.50 / 書評数:2
1988年12月
「エルサレム」亭の静かな対決
平均:6.00 / 書評数:1
1987年11月
「悶える者を救え」亭の復讐
平均:6.00 / 書評数:1
1986年12月
「鎮痛磁気ネックレス」亭の明察
平均:6.00 / 書評数:1
1985年11月
「化かされた古狐」亭の憂鬱
平均:8.00 / 書評数:1
1985年03月
「禍いの荷を負う男」亭の殺人
平均:5.00 / 書評数:3