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[ 本格 ]
「酔いどれ家鴨」亭のかくも長き煩悶
リチャード・ジュリーシリーズ
マーサ・グライムズ 出版月: 1994年12月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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文藝春秋
1994年12月

No.1 5点 nukkam 2019/01/29 22:40
(ネタバレなしです) 1984年発表のリチャード・ジュリーシリーズ第4作の本格派推理小説です。文豪シェイクスピアの故郷ストラトフォードを観光中のアメリカ人ツアーで連続殺人事件と少年の失踪事件が起きます。個人個人の描写はよく描けていますが、人同士の結びつきはあまり描かれずドラマとして散漫な印象を受けます。集団行動どころか一同が顔を合わせる場面さえないのでツアーの雰囲気がまるで感じられません。終盤近くになっての唐突な展開と唐突な解決、推理の説得力が十分とは思えません。一番意外だったのは少年がどこにどうやって連れ去られたかでしたが(生きていることは随所で読者に知らされます)、こちらについても説明があっさり過ぎて実現性には疑問が増すばかりです。


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マーサ・グライムズ
1998年08月
「レインボウズ・エンド」亭の大いなる幻影
平均:5.00 / 書評数:1
1996年05月
「乗ってきた馬」亭の再会
平均:5.00 / 書評数:1
1994年12月
「酔いどれ家鴨」亭のかくも長き煩悶
平均:5.00 / 書評数:1
1994年08月
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1993年12月
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1992年03月
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1990年06月
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1989年12月
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1988年12月
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1987年11月
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平均:6.00 / 書評数:1
1986年12月
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1985年11月
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1985年03月
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平均:5.00 / 書評数:3