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[ 短編集（分類不能） ] 凄愴編「棺の中の悦楽」 山田風太郎ミステリー傑作選
山田風太郎	出版月: 2001年07月	平均: 6.50点	書評数: 2件

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光文社 2001年07月

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No.2	6点	ボナンザ	2014/06/16 16:28
山田風太郎の作品の中でも特に残忍な作品を集めた傑作選。 どの作品も美しいものを汚してしまいたいというサディズムが見られ、それも乱歩のように幻想的ではなく、あくまで現実的ないやらしさを伴う。 わが愛しの妻よなどはそれなんてエロゲ？とでも言いたくなる内容で驚かされる。 棺の中の失楽は決して残酷な内容ではないが、皮肉なラストがすごい。 どれも人間を描く山田ならではの傑作だ。

No.1	7点	teddhiri	2009/03/03 11:35
ミステリーというよりサスペンスや解説者の言うとおり、ノワールなどに分類されるものがメインの作品集。カタストロフィーというしかないオチのものが多くはっきり言って読むことに非常にしんどさを感じた。ただし作品そのものは短編が多く中篇の「誰も私を愛さない」と長編の表題作以外は何とか読み進められる。「誰も私を愛さない」はゴチャゴチャしすぎの感があって流し読みだった。ただし表題作は凄まじいカタストロフを伴っていて面白い。正直、この作品を読むだけでも十分元は取れると思います。