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[ 本格 ]
殺人ファンタスティック
ヘンリ・ティベット
パトリシア・モイーズ 出版月: 1968年01月 平均: 5.25点 書評数: 4件

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早川書房
1968年01月

早川書房
1977年01月

No.4 5点 ボナンザ 2017/05/13 09:49
本格度は前作までに比べて薄れ、逆にファース味が増した。第1の事件はある意味馬鹿ミスですが、それ以降の展開がサスペンス的結末になっていくのがなんとも。

No.3 5点 nukkam 2016/07/31 00:44
(ネタバレなしです) モイーズ代表作と評価する人も多いのが1967年発表のヘンリ・ティベットシリーズ第7作となる本書です。その理由は個性的でユーモラスな登場人物(主にマンシプル家の人々)の描写が秀逸ということで、これには私も大いに賛同します。但し読者が本書をキャラクター小説として読むか本格派推理小説として読むかによって人物への共感度もかなり違うでしょう。後者の場合はどんなに魅力的であってもやはり容疑者なので一定の距離を置いて読むでしょうから。プロット構成がちょっと変わっていて第一の事件は物語のなんと中盤で解決します。これはなかなかユニークな結末で驚かされました。一方後半に起きる事件の真相については個人的には好みでないところがあります。皮肉な幕切れが実に鮮やかな読後感を残します。

No.2 5点 蟷螂の斧 2015/11/03 11:02
裏表紙より~『メイスンは今や事業を隠退し、”地方名士として敬われる”という夢を実現するべく、片田舎クレグウェルで日々を送っていた。ある日、農園の持ち主マンシプル家を訪れた彼は、その帰途、不慮の死を遂げてしまう。目撃者によれば、故障をした車を降りたメイスンは、喚声とともに宙を泳ぐように倒れ息絶えたという。この奇妙な事件もやがて、凶器と思われる拳銃が発見され、殺人であることが決定的となるが、さっぱり糸口が掴めず、遂にティベット警部の登場を待つこととなった……。モイーズが描く、ファンタスティックな殺人の顛末!』~

ユニークな(変人・奇人といわないまでも)登場人物とティベット警部とのやり取りを楽しむ小説かも?。本格度はそれほどでもないし、題名のファンタスティックな殺人(凶悪な殺人ではない?)の意味もよくわからなかった。

No.1 6点 kanamori 2010/04/25 20:34
スコットランド・ヤード犯罪捜査課ティベット警部シリーズ第7作。
このシリーズはティベット夫婦の観光地巡りミステリのスタイルが多いですが、今作は一応「館」ミステリ。田舎の名士一族の変人ぶりが笑えるファース風味の強い作品で、トリックも従来の作品とは趣が異なります。
本格度は高くはないですが、幻想的雰囲気が漂う佳作だと思います。


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パトリシア・モイーズ
1994年11月
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