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[ 本格/新本格 ] 裁判員法廷 森江春策シリーズ |
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芦辺拓 | 出版月: 2008年02月 | 平均: 6.43点 | 書評数: 7件 |
文藝春秋 2008年02月 |
文藝春秋 2010年05月 |
No.7 | 6点 | ぷちレコード | 2023/01/28 22:16 |
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裁判員制度が導入されたある日。読者である「あなた」はある事件の裁判員に任命され、法廷に座っている。あなたはあなたの責任において、あなたの目の前にいる被告が有罪か無罪か、また刑の量定までをも判断しなければならない。
読者まで参加させる実験小説の趣があるとはいえ、中編三作の連作による法廷推理という構成は、やや地味かもしれない。しかし、連作という形式や、シミュレーション小説という形式そのものを逆手にとって、最後に驚きの仕掛けが用意されている。 ノスタルジックな雰囲気で、主人公をはじめとする登場人物たちが、みな正義を信じ法を順守し、奇怪な謎の裏に隠された真実を追い求めようとする姿勢を崩さない。異常者ばかり登場させるのに、いささか辟易していたミステリファンにおすすめ。 |
No.6 | 5点 | E-BANKER | 2011/12/11 21:36 |
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2009年より本格的に始まった「裁判員裁判」に先駆けて発表された意欲作。
名探偵・森江春策が本職の弁護士として、裁判の舞台で大活躍。 ①「審理」=まずは、裁判員裁判の序章的な位置付け。攻める菊園検事に対して、効果的な突っ込みを入れる森江という図式が続くが、ラストはやや尻切れ気味に。 ②「評議」=2作目は1作目よりもやや深い事件についての裁判が舞台。これも1作目同様、「結局出廷することを拒んだ証人」というプロットが共通しているが、尻切れだった①に比べ、本作は一応判決が下される。 ③「自白」=この作品のみが書き下ろし作、且つテレビ朝日の土曜ワイド劇場でドラマ化された作品。(たまたま見てた) ①②よりもまともなミステリー風で、アリバイの「錯誤」が事件の鍵となっている。ラストは法廷の場で真相が明らかにされる。 以上3編。 読む前は、てっきり長編作品だと思ってましたが、それぞれが独立した事件&裁判になってます。 確かに「裁判員裁判」を扱ったという意味では、画期的な作品かもしれないが、それ以外にはあまり見るべきものはなかったなぁ。 冒頭から「あなた」とルビ入りで、読者をあたかも裁判員の1人として扱っているので、てっきり何か「叙述系トリック」がラストで炸裂するかと思いきや、そのようなサプライズは特になし。 地味なまま終わった。 作者の作品って、いつも何かが足りないような気がする・・・(何かは分からないが・・・)。 |
No.5 | 7点 | isurrender | 2010/09/19 02:44 |
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正直、裁判員制度導入に便乗した作品だと思ってあまり期待はしていなかったのですが・・・
十分及第点は与えられる内容でした ただ、最後のオチはかなり序盤で読めてしまうとは思いますけど 作中にも書かれていた「12人の怒れる男」とか「12人の優しい日本人」とかを彷彿させました |
No.4 | 7点 | あるびれお | 2009/06/23 04:41 |
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確かに、ちょっと「早すぎた」作品かもしれません。でも、それぞれに趣向が凝らされていて、短編集としてのレベルは高いと思います。 |
No.3 | 7点 | 江守森江 | 2009/05/22 09:16 |
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短編三つで読者が裁判員を体験する形式になっている。
時代を先取りして出版したのが裏目に出た感もある。 裁判員制度導入の今こそが読み頃の作品。 |
No.2 | 7点 | yoshi | 2009/05/07 03:18 |
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うーん、確かに、森江を使わないほうが良かったかな・・・。 |
No.1 | 6点 | abc1 | 2009/04/21 12:38 |
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平均以上には楽しめました。でも本ミス6位は高すぎかな(10位くらいなら納得行くんですが)。法廷ものですが、シリーズキャラの森江が弁護している方が勝つとわかっちゃうので、サスペンス的な盛り上がりがないのが辛いところ。 |