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観覧車は謎を乗せて
朝永理人 出版月: 2022年05月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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宝島社
2022年05月

No.1 6点 人並由真 2022/07/12 13:15
(ネタバレなし)
 観覧車のそれぞれのゴンドラの中で進行する6つの物語。急に回転を停止した観覧車の各ゴンドラ内では、幽霊に出逢った青年、観覧車の中から標的を狙撃しようとするスナイパー……それぞれのドラマが進行しようとしていた。

 2年前の処女長編『幽霊たちの不在証明』(評者は本は購入してあるがまだ未読・汗)に続く、作者の第二長編。

 文庫書き下ろしで300ページに満たない短めの作品。文章も平明でスラスラ読めるが、仕掛けの数はかなり多いハズで、実のところ評者も一読しただけでは、全容をすべて理解しきってはいない(汗・涙)。

 アレガアレだったのはすぐにわかるのは当然で、コレとコレもわかるし、ソレとソレもそうなんだろうだが、あと……(中略)とか、終盤のクライマックスを迎えてなおそんな感じ。

 すくなくとも読者にわかりやすく、実はここはこうだった、ここは……と送り手や登場人物が言を費やしてくれるような甘い作品ではない。

 しかもどうやら(お話やミステリとしての仕掛けにはまったく関係ないものの)、実は6つのエピソードの中に(中略)までが、どうやらいるみたいだし、とことん食わせ物の作者で作品である。
 来年のSRのベスト投票までに、時間を置いてもう一度読み返してみたい。評価はまたそこで改めて。


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朝永理人
2023年08月
毒入りコーヒー事件
平均:7.00 / 書評数:2
2022年05月
観覧車は謎を乗せて
平均:6.00 / 書評数:1
2020年03月
幽霊たちの不在証明
平均:6.00 / 書評数:2