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[ 本格 ]
魔女の不在証明
エリザベス・フェラーズ 出版月: 2019年09月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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論創社
2019年09月

No.1 5点 nukkam 2019/09/16 20:13
(ネタバレなしです) 1952年発表の本格派推理小説です。同じ被害者の死体が別々の場所で発見されたらしいという奇妙な事件で幕開けし、あやふやな証言にあやふやなアリバイと、ある作中人物が述べているように「何を考えるべきかも、どうしたらいいかもわからない」状態が続きます。下手な書き方だと退屈極まりなくなるのですが、主人公の混乱を上手くサスペンスに絡めているのがよい工夫です。これで複雑な真相説明をすっきり着地できていればかなりの傑作と評価できるのですが、どうも一部の謎が放ったらかしになってしまった印象を受けました。本当の被害者でない方の死体の身元については「警察は(中略)自分たちで推理するはずだ」で片づけてしまっているし、第2の事件についてはほとんど推理されてません。さらに終盤の第21章の終りで起きた悲劇に至っては尻切れトンボではないでしょうか。


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エリザベス・フェラーズ
2020年02月
亀は死を招く
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2019年09月
魔女の不在証明
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