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[ 本格/新本格 ]
予言の島
澤村伊智 出版月: 2019年03月 平均: 7.00点 書評数: 1件

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KADOKAWA
2019年03月

KADOKAWA
2021年06月

No.1 7点 人並由真 2019/11/12 18:12
(ネタバレなし)
 1990年代半ばまで全国の人々から支持を集めた人気霊能者・宇津木幽子。彼女はその晩年に瀬戸内海の孤島・霧久井(むくい)島を訪れ、そこで自分の死からおよそ20年後に、この地で6人の命が失われるだろうという怪しく不吉な予言を残した。やがて時は流れて2017年。駄菓子メーカーの社員で30代後半の独身男・天宮淳は少年時代に幽子の活躍に胸躍らせた記憶があり、興味本位から旧友の大原宗作たちを誘ってかの霧久井島へ向かう。だが現在の島は過疎化が進んでほとんど老人たちばかり暮らしており、さらに島の怨霊「疋田」の伝承までが聞えてきた。そしてその夜、島内では、殺人事件が発生して……。

 本サイトでも先に「本格」ジャンルで登録されていたし、帯にも著者初のミステリという主旨の文言が書いてあるけど、読み進むうちにこれ、小説の形質&構造としては、今までの澤村作品同様にホラーカテゴリでいいんでないの? と考えた。最終的にスーパーナチュラルな要素が劇中に登場するかどうかはともかくとしても。
 ……で。
 まあこれも、あんまりナニも言わない方がいい作品だろう。
 ただ、フツー程度に今年、国産ミステリの話題作を追っかけている現在進行形のミステリファンは本作を読みおえたときに、きっとあれこれ思うことがあるだろうな(汗・笑)。

 作者のレギュラーキャラである比嘉姉妹とその関係者はいっさい出ない、完全な単発編。だから本書が作者の著書はじめてという人でも、その意味で問題はない。もしも興味があるのなら、早めに読んじゃった方がいいかもね?

 なお自分のジャンル投票はあれこれ考えて「ホラー」に一票。サスペンスでもいいかもしれない。本格では絶対にないと思うぞ。


澤村伊智
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