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ミステリの祭典

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パブロピカソさんの登録情報
平均点:7.25点 書評数:12件

プロフィール| 書評

No.12 4点 長い家の殺人
歌野晶午
(2004/09/23 17:19登録)
力が無い。処女作だという衒いも恥も無い。有体に言ってしまうと面白くないのだ。当時風当たりが強かったのは頷けることだ。


No.11 4点 白い家の殺人
歌野晶午
(2004/09/23 17:13登録)
凡作。著者を作家読みする人意外はスルーしていいところ


No.10 8点 プリズム
貫井徳郎
(2004/08/14 02:22登録)
これもミステリのひとつの形だから、と忘れられかけている形式を用い、本格の傍流を示した。(今となれば傍流だが、本来は本格の一形式だろう)
リドルストーリーであっても本格たりえる。そして十分面白いものを作りえる。
忘れがちですね。


No.9 9点 凍える島
近藤史恵
(2004/08/14 02:18登録)
確かに島は凍えてるようだ。この小説の空気は氷点下の曇天のように、冷たく湿っている。それは底冷えのするような寒さだ。何だって彼らはこんなところで生きるのか?
こんなところでしか生きる事の出来ない人間もいるのです。
身を引き裂かれるような気分になるが、それがまた物語の余韻を引き出す。


No.8 4点 生存者、一名
歌野晶午
(2004/08/14 02:12登録)
うーん…
どうなんでしょうかね。ページ数というものを考えればもっと評価すべきなのかもしれませんが、ただ冗長なだけと言われてもおかしくない作品だと思う。もう少しスパイスを効かせて400枚ほどの作品にしたらおもしろかったかもしれない。


No.7 10点 六番目の小夜子
恩田陸
(2004/08/14 02:10登録)
読んでいるときは死ぬかと思った。怖くて。
特に初読のときの押し寄せてくるような恐怖感はもう二度と味わえそうにない。敬意を込めてこの点数。


No.6 9点 放浪探偵と七つの殺人
歌野晶午
(2004/08/14 02:07登録)
短編集としてはかなりレベルの高いものとなっている。粒ぞろいの短編が多く、どれをとっても一級品といっても良い仕上がりだ。探偵が家シリーズよりも個性がなくなっているのは狙いか。


No.5 9点 ブードゥー・チャイルド
歌野晶午
(2004/08/14 02:04登録)
絶望しないですむなら、その方がいい。
どんなにつらい現実でも一筋の希望があればいいじゃないか。
安っぽいセリフに聞こえるが、様々な厄介ごとを縫うように駆け続け、未だその中にいる主人公らを見ると、それでいいような気になってくる。
この小説、実は癒しを与えてくれますよ。


No.4 10点 黒祠の島
小野不由美
(2004/08/14 02:00登録)
これはすごい。私の思う本格ミステリそのものだ。ディテールに凝った設定と緻密な筆力で、島のとんでもない狂気と異常心理、そしてあの動機を成り立たせている。そのためには冗長と思われがちな薀蓄がよほど効いてきている。まるで、無駄な一文がないかのようだ。
この作品はそれほどに完璧ではないか。


No.3 4点 ガラス張りの誘拐
歌野晶午
(2004/08/14 01:56登録)
大した抑揚もなくすらりと読めてしまった。悲しい事だ。
サプライズもカタルシスもない作品だった。


No.2 9点 七つの棺
折原一
(2004/08/14 01:49登録)
密室はもはやパロディとしてしか存在しえない、と断言するかのような作品。短編すべてが有名作品のオマージュになっており、ひねり具合もなかなかのもの。こういった、著者の意思が感じられるような作品は大好きですね。


No.1 7点 天井裏の散歩者 幸福荘殺人日記
折原一
(2004/08/14 01:47登録)
面白く読めた。何が現実かわからない入れ子構造の中で、あのように解決へと着地させる手腕はなかなかのもの。さすがに叙述トリックの第一人者ですね。

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