| 八二一さんの登録情報 | |
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| 平均点:5.80点 | 書評数:463件 |
| No.143 | 8点 | ささやく真実 ヘレン・マクロイ |
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(2021/01/12 18:54登録) 読み心地の良い的をえた描写、ウィット溢れる会話などのマクロイの特徴はそのままに、飲めば誰でも真実を語ってしまう自白剤という魅力的な小道具を象徴的に用いて、真実と嘘というミステリの本質に正面から挑戦している。 |
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| No.142 | 7点 | ラスト・ウェイ・アウト フェデリコ・アシャット |
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(2020/12/25 20:43登録) 万華鏡を回していくように展開される「テッドの世界」は幻想的な装いを纏って鮮やかに移り変わる。展開の読みようがない奇書。 |
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| No.141 | 7点 | チューリップ : ダシール・ハメット中短篇集 ダシール・ハメット |
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(2020/12/25 20:37登録) この作品に添付された十篇の中短篇集が、いつもながら饒舌をそぎ落とした作品であるが、「チューリップ」では原作者の心理描写など、長々と述べられていて、いわゆる従来のハメット節と異なる点が面白い。 |
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| No.140 | 5点 | 過ぎ去りし世界 デニス・ルヘイン |
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(2020/12/25 20:34登録) 主人公は犯罪集団に入り、階段を駆け上って頂上を射止めた男の引退後の物語。一度トップを極めた男の身辺は安穏ではいられない。終局の悲しみは秀逸。 |
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| No.139 | 7点 | 彼女がエスパーだったころ 宮内悠介 |
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(2020/12/08 15:00登録) もともと持っている、どこか渇いた文体と疑似科学を取材するという題材が程よく合わさって生まれた妙な迫真性が、強烈に記憶に残った。 |
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| No.138 | 5点 | クララ殺し 小林泰三 |
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(2020/12/08 13:53登録) 不思議な国と地球、ホフマン宇宙という三つの世界のリンクやそのカギとなるアーヴェタールの設定が秀逸。 |
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| No.137 | 6点 | 希望荘 宮部みゆき |
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(2020/12/08 12:56登録) 各々の苦難を背負って人生を生きる登場人物たちの哀愁や葛藤の描写が見事。 |
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| No.136 | 5点 | 倒叙の四季 破られたトリック 深水黎一郎 |
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(2020/11/26 18:18登録) 全4編にわたる倒叙形式で犯行の様子が詳細に描かれており「犯人はどこでミスを犯したのか?」という謎解きがフェアに楽しめる。 |
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| No.135 | 6点 | アンデッドガール・マーダーファルス1 青崎有吾 |
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(2020/11/26 17:51登録) 空想世界に作者得意のクイーンばりのロジックが組み込まれており、ホラー・SF的要素を含みつつ、ミステリとして十分に魅力的。 |
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| No.134 | 6点 | 誰も僕を裁けない 早坂吝 |
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(2020/11/26 17:43登録) 館・密室・連続殺人等、ミステリの定番が多く登場し、それが終盤の怒涛の展開で鮮やかに纏め上げられている。 |
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| No.133 | 5点 | 棺の女 リサ・ガードナー |
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(2020/11/09 18:17登録) 監禁小説にしてスケールの大きな追跡小説。怒涛のような展開に圧倒される。 |
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| No.132 | 5点 | アメリカン・ウォー オマル・エル=アッカド |
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(2020/11/09 18:13登録) 近未来のアメリカを遠くない過去の出来事として描き、戦慄を誘う。アメリカの内戦を長引かせようとする黒幕的人物は、伊藤計劃の「虐殺器官」に出てくる謎のアメリカ人、ジョン・ポールの造形と双子的だ。 |
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| No.131 | 5点 | ハティの最期の舞台 ミンディア・メヒア |
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(2020/11/09 18:06登録) ありがちなストーリーながら、緻密な構成と丁寧な人物描写が効いていて、深く心をえぐられる作品。 |
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| No.130 | 5点 | いまさら翼といわれても 米澤穂信 |
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(2020/10/23 20:34登録) シリーズものであることを活かし切った短篇集。シリーズの世界を広げるサイドストーリーを高度な謎解き作品にしてしまう手腕に驚かされた。 |
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| No.129 | 6点 | その雪と血を ジョー・ネスボ |
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(2020/10/23 20:06登録) 主人公の無垢で純粋な美しさと残酷さ、そしてラストシーンの鮮やかさと切なさが胸に残る。 |
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| No.128 | 7点 | 青鉛筆の女 ゴードン・マカルパイン |
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(2020/10/23 19:33登録) 並列された三種の文章を追っていくうちに、やがてテクストとテクストとの間に「青鉛筆」で塗り消されたある人物の姿が浮かびあがり、胸を打つ。メタフィクショナルな手法がテーマと密室に結び付いた成功例。 |
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| No.127 | 7点 | 傷だらけのカミーユ ピエール・ルメートル |
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(2020/10/01 20:43登録) 今回視点となるカミーユが恋する男と警察官の境目で揺れ動く上、事件全体が「あやつり」構造となり、事件の構図が刻々と変わるのに舌を巻く。 |
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| No.126 | 5点 | 月明かりの男 ヘレン・マクロイ |
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(2020/10/01 20:39登録) キーボード・ブラインドタッチ・胸腺異常などのツールを極限まで活用する手腕が見事すぎて、その分リアリティで損している。 |
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| No.125 | 4点 | シンパサイザー ヴィエト・タン・ウェン |
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(2020/10/01 20:34登録) スパイの告白を相手が信じるという前提で書かれたスタイルなので、ところどころ奥行きに欠ける。 |
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| No.124 | 6点 | ポジオリ教授の冒険 T・S・ストリブリング |
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(2020/09/17 20:04登録) 脱構築を繰り返すシリーズ探偵、という微妙なバランスが作品そのものの揺らぎと呼応。収録作の完成度にバラつきはあるが、神秘主義と論理の融合を試みた「つきまとう影」は出色。 |
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