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ミステリの祭典

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許されざる者

作家 レイフ・G・W・ペーション
出版日2018年02月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 八二一
(2020/05/08 18:33登録)
死の淵を垣間見た元捜査官の断固とした執念が静かに心に染みてくる北欧ミステリ。

No.1 5点 HORNET
(2019/01/26 19:41登録)
 国家犯罪捜査局の元凄腕長官ヨハンソンは、脳梗塞で倒れ、命は助かったものの麻痺が残り、入院生活を送ることになった。そんな彼に、女性の主治医が「牧師だった父が、懺悔で25年前の未解決事件の犯人について聞いていた」と話した。それは、9歳の少女が暴行の上殺害された事件だったが、ちょうど事件は時効になったばかりだった。それでもラーシュは相棒だった元刑事らを動かし、事件を調べ直そうとする。
 病気の具合により不安定な精神状態のヨハンソンが、元同僚や部下を使って捜査を進めていく。捜査の嗅覚は現役時代さながらの鋭さを見せながら、振る舞いは「わがままな頑固老人」のようなところもあり、その様子は読んでいて楽しい。
 すでにお蔵入りになった過去の事件の再捜査ということで「聞き込み」や「資料の洗い直し」が主となり、そういう意味では地味な感じがした。

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