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ミステリの祭典

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いいちこさんの登録情報
平均点:5.67点 書評数:585件

プロフィール| 書評

No.585 5点 失われた世界
アーサー・コナン・ドイル
(2026/02/12 18:01登録)
考証が甘いというより、まともに考証されておらず、いかにも児童向けの空想的な作品


No.584 5点 地面師たち
新庄耕
(2026/02/12 18:00登録)
「圧倒的なリアリティ」という惹き句が付されているが、犯罪の手口があまりにも稚拙で、かつ雑であり、これが実態なのか、これで露見しないのか、強く疑問に感じられる。
また、各登場人物が個性的すぎて、1個の読物として感情移入が難しい。
世評の高い作品のようだが、5点の最下層


No.583 5点 悪魔パズル
パトリック・クェンティン
(2026/01/23 10:49登録)
冒頭における謎の設定、すなわち状況の不可解さは魅力的であり、サスペンス、スリラーとしての基本は抑えられているが、犯行計画が行き当たりばったりであるうえ、プロットそのものがシンプルであり、底は至って浅い


No.582 6点 アヴェンジャー
フレデリック・フォーサイス
(2026/01/16 18:00登録)
著者の作品に例外なく言えることであるが、本作も綿密な取材に裏付けられた緻密なストーリーテリングが、高いレベルでリアリティと緊迫感を演出している。
ただ、本編が半分、その前提としてのサイドストーリーが半分という構成は、さすがにバランスを欠いているように感じられる。
水準に達しているのは間違いないが、サイドストーリーにこれだけのボリュームを割くのであれば、本編でもうひと捻り、もう少し深堀りが欲しかったところ


No.581 4点 心霊殺人事件
坂口安吾
(2026/01/05 10:54登録)
安吾ならではの軽妙洒脱な筆致はさすがだが、いかにも小品という作品が多い。
一部に水準に達している作品もあるが、短編集全体としてはこの評価


No.580 4点 百年祭の殺人
マックス・アフォード
(2026/01/05 10:53登録)
ミステリクイズ・パズルのような作風で、読物としては読ませるところがない。
それでいて犯行動機の合理性や、真相解明プロセスの論理性等の点で見どころに乏しく、この評価とならざるを得ない


No.579 5点 ダービーパラドックス
島田明宏
(2026/01/05 10:52登録)
アイデアや、ディテールに見るべき点はあるものの、プロットがリアリティに欠けていて、ミステリとしてやや物足りなさを感じる


No.578 5点 人喰い
笹沢左保
(2025/12/30 16:54登録)
筆力の高さは感じられるものの、1個のミステリとして綻びの多さ、完成度の低さが目につく。
フーダニットとして引っ張るため、複数の犯人候補が準備されているのだが、その言動にリアリティが感じられない。
犯行動機に対する違和感はその最たるものであるし、犯人特定に至る遺書・ライターの取扱いにも同様の感が強い。
プロットは悪くないし、随所に上手さも見られるものの、こうした合理性の欠如やご都合主義の減点が大きく、この評価としたい


No.577 5点 モロー博士の島
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(2025/12/30 16:50登録)
当時支配的であったキリスト教の伝統的な規範・観念に対し、ダーウィンの進化論がもたらした衝撃の大きさを窺い知ることができるという意味で、貴重な作品


No.576 5点 グラスホッパー
伊坂幸太郎
(2025/12/03 14:15登録)
よくできた作品だし、筆力の高さも感じるのだが、やや難解であり、抜群に面白いという印象もない


No.575 6点 幼年期の終わり
アーサー・C・クラーク
(2025/11/21 13:43登録)
6点の最下層としたが、このサイトの立ち位置では捉えにくい作品


No.574 5点 飛田ホテル
黒岩重吾
(2025/11/05 17:18登録)
いずれも大阪の西成、またはその周辺地域を舞台とした社会派ミステリ。
プロット・トリックではなく、登場人物の人間模様、とりわけ男女の愛憎に主眼を置いている。
乾いた筆致ながら、読ませるのは相変わらずだが、商品としての性の扱いには、さすがに時代を感じさせるところ


No.573 6点 世界でいちばん透きとおった物語2
杉井光
(2025/11/05 17:17登録)
前作がアクロバティックな大技を鮮やかに決めた作品であるだけに、続編が執筆・発売されていることにまず驚いた。
期待せずに読んだが、プロットの完成度という点では前作より上。
作中作そのもののデキがよいというのみならず、それを活かした真相、そして前作と同様にプロットの必然性に説得力がある。
前作がもたらしたサプライズに敬意を表し、総合的には前作より下とするが、高いハードルを鮮やかに越えた佳作


No.572 7点 世界でいちばん透きとおった物語
杉井光
(2025/10/27 11:47登録)
本作の中核を成す試みそのものは、有名先行作品の二番煎じでしかない。
ただ、そうした試みに意味をもたせるために構築されたプロットは、一部にはかなりの無理も感じられるものの、先行作をはるかに凌駕する苦心の跡が感じられ、その点に敬意を表したい。
ライトノベル作家ではあるが、決して筆力は低くなく、読後感も悪くなく、全体として好意的に評価したい


No.571 7点 ロスト・ケア
葉真中顕
(2025/10/21 13:25登録)
介護問題というテーマそのものは手垢の付いたものだし、私的正義の是非を問う作品としても、宮部みゆきの「スナーク狩り」の方が上。
本格ミステリとしての大仕掛けも試みられているが、効果も必要性も感じられず、夾雑物になっているという意味ではない方がよかった。
また、日本語・叙述も驚くほど拙劣なのだが、作品には読ませる力があり、とくに真相解明プロセスは非常に斬新かつ鮮やか。
これらを総合して7点の下位


No.570 5点 タイムマシン
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(2025/10/01 10:23登録)
社会主義に傾倒していたとされるウェルズの政治観が非常に強く反映していて、SFというより、そのフォーマットを使った風刺小説という印象が強い。
とくに、肉体も知能も退化したエロイ族が享楽的な生活を送っているさまは、労働から解放され、優雅に暮らす資本家階級の無気力・退廃を揶揄しているようにとれる。
本作の位置づけ・意義は別にして、SF・ミステリとしてはこの程度の評価にとどめたい


No.569 6点 アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂幸太郎
(2025/09/30 10:03登録)
乾いた筆致や、メタファーの使い方から「村上春樹に似ている」と感じた。
ネットを渉猟したところ、やはりそのような評価が多いらしい。
物書きとしての実力の高さは疑い得ない。
本作はミステリとして、私の嗜好に外れているものの、水準には達していると評価


No.568 7点 白い僧院の殺人
カーター・ディクスン
(2025/09/19 15:35登録)
冒頭に示された不可解状況を一刀両断にする、シンプルだが、意外な真相で、世評に違わぬ作品。
レッドへリングとして配された2つの仮説も大きな効果を挙げている。
ただ、これを成立させるためにプロットの各所に相当な無理が見られ、それらを総合的に考慮して7点の下位。

(ネタバレしています)
犯人ではない第一発見者が酷寒のなか、わざわざ死体を移動させる必要があるか。
その際、殺害直後であったにもかかわらず、雪の上に血痕が全く残らないということが起こり得るか。
ジョンがカニフェストを殴り殺したと思い込み、またマーシャを殺害していないと主張しながら、死体の移動のみは語らないなどの点は、さすがにご都合主義と言わざるを得ない。


No.567 5点 緑の草原に……
田中芳樹
(2025/09/09 13:32登録)
いずれの作品も悪くはないが、いかにも小品という印象で、著者の全盛期とは比肩するべくもない


No.566 5点 快傑ゾロ
ジョンストン・マッカレー
(2025/09/09 13:31登録)
本作の立ち位置から割り引いて評価しているが、それにしても描写が全般に雑。
悪役の言動に強く不正義が感じられないから、それと相対する主人公ゾロの魅力がいま一つ弱い、という構造になっている。
また、ヒロインであるロリータに全く魅力が感じられない点は致命的と映る。
全体に盛り上がりに欠ける作品

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