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ミステリの祭典

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take5さんの登録情報
平均点:6.59点 書評数:367件

プロフィール| 書評

No.47 7点 炎に絵を
陳舜臣
(2014/07/27 19:44登録)
文章の量に対する人間の描き方がさすがです。効率が良い!
文庫のもう一作の方も面白いです。
自分の生まれる大分前に書かれた作品なので、それが書かれた時代や、更にその作品世界の時代に思いを馳せることも楽しめます。


No.46 6点 邪魔
奥田英朗
(2013/11/05 21:27登録)
好みの問題で、『最悪』よりも、中盤まで人物たちがよく書けていたので期待したのですが、義母のくだりやチャリ逃走が見え見えで安っぽくなってしまったというのが感想です。リーダビリティーは高いです。


No.45 9点 奇想、天を動かす
島田荘司
(2013/10/27 07:50登録)
久しぶりに自分の内省や血肉になる作品でした。
*文庫めくってすぐ北海道路線図、鉄道ミステリー?やや不安…↓
*城東の京成沿線描写に親近感、↑
*前半で社会派の正統派、気概を感じ↑
*地道な捜査は鮎川氏作品がよぎりました
*最後は清張氏に並ぶ名作と感じました

日本人的気質インシュラリズムは、例えば戦争の問題に対して、議論の余地があるとか歴史的見解に相違があるとか言って逃げる人たちがまず見つめなくてはいけない視点ではないでしょうか。
自分事とするために冒頭に内省と書きました。


No.44 5点 最悪
奥田英朗
(2013/10/26 14:02登録)
耳栓して集中、600ページ3時間強。久しぶりに一気読み。3視点で読みやすいですがミステリーというより社会派。
下請けの辛さや銀行のしょうもなさは書けていますがそれぞれの家族像までは…という感想です。
犯罪小説をかえたという帯がついていたらしいですが賛同出来ず。
余談ですがミステリーって何なんでしょう、謎らしい謎がなくても犯罪があればミステリー?文句ではなくて分からなくなりました


No.43 5点 風が吹いたら桶屋がもうかる
井上夢人
(2013/10/22 18:52登録)
岡嶋一人さんの作品、アームチェアディテクティブ。
構成がまったく同じため、第一話を読むと他は斜め読みで読めてしまう。推理小説に対する皮肉も盛り込まれています。


No.42 4点 六枚のとんかつ
蘇部健一
(2013/10/22 18:32登録)
しおかぜはおそらく9割の方が一瞬で分かります。
丸の内線はおそらく9割の方が分からない。学生時代何年も乗っていたのに分からない私。
とんかつはおそらく9割の方が題名で分かります。
バカミスと9割の方が思い、
名作と1割の方が思う、いやもっと少ないか。
好みに差がでる短編、主観バリバリすみません。


No.41 9点 蠅の王
ウィリアム・ゴールディング
(2013/10/14 00:29登録)
ミステリーとしてこれが登録されていてびっくり。輪をかけて低評価にびっくり。だから自分の好みで評価して、尚且つ評価も上げられるので一石二鳥。…ミステリーとまったく関係なくてすみません。でも大半のミステリーより読後感は豊かかと。


No.40 6点 官能的 四つの狂気
鳥飼否宇
(2013/10/14 00:16登録)
かなり前に読んだのを何故か今思いだしました。ユーモアって同時に書評したはさみ男のようなややレベル高い?のもあるし、本作品のような完全にバカミスのようなものもありかと。だから同じく6点。


No.39 6点 ハサミ男
殊能将之
(2013/10/14 00:09登録)
五百頁お風呂で三時間くらい一気読み、確かに面白いけれど、…叙述トリックの華麗さよりも、警察官のやりとりや散りばめられたミステリーネタの方が面白く読めました。
読者の偏見を内省させられる語り手のミスリードなら、やはり私はビル・バリンジャーの「赤毛の男の妻」です。


No.38 5点 殺戮にいたる病
我孫子武丸
(2013/10/12 17:35登録)
このサイトでの評価が高いので、それだけで読んでみました。しかし、叙述トリックの衝撃度は、やはり人生幾つ目に出会ったかで変わってしまうのかなと感じました。そういう思考の人がいれば別にエログロとは思いませんが、只読み終えて何か満足が残るかといったら私には何もありません。
逆に高評価の方の理由がこんなにも入って来なかったのも珍しく、自分の嗜好の指向が極めて私考的なのだと再認識した次第です。


No.37 7点 見えない悪意
緑川聖司
(2013/10/09 03:30登録)
短編集の「殺人の教室」をの最後を飾る作品です。良作が多いですが、宮部みゆきなどより私は本作品を選びます。1枚の絵日記から謎を解き明かすのですが、謎の裏にある人間的がよく書けていると思います。子供の頃ってそういうところがあるなあって。


No.36 8点 晴れた日は図書館へ行こう
緑川聖司
(2013/10/09 03:16登録)
タイトル間違って登録しました、すみません。晴れた日は図書館へ行こうです。
些細な出来事にこそ真理が隠れていて、そこにやさしい視線が向けられるかどうか、これは児童書ですが、そのくくりにおさまらない良書です。
むしろ大人の書き散らされた作品を読む位なら、優れた児童書の方が血となり肉となるでしょう。
勿論ミステリーです。ちゃんとした。


No.35 10点 罪と罰
フョードル・ドストエフスキー
(2013/09/29 23:34登録)
心理描写がぐいぐい読ませるので、分量やイメージよりとっつき易いはずです。ラストは夢中で読ませる事うけあいます。しかしミステリーと言いきれないので10点にはしないでみました。

加筆修正
ミステリーを意味のある人生の手段として、嗜好する者として、人生に影響大の本作品を、良書をシェアするこの場ではやはり10点満点と思い直しました。


No.34 7点 兄の殺人者
D・M・ディヴァイン
(2013/09/29 22:46登録)
ネタバレです
いかにも英国調な始まりと終わり、主人公の肩入れがミスディレクションを生む構成、クリスティーが絶賛したことが私には犯人理解の足掛かりになりました。しかし、イギリス物は、根っから救いようのない子とその隣で悩む親ってよく出てくる…(偏見!)


No.33 7点 ビッグ・ボウの殺人
イズレイル・ザングウィル
(2013/09/28 18:56登録)
200ページで密室、ミスディレクション、イギリス労働者階級、人生晩年のひあい、自家中毒…が読めれば高評価です。
ウィットが読むスピードに影響して、現代ミステリーの倍は時間がかかりました(´`:)
何故も、ミステリーのトリックも先人の知恵の上に立つ(建つ)ものですから、敬意を表したら後1~2点足してもいいかなあ。


No.32 7点 造花の蜜
連城三紀彦
(2013/09/22 16:07登録)
誘拐物の十指に入ると考えています。
連城作品は戻り川のイメージが強くて
個人的には意外な安堵感?バカミスっていう方までいましたからね。


No.31 5点 首無の如き祟るもの
三津田信三
(2013/09/22 15:49登録)
文庫本でさらっと3時間強で読めました。
横溝作品と重ねる方が多いようですが、私には軽く感じてしまいました。文体(だって最近の作品ですものね)なのか、終章間際はどんでん返しの意志が(作者の?出版社の?)行の端々に溢れていて(但し書きの……からも)、おそれいりました感がちょっと削がれた感じです。
解説でクリスティーと比較されているのですが、私の懐古的狭い了見のせいか、そこまでは…と。


No.30 8点 オリエント急行の殺人
アガサ・クリスティー
(2013/08/18 21:37登録)
映像のイメージが強い方も多いのではないでしょうか?
異国情緒トリックと、やはり女史はすばらしい。


No.29 6点 第三の時効
横山秀夫
(2013/08/18 21:28登録)
短編がこれだけ秀一ならば
時代を経て何かのランキングの一位も
納得です


No.28 5点 白夜行
東野圭吾
(2013/08/18 21:15登録)
娯楽小説と言ったら失礼ですが、
『手紙』などの方が人間を書けていると感じます。
ミステリーにも、自分の血や肉になる(主観として)
物の方が高評価となるのがわがままですみません。

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