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ミステリの祭典

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測量ボ-イさんの登録情報
平均点:6.25点 書評数:624件

プロフィール| 書評

No.484 6点 多摩湖・洞爺湖殺人ライン
深谷忠記
(2017/05/30 18:07登録)
まあまあ。登場人物が少ないので、真犯人はわかり易いかも。


No.483 7点 鍵の掛かった男
有栖川有栖
(2017/05/22 19:43登録)
楽しく拝読。この前に読んだ別の作家の作品が読みづらかっただけに、
氏の作品は僕と相性が良いのを再認識。
さて作品の評価ですが、ホテルの一室で初老の男性が死んでいるところ
からスタ-ト。謎の設定は?
 ①この男性は、なぜこのホテルに長期滞在していたのか?
 ②死因は殺人だった場合、犯人は?
後者より前者の種明かしを丹念にひも解いていく過程に好感。①に関し
ては、アリスが探偵役ですね。
②の犯人ですが・・・ノーマ-クでした(苦笑)。
でも動機の一つは後出しだし、ここはまあどうでも良いか?

総合評価では、火村シリ-ズの中では高評価できる作品。


No.482 4点 ヴィラ・マグノリアの殺人
若竹七海
(2017/05/03 10:29登録)
登場人物が多いのは人物表があるのでまだ許容できます。
(ないと、大変だ)
ただ先へ読ませるリ-ダビリティがややもの足りないですかね。
採点は基礎点5点に、読みづらさからマイナス1点。


No.481 4点 Another エピソードS
綾辻行人
(2017/04/16 11:47登録)
氏の作品の中では、○○館の殺人と同類のオチですね。
個人的には、この手をあまり評価しないんで、採点は辛めで。


No.480 6点 列車消失
阿井渉介
(2017/03/31 19:56登録)
謎の設定は魅力的なんですけどね・・解決がやや残念。
トリックそのものにも否定的な方が多い中、僕にとっては許容
範囲でした。採点は
 7点(基礎点)
-1点(人の書き分けが良くない。これでは登場人物表がないと正直判らない)


No.479 7点 水族館の殺人
青崎有吾
(2017/03/19 13:05登録)
前作同様、上々の内容。
わずかな手がかりから、容疑者を絞っていく過程はまさしく
クイ-ンのよう!
正直、難易度は難しいですけどね。
(真犯人もあまりマ-クしていなかった・・・)
動機もなるほどとは思いますが、これは推理できないです。
でも総合的には高評価できる作品。次作も期待。


No.478 6点 99%の誘拐
岡嶋二人
(2017/02/24 19:47登録)
サスペンスものとして評価すれば、評価できる作品。
さすがは「誘拐の岡嶋」といったところです。
ただ他の方の指摘にあるように、何か物足りなさがあるんですよね。
採点は 基礎点7点-1点(このもの足りなさ)
やや辛いかな?


No.477 8点 体育館の殺人
青崎有吾
(2017/02/09 22:56登録)
お-これは・・
今のご時勢、これだけガチガチ本格で挑んだ若き作者の心意気に拍手。
確かにアラはありそうですが、それさえも今後の伸びしろという意味
で好感持てます。
採点は今後の期待料も込めて。


No.476 5点 東尋坊マジック
二階堂黎人
(2017/01/29 12:37登録)
(一部ネタバレ)

全体的にはまあまあ。
大きく分けて2つの事件があり、その一つは意外性もあって楽しめる内容でした。
ピストルのトリックはやや残念感がありますが。
それよりもがっかり感があるのはもう一つの事件とつながっているようでつなが
っていない結末ですかねえ。
そのあたりはちょっとスッキリしなかったです。


No.475 6点 しゃべくり探偵の四季
黒崎緑
(2017/01/21 13:40登録)
これも初めて読む作家の作品です。
探偵役(ホ-ムズ)とワトソン役がボケとツッコミを交えながら、
事件の謎を解く短編集。
ユ-モアミステリながらも、構成はまずまずしっかりしています。
ただ突出した作品はないかな?
あとボケとツッコミなので、こういうノリはちょっと・・・という
方もいるとは思いますが、僕関西人なので全く問題なしです(苦笑)


No.474 7点 ラストレシピ 麒麟の舌の記憶
田中経一
(2017/01/13 21:05登録)
料理を題材にしたユニ-クなミステリ。
物語最大の謎は、満州に行った料理人は軍部に何を言われて取り乱したか?
になるでしょう。
その解答の中で感動的な話しが提示されます。
あまり題材にされない切り口なので、まるで乱歩賞受賞作品のよう。
(一応誉めて言っています)
本格ミステリとは言い難いのでこれ以上の点数にはしにくいですが、他人
にも勧めやすい作品です。


No.473 7点 風果つる館の殺人
加賀美雅之
(2017/01/01 14:43登録)
氏の長編第三作。相変わらず雰囲気作りは秀逸だし、物語の世界に入り込んで
後半は一気読み(今年の年越しは本作の読書中)。
これも結構なボリュ-ムありますが、読み応えを感じる作品です。
次作が待ち遠しいですがそれも叶わず・・・作者の早世が惜しまれます。
採点は 基礎点7点+1点(雰囲気作り)-1点(さすがにトリックが無理気味)

(余談+ネタばれ)
犯人の本命は○○だと思っていたのですが、これが警察に逮捕されてしまいこれは
違う・・・第二候補は真犯人でした。ただ動機はちょっと理解不能。
この話しでかわいそうな人は複数いますが、パトリシアに一番同情します(涙)。


No.472 6点 死神の座
高木彬光
(2016/12/22 08:05登録)
神津ものだけに内容はしっかり本格仕立て。
ただ他の方の指摘にもあるように伏線回収が少ないのが不満点。
読んだ側からすると、真相は作者の匙加減一つでどうとでも書ける・・・
になっちゃいますかね。
氏の数々の名作に比べれば、やはり落ちる印象。
採点は基礎点5点+神津恭介補正(?)でプラス1点。

今年の書評はこれで終わりです。今年1年で28冊か・・来年はもう
少し増やせるよう頑張ろう。


No.471 5点 ナイチンゲールの沈黙
海堂尊
(2016/12/03 15:26登録)
1作めの「チ-ムバティスタ・・」より落ちる印象。
一応殺人事件が起きますが、その解決がトリックやロジックで
ないところにやや不満。


No.470 6点 独り旅の記憶
夏樹静子
(2016/11/03 12:17登録)
男女間の出来事を題材とした、氏の短編集。
出来はまずまずで突出した作品もないですが、個人的な
イチ押しは「雨に塗れた遺書」かな。


No.469 6点 チーム・バチスタの栄光
海堂尊
(2016/10/23 16:22登録)
登場人物のキャラ立ちに優れ、リ-ダビリティは良いですね。
ただ僕と同類の本格色の強い作品を趣向する方だと、これでは真犯人を
推理できない(動機も理解不能)という不満点はあるかも。
医療ミステリというものを初めて読みましたが、満足度はそれなり。


No.468 7点 第三の女
夏樹静子
(2016/10/09 17:33登録)
かなり前の作品ですが、古さを感じない良い作品です。
リアリティ重視の人なら、「これはないでしょう・・・」と言いそうな
プロットですが、サスペンス性と結末の意外性がそれを補っています。
フランスミステリって、こんな感じなのですかね。


No.467 6点 静おばあちゃんにおまかせ
中山七里
(2016/10/09 17:30登録)
初めて読んだ氏の作品。感想はまずまず。
本格度は意外とありますが、トリックのオリジナリティに欠ける
のがやや残念。
ただこれで氏の評価をするのは早計なので、他の作品も読みます。


No.466 8点 飢餓海峡
水上勉
(2016/09/21 18:54登録)
東西ミステリ-に2回にわたって上位ランクインしている、固定的支持
のある作品。
今回ようやく縁あって読みましたが、満足度は高かったです。
決して本格ものではなくむしろ社会派に属する作品ですが、リ-ダビリ
ティが高く、その長さ(文庫上下巻500頁×2)を感じさせません。
ミステリ通を自称するなら、好きなジャンルにかかわらず読んでおく
べき一遍だと思います。
採点は基礎点7点に、古の名作に敬意を表してプラス1点。

(余談)
前半の主役は樽見京一郎よりもむしろ杉戸八重か?彼女もまた数奇な
運命ですねえ・・


No.465 5点 ユートピア
湊かなえ
(2016/08/29 20:24登録)
う-ん。リ-ダビリティにやや欠けるかな?
ミステリ的要素は、最後の子供の告白文だけのような感じで、小生ならず
とも、「エッ、これだけ?」という感想になるでしょう。
良い面では、女性3人の表面上仲良くしている(ように見える)が、実は
・・・という微妙な関係が上手く描かれています。
このあたりは、女性作家ならでは。

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