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ミステリの祭典

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佐渡・密室島の殺人
壮&美緒

作家 深谷忠記
出版日2002年08月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 5点 たかだい
(2024/12/07 05:22登録)
この著者の作品に触れるのは本書が初でしたが、読者への挑戦状も挿入されるタイプの本格推理小説の系統を踏まえた作品で意外と悪くなかったです
1人の女性が殺害され、容疑者は3人。ところが、3人には三者三様にアリバイが有り…という定番のアリバイトリック物であり、一方で佐渡島を舞台とした旅情ミステリーとしても楽しめる作品かと思います
ただ、前述のアリバイであったり、遺体を遺棄した車に目立つように殺の文字が残された物々しい犯行現場であったり期待できる要素は散見されるものの、読み終えてみると若干パワー不足が否めなかった気がしました
可もなく不可もなく、無難にまとまっている作品だと思います

No.2 6点 測量ボ-イ
(2017/11/01 19:10登録)
アリバイものですが、ミスリ-ドの仕方が巧かったと思います。
あと個人的のは佐渡に行ったことがないのですが、少しだけ佐渡の
地理に詳しくなったかな?

採点は
6点(基礎点)+1点(読者への挑戦を評価)-1点(真相がちょっと説明不足)

No.1 6点 nukkam
(2010/12/21 12:49登録)
(ネタバレなしです) 2002年発表の壮&美緒シリーズ第33作で、作者得意のアリバイ崩しの本格派推理小説ですが驚いたことに「読者への挑戦状」が付いているではありませんか。犯人は誰かではなく、アリバイトリックを見破ってみよという大変珍しい挑戦状です。この挑戦状に胸のときめきを抑えられる本格派好き読者はそうはいないでしょう(笑)。残念なのは説明が物足りないことです。挑戦状を付けるからには真相はこうだという説明だけでなく、どういう推理でその結論に至ったかまで説明してほしかったです。でもまあ意欲を評価して1点おまけします。

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