測量ボ-イさんの登録情報 | |
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平均点:6.25点 | 書評数:631件 |
No.31 | 9点 | 黒い白鳥 鮎川哲也 |
(2009/05/04 13:05登録) 時刻表トリックの常として、派手さはないがなかなか楽 しめる作品。鮎川ファンの間ではこの作品をNo.1に 挙げる人も少なくありません。 |
No.30 | 7点 | 水車館の殺人 綾辻行人 |
(2009/05/04 11:18登録) 本格ミステリの王道を行く作品で良かったです。 ただ経験を積んだ人なら犯人は判り易いですし、平凡 すぎてつまらないとい声はよく聞きますが・・ |
No.29 | 5点 | 猿丸幻視行 井沢元彦 |
(2009/05/04 11:15登録) 面白くもなく、つまらなくもなく、評価は微妙です。 でもこの作品があの「占星術」を抑えて乱歩賞を受賞 したとは以外ですねえ。 (2017.2.5 追記) 乱歩賞に対する所感は、先日あったtider-tiderさん意見と同感。 ここ20~30年の乱歩賞って、こじんまりまとまってはいるけど、 読者をアっと言わせる何かがないんですよねえ・・ あの「占星術」がこの作品に負けてしまった30年以上前に、既に その兆候があったのでは。 この作品に関しては、今を思えばやや辛めの採点のようにも見え ますが、初志徹貫で修正はしないでおきます。 |
No.28 | 7点 | 暗闇坂の人喰いの木 島田荘司 |
(2009/05/04 11:12登録) 長年待たせた御手洗もの第3弾! 期待を裏切らない出来栄えでした。人が処刑される話しは 気味悪かったですけど。 特に事件の謎を解く為にロンドンからスコットランドに向 かう列車の中で見る、イギリスの田園風景に石岡和巳が感 動するシ-ンが印象的です。 レオナは個人的には好きになれないキャラで、後に彼女が 出てくる作品はハッキリ言ってつまらないですが、この作 品だけは別です。 |
No.27 | 4点 | 蝶たちの迷宮 篠田秀幸 |
(2009/05/04 11:07登録) この作品も僕が読むには難易度が高すぎたという事なの でしょうか? 「読者が犯人」という論理は結局のところ理解できませ んでした。普通の読み物として評価すればもう1~2点 プラスなのですが。 |
No.26 | 7点 | 高層の死角 森村誠一 |
(2009/05/04 11:04登録) 密室殺人の対する解答に新しいパタ-ンを考案したという 点では評価に値すると思います。 |
No.25 | 9点 | りら荘事件 鮎川哲也 |
(2009/05/04 11:00登録) 探偵小説、犯人探しものの王道を行く名作です。ミステリ 好きの方なら是非読んで頂きたい作品です。 けど設定は時代がかっていて、若い方には違和感あるでし ょうね。 (2015.7.5 追記) 最近再読。上の書評を書いた時点では、個人的には高評価なるも、 所詮本格のこだわりが強い読者が好むマニアックな作品・・・とい う一般評だと思っていました。 他の方の以外な高評価に少々驚いています。でも個人的には嬉しい です。例の東西ミステリでも、前回1986年のランキングより順位 を上げている数少ない作品ですしね。 |
No.24 | 5点 | 幽霊列車 赤川次郎 |
(2009/05/04 10:58登録) (多少ネタバレ有) 謎の設定が大きな割には、収束が尻すぼみな感じ。 メイントリックも単純な機械的トリックだし。 20年以上前に一度読んだだけで、再読しようとい う気にはならないです。 |
No.23 | 7点 | 成吉思汗の秘密 高木彬光 |
(2009/05/04 10:55登録) 歴史ものが好きなので面白かったです。 |
No.22 | 8点 | 葉桜の季節に君を想うということ 歌野晶午 |
(2009/05/04 10:53登録) いやあ、これはうまくやられましたね。再読してみると 確かに伏線はここかしこに貼ってあるのですが。 フェア云々は個々の判断にお任せします(笑)。 |
No.21 | 6点 | 影の告発 土屋隆夫 |
(2009/05/04 10:50登録) 古典的名作ですが、写真のメイントリックは長編を支える には、やや薄弱なのでは? |
No.20 | 8点 | 十角館の殺人 綾辻行人 |
(2009/05/04 10:47登録) 初読時は「ああ、成程」くらいにしか思いませんでしたが、 再読して良さが判ってきた作品。 でも後年の氏の作品を見ていると、こういうのが氏の得意 分野なのですね。 |
No.19 | 5点 | サマー・アポカリプス 笠井潔 |
(2009/05/04 10:43登録) ミステリというよりも、難しい宗教史を読まされているよ うで、あまりピンとこなかった作品。密室トリックめいた ものも出てきますが、文章だけの説明で何だかよく判りま せんでした。 氏の3部作では他の「バイバイ・エンジェル」や「薔薇の 女」の方が良かったです。 |
No.18 | 9点 | 女王国の城 有栖川有栖 |
(2009/05/04 10:40登録) 長年待たせた江神シリ-ズだけあって、素晴らしい出来栄え の作品です。いつもながら、謎解きの論理過程はしっかりし ていて、読者を納得させられます。 探偵役の江神、主人公のアリス、紅一点のマリアだけではな く、脇を固めるモチと信長がいい味出してますね。特に信長 さんはこの作品では大活躍! |
No.17 | 8点 | 匣の中の失楽 竹本健治 |
(2009/05/04 10:31登録) 「虚無への供物」を意識して作られた作品ですが、前者より 数段楽しめました。密室トリックの謎解きで一見バカバカし い種証しもありますが、こういうの、嫌いではないです。 薀蓄話しも、そんなに嫌味たらしくなく、うんざりする事も なかったです。 ただ多くの方が指摘されるように、現実と虚構の世界の交錯 には頭が混乱しました・・ |
No.16 | 10点 | 斜め屋敷の犯罪 島田荘司 |
(2009/05/04 10:27登録) 見事な密室トリック。「密室の巨匠」ディクスン・カ-も きっとあの世から拍手をしていることでしょう。 |
No.15 | 7点 | 乱れからくり 泡坂妻夫 |
(2009/05/04 10:25登録) ちょっと偶然に頼りすぎているきらいはあるものの、 「意外な犯人」の設定等、泡坂氏ならではの世界が 楽しめる作品です。 |
No.14 | 9点 | 戌神はなにを見たか 鮎川哲也 |
(2009/05/04 10:22登録) 鮎川ファンでないと知る人は少ない作品ですが、僕は大好き な作品です。頁数は比較的長いが、氏の独特の世界の中で物 語が淡々と進み、その長さを全く感じないです。 アリバイ崩しがメインですが、時刻表ものではありません。 そうそう、もう一つのトリックはありそうで前例が少ないト リックです(ラストで真犯人も自画自賛してます)。 復刻版も出ていますし、是非多くの方に読んで頂きたい作品 です。 (余談)2021.8.14追記←ネタばれあります 犯行に使われた、瞳孔を広げる目薬(ミドリン)の体験をし ました。職場健康診断の眼底検査で要再検査となり、地元の 眼科を受診したのがきっかけです。 屋内にいるときは何ともないですが、受診後外にでると、眩 しくて目を細めてうつむかないと歩けない・・・ でも鬼貫警部と同じ体験ができて何だか嬉しい思いも 笑 これがわかってたら、サングラス準備したのですが |
No.13 | 8点 | 刺青殺人事件 高木彬光 |
(2009/05/04 10:18登録) スト-リ-や謎解きの過程は申し分なく面白かったです。 ただ、密室トリックの解明はできれば図に書いて説明し て欲しいです(文章だけで説明されるの苦手です・・)。 |
No.12 | 9点 | 長い家の殺人 歌野晶午 |
(2009/05/04 10:13登録) 一般的にはあまり評価されていませんが、個人的には好きな 作品。謎解き偏重作品が好きでない人には抵抗あるのでしょ うか? こういう一見バカバカしいというか、「探偵小説」の臭い (?)が残る作品がたまにはあってもいいと思います。 |