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ミステリの祭典

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測量ボ-イさんの登録情報
平均点:6.25点 書評数:624件

プロフィール| 書評

No.124 5点 キドリントンから消えた娘
コリン・デクスター
(2009/05/30 17:51登録)
いろんな仮説が繰り返されるというややこしい話しが、翻訳
もの独特の難しい言い回しで延々と続き、いやほんと、読み
きるのが大変でした。この手のミステリは僕には合わないの
かも。
採点6点と言いたいところですが、読みづらい文章なのでマ
イナス1点です(作者ではなく、翻訳者のせい?)。
もう一度読むとまた微妙に評価が変わるかも知れませんが、
再読なんてとてもできません(笑)。


No.123 7点 オリエント急行の殺人
アガサ・クリスティー
(2009/05/30 17:45登録)
これも「意外な犯人」ものですね。国内のトラベルミステリ
とはやはり趣きは違いますが、楽しく読めました。


No.122 8点 エジプト十字架の秘密
エラリイ・クイーン
(2009/05/30 17:37登録)
国名シリ-ズの中では、ひときわスケ-ルの大きい作品。
読んでいる途中、この展開で犯人特定できるの?と当時
思ったものです。
国名シリ-ズの中では「オランダ靴」に次いで好きな作
品です。


No.121 8点 Xの悲劇
エラリイ・クイーン
(2009/05/30 17:34登録)
つい最近再読しました。
多くの方が言われるように、謎を解決するロジックが
素晴らしいです。
海外では「Y」よりもむしろこの「X」の方が評価が
高いようですね。


No.120 8点 三つの棺
ジョン・ディクスン・カー
(2009/05/29 20:09登録)
僕も何度も引き合いに出した、超有名な「密室講義」が
楽しめる作品。
この作品のメイントリック自体はカ-らしい強引なもの
で、内容自体は6~7点レベルも、やはり密室講義があ
る分贔屓目に見てしまいます。


No.119 9点 グリーン家殺人事件
S・S・ヴァン・ダイン
(2009/05/29 20:04登録)
(ネタばれ有!)
これも「意外な犯人」ものに分類されるであろう名作で、
いわくありげな屋敷と住人の中で連続殺人が起こる、古き
良き探偵小説の臭いがする作品です。

要するにこの作品のメイン・トリックは、「犯人が被害者
の一人を装って、嫌疑を免れる」というものです。
このトリックを考案したのは僕の知る限りではこの作品が
最初で、この点は氏の大手柄でしょう。後年、いろんな作
品で(見せ方は違えど)このトリックの亜流が存在する事
からも、その影響力は大きいと思います。

この作品、僕は推理小説を読み始めて間もないときに読ん
だので、見事に騙されてしまいました。真犯人を知ったと
きの衝撃はあの「アクロイド」以上だったと思います。


No.118 5点 黄色い部屋の謎
ガストン・ルルー
(2009/05/29 19:57登録)
(ネタばれ有!)
密室を扱った古典的作品です。けれどもあまり僕の好みでは
ありませんでした。
どうもこの作家の文章は密室である事を必要以上におおげさ
且つくどい言い方で繰り返し説明し、読んでいてうんざりし
た覚えがあります。

密室ものは謎の設定が単純なだけに、種明かしをすると「何
-んだ」というのがどうしても多くなりますが、この作品は
その典型です。
カ-の密室講義の1項がこの作品のトリックそのものズバリ
でずよね。この作品は「三つの棺」より先に書かれただけに、
密室講義も当然この作品を意識して分類されたものと思いま
す。


No.117 5点 僧正殺人事件
S・S・ヴァン・ダイン
(2009/05/29 19:51登録)
「そして誰も・・」と同じく、童謡の見立て殺人が起こる
作品。ヴァン・ダインの最高傑作との呼び声も高いですが、
僕個人の評価はそれほどでもないです。
この作品、本格推理ではなく単なるサスペンス小説のよう
な気がしているのは僕だけなんでしょうか?
同じヴァン・ダインでも、「グリ-ン家殺人事件」の方が
ずっと良かったです。


No.116 8点 アクロイド殺し
アガサ・クリスティー
(2009/05/29 19:46登録)
「意外な犯人」の定番作品。未読の方には読んで驚いて
下さい、としかいいようがないです(一言でネタばれする
ので・・)。
個人的には、作中の登場人物が麻雀に興じるシ-ンが妙に
印象に残っています。
西洋人である作者は、いったいどのようにして麻雀を知っ
たのでしょうか?大変興味があります。


No.115 6点 不安な産声
土屋隆夫
(2009/05/29 19:42登録)
犯人やトリックがどうというのではなく、殺人の動機に焦点
をあてた作品です。
広義なら勿論本格推理小説といえますが、狭義なら微妙です
ね。内容自体はまずまずですが、狭義の本格推理を好む僕に
は、なかなかこの点数以上はつけ辛いです。

でも作者土屋氏は数年に一遍程度しか長編を発表せず、その
丹念な作品作りには好感が持てます。


No.114 7点 漱石と倫敦ミイラ殺人事件
島田荘司
(2009/05/29 19:37登録)
ユ-モア・ミステリと割り切って読めば、なかなかの作品。


No.113 6点 火刑法廷
ジョン・ディクスン・カー
(2009/05/27 20:15登録)
カーの最大傑作との呼び声高いので、つい半年程前に読みま
したが、期待はずれでした。
何が悪いのか、といっても具体的に指摘できませんが・・・
死体消失のトリックも強引ですが、これでケチつけていたら、
カーの作品は読めませんしね(笑)。
でもやはり、カーの作品なら「ユダの窓」「皇帝の嗅ぎ煙草
入れ」「白い僧院の殺人」あたりの方が上だと思います。


No.112 9点
F・W・クロフツ
(2009/05/27 20:11登録)
地味なるも、僕好みの作品。
無駄な部分が多い、犯人が致命的ミスをしている、等 批判
(アラ探し?)はよく耳にしますが、僕個人の評価ではやは
りクロフツの作品の中で一番好きです。


No.111 9点 そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティー
(2009/05/27 20:09登録)
ミステリを読まない人でも知っている表題、定番の名作です。
「アクロイド」と並んで、こういうストーリ-を最初に考えた
クリスティ女史の手柄でしょう。
仮に今この作品を読んだとして、犯人当てられるかな・・・
あまり自信ないですね(笑)。


No.110 10点 幻の女
ウィリアム・アイリッシュ
(2009/05/27 20:05登録)
これは紛れもない名作です。
魅力的なプロット、話しの展開、サスペンス性とも申し分
なしだと思います。
海外作品だと文章が生硬で、読んでいて苦痛になる作品も
しばしばありますが、この作品に限っては全くそのような
事はなかったです(翻訳者の手腕?)。
よく言われる文章の美しさですが、そのような事を本来評
価できる感性を持っていないこの僕でも何となく判るよう
な気がします。
でも確かに、「幻の女」は最後まで幻の方が良かったかも
しれませんね。
未読の方には是非読んで頂きたい、翻訳物が苦手な方にも
推奨できる作品です。

(2011.6.24追記)
最近再読。
決して映画ファンではないこの僕ですが、はじめて「幻の女」
に出会ったところなど、映画の一シ-ンとして目に浮かびそう。
書かれた年代の古さを感じないという意見もちらほらあります
が、全く同感です。
何だか読んだことある筋書きだ・・という感想をお持ちの方は、
きっとその作品がこの作品を模倣したんだと思いますよ。
やはりいいものはいいです。


No.109 9点 Yの悲劇
エラリイ・クイーン
(2009/05/27 20:00登録)
海外古典を語る上で、欠かすことのできない作品。海外では
「X」の方が評価されているようですが、僕はやはり「Y」
の方が良かったです(僕もやはり日本人という事か?)。
ミステリを読み始めて間もない時期なので、犯人の意外性
も十分でした。
いま考えると展開が御都合主義的なところもありますが、
何だかんだ言っても名作には違いないです。


No.108 6点 消える「水晶特急」
島田荘司
(2009/05/27 19:57登録)
島田氏初期のトラベルミステリ-。
メイントリックは題名と巻頭の路線図で大体想像がついて
しまいましたが、基本的にトラベルミステリが好きなので
これはこれで楽しめました。


No.107 7点 邪馬台国の秘密
高木彬光
(2009/05/27 19:51登録)
これも楽しめました。「成吉思汗の秘密」とほぼ同じ評価
です。高木氏個人の意見だけではなく、世の中の邪馬台国
論争の主な諸説を勉強できる良い機会でした。


No.106 6点 ブラジル蝶の謎
有栖川有栖
(2009/05/27 19:47登録)
読みやすく、つまらなくはないけど、「おおっ、これは」と
いう代物もなかったです。
他の方と同じような最大公約数的感想ですが、偽らざる本音
です。


No.105 7点 人それを情死と呼ぶ
鮎川哲也
(2009/05/27 19:45登録)
汚職に巻き込まれたサラリーマンが殺される、という設定で
氏らしからぬ社会派っぽいプロットですが、なかなかどうし
て、立派な本格推理小説です。
アリバイもの、時刻表ものは嫌いなので鮎川作品は読まない、
という方はこれをどうぞ。

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