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ミステリの祭典

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BJさんの登録情報
平均点:5.25点 書評数:12件

プロフィール| 書評

No.12 5点 生首に聞いてみろ
法月綸太郎
(2005/04/06 21:33登録)
 「このミス」1位の期待が大きすぎたためか、すこし残念。
 目を開いた石膏像の首から人間の入れ替わりへの論理展開は鮮やかではあったが、やはり彫刻家の製作意図は説得力がなさすぎる。
 物語的にも解決へのカタルシスがもう少し欲しかった。


No.11 2点 鬼頭家の惨劇
折原一
(2004/03/14 16:57登録)
最近の折原にはガッカリさせられっぱなし。我ながらよく辛抱して読み続けていると思う。
この本は中でも最悪。話の中身は何もなく、謎も恐怖もない。あるのは折原特有のヒネクレタ話運びだけ。
最近「ホラー小説」を書いたらしいが、この人そっちを専門にしたほうがいいのかも。
  とはいえ、またミステリの新刊でたら買っちゃうんだろうな。


No.10 4点 絶叫城殺人事件
有栖川有栖
(2004/03/14 16:50登録)
私も下の方と同様にだまされました。最大のトリックは帯にあったとは!!
 中身は特徴のない推理小説で、あまり面白みのない話ばかり。
 唯一「絶叫城」は興味の惹かれたが、弟の出現時点でバレバレの展開。
 まったくイマイチとの印象だけ残った。


No.9 5点 黒い仏
殊能将之
(2004/02/21 11:52登録)
うーん、話としてはまあ楽しめたけど、石動のキャラによるものだけだった。
 これは私の考える推理小説、ミステリの範疇外であると思う。
 結末にちょっと気の利いた意外性でもあれば問題作といえたかもしれないが、実はクトゥルーでしたではねえ。
 怒る人の気持ちが良く分かる作品でした。


No.8 7点 ネジ式ザゼツキー
島田荘司
(2004/02/12 20:39登録)
 ひさしぶりに本来の推理小説らしい小説を読んだ気分になった。
 島田荘司の長編にしては珍しい小技だったが、興味深い謎の提示で惹きつけられた。
 基本的に御手洗は嫌いなのだが、下手なバイオリンの件には人間味を感じ、好感がもてた。


No.7 4点 倒錯の帰結
折原一
(2003/10/17 21:38登録)
 造本が珍しいという所しか良い点が挙げられない。
 話の循環構成は、ドグラに到底及ばず、結局、折原はこの本で何が何がやりたかったのか?
 これで『倒錯シリーズ』完結とは悲しすぎる。
 『首吊り島』が、割と良い雰囲気だったのに、さらに、残念。


No.6 3点 探偵ガリレオ
東野圭吾
(2003/10/01 21:18登録)
 究極の物理トリックとの評判をきいて読んでみたが、ガッカリした。
 「こんなものでも人が殺せるよ」と紹介されても、「ふーん」としか言いようがない。
 話としても展開に面白みがなかった。


No.5 7点 殺戮にいたる病
我孫子武丸
(2003/10/01 21:12登録)
 叙述トリックに慣れていないころであれば、驚けたと思うが、もう新鮮味を感じなくなってしまった。
 読者をだますという一点にかけた「小細工」が、ミステリとしての方向性としていいものなのか、このごろ懐疑的になって思い始めている。
 話としては、グロくてよい。


No.4 7点 陰摩羅鬼の瑕
京極夏彦
(2003/09/24 21:52登録)
 冒頭で事件の8割が分かってしまうのがつらい。
 まあ、最初からネタが割れているのは承知の上で書いているんだろうけど、残り2割の解明でも驚きは得られなかった。
 元からトリックがどうとかいう種類の話ではないし、物語としてはかなり楽しめた。


No.3 7点 白夜行
東野圭吾
(2003/07/04 21:39登録)
話は面白く読めた。みるみる残りページが少なくなり、どう結末をつけるかと心配したら、そうきたか。
 もっと、意外なオチが欲しかったなあ。
 しかし、私にとっては桐原の行動原理が最後まで理解不能。贖罪?無償の愛?共生関係ってのは相互の利益のはずだが、桐原にとっては何?教えて欲しい


No.2 5点 誘拐者
折原一
(2003/04/14 20:52登録)
 怨念と狂気に当てられ、一度挫折したものの何とか読みきった。
 話が叙述トリックを仕掛けるがための2次的なものになっている気が強くする。
 折原好きの私にとっても辛い一編だった。


No.1 7点 マークスの山
高村薫
(2003/03/17 22:24登録)
 ひさびさにストーリーに引き込まれた。
 けど、水沢と山の事件の関連が弱すぎるのでは?と思われた。

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