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ミステリの祭典

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白い風さんの登録情報
平均点:6.24点 書評数:432件

プロフィール| 書評

No.72 6点 富豪刑事
筒井康隆
(2008/06/30 11:26登録)
推理小説と云うよりマンガかな(笑)
でも、富豪神戸親子のキャラは面白いですね。
主人公はドラマでは深キョンでしたが原作は男性でしたね。
4つの短編集でしたが「密室の富豪刑事」が一番面白かったかな。
まっ、このような作品は通常のミステリ作家には絶対書けない気がしますね。


No.71 8点 火車
宮部みゆき
(2008/06/25 22:53登録)
自己破産と云うキーで結ばれた二人の女性を追う刑事とその仲間。
「火車」(生前に悪事をした亡者をのせて地獄に運ぶというひのくるま)と云う題名も気にいりました(うまく借金の火の車とも掛かっているし)
テンポもよく物語りに引き込まれました。
私のなかでは宮部さんの作品で上位作ですね。


No.70 6点 螺鈿迷宮
海堂尊
(2008/06/21 19:58登録)
「チーム・バチスタ」の外伝的作品ですね。
だから、前2作特に「ナイチンゲールの沈黙」を読んでからの方が楽しめると思います。
今回はミステリ要素はかなり少ないかな、それに白鳥のロジック攻撃も無かったのがちょっとザンネン。
”氷姫”姫宮の登場部分は楽しめました。


No.69 9点 蝶々殺人事件
横溝正史
(2008/06/17 19:53登録)
30年ぶりに読み返してみました。
当時より再読の今の方が知識が増えた分感動したかな。
クロフツの”樽”を意識したコントラバスとトランクを使った遺体移動トリックです。
以後の鮎川さんの”黒いトランク”にも影響してます。
楽譜を使った暗号も出てきて簡単だけどもこの程度の方が素直に楽しめます。
元来懸賞小説なのでクイーン同様”読者への挑戦”もあります。
内容を含めミステリの王道的作品なので高得点を付けました。


No.68 6点 仮面舞踏会
横溝正史
(2008/06/17 19:47登録)
ポイントの一つが千代子を巡る男たち(4人の夫と現恋人)ですね。
動機の点でも重要でした。もう一つは朱色と緑の21本のマッチ棒・・・。
どうなんでしょう、これから推理するのは至難の業のようにおもうんですけど。
プールで水死した最初の夫の事件で女性の存在を匂わせて犯人が・・・、そこは意外性はありました。


No.67 8点 第三の時効
横山秀夫
(2008/06/14 18:08登録)
基本短編集なので登場人物が深く描かれている訳ではありませんが、それでも3班の特異なキャラが魅力の一つでしょう。
短編でありながらどんでん返しも充分あり、楽しめました。
2時間サスペンスに取り上げられたのも納得の作品ですね。
6作品ともハズレはなかかったと思う。


No.66 7点 ナイチンゲールの沈黙
海堂尊
(2008/06/11 19:58登録)
”愚痴外来”田口&”ロジカル・モンスター”白鳥コンビシリーズ第2弾です。
相変わらず個性的なキャラのオンパレード、楽しめます。
ミステリ性は第1弾より落ちる気がしますが、キャラを理解できている分、内容は楽しめました。
ただ、単独でも楽しめるかもしれませんが、キャラを楽しむ上でも「チーム・バチスタ」の後に読むことをお勧めします。


No.65 7点 チーム・バチスタの栄光
海堂尊
(2008/06/08 20:28登録)
一言で云うと”白鳥&田口”の強烈なキャラの魅力・面白さだと思う。
その他のメンバーも個性ぞろいで面白いです。
ただ、犯人探しのミステリと考えるとちょっとビミョウかな。
全く判断できない訳じゃないけど・・・。
小説(読み物)としては結構高得点だと思う。


No.64 6点 フリークス
綾辻行人
(2008/06/06 22:22登録)
作中に日記・推理小説が出てきてそれを元に事件を考えていきます。
精神科病棟を舞台にと特殊環境での3つの連作集。
異色作ですが、どんでん返しは期待通りでした。
ただテーマがテーマなのでメッチャ暗いです。


No.63 6点 火の粉
雫井脩介
(2008/06/04 12:04登録)
ザンネンながらこの手の話はあまり好きではありません。
犯人はもちろん元裁判官、その息子等々に感情移入出来ませんでした。
私には「火の粉」が飛んできたと云うよりか「ぼやをちゃんと消さなかったから延焼しちゃった」と云うイメージでしたね。
理不尽なホラー(サスペンス)と思えば楽しめるのかな。


No.62 4点 虚貌
雫井脩介
(2008/05/31 18:13登録)
ミステリとしては結末がちょっと中途半端な印象がありますね。
結局のところ、事件の真相は何?って思っちゃいました。
ここの心情描写などは楽しめましたが・・・。


No.61 7点 奇想、天を動かす
島田荘司
(2008/05/28 22:53登録)
犯人が現行犯逮捕されたけど、尚捜査を続ける吉敷刑事。
動機解明だけのために奔走する今までにないパターンは素直に楽しめました。
ただ、私も「金田一少年の・魔術列車殺人事件」読んでいましたので、いきなり便所の遺体のシーンで「あれ?これは・・・」と思っちゃいました。
(いきなりネタばれ?)

その分、感動がダウンしちゃったかな(作品のせいじゃないけど・・・)


No.60 8点 幻の女
ウィリアム・アイリッシュ
(2008/05/24 18:50登録)
これって戦前の作品なんですよね。
それでも今現代でもサスペンス性もあって充分楽しめました。
うすうす犯人は想像してましたがそれでもラストは意外性はありました。
主要メンバーが少ないのも読みやすかったです。
私も時代を越えた名作の一つだと思います。


No.59 6点 白銀を踏み荒らせ
雫井脩介
(2008/05/20 20:19登録)
アルペンスキー界の闇に迫るミステリ。
でもミステリって云うよりスパイ物やSFに近いかも。
内容はともかく読みやすい作品でした。
ただワクワクドキドキ感は少なかったですね。


No.58 7点 私が彼を殺した
東野圭吾
(2008/05/17 12:40登録)
「どちらかが彼女を殺した」の3人バージョンですね。
個人的には前作の方が緊迫感があって面白かったかな。
純粋に推理をする(楽しむ)作品、好きなもんで。


No.57 6点 不連続殺人事件
坂口安吾
(2008/05/14 20:08登録)
確かに登場人物が多いですね。
まっ、8人も殺されちゃうので仕方が無い面もありますが、まず人物関係を整理するのが大変。
8人もの人間がテンポ良く(?)殺されていきます。
だから一人ひとりを検証する間が少ないですね。
ミステリとしては面白いと思いますが、心情などはあまり味わえなかったです。


No.56 7点 スノウ・グッピー
五條瑛
(2008/05/10 19:37登録)
同じミステリでもハードボイル系は余り読んだことがありませんでした。
自衛隊内で開発された通称”グッピー”をめぐるスパイと陰謀。
いつもの犯人探しじゃないけど、黒幕や事件の謎を推理するのは楽しめました。
読み易かったのも評価しました。


No.55 5点 予知夢
東野圭吾
(2008/05/06 13:41登録)
皆さんが書かれている通り「探偵ガリレオ」のパート2ですね。
だから、評価も全く(探偵ガリレオと)同じにしました。
個人的には東野作品は長編が好きですね。


No.54 8点 女王国の城
有栖川有栖
(2008/05/05 17:16登録)
トリック的には「双頭の悪魔」の方がレベルが高かった気がします。
でも、推理じゃなくて小説としてはこちらの方が読みやすくて好きですね。
評価は7か8か悩みましたが、「孤島パズル」「双頭の悪魔」を通じてアリス・マリアの関係が好きなので8にしました。
是非、この二人の完結編が読みたいですね。


No.53 7点 孤島パズル
有栖川有栖
(2008/04/30 21:32登録)
先に「双頭の悪魔」を読んでいたので、マリアとアリスの関係が楽しみでした。
二人の関係・やりとりは推理小説の枠を越え楽しめました。
”モアイパズル”(私は解けなかったけど)を含め、江神さんの推理の過程も納得できるものでした。
江神シリーズは人物関係が楽しめるのが好きですね。

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