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ミステリの祭典

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ある閉ざされた雪の山荘で

作家 東野圭吾
出版日1992年03月
平均点7.08点
書評数88人

No.48 6点 simo10
(2010/02/23 18:42登録)
-ネタばれ含みます-

「仮面山荘~」の書評に本作の真相に触れる内容が多かったため、図らずもオチが知れてしまったのが残念な作品です。
「仮面~」とは違い、登場人物の中にも真相を知らないものが数名いたのが、良いフェイクになっていたと思いました。
しかし設定的にしょうがないのだけれども、緊迫感を演出させることができないため、そこにどうにも物足りなさを感じてしまう。
あと最初の見取り図ですが、ドアがあったりなかったりと、ちゃんと描かれていないため理不尽だと思いました。(「あの場所」がどうなってるのか全然解んなかったし)
久我君と貴子はナイスでした。

No.47 9点 文生
(2010/01/23 11:56登録)
東野圭吾流クローズド・サークル。
吹雪の山荘ものとしてはかなり変化球でバカミス一歩手前だけど、最後のどんでん返しは世界が反転するような衝撃を覚えました。
個人的には『そして誰もいなくなった』『方舟』と本作がクローズドサークルミステリーのベスト3です。

No.46 5点 touko
(2009/12/26 00:11登録)
先に複数の後発作品で、類似トリックを読んだことがあるのですが、もしかしてこれが元祖なのでしょうか?
でも、今さらクローズド・サークルという含羞からか、あえてそうしているのかもしれませんが、キャラや設定があまりにも作為的……というかヘボなので、読み物としてあんまり面白くないんですよねえ……その点が残念。
東野氏にとっては青臭い恥の部分なんでしょうが、作者に恥ずかしがられると、読んでる方も気恥ずかくなるう。
そんな照れ具合が味なのかもしれませんが、なんだかんだ言っても、どうせ書くんなら、もっと臆面なくてもいいのに~。

No.45 5点 りんちゃみ先輩
(2009/10/18 18:03登録)
芝居なのか本当か?嘘の話なのか本当の話なのか?登場人物も騙し騙され・・読者は真面目に推理出来ない傍観者に徹するしかない。「仮面山荘殺人事件」の方が最後だけ”ドンデン”だったし老若男女の個性豊かな登場人物だったので本書よりも楽しめたのかもしれません。

No.44 5点 ある
(2009/10/04 02:36登録)
タイトルが良い。
最初は,脇役嫌われキャラの久我が,最後には爽やか主人公として違和感なく存在しているのが不思議(笑)

No.43 8点 ミステリー三昧
(2009/07/08 15:05登録)
(ネタばれ気味)
<講談社文庫>変則的クローズドサークル物(長編/1992)です。
読む以前から「現実or作り物」の答えはなんとなく察していて「くどいなぁ」と思いながら読んでいたのですが、想定範囲外の真実が用意されていたことに驚きました。「現実or作り物」の答えをなんとなく悟らせながらも、一筋縄ではいかない複雑なプロットで物語を構築していた点は称賛に値します。完成度は『仮面山荘殺人事件』より高く、前回のようにギャグで終わっていません。また、オーソドックスな本格的クローズドサークル物とはあえて距離を置きつつ、独自の構想力で本格物を作り上げようとする姿勢は今作でも徹底されていて、作者の執念が感じられました。最終的には捻りの利いた結末が待ち受けているわけですが、今回は読者に十分予測できるように伏線をキッチリ張っていて、論理性に満ちた解答がなされていました。

No.42 5点 江守森江
(2009/06/25 15:56登録)
「仮面山荘〜」から間隔を開けずに書かれたクローズドサークル&**オチ作品。
いくら捻ったバリエーションを思いついても普通は同じ作家が書かないと思うのだが・・・。
当時の作者がいかに一般に読まれていなかったかが伺える。
更に、添付された図面で直ぐに狙いに気付いてしまった。
それでも読ませた辺りが作者の現在を予見させる。
ミステリとしてより作者の作品遍歴を知る為に読めば良いのかも。

No.41 5点 ぷねうま
(2009/02/22 02:42登録)
例のトリックは評価するが、なんだか間の抜けた印象がするのは物語全体に流れる雰囲気のせいだろうか。
なんか登場人物全員クサすぎてリアリティがなく感情移入しにくいのだ。
それも演技なのだとして書かれていたなら、そんなクサい奴らの舞台見たくない。(批判になってない)

No.40 8点 ElderMizuho
(2008/08/14 17:01登録)
なかなか凝った作品と思う。どんでん返しもなかなか衝撃的だし。すべての状況設定を巧く生かしている点で高評価

No.39 7点 VOLKS
(2008/07/22 11:19登録)
描写的にちょっとズルイ箇所が気になったが、それにも増して思わぬ展開のラストだったので全て払拭された感有り。
面白かった。

No.38 5点 COBRA
(2008/06/13 14:41登録)
タイトルが絶妙で、
ぐいっと引き込まれたのに、物語はそこそこ。

No.37 7点 こう
(2008/05/28 21:52登録)
 仮面山殺人事件の時点でこの作品のプロットも考えていたのでしょう。皮肉の利いた仮面山荘殺人事件の方が気に入っています。この作品の方が不徹底な気がしますし最後は少し尻すぼみ感がありますがある意味東野作品でもこの作品や仮面山荘のようなこてこての作品をまた書いてほしいなあと思います。

No.36 9点 dei
(2008/04/03 22:08登録)
ドンデン返された。
東野氏の本格愛が顕著に現れた作品だと思う。

No.35 7点 白い風
(2008/01/27 18:24登録)
巻末に書いてあるように一回限りの大技、とありましたがどんでん返し作品としては面白かったと思います。
こう云った状況での作品よくありますが、あえてそれを取り上げただけのことはあると思う。

No.34 8点 マニア
(2007/12/31 03:11登録)
感想はやられたの一言。この展開は流石に予想できなかった。

あとは心理的プレッシャーから来る変則クローズド・サークルという設定が面白かったかな。読後感も心地よく、東野さんの巧さを堪能できる秀作。

登場人物のキャラも良いね!

No.33 9点 いけお
(2007/10/10 12:51登録)
巧さ際立ついかにも東野作品という感じ。
人の内面の描写がすごい。

No.32 7点 akkta2007
(2007/07/21 20:41登録)
早春の高原ペンションに集まった、男女7人。
豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇として舞台稽古が始まるのだが・・・・
現実に仲間が一人、また一人と消えていく。
彼らの間に疑惑が生まれ、仲間同士の輪も次第に薄れていく・・・

以前読んだ「仮面山荘殺人事件」にストーリーは似ているが内容はまったく別ものである。
読み始めるにつれ、夢中になることはまちがいない。
まだ読んでない方はぜひ読んで見て欲しい!

No.31 7点 くりからもんもん
(2005/06/22 11:47登録)
タイトルで損をしてると思う。
本格嫌いのヒトは手にも取らないだろう。
オーディションでここまではやらんだろという不自然さはつきまといましたが、やはり面白かったです。設定がいいですね、まさに東野氏の王道。

No.30 5点 如月雪也
(2005/06/05 09:14登録)
はい?「シンデレラの罠」ですか?
終わり方がなんかそういうノリ(実際にそれほど似てるわけではないと思う)。やめてほしい。

No.29 8点 綾香
(2004/08/21 00:10登録)
<閉ざされた山荘>なんて王道でいい。ラストがありがち。キャラは個性があってよかった。

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