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ミステリの祭典

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龍臥亭事件
御手洗潔シリーズ

作家 島田荘司
出版日1996年01月
平均点6.22点
書評数40人

No.20 10点 みや
(2005/01/21 18:04登録)
これはすごい!!長編好きです。御手洗さんがあまり出ていないが残念だったけど石岡君が頑張ってたから良し。昔の事件と関係がある、というのが面白かった。島田先生の小説の中では2番目に好きな作品です。

No.19 10点 ウエストウッド
(2004/08/31 22:20登録)
傑作

No.18 3点 Ryu
(2004/08/19 21:55登録)
個人的にちょっと受けつけなかった。

No.17 8点 ギザじゅう
(2004/03/15 11:26登録)
暗闇坂に続く大作群の閉めをくくる超大作
密室、消失、見立て、そして舞台が岡山(津山三十人殺し、横溝正史)とくれば期待しないわけにはいかない。
が、本格としてはいささか陳腐。今までもトリックに無茶があるのは何度もあったが、しっかりと論理で固めていたけれど、今作はその論理も薄弱。論理以前にこんなトリックを成立させることが詭弁に近い。これを作者言うところの「奇想」と取るのは無理がある。
しかし、社会派としては秀逸の出来!探偵役を御手洗でなく、石岡和己を据えることで、「石岡和己」のアイデンティティの再生とともに戦前の犯罪史を紐解くことで、日本人論を語る。そしてそこに現われる多数による少数への無知、無理解。
今作は同じ「日本人」としても読み逃すことは出来ない。

No.16 4点 さくら
(2004/03/09 23:01登録)
どことなく横溝を連想して期待したんですが、御手洗が出てないのでダメです。更に石岡のあまりの鈍揚さにダメダメです。とどめが琴のセンセのトリック・・・。ちょっと時間をソンした気分。

No.15 8点 losvanvan
(2004/01/22 02:34登録)
作中の「津山30人殺し」の描写は秀逸。
よってこの点数。
それ以外は、お決まりの荒技連発で萎える。

まあ、そうは言っても読む価値はある。

No.14 7点 宇津保 葛
(2003/08/28 15:59登録)
 石岡君、大変ですな。
石岡君の魅力再確認。

No.13 2点 日影門
(2003/08/27 23:22登録)
 これ、実名だしちゃっていいの。確かに有名な事件だけど、遺族もいるでしょ?
 兆弾はないよね、いくらなんでも。京極夏彦の「陰摩羅鬼の瑕」でも、警察をエラくボンクラっぽく描いてたけど、あんありだよね。

No.12 7点 じゃすう
(2003/05/28 21:00登録)
気楽に読もうと思って、実際気楽に読んでいました。
本格度がかなり薄いのは確かにその通りですが、それほど退屈はしませんでした。
期待以上の作品と言うわけでは無かったですが、『田舎』というものの醜い部分を身近に知る者にとっては、これはなかなか興味深い内容でした。

No.11 10点 テツロー
(2003/03/29 00:01登録)
 ラストの謎解きが全然論理的じゃないというのは、確かにそう。下巻途中の「津山三十人殺し」の挿話も、こんなノンフィクション・ノベルの形態をとらずに、淡々とドキュメンタリー風に書いてくれた方が、まだいくらか良かったとは思う。ただ僕は、そういう観点とは別の方向から見て好きな点も数多く感じ、評価は良い方になった。
 それは、コード多用型ミステリとしての点。この作品で用いられているミステリのコードとして、横溝正史世界の舞台装置のことが、実際よく言われている。僕は、その横溝作品の舞台装置がまず一つ挙がるのは確かだが、他にも、乱歩の淫美性、「Y」のプロット、「九尾の猫」の探偵再生のドラマ、こういったコードも読み取れると思った。また、「津山三十人殺し」の挿話も、シャーロック・ホームズ物の長編にある、過去の因縁話を挿入するスタイルへのオマージュと見ることもできる。
 もちろん、過去の名作の後追いが多ければ、すなわち良い作品という訳でもない。繰り返すが、あの挿話については、やはりあそこまでだら長くせずに端折って欲しかったとは思うし、トリックは「なんじゃそら」ではあった。
 だが、上巻の、次々に殺人が起こっていくのに全然解決の糸口すらつかめない辺りの展開は、ページを繰るのももどかしいと感じるくらい面白かったし、下巻の石岡君の調査過程も興味深く読めた。何より、上記にある本格物の総決算のようなコードの多用が、僕のツボに入ったようで、この作品は僕の中では、割と名作として残る位置にある。

No.10 6点 なおゆう
(2002/09/30 23:49登録)
個人的に津山30人殺しの章が面白く思ったので、、島田先生がが参考文献として掲げている「津山30人殺し」という本を、島田先生がどの程度参照していたのかなと思って読んでみたら・・・・びっくりした。引用多すぎ。これはまずいですよ、島田先生、と、ファンの私ですら思ったくらい。
御手洗もの(石岡もの)の新作に飢えていた時に読んだので、嬉しさのあまり甘めの「6」。

No.9 8点 あまやしかんな
(2002/07/10 13:20登録)
島田荘司からファンへのプレゼント的作品。
確かに一部御手洗ものですが、出版社が光文社ですから…
この作品は島田作品にある程度目を通しておかないと、まったく評価が分かれると思います。正直、本作を「御手洗、御手洗」と御手洗ばかりクローズアップするのには疑問符です。
評価のほうは、ミステリ的観点よりも1島田ファンとして。

No.8 4点 のり
(2002/04/24 03:26登録)
社会派路線、及びメッセージ性の高さが著者の魅力の一端を担っていることは分かるのですが、このシリーズはやはり娯楽路線に徹したほうがいいのでは。全体的に散漫な印象、トリックもスカッとしてない・・・。
あと、キャラがどんどん安易な方向に変わってきてるのが気になる(メインが出て来ないっていうもの意味不明だけど・・・タメてみたのか?)。

No.7 3点 元FLUGELSファン
(2002/01/30 19:49登録)
吉敷シリーズっぽく問題提起的な社会派としてはいいんじゃないですか?
トリックは・・・御手洗なら一瞬で解けたでしょうね。しかし手紙だけであれが解けるはずがないでしょう。
いくら御手洗が宇宙人でも。
とにかく長すぎます・・・それだけは勘弁してくれ・・・なんで上下2冊やねん。
異邦の騎士以来の石岡ファンへのプレゼント作品だったんでしょうね。

No.6 1点 にゃお〜んX
(2002/01/08 12:53登録)
最初に霊感に導かれて”偶然”バラバラ遺体の一部を
発見!......弾も”偶然”眉間に命中したもの....
あほですか、この作者は?

あと、後半で丸々「津山三十人殺し」の本からパクリ。
それも何章もそれで埋めてるのはさすがに許せないもの
があります。ミステリ作家の良心ってものはないんですね
この島田って人.....

No.5 5点 モトキング
(2001/12/17 16:37登録)
御手洗ものとして淡い期待を抱いた私が馬鹿でした。
「社会派」ではなく、多少トリックに凝った「やや本格派」だから、探偵役を「吉敷」ではなく「石岡」にしたのならば、それは個人的には大きな間違いだと言わざるを得ません。
物理トリックは、はっきりいって陳腐の一語に尽きます。論理もクソもありません。もちろん、手紙だけで登場する論理の化身・御手洗も、あの跳弾の謎を解いていたとは到底思えません。
作品を読める喜びはありますが、これを吉敷シリーズとして、単純に社会派として書けば、これほどの期待感は湧かず、当然裏切られた感も薄れていたことでしょう。
うーん。当時としては、島田先生の久々の長編だっただけに残念。ただ、人間ドラマ、社会派としては良作なので、物理トリックのマイナスを引いてこの点数。

No.4 2点 ドクター7
(2001/11/19 18:10登録)
島田さんの作品は好みでしたが、これは最悪に近かったです。冗長で、描写はクドイし、話も遅々として進まないので読んでて苦痛でした。トリックはただ陳腐。御手洗も出てこない。私には、何が言いたいのかまったく理解できませんでした。

No.3 4点 BJL
(2001/05/25 22:01登録)
偶然にたよったり、跳弾を計算し尽くしたり。
まあ、トリックはおまけですか。

No.2 7点 Nakatz
(2001/05/08 00:33登録)
一種の「館」ものと言えるでしょうが、やはりどちらか
と言えば「社会派」に類すると思います。
作品の性格上、石岡和己を探偵役に据えたのは正解でしょう。
御手洗だったら、作品のテーマを無視してすぐに解決するだろうから。

No.1 7点 hide
(2001/04/18 00:01登録)
御手洗はほとんど登場せず、石岡和己が大活躍。
下巻になると社会派ミステリ色が濃くなる。

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