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ミステリの祭典

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NO推理、NO探偵?
女子高生探偵アイと助手ユウ

作家 柾木政宗
出版日2017年09月
平均点3.10点
書評数10人

No.10 1点 じきる
(2021/07/19 00:47登録)
アイディアに光る部分があるのは認めますが、これは読んでいて苦痛を感じるレベルのつまらなさでした、トホホ…。

No.9 6点 Kingscorss
(2020/08/18 14:53登録)
内容を簡単にいうとメタ発言全開のミステリー要素のある深夜萌美少女ギャグアニメか少年週刊誌のギャグマンガをただ活字化した”だけ”の本。ただし、メフィスト賞受賞作だけあってただのバカ本ではないです。

個人的にバカミスは大好きです。エピローグを読んだときにこのパカミスは期待大だと思いましたが、その後は後半まで全然面白くない話が続き苦痛でした。後半の旅情編のまさかのオチぐらいからまた盛り返してきて、最後の安楽椅子探偵編はかなりうまくまとまったバカミスだったと思います。

ただ、バカミスが嫌いな人だと全てが少しも面白いと感じないのと、バカミス好きでも前半が全くおもしろくないのが残念なところ。メタ発言がとにかく嫌いな人にも嫌厭され、主役の二人のやり取りがとにかく姦しすぎて基本的に毛嫌いされるタイプの内容。ただそういうの全て計算して書いてあるですよね…

あまり人に勧めれる本ではないですが、最後のバカミス、メタ発言、寒いギャグ等すべてを凝縮&統括した豪腕的まとめ方は本当お見事だったと思います。最後の章までつまらないのを我慢できるかがカギ。

No.8 6点 メルカトル
(2019/12/04 22:43登録)
私はユウ。女子高生探偵・アイちゃんの助手兼熱烈な応援団だ。けれど、我らがアイドルは推理とかいうしちめんどくさい小話が大好きで飛び道具、掟破り上等の今の本格ミステリ界ではいまいちパッとしない。決めた!私がアイちゃんをサポートして超メジャーな名探偵に育て上げる!そのためには…ねえ。「推理って、別にいらなくない―?」NO推理探偵VS.絶対予測不可能な真犯人、本格ミステリの未来を賭けた死闘の幕が上がる!
『BOOK』データベースより。

巷ではメタ、メタ言われているようだけど、そういうことね。
探偵が傀儡で助手が探偵を操る、なるほどそのパターンね。
問題作らしいけど、私から見れば全然。NO問題。

とまあこんな感じで最終話までは読んでいました。そして最終話でひっくり返されるというお約束。決して嫌いじゃないです。あ、でもネタバレじゃありませんよ、どんでん返しとかではないので(本当か?)。
それにしても最後に二つも「読者への挑戦状」を挟んでくる辺り、本格愛に満ち溢れているじゃありませんか。本格ミステリの小ネタもチラ見せしてますし。結局、推理不要論はあくまで方便であって、話題作りやメフィスト賞を狙ったあざとい作戦だったんでしょうねえ。各短編に対しては色々意見はあると思いますが、なかなかの良作だったのではないかと思います。それぞれに仕掛けが施してあり、うっかり読み流していると足を掬われたりします。色物と笑いたくば笑えと作者の声が聞こえてきそうです。

この人は将来大成するかもしれませんね。それだけの力量を持った人だと思いますよ。

No.7 2点 きんぽうげ
(2019/11/04 12:09登録)
当方、メフィスト賞受賞作品には、ある程度寛大な評価をするスタンスを心掛けているのですが・・・本作はいただけなかったです。出版社側担当者も、それこそプロの読み手であるはずでしょうが、結果的にメフィスト賞受賞作ということだけで商業的に安易な出版に走ってしまったようで残念です。第2作も出ているようですが、手に取るかと云えば微妙と言わざるを得ません。と言いつつ、2作目までは手に取って最終的な判断を下したいと思います。

No.6 2点 まさむね
(2018/01/01 22:03登録)
 うーん、どうなのでしょうねぇ。人によっては、最終話にたどり着く前に放り出しそうな気もするなぁ。まぁ最終話がポイントなのだろうけれども、正直、最終話を読んで「ここまで待った甲斐があった!」とも思わなかったしなぁ。いや、色々と狙っているのでしょうけれどもねぇ…。
 うーん、最近はこういうのがイイとされてるの?そうだとすれば、ごめんなさい、フィットできない私が悪いのだろうなぁ…。

No.5 5点 虫暮部
(2017/12/25 09:51登録)
 これって石崎幸二のミリア&ユリと何が違うの?いや勿論作品のコンセプトは別物だが結果としてとても似通った印象を受けた。読みながらなんじゃそりゃと繰り返し口に出して突っ込んだが、最終話に免じて許そう。
 こういう文章は!を多用してハイここ笑う処ですよといちいち示すより淡々と記した方がおかしみは増すと私は思う。

No.4 5点 人並由真
(2017/10/09 12:33登録)
(ネタバレなし)
 第1・2話に関しては、そのイタさが実にざわざわ来る感じだった。なんというか、田舎からアメリカンドリームを夢見て都に出て来た女子の漫才師コンビが、いざステージに立ったら、かねてから仕込んできたネタですべりまくるような…。
 ただ第3話(旅情ミステリ編)の着想(実は…)や、第4話(エロミステリ編)のくだらなさは結構ツボにはまります。最後も書き手の熱量がいまいち面白さやミステリとしてのときめきに繋がらない感じはあるけれど、こういう姿勢は嫌いじゃない。
 
 それにしてもこの作品は、みなさんの評がそれぞれとても面白いですね(笑)。レビューも芸だということを改めて実感します。 

No.3 1点 名探偵ジャパン
(2017/10/08 22:38登録)
最初にお断りしておきますが、1点付けたからといって、本作が「最低最悪…」の駄作。であるということではありません。本作は、1点を付けられるべくして生み出され作品なのです。「抱かれたくない男性タレント第1位:出川哲朗」みたいなもので、作者も出版社も、石をぶつけられること承知で世に出した、そういう作品、キャラクターなのです。高得点を付けることは、むしろ本作に対しての営業妨害になります(付ける人はあまりいないと思うけど)。
「メフィスト賞最大の問題作」という触れ込みらしいですが、作品的に「問題」ということではなく、「メタ的に言えば」この作品が賞コンクールを受賞してしまうという現状が「問題」なのでしょう。こういうものを持ち上げられたら、真面目に本格ミステリを書いている作家が、あまりに不憫でなりません。

しかし、本作の作者は、こんな「出オチ」のようなデビューをしてしまって、大丈夫なのでしょうか? 二作目を出しても、本作を読んだ読者は、ほとんどが手に取りもしなくなるのではないでしょうか。仮に真面目な本格ミステリを書いたとしても、本作のあとでは説得力ゼロです。名前を変えて再デビューするしかないかもしれません。

No.2 2点 yoshi
(2017/09/18 22:03登録)
ノリとしては東野圭吾『名探偵の掟』や深水黎一郎『大癋見警部の事件簿』に近いと感じた。
そしてその二冊は大好きなのだが、これはダメだった。
その理由は東野・深水作品は、一篇一篇が面白くてオチもあり、
時々ミステリーとしてはっとさせられるところもありで、その上でメタをやっているのに対し、
本作はメタありきで、一篇一篇がどうも感心できない出来、というところだろうか。
最終章になってようやく探偵が推理をはじめるのだが、
「メタは人に話したくなる」などという曖昧な理由が、推理の論拠になってしまうというお粗末さ。
正直1点でもいいのですが、やり切った感があるので1点プラス。

No.1 1点 はっすー
(2017/09/12 00:49登録)
これはダメミスです…
個人的にメフィスト賞作品は個性的なものが多いので好きなのですが今回は個性以前に文章が酷すぎる…
会話文のギャグは滑っていて地の文は携帯小説レベル…そんな文章で何ページの何行目に伏線がありましたと言われても読み返す気すら起きません…
この作品の目玉の意外な犯人もふーんの一言で終わるもので期待して読むと肩透かしをくらいます…
事件の一つ一つのロジックはちゃんと考えられていたとは思うので描けるのであれば次はちゃんとした文章の作品を…

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