皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
25890. | フェアプレー 弾十六 2019/09/21 05:42 [雑談/足跡] |
皆さま おばんです。 殺人幻想曲 (1948) UNFAITHFULLY YOURS 監督プレストン・スタージェス 連想って面白いものですね。上の映画を何故かふと思い出し、どーしてかな?と色々考えたら主人公の妄想癖、完璧な計画、そして結末… というところが現在の私の心境にぴったり。 結構、世評は高いようですが、冒頭のイチャつきシーンが甘々でウンザリ、途中のギャグシーンがベタすぎてテンポも悪いのであまり笑えない、などの欠点があり、評価6.5点くらいでしょうか。でもミステリ味充分な楽しい映画です。私はDVDレンタルで視聴。 最近ずっと考えていることがあって、しかも今回の件にも(ルールという点で)いささか関係あるのですが、本格探偵小説のフェアプレーって何?という事なんです。人殺しという陰惨なことをゲーム感覚で楽しむってよく考えるとかなり変です。(そこら辺、TVドラマ『シャーロック』は上手く炙り出してましたね…) 実はヴァンダインの『カナリア』(1926)を読んだ時に、なぜこんなゲーム的な発想が生まれたのか?という疑問が湧いてきて、同時代のバークリー『レイトンコート』(1925)の冒頭のフェアプレー宣言、『アクロイド』(1926)がフェアプレーで大いに揉めたこと(実はこの揉めた資料を未読です。当時の書評とか見てみたいのですが… スキャンダルがあって評判が一気に、というのが正解じゃないの?とも疑っています。フェアかアンフェアだけで6冊ほどしかミステリを発表してない作家の作品がそこまで問題視されるのかなあ…)などを考えると、1923年頃(1925年発表ならこのあたり)に英米を巻き込む何かがあったのか?と妄想しています。(エドワーズ『探偵小説の黄金時代』にあっさり解答が書いてあったりして… この本は非常に楽しみに積んでます。登場する作家たちの作品をもう少し読んでお馴染みさんになってから、という順序なので…) 最近読んでるチェスタトンのブラウン神父ものも、1925年雑誌発表のものは特に本格マナーに則った作品になってると思います。(ここら辺はまだ細かい分析をしてないので、ただの思い込みかもしれません。) もちろん、それ以前にもフェアプレー(またはゲームとしてのミステリ)らしき感覚はあるのですが、1925年ごろに「本格強度」が急に上がってる感じがするのです。(もちろん最高潮は『アクロイド』。この騒ぎなくしてノックスやヴァンダインのルール(いずれも1928発表)は生まれず、EQの挑戦(1929)も無かったのかも。推理クイズの嚆矢?Baffle Bookも1928年出版です。) まー私も、当時の重要作を全て読んでるわけではないですし、いつものように軽率な誤解をしてるだけなのかもしれませんが、今のところ、そんな妄想を楽しんでいます。 皆さまの暖かいご意見ありがとうございました。自分の思いを伝えたい、アイディアを広めたい、という不思議な欲望が人類をここまで進歩させた原因なのでは?と昔から考えておりました。(貴重な情報は秘蔵してた方が圧倒的に生存競争に有利なのに何故か広めてしまう、という現象からの考察です。) 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 |
25889. | 映像作品について おっさん 2019/09/20 23:15 [雑談/足跡] |
気づいたときには、問題は、ほぼ終息に向かっている流れ(あとは管理人さまのご意見を待つのみ)のようで、遅まきながら、ではありますが…… 立場の表明をしておくと、映像作品の登録に関しては「反対」です。その理由に関しては、人並由真さんのご意見に付け加えることはありません。 窮屈かもしれませんが、制約のなかでどう遊ぶか? を考えるのも、ミステリ・ファンには面白いと思います。自身の例で恐縮ですが、以前、『魔法少女まどか☆マギカ The Beginning Story』という本を取り上げたのは、それをダシにしてアニメ作品を語るためでしたw しかし弾十六さんの柔軟な発想は、小生からは出てこないものだけに、羨ましく思う気持ちもあります。今回の「失敗」で萎縮されることなく、投稿を続けてくださることを願っています。 |
25885. | 映像作品について 名探偵ジャパン 2019/09/20 21:11 [雑談/足跡] |
こういう形で本サイトに参加するのは初でしょうか。名探偵ジャパンです。 映像作品の登録について、私は反対はしませんが、管理が大変だろうなと思います。 オリジナルの映画単体ならよいのですが、原作ものの映像作品ですと、例えば、横溝正史の『犬神家の一族』だけでも、映画、ドラマ、全部でどれだけのバージョンがあるのか。これをどう分けて管理するのか(監督別?『犬神家の一族(市川崑)』 主演俳優別?『犬神家の一族(石坂浩二) 年代別?『犬神家の一族(1976年版)』)さらに、多くの方が御存じかと思いますが、市川崑監督による『犬神家の一族』は、ほとんど同じキャストを使って2006年にリメイクされているので、さらにややこしいことに…… ドラマにしても、番組単体で一作品とすると、含まれるエピソードが膨大なものになってしまいますし、かといって一話ごとに登録しても、数量が大変なことに…… 以上のように、映像作品を加えてしまうと、管理が恐ろしく大変になると思います。管理人様の負担を考えても、導入するのは現実的でないかなと思います。 |
25883. | 再び反省の弁 弾十六 2019/09/20 20:41 [雑談/足跡] |
皆さま おばんです。 確かに、自分の行いをルール内に収める前に、いけしゃあしゃあとルールの改訂案を発表するなんて、紳士にあるまじき行為です… 評者の皆さまに不快な思いをさせたこの軽率な行為は何度謝罪しても贖えるものではありません。 大変申し訳ありませんでした。早速『エラリー クイーン ミステリー』の評価は削除いたしました。 心うたれたのは、人並由真さまが引用している管理人さまの基本姿勢です。 常々管理人さまのバランス感覚に敬服しておりましたが、そーゆー理由だったとは想像もつきませんでした。当方の未熟をどうぞお笑いください。 皆さまのおっしゃる通り、ここは管理人さまが丹精込めた庭ですので、管理人さまのルールが第一優先です。依頼することがあれば、ルールを守った上で平穏な態度で要望すべきものでした。(そういう手段が管理人さまによって用意されています。) 青い車さんを心ならずも巻き込んでしまい、青い車さんにも申し訳ない気持ちです。(コロンボのノベライゼーション=映像の忠実なシナリオと思い込んでおりました。) 意図的にあるいは悪意をもって、この場を壊すつもりではなかったことをどうかご理解いただき、今後ともこの場に参加させていただくことをお許しください。 |
25880. | RE:映像作品について tider-tiger 2019/09/20 11:49 [雑談/足跡] |
こんにちは。御無沙汰しております。 最近はROM専気味なので敷居が少々高かったのですが、いちおう本サイト参加者として意見表明させて下さいませ。 まず今回話題となっている映像作品について。私は容認派であります。積極的に賛成はしないが、映像作品を評する人がいてもいいんじゃないかなと。 とにかく、双方の意見を拝聴して、自分の考えを固めようと考えておりました。現時点では賛成と考えてもらって構いません。 ただ、それ以前の問題として思ったのは、やはり法治主義でいくべきだよなということです。 つまり「ルールを破ってからお願いしてルールを変える」のではなく、「ルールを変えるよう先にお願いする」のが正しいなと。 私自身もルールに抵触すること(個人的なメッセージの発信)をしておりますし、ミステリかどうかギリギリラインをわざと狙って書評したりもしておりますので、そんなの書評するなと苦々しく思っている方もいらっしゃるかもしれません。 自身の反省も踏まえて、今後は法治主義「ルールは厳守。変えて欲しいときには先に管理人さんや他の投稿者の方に提案、お願いする」を徹底することを提案いたします。 ※法治主義という言葉の使用法がちょっとおかしいような気もしますが、かっこよく言ってみたかったのでご容赦ください。 |
25879. | 映像作品について 虫暮部 2019/09/20 11:33 [雑談/足跡] |
私の意見としては、どちらでもいい、です。 投票で言うなら白票、と言うことで(投票総数には含めて欲しいです)。 ただ、手続き上の問題として、映像作品の〝作家”に該当するのは誰か(原作者?脚本家?監督?)ということがあり、もしやるなら作品登録の書式を小説と映像では変えざるを得ないのでは、という気がします。 |
25878. | RE:映像作品について 人並由真 2019/09/20 10:24 [すべて] |
おはようございます。 本サイトに参加する者の一人として率直な意見を言わせて いただければ、この件につきましては蟷螂の斧さんの意見に ほぼ全面的に賛成です。(弾十六さんには申し訳ないですが。) 青い車さんの「コロンボ」のノベライズシリーズを 小説版を読まない(あるいは触れない)で 原典のドラマ映像だけ観て評価するのも 非常に得心がいきません。小説版そのものの話題をして 同じレビュー内でその流れの中で原典の映像を語るのなら まったくオッケーだとは思いますが。 実際に「コロンボ」の小説版を何冊か読めばわかるのですが、 小説メイキング的には大半のものが 脚本をもとにした日本人のセミ創作ですし、 そしてそのメイキング事情はともあれ、できたものはそれゆえに <小説版独自の潤色>が相応にあり、それがうま味になっている ケースも少なくないのでは? と思います。 ぱっと思いつく、わかりやすい具体例のひとつが 「死者のメッセージ」。小説版では、原典のドラマ版では 直接映像として叙述されていない、物語の本筋の前提となる 過日の殺人事件が、ノベライズ独自の補完描写として 序盤部分に直接のシーンで追加されています。 つまり、映像作品の小説版は原典の映像作品ありきなのは 当然としても、メディアが変わり、担当作家の創意や工夫、 あるいは編集部などの要請が入った(またはその可能性がある) 時点でもうひとつの別物、それはそれで別に 評価すべきものだと思うのです。 ・そこで改めて本サイトの基本的な運営と理念について 考えたいと思います。 管理人さんは作品評のなかで、評者同士のメッセージなど 「その本の書評でない」ものが掲載されるのを極度に 嫌っておられるようです。 その理由は、 「その書名で標記された作品のレビューや感想が読めると 思った方を裏切ってがっかりさせるのが 申し訳ないので(大意)」だそうです。 とても本当に、この上なく誠実な、素晴らしい考え方だと思います。 個人的にもこの意向そのものには、全面的に同意です。 それでは現状の青い車さんのコロンボのレビューなどは どうでしょう? 本サイトの標記は 「海外/国内ミステリ『小説』の投稿型『書評』サイト」ですから そこで『殺人処方箋』のレビューが挙げられていれば、 これは、ああ石上三登志著述の小説のレビューだなと期待する人は 多いと思います。なかには原典のドラマ版の方のレビューと 思う人もいるかもしれませんが、一方で当初から本サイトの標記に 基づいて小説版の方のレビューを期待する人も相応に、一定以上に いるのではないでしょうか? (少なくとも当初、自分はそう思って、今回の最初の青い車さんの 「コロンボ」のレビューを読ませていただくつもりでした。) 厳しい言い方でいささか恐縮ですが、青い車さんは本サイトに 参加する以上、そういう見地(小説レビューのサイトなのだから ノベライズの書評を読ませてもらえるだろうと思った人の見方) から本サイトを訪れるミステリファンの目線も考えて ほしかったと思います。 改めて言いますが、本サイトの中で現状で映像作品のレビューを するのなら、まずはその原作なりノベライズ版の書評の中で、 本サイトの標記に沿った小説版の方に最低限触れて、 その流れのなかで、存分に思いを込めて映像作品の方も 語るべきではないか? と思います。 映像作品としてのミステリ全般は自分も大好きですし 弾十六さんの「映像作品のレビューがないのは寂しい」という お気持ちもわかるつもりですし、そして青い車さんが今回 書こうとした欲求そのものもたぶん理解はできますが 今回の一連の「コロンボ」のレビューそのものは、 ここで、現状で、この形と内容で語るのは ちょっと違うのでは? と思います。 どうしてもというのなら、評論、アンソロジーその他が別枠のように 大カテゴリー「映像作品」の大枠をまず管理人さんに納得、ご理解の上で 用意していただき、それができてから語るべきでしょうね。 (個人的には、現状の「漫画」もそうして頂ければ ありがたいと思っております。ただしこれはすでに相応数の レビューがあるものを別建てするのは管理人さんのご負担が 予想できるので、簡単には願えない案件ですが。) ちなみに当方は今回の件を食い物に例えるなら、 焼きそばパンやカレーパンのような、他の料理をとりこんだ 総菜パンみたいな話だと思っています。 ノベライズは映像作品ありき、映像作品との接点という意味で ほかの隣接する分野のファクター (パンを主体とした際の、焼きそばやカレー) に関わる、ひとつの完成された商品 (焼きそばパンやカレーパン)みたいなものだと思いますが、 そこで都筑道夫の「黄色い部屋はいかに改装されたか」の名言を パロって言うなら、うまいカレーパンや焼きそばパンを 作って売ってほしいと客の立場でパン屋に願うのはアリですが、 パン屋にカレーや焼きそばを作って売ってくれ、とは いきなり言いません。ちゃんと専門店か、あるいはそれが 当たり前に購入できる店に行きます。 そういうことです。 長くなってすみません。 弾十六さん、青い車さん、もちろん失敬なことを述べるつもりは ありませんので、万が一至らぬ部分がありましたらご寛容ください。 人並由真 拝 > [ 蟷螂の斧さんのコメント ] > 最近、ミステリーの範疇や作品が拡大し過ぎているように感じています。例えば漫画など。あくまでも「読書」の感想を基本とすべきで、映像などの投稿には反対です。 |
25875. | 映像作品のエントリー 弾十六 2019/09/20 06:53 [雑談/足跡] |
皆さま おばんです。 映像作品のエントリーに関する提案の詳細を作成してみました。 議論のたたき台になれば…という趣旨です。 (目標) 1 管理人さまに無用の負担を負わせない 2 なるべく簡単なルールとする (実施方法) 1 「はじめに」中の「作品の登録ルール」に以下を追加。HPのほかの部分には手をつけない (追加ルール) 6. 漫画[・映像作品(映画、TVドラマ等)] ※ [ ]内が追加部分 (提案の趣旨) 1 もちろん小説派の皆さまのお気持ちも理解いたしますが、現状においても映画やTVドラマと密接に関わりのある作品(007とかコロンボとか)のエントリーはいささかおさまりが悪いような気がします。(『007/わたしを愛したスパイ』の小説版と映画版は別エントリーが順当でしょうし、『気狂いピエロ』や『探偵物語』(工藤俊作のやつ)なども同様です。) 2 映画オリジナルのニール・サイモン『名探偵登場』やTVシリーズ『俺たちは天使じゃない』(多岐川ちゃんがHPB読んでました。)などのエントリーが出来ないのは寂しい。ぜひ色々な方の感想を読んでみたいです。 いかがでしょう。 我が国においてミステリを一般に広めたのは1970年代においては『刑事コロンボ』や『金田一耕助』というTVシリーズや映画であったことを考えると映像派も仲間に入れてくれるといいなあと思います。 私は結構1970年代から1980年代の外国TVシリーズを見てるので、その思い出(映像ソフトとして出回ってないのもあり。)も語れると嬉しい。『名探偵プライマス』なんてもう誰も覚えてないんだろうなぁ… まあ提案却下となったら掲示板の雑談で…と思っています。(なのでこの提案を重く受け取らないでくださいね。) 議論が深まることを期待しつつ。(蟷螂の斧さま、早速の反応ありがとうございました。) (追伸) 青い車さまのコロンボ・シリーズの続きを楽しみにしています。ぜひ全集までお願いいたします。(←自分のメイスンやクール&ラムはどうなったんだ?まーそれはおいおいという事で…) |
25874. | 映像作品について 蟷螂の斧 2019/09/19 15:56 [雑談/足跡] |
最近、ミステリーの範疇や作品が拡大し過ぎているように感じています。例えば漫画など。あくまでも「読書」の感想を基本とすべきで、映像などの投稿には反対です。 |