皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
由良小三郎さん |
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平均点: 6.62点 | 書評数: 199件 |
No.17 | 7点 | 虹を操る少年- 東野圭吾 | 2002/09/21 10:30 |
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講談社文庫版の解説は「オルファクトグラム」を書いた井上夢人さんです。ジャンルというか、物語の処理はちがうんですが、幻視的なイメージがモチーフになっているあたり「オルファクトグラム」と比較したくなるところがあります。それで、結論は僕は井上さんのほうがよかった。 これは、作品としては、東野さんのSFという感じです。SF全盛期って1950〜60年代のような気がしているんですが、そのへんのオーソドックスな作品の感じです。 |
No.16 | 5点 | 予知夢- 東野圭吾 | 2002/09/21 10:12 |
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工学部の教授?湯川学さんが主人公の探偵ガリレオシリーズの短編集です。 物理トリックがメインのシリーズなんですが、薄味だと思いました。元エンジニアの東野さんなんで、島田さんのような無茶な飛躍ができないせいだと思います。 |
No.15 | 7点 | 学生街の殺人- 東野圭吾 | 2002/09/14 15:42 |
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東野さんの文芸路線の初めの作品という感じです。読みやすいし、適度にセンチメンタルです。3人も死人を出すのはどうかと思いました。 |
No.14 | 8点 | 悪意- 東野圭吾 | 2002/08/30 20:30 |
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東野さんにしかできないと思うみごとな構成です。前半で1つ物語があって、その上にもう一回、展開が追加してある。その上に最後にまだ余韻がのこしてあります。 |
No.13 | 7点 | ブルータスの心臓−完全犯罪殺人リレー- 東野圭吾 | 2002/08/03 15:25 |
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東野さんが書いた作品としては、この程度の巧みさでは、あまり高い点数はつけられないのですが、構成や人物の配置、展開すべてよくできています。後は、ミステリにプラス何かを求めてしまいます。 |
No.12 | 7点 | 私が彼を殺した- 東野圭吾 | 2002/07/15 20:33 |
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殺される人を除いて主要な登場人物が4人であって、ミステリのお約束というのにわりと忠実なつくりでできてますので、犯人あてで評価してはいけないと思うし、犯人わかってもそう自慢できない作品です。まあ、あの犯人以外では作品として成立しにくいので、お約束に忠実なつくりを楽しむ作品です。 |
No.11 | 8点 | 天空の蜂- 東野圭吾 | 2002/06/30 16:31 |
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印象は、真保さんの「ホワイトアウト」みたいな感じで、東野さんもこういうのを書いたんだと思いました。ジャンル的にはアクション小説なんでしょうか。 ヘリコプタから子供を助けるところなんか、ミステリと随分遠い世界ですが、楽しめました。 |
No.10 | 6点 | 11文字の殺人- 東野圭吾 | 2002/06/08 19:39 |
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東野作品の平凡なできの小説の一つだと思います。東野さんのいい作品との違いは文学性がない点でしょうか。 |
No.9 | 5点 | 魔球- 東野圭吾 | 2002/02/22 21:47 |
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東野さんの初期作品で、感覚的にいうと「粗い」とおもいます。小説の部分も通俗的な気がします |
No.8 | 7点 | 分身- 東野圭吾 | 2002/02/17 14:33 |
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クーロンで生まれてきた女の子たちの話を、きれいに書いてある物語で、例によって読みやすい小説です。 終わり方は、情景的に映画みたいでいいんでしょうが、この後2人はどんな風に生きていくのか、続編書いてほしいとおもいましたね。 |
No.7 | 8点 | パラレルワールド・ラブストーリー- 東野圭吾 | 2002/02/04 20:23 |
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2つの時間の流れが並行してすすんでいく構成なのですが、2つの時間のなかでの人間関係が微妙に異なることから感じる読者の違和感を展開に対する興味にかえて読ませてしまう技術はすごいと思います。 それでも、うますぎて、なんか心こもってないような気がしてしまうといったら、しかられますかね。 |
No.6 | 4点 | 白馬山荘殺人事件- 東野圭吾 | 2002/01/24 23:21 |
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マザーグースの童謡に謎をこめたミステリをつくるという、日本の作家としてはかなり無謀な試みに失敗した作品のような気がします。 |
No.5 | 7点 | 秘密- 東野圭吾 | 2001/12/10 22:06 |
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設定としては、北村薫の「スキップ」の裏返しなんですよね。ちょっと悲しい事情があるので、明るい話にならなかったのが残念です。 |
No.4 | 7点 | 白夜行- 東野圭吾 | 2001/12/03 21:05 |
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このサイトで、評価が極めて高い作品なので、読んでみました。宮部みゆきの「火車」と非常に近い印象の作品でして、どちらもよかったのですが、どちらかといえば「火車」のほうが好きです。それで調整するつもりではありませんが、少し低めの点数です。もともとが隔月の連載小説で1章ごとに、舞台の年代が現代に近づいてくるという趣向は、同時代人には魅力的なやり方だとおもいました。 |
No.3 | 3点 | 殺人現場は雲の上- 東野圭吾 | 2001/11/21 22:17 |
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中にはやっつけ仕事もあるということでしょう。 |
No.2 | 5点 | 卒業−雪月花殺人ゲーム- 東野圭吾 | 2001/11/21 21:32 |
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初期の東野圭吾さんの作品は、そんなにすごくないですし舞台が、剣道と茶道というのも、現代性がないようです。東野作品のキャラクタになる加賀さんが始めて登場するというあたりが、読みどころかもしれません。 |
No.1 | 7点 | 変身- 東野圭吾 | 2001/11/05 19:37 |
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文章でひきこまれるのですが、選ばれた結末は、これでよかったのでしょうか。登場した、人物たちが、まだいろいろ活躍してもよかったと思うのですが、終わってしまったという感じです。 |