皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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みりんさん |
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| 平均点: 6.66点 | 書評数: 577件 |
| No.117 | 5点 | 怪物- 佐野晶 | 2023/06/15 21:51 |
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| 『サスペンスとは、ある状況に対して不安や緊張を抱いた不安定な心理、またそのような心理状態が続く様を描いた作品をいう(wikipediaより)。』らしいのでサスペンスに入れておきます。
話題になった映画のノベライズ版です(映画まだ見てませんが)。 3つの視点から描かれる3通りの真実といえばミステリー風味を感じますよね。私の力ではこの作品のテーマを説明しようとしても陳腐になってしまうのでやめておきます笑 ちょいネタバレ 伏見が子供の足を引っ掛けたシーン、湊が消しゴムを落としてからフリーズしたシーンなど母親視点からは不可解なシーンが全て理由が明かされるのかと思っていたらそこは謎のままなんですね。映画によくある考察の余地というやつでしょうか。 『誰でも手に入るものを、幸せというのよ。』伏見さんがMVPか |
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| No.116 | 6点 | 恩讐の鎮魂曲- 中山七里 | 2023/06/15 00:34 |
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| 「お前の贖罪の仕方と俺の贖罪の仕方が違っていただけの話だ」
御子柴礼司シリーズ本当にハズレがないですね。 ミステリーとしてはこの点になってしまいますが、贖罪というシリーズ共通のテーマをここまでうまく物語に落とし込む作者の手腕が素晴らしいと思います。ラストに倫子が登場するサプライズも良い。 いや〜しかしモーツァルトのLacrimosaはピアノ演奏描写が今作にないのが悔やまれる程名曲だ。 |
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| No.115 | 8点 | 追憶の夜想曲- 中山七里 | 2023/06/13 08:47 |
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| 小説という媒体と法廷ミステリーがここまで相性が良いのを知らなかった。御子柴と検事の法廷でのやりとりは目に浮かぶほどイメージがしやすく、御子柴の心情の記述・優勢劣勢が入れ替わるごとに一喜一憂してしまう。
メインの事件に関しては贖罪の奏鳴曲の方が凝っていると感じたが、こちらはシリーズだからこその満足感が得られる。倫子のこれから先のことを思うと可哀想だ。 うん他の方もおっしゃっているように亜季子がハナから毒婦として世間に認識されているのには違和感がある。『時流に乗ったのを己の能力ゆえと過信して』無職になったことを受け入れないまま、3年間プライドだけが一流の引き篭もり。証券担保ローンで借金地獄、娘の教育は放棄、妻がパートで帰ると妻子に暴行を振るう。贖罪がテーマの小説を読んだ後に言うのもなんですが、正直こんな奴殺されても当然じゃないですか? 追記:同シリーズの他の作品との完成度を比較すると一律7点というのはおかしい気がするので、+1点しておきます |
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| No.114 | 8点 | 青き犠牲- 連城三紀彦 | 2023/06/11 23:22 |
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| 230ページでこの満足感。いまのところ連城三紀彦の長編で1番好きです。(まだ長編有名作が多数未読ですが)
ギリシャ神話に登場するオイディプス王がモチーフであり、産まれた時から"罪の血"を背負った1人の青年の倒叙物語。 ネタバレあり と思っていたらこの反転は予想外だった。アリバイトリック、"罪の血"の意味、そして母親の18年かけた策謀(と愛情)は見事という他ない。 ただ、ラストの妊娠のくだりは唐突じゃないか? |
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| No.113 | 4点 | ため息の時間- 連城三紀彦 | 2023/06/11 15:29 |
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| あらすじ(amazonより)
敬愛するセンセイと奥さん―。僕は2人を同時に愛してしまった。雨の横浜、湖畔のホテル。危険な愛にはどんな結末が訪れるのか…新しい時代の、新しい恋愛小説。 これ評価に困る 連載小説やミステリに対する自己言及性を徹底している作品で毎章のラストに作者の注釈が載っている。その注釈はどこまでが作者の狙いでどこまでが虚構なのか、いわばメタメタしすぎて頭がこんがらがるのである。誰か解説して欲しいw 作中作自体は濃厚なBLストーリーです。作者曰くミステリとしては失敗作だそうな… |
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| No.112 | 6点 | ある閉ざされた雪の山荘で- 東野圭吾 | 2023/06/10 19:43 |
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| 東野圭吾の文章ってなぜこんなに読みやすいのでしょうか
追記:映画も見ましたが、"演技のうまさ"を文字で誤魔化せる小説の方が良いなあと思いました。 |
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| No.111 | 6点 | わずか一しずくの血- 連城三紀彦 | 2023/06/10 15:26 |
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| フーダニットというよりホワイダニット つまり犯人の動機を当てるタイプのミステリですが、これを当てるのはあまりにも難解すぎる・・・
犯人の復讐相手は果てしなく強大すぎてこんな動機は今までに見たことがない笑 |
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| No.110 | 8点 | 白光- 連城三紀彦 | 2023/06/08 21:20 |
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| ドロドロした人間関係で起こる一つの幼女殺人事件。ラストに畳み掛けるような当事者の独白には一文一文読み逃さないように、そして噛み締めるように読んでしまう。
そしてこの筆舌に尽くし難い読後感…どんどん連城三紀彦の沼にハマっていく。 |
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| No.109 | 6点 | 夏の最後の薔薇- 連城三紀彦 | 2023/06/07 08:04 |
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| 夏の最後の薔薇 8点
薔薇色の嘘 7点 嘘は罪 8点 罪な夫婦 6点 夫婦未満 5点 満天の星 6点 星くず 4点 くずれた鍵 4点 鍵穴の光 5点 仮橋 8点 走り雨 7点 雨だれを弾く夏 7点 登場人物が全員浮気していると言っても過言ではないくらい浮気がテーマの短編集。 「夏の最後の薔薇」「嘘は罪」「仮橋」「雨だれを弾く夏」あたりが良かったです。 |
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| No.108 | 5点 | 落日の門- 連城三紀彦 | 2023/06/06 00:35 |
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| ニ・ニ六事件のifが土台になった連作短編集
それぞれのお話に登場する主人公達が揃いも揃って複雑な環境・複雑な人間関係を持っていてお腹いっぱいになった。「夕かげろう」がこの中だと1番お気に入り。 |
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| No.107 | 8点 | 揺籠のアディポクル- 市川憂人 | 2023/06/04 22:39 |
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| いや〜良かった〜久しぶりに傍点でゾワゾワした。ジェリーフィッシュやブルーローズも面白いが本作品が今の所市川憂人先生のベストだ。まだまだ未読作品あるので読んでいきたい。
青春、悲劇、謎解きそしてラストはロマンス。少し涙が出た。 |
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| No.106 | 7点 | 宵待草夜情- 連城三紀彦 | 2023/06/04 15:29 |
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| 能師の妻 5点
野辺の露 7点 宵待草夜情 6点 花虐の賦 9点 未完の盛装 9点 連城短編の中では凡かなあと前半3作品までは思っていた。がしかしラスト二つの『花逆の賦』と『未完の盛装』は傑出している。女性の「愛憎」「悲哀」「情念」がすべて魅力的な謎となって、その真相が明かされたときには作者の筆致も相まって心を揺さぶる。そんな素晴らしい短編集です。 ところで短編集は読み終わった時、既に最初の話のオチを忘れるのってあるあるですかね。忘れやすい分再読の時に楽しめるから良いんですけど |
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| No.105 | 9点 | 名探偵に甘美なる死を- 方丈貴恵 | 2023/06/02 17:45 |
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| 「時空旅行者の砂時計」「孤島の来訪者」に続く竜泉家の一族シリーズ第三弾。今作に限っては絶対に前2作品を読んでからにしましょう。
毎度作者の発想力には驚愕してしまう。今回も魅力的なキャラクターであるマイスター・ホラの挑戦状が付いていますが、「いや、こんなの当てられるわけないだろう」と同時に「逆にこんなのどうやったら思いつくの?」というトリック×2で大満足でした。 【ネタバレ】 ラストの犯人の改心があまりに唐突で少しガッカリしていたら、なんとエピローグでとんでもない事実が明かされる。「孤島の来訪者」では果たしてシリーズ物にする意味があるのだろうかと書いてしまったが撤回したい。竜泉家の一族シリーズの4作目が出たら発売日に購入するだろうなあというくらいに楽しみなシリーズになってしまった。 |
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| No.104 | 7点 | 造花の蜜- 連城三紀彦 | 2023/06/01 00:32 |
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| 蠱惑的な体と仕草で蜜蜂を簡単に魅了してしまう女王蜂。生まれつきその造花の蜜のような体質を持った女が企てた誘拐は2重3重の意味を持つ正に前代未聞のトリック。
最終章の"造花の蜜"は少し欲張りすぎたか… 短編の神様である連城三紀彦は長編でも決して劣ることのないクオリティでした。 |
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| No.103 | 8点 | 彼方のアストラ- 篠原健太 | 2023/05/31 11:27 |
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| ネタバレなし
ミステリー好きに是非読んでもらいたい!と思って登録してみました。全5巻で1日で読み終わるSF&ミステリ漫画なのでオススメです。 〜あらすじ〜 宇宙への往来が当たり前になった近未来。高校生のカナタ、アリエスら9名は“惑星キャンプ”に旅立つ。未体験の宇宙旅行に胸を躍らせながら惑星に降り立った彼らを待ち受ける、予想外の事態とは!? 近未来SFサバイバルストーリー、始動!! (Amazonより) そう、これは萩尾望都先生の「11人いる!」にインスパイアされた作品です。(こちらの作品も本サイトに登録されているそうで驚きました。) 元ネタとほぼ同じシーンもあったり… 笑いあり涙ありそして魅力的な謎があり、ラストの怒涛の展開と作者の緻密なプロットには驚くばかり。フィクションに求めるものがわずか5巻に全て詰まっている作品です。ただ、懸念点はギャグが少しくどいのと、ミステリジャンキーの方々には犯人が丸わかりらしい笑 |
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| No.102 | 7点 | 贖罪の奏鳴曲- 中山七里 | 2023/05/29 22:21 |
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| 音楽ミステリかと思って読むと法廷ミステリだった。なぜかリーガル・ハイを思い出したなあ。
結構長い演奏シーンは要らないといえば要らないんだけど、「熱情」よりも「月光」を聴きながら読むと没入感あって良いですよ。 "贖罪"というテーマ、難しいけれど少年院の描写のおかげで御子柴の親子への献身の動機も理解しやすい。後味は悪いが、確実に読んで良かった作品。 |
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| No.101 | 7点 | 魍魎の匣- 京極夏彦 | 2023/05/28 11:56 |
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| 姑獲鳥の夏が合わなかったのと分厚いのでなかなか食指が動かなかった。が、読み始めると1000ページもあるのに、作者の筆致に酔いながら2日で読み終わった。
【ネタバレあります】 すごい作品であることは間違いない。ラストの匣の中でのやりとりは心を揺さぶられた。魍魎の意味、そして"向こう側"はおそらく京極夏彦以外が書くと陳腐になっただろう。 読後感は悪いけれど、雨宮の救済的エンドは嬉しい。 |
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| No.100 | 4点 | 一九八四年- ジョージ・オーウェル | 2023/05/25 20:42 |
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| たぶんこれは高評価しないと恥ずかしいレベルの名著なんだけど、楽しめなかった。確かにこれぞディストピアって感じ(というか元祖?)で1984年に影響を受けたであろう作品(特に漫画)がいくつも思いついた。しかし、世界の不条理さの説明や思想に関する問答が大半で、話の展開が冗長で退屈。文学的素養がないとこの作品のテーマを深くまで読み解くことはできず、あまり楽しめないのだと思う。
主人公が協力者や恋人を得てディトピアに抗うストーリーなのかと期待していたらそんなどっかに転がってるような甘い話ではなかった。そして、クリスティ再読様の書評を読んでこの作品の楽しみ方を学べた気がする。 |
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| No.99 | 8点 | ブルーローズは眠らない- 市川憂人 | 2023/05/22 21:26 |
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| 「ジェリーフィッシュは凍らない」に続くシリーズ第二弾(シリーズの名称あるのかな?)
前回と違って遺伝子工学がメイン。理系ミステリィの系譜嬉しい。 今回も前作と同様にミステリとしては相当練られていて満足度が高かった。 このシリーズもっと読みたいのですが、今後タイトルの制約に縛られないか不安です。 |
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| No.98 | 6点 | 秘密- 東野圭吾 | 2023/05/20 17:36 |
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| 東野圭吾作品は毎度読み始めると読む手が止まらない 作者の素晴らしいストーリーテリングの力を認識させられます。しかしミステリーかと言われると・・・ | |||