皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
八二一さん |
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平均点: 5.76点 | 書評数: 425件 |
No.125 | 4点 | シンパサイザー- ヴィエト・タン・ウェン | 2020/10/01 20:34 |
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スパイの告白を相手が信じるという前提で書かれたスタイルなので、ところどころ奥行きに欠ける。 |
No.124 | 6点 | ポジオリ教授の冒険- T・S・ストリブリング | 2020/09/17 20:04 |
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脱構築を繰り返すシリーズ探偵、という微妙なバランスが作品そのものの揺らぎと呼応。収録作の完成度にバラつきはあるが、神秘主義と論理の融合を試みた「つきまとう影」は出色。 |
No.123 | 7点 | リンカーン弁護士- マイクル・コナリー | 2020/09/17 19:58 |
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主人公が弁護士だからこその苦境でサスペンスを盛り上げた工夫に感心。予想外の展開の連続で、最初から最後までしっかり楽しませてくれる。正義のあり方を読者に問いかける問題作。 |
No.122 | 5点 | ユダヤ警官同盟- マイケル・シェイボン | 2020/09/17 19:51 |
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SF方面の賞を取りまくりという先入観で読むと、だいぶイメージが違う。これだけ話を広げながら、最後はここに収束するのが感慨深い。哀愁漂う雰囲気もいい。 |
No.121 | 5点 | ドロシイ殺し- 小林泰三 | 2020/09/03 18:30 |
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御伽の国の常軌を逸したキャラたちが会することで生まれる歪んだ世界。 |
No.120 | 9点 | 凍てつく太陽- 葉真中顕 | 2020/09/03 18:26 |
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終戦まじかの北海道を舞台にアイヌ出身の特高刑事が事件を追う。混沌とした世界を描く渾身の一作。 |
No.119 | 7点 | ベルリンは晴れているか- 深緑野分 | 2020/09/03 18:24 |
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少女と泥棒コンビの冒険に寄り添いながら、戦争によって傷ついた都市の姿を伝えてくれる。 |
No.118 | 5点 | 贖い主 顔なき暗殺者- ジョー・ネスボ | 2020/08/22 18:26 |
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逃走する暗殺者のパートは緊迫感が高い。少年の不安定さ、歪んだ性格、強烈な悪夢が不協和音を奏でる。 |
No.117 | 4点 | 疑惑の銃声- イザベル・B・マイヤーズ | 2020/08/22 18:23 |
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小説の出来はかなり悪い。だが、とんでもない動機と事件の真相が凄まじい。 |
No.116 | 6点 | コールド・コールド・グラウンド- エイドリアン・マッキンティ | 2020/08/22 18:17 |
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プロテスタントとカトリックが一触即発の状態にある町で起きた猟奇殺人事件に挑む刑事を、音楽的文体でスマートに描いている。ミステリとしてもあっと驚く展開も盛りだくさん。 |
No.115 | 5点 | 探偵さえいなければ- 東川篤哉 | 2020/08/09 14:38 |
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シンプルな短編集だが、それがむしろミステリの醍醐味を現出させている。特にゆるキャラを容疑者とした殺人劇は万人にお薦め。 |
No.114 | 5点 | 地獄の犬たち- 深町秋生 | 2020/08/09 14:36 |
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登場人物をとことん追い詰め、地獄を見せることで人間の本性を暴き出すノワールの真髄が感じ取れる作品。 |
No.113 | 6点 | いくさの底- 古処誠二 | 2020/08/09 14:34 |
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小さなコミュニティでの犯人当てから戦争という大状況を炙り出す。他に類のないスタイルを持った謎解き小説。 |
No.112 | 6点 | ヴェサリウスの秘密- ジョルディ・ヨブレギャット | 2020/07/27 19:32 |
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主人公たちを見舞う危機のサスペンスが見事な歴史ミステリ。 |
No.111 | 7点 | 聖エセルドレダ女学院の殺人- ジュリー・ベリー | 2020/07/27 19:31 |
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時代と舞台と事件の設定が魅力的で、各人の特技を活かした展開も良く、縦横に張られた伏線が素晴らしい。 |
No.110 | 8点 | 湖畔荘- ケイト・モートン | 2020/07/27 19:28 |
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とっつき難い構成と多視点描写なのにぐいぐい読ませる。プロットの面白さがずば抜けている。 |
No.109 | 7点 | ルーフォック・オルメスの冒険- カミ | 2020/07/13 20:28 |
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戯曲形式のフランス式ホームズパロディ。しかしながら、時折考えさせられる部分もあり、現代においてもその魅力は腐らない。翻訳も秀逸。 |
No.108 | 6点 | ラスト・ウィンター・マーダー- バリー・ライガ | 2020/07/13 20:23 |
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最悪のシリアルキラーを父親に持った少年が主人公の青春ミステリ三部作の完結篇。衝撃の結末も、読み終えてみればこれしかなかっただろうと納得する。 |
No.107 | 8点 | その先は想像しろ - エルヴェ・コメール | 2020/07/13 20:19 |
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愛についてのエピソードを散りばめた、何とも独創的な犯罪小説。全くもって好みでの選択だけど、その世界観に脱帽。 |
No.106 | 6点 | 鍵の掛かった男- 有栖川有栖 | 2020/07/01 20:21 |
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舞台となる中之島の歴史、被害者の過去を追う足の捜査といった本格らしからぬ展開を、きっちり本格にしたのが鮮やか。 |