皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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八二一さん |
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| 平均点: 5.75点 | 書評数: 437件 |
| No.137 | 6点 | 希望荘- 宮部みゆき | 2020/12/08 12:56 |
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| 各々の苦難を背負って人生を生きる登場人物たちの哀愁や葛藤の描写が見事。 | |||
| No.136 | 5点 | 倒叙の四季 破られたトリック- 深水黎一郎 | 2020/11/26 18:18 |
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| 全4編にわたる倒叙形式で犯行の様子が詳細に描かれており「犯人はどこでミスを犯したのか?」という謎解きがフェアに楽しめる。 | |||
| No.135 | 6点 | アンデッドガール・マーダーファルス1- 青崎有吾 | 2020/11/26 17:51 |
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| 空想世界に作者得意のクイーンばりのロジックが組み込まれており、ホラー・SF的要素を含みつつ、ミステリとして十分に魅力的。 | |||
| No.134 | 6点 | 誰も僕を裁けない- 早坂吝 | 2020/11/26 17:43 |
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| 館・密室・連続殺人等、ミステリの定番が多く登場し、それが終盤の怒涛の展開で鮮やかに纏め上げられている。 | |||
| No.133 | 5点 | 棺の女- リサ・ガードナー | 2020/11/09 18:17 |
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| 監禁小説にしてスケールの大きな追跡小説。怒涛のような展開に圧倒される。 | |||
| No.132 | 5点 | アメリカン・ウォー- オマル・エル=アッカド | 2020/11/09 18:13 |
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| 近未来のアメリカを遠くない過去の出来事として描き、戦慄を誘う。アメリカの内戦を長引かせようとする黒幕的人物は、伊藤計劃の「虐殺器官」に出てくる謎のアメリカ人、ジョン・ポールの造形と双子的だ。 | |||
| No.131 | 5点 | ハティの最期の舞台- ミンディア・メヒア | 2020/11/09 18:06 |
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| ありがちなストーリーながら、緻密な構成と丁寧な人物描写が効いていて、深く心をえぐられる作品。 | |||
| No.130 | 5点 | いまさら翼といわれても- 米澤穂信 | 2020/10/23 20:34 |
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| シリーズものであることを活かし切った短篇集。シリーズの世界を広げるサイドストーリーを高度な謎解き作品にしてしまう手腕に驚かされた。 | |||
| No.129 | 6点 | その雪と血を- ジョー・ネスボ | 2020/10/23 20:06 |
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| 主人公の無垢で純粋な美しさと残酷さ、そしてラストシーンの鮮やかさと切なさが胸に残る。 | |||
| No.128 | 7点 | 青鉛筆の女- ゴードン・マカルパイン | 2020/10/23 19:33 |
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| 並列された三種の文章を追っていくうちに、やがてテクストとテクストとの間に「青鉛筆」で塗り消されたある人物の姿が浮かびあがり、胸を打つ。メタフィクショナルな手法がテーマと密室に結び付いた成功例。 | |||
| No.127 | 7点 | 傷だらけのカミーユ- ピエール・ルメートル | 2020/10/01 20:43 |
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| 今回視点となるカミーユが恋する男と警察官の境目で揺れ動く上、事件全体が「あやつり」構造となり、事件の構図が刻々と変わるのに舌を巻く。 | |||
| No.126 | 5点 | 月明かりの男- ヘレン・マクロイ | 2020/10/01 20:39 |
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| キーボード・ブラインドタッチ・胸腺異常などのツールを極限まで活用する手腕が見事すぎて、その分リアリティで損している。 | |||
| No.125 | 4点 | シンパサイザー- ヴィエト・タン・ウェン | 2020/10/01 20:34 |
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| スパイの告白を相手が信じるという前提で書かれたスタイルなので、ところどころ奥行きに欠ける。 | |||
| No.124 | 6点 | ポジオリ教授の冒険- T・S・ストリブリング | 2020/09/17 20:04 |
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| 脱構築を繰り返すシリーズ探偵、という微妙なバランスが作品そのものの揺らぎと呼応。収録作の完成度にバラつきはあるが、神秘主義と論理の融合を試みた「つきまとう影」は出色。 | |||
| No.123 | 7点 | リンカーン弁護士- マイクル・コナリー | 2020/09/17 19:58 |
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| 主人公が弁護士だからこその苦境でサスペンスを盛り上げた工夫に感心。予想外の展開の連続で、最初から最後までしっかり楽しませてくれる。正義のあり方を読者に問いかける問題作。 | |||
| No.122 | 5点 | ユダヤ警官同盟- マイケル・シェイボン | 2020/09/17 19:51 |
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| SF方面の賞を取りまくりという先入観で読むと、だいぶイメージが違う。これだけ話を広げながら、最後はここに収束するのが感慨深い。哀愁漂う雰囲気もいい。 | |||
| No.121 | 5点 | ドロシイ殺し- 小林泰三 | 2020/09/03 18:30 |
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| 御伽の国の常軌を逸したキャラたちが会することで生まれる歪んだ世界。 | |||
| No.120 | 9点 | 凍てつく太陽- 葉真中顕 | 2020/09/03 18:26 |
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| 終戦まじかの北海道を舞台にアイヌ出身の特高刑事が事件を追う。混沌とした世界を描く渾身の一作。 | |||
| No.119 | 7点 | ベルリンは晴れているか- 深緑野分 | 2020/09/03 18:24 |
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| 少女と泥棒コンビの冒険に寄り添いながら、戦争によって傷ついた都市の姿を伝えてくれる。 | |||
| No.118 | 5点 | 贖い主 顔なき暗殺者- ジョー・ネスボ | 2020/08/22 18:26 |
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| 逃走する暗殺者のパートは緊迫感が高い。少年の不安定さ、歪んだ性格、強烈な悪夢が不協和音を奏でる。 | |||