皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
レッドキングさん |
|
---|---|
平均点: 5.27点 | 書評数: 889件 |
No.21 | 6点 | 化石少女と七つの冒険- 麻耶雄嵩 | 2023/03/11 19:36 |
---|---|---|---|
相当な名探偵の陽キャラ天然女子高生と、やまれぬ事情から探偵の推理結果を打ち消しにかかるワトソン役の後輩男子の学園ミステリ続編。タイトル通り7件の殺人事件・・何と1~2ヶ月おきに普通に殺人事件が起きる名門学園・・を巡る小ネタロジック短編の集積。(麻耶、もう纏まった長編ミステリ拵える意欲も力も失せちゃったのか?)
前編の「半汚れ」超えた「ブラック」展開と、ブラック効果に効いた叙述トリックに2~3点オマケあげちゃう。 |
No.20 | 6点 | メルカトル悪人狩り- 麻耶雄嵩 | 2021/10/02 22:44 |
---|---|---|---|
「残念ながら私は長編には向かない探偵なんだよ」・・・そりゃあ、あんたが非人間的なまでに事件を即解決しちゃうから、長編浪漫に絡めなかったからだよ。あと、キャラ的に・・・。
が、この拾遺+新作短編集のメルカトル、何か「丸くなった」は、言い過ぎだが、従来の「悪人(悪人狩りどころか)」から多少は人間的な顔を見せるようになり・・そこで、どうせなら、麻耶には是非に新作長編を期待したく。 個人的には、御陵みかげ(初代)過去事件帳の超ブラック物を所望。 「愛護精神」・・何故に愛犬は殺されたのかのトンデモ展開・・ブラックファルスかな。 「水曜日と金曜日が嫌い」・・長編には向かない探偵なの分るが、あの黒マント死体消失トリックメインに長編こしらえてほしかった。でも、もう一つ、中~大ネタと捻りが必要かなあ・・。 「囁くもの」・・移動した椅子とアリバイのロジックが見所。にしてもメルカトル、銘探偵どころか神探偵の可能性さえ匂わせて・・舌の火傷の仕込みネタもほしく。 「メルカトル・ナイト」・・美人作家から一夜(ナイト)の警護騎士(ナイト)依頼を受けたメルカトル。依頼者の死は防げず・・にも拘らず本来の目的は達成し・・。 「天女五衰」・・麻耶風「樽」「黒いトランク」短編版。これも長編にするには、もう一ネタ一捻り必要かな。 「メルカトル式捜査法」・・麻耶十八番のアリバイ時間ロジック。でーもメルカトル、何か心身共々弱気になり、霊の意志を受けた霊媒探偵の匂いまで仄めかし・・。 ※この新作本の帯に「夏と冬の奏鳴曲」新装版の広告があった。表紙画の舞奈桐璃、おおこれだ!て久しぶりに血が沸いた。あの表紙だけのために絶対買おう。 |
No.19 | 6点 | まほろ市の殺人 秋- 麻耶雄嵩 | 2021/03/23 14:05 |
---|---|---|---|
架空都市「まほろ市」お題シリーズ「秋の巻」 屍体の左耳を焼く連続殺人鬼に対するは、妻:耿(秋ならず)子の「あなた優しくない」冷眼に憂える刑事。どぎつい赤の様な女流作家探偵とのドタバタ道中と「普通の殺人」に目を眩まされたあげく、いかにも麻耶らしいトンデモな(だが変に説得力ある)動機のミステリが待っていた。殺人鬼が己の「作品」たる屍体に記す「署名」のイカれ具合は、「神様ゲーム」の猫文字と並ぶ麻耶の二大(何と言うべきか)・・。 |
No.18 | 6点 | 名探偵 木更津悠也- 麻耶雄嵩 | 2020/03/02 22:52 |
---|---|---|---|
「白幽霊」 麻耶十八番の左右と高さのロジックによる犯人特定。
「禁区」 入ることのみならず見る事さえ忌避する「方忌」からの犯人直感。 「交換殺人」 交換殺人ロジックと人間関係トリックの見事な結合。 「時間外返却」 死体とともに埋葬されなかった物から殺害場所を特定するロジック。 京都市北地区の高級住宅街に現れる「白い幽霊」にちなんだ短編集で、ここまでならばTVドラマ「相棒」に毛が生えた程度の5点。 5点だが、この作品、古今東西で最も愛するミステリの「翼ある闇」同様に、ワトスン役の香月実朝こそが真の主人公。彼、「翼ある闇」では、名探偵:木更津悠也、銘探偵:メルカトル鮎をも越えたスーパー探偵だったが、ここでも最後の最後に、メルカトルの〇〇〇〇に相応しいブラックさを醸し出してくれている。この外連味に点数1点オマケ。 |
No.17 | 7点 | メルカトルかく語りき- 麻耶雄嵩 | 2020/02/04 22:00 |
---|---|---|---|
・「死人を起こす」 ある異常な恐怖症を根拠とした「殺人」のロジック。実は犯人候補が無限大状態である事を隠したとんでもない犯人指摘。5点
・「九州旅行」 殺人者によるアリバイトリック作成中の現場に友人を放り出すとんでもない探偵の話。6点(あの後、美袋どうなったんだ?) ・「収束」 高さと位置のロジックから、三つの正解候補を挙げて、結論を出さないまま作品のみならず読者も「シュレーディンガーの猫」状態に放り出すとんでもないミステリ。7点 ・「答えのない絵本」 閉ざされた舞台で起きた殺人。容疑者は20人。だがメルカトルのロジック(「Aを行った」のは「Bという状況」を利用する為で、その「Bという状況」を知るには「Cという状態」が必要で、「C状態という条件」を満たす人物Xとは・・)の行き着いた果ては・・ああ、げにとんでもない結論。エッシャーの騙し絵の三次元移植の無意味さにも似た・・これやっぱり採点不能 ・「密室荘」 密室状態の家に他殺死体と二人の人物AとB。「殺人が行われた」「犯人はAかB以外にあり得ない」「AもBも犯人ではない」「犯人は存在しない」「ゆえに殺人は存在しない」「したがって死体はあってはならない」・・・受け入れるか拒否するしかない、究極のアンチミステリ・・・これも採点不能 ※以前「答えのない絵本」単体で採点しましたが、削除して、作品集全体・・平均ではなく・・として採点。7点。 |
No.16 | 6点 | 友達以上探偵未満- 麻耶雄嵩 | 2020/01/09 21:31 |
---|---|---|---|
女高生探偵物なので「夏と冬の奏鳴曲」「痾」のヒロイン:舞奈桐璃を期待したが、その魅力はなかった。が、表紙イラストから危惧した劣化ラノベミステリではなく、麻耶はあくまで麻耶であった。麻耶ではあったが作品集全体としては3~4点。
だが、「世界は、観察者である探偵と、観察される群衆と、ワトソン役でできている。」・・この言葉、探偵が己の孤独を癒す媚薬としての「ワトソン君」ではなく、「第一人称」「第三人称」による完結幻想を批判する他者=「第二人称」としてのワトソン役を要請した麻耶雄嵩の「ミステリ哲学」と過大評価して、2~3点オマケ付けちゃう。 |
No.15 | 7点 | メルカトルと美袋のための殺人- 麻耶雄嵩 | 2020/01/06 21:38 |
---|---|---|---|
・「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聴こえる」 虚偽の欠片もない「明晰」な記憶。一点の曇りもない誠心誠意の愛情。第一人称の証言者の「まごころ」がどんなに真剣なものであろうと、情け容赦もなくそのカラクリを暴き立てて行くシニカル極まりない探偵。7点
・「ノスタルジア」 ➀二重密室のロジック・・外壁のみの密室内に凶器が残っていれば自殺が疑われ、残っていなければ壁内にいたAに疑いがかかる。が、外壁の中に内壁もあり、Aがその外にいた場合には、他の何者かによる密室偽装の可能性が生じて、外壁内・内壁外にいたAへの疑いは相対化する・・眩暈を誘うようなロジック。 ➁「翼ある闇」「夏と冬の奏鳴曲」と併せて麻耶三大バカミストリック。いやそれ以上に「衣裳戸棚の女」「くたばれ健康法」にも比すべき素晴らしいトンデモトリック。 ➂メルカトル曰く「A=C、A'=B、B≠C、よってA≠A'・・」「すなわち、『自殺したA』と『自殺させたA'』は別人であり、これは自殺ではなく殺人である・・」作中作とは言え驚くべきトンデモロジックに脱帽(かつ脱力)。あまりに贅沢な伏線と叙述トリックまで有効に決まって・・9~10点 ・「シベリア急行西へ」 ニセ手掛かりのロジック・・「『容疑を避ける為のニセ手掛かりを仕掛けるA』の偽装に見せかける為のニセ手掛かりを仕掛けるB」・・眩暈を越えて卒倒を誘うようなロジック。狂言にまで昇りつめたナンセンスに至る程のロジック。この極端さこそ麻耶雄嵩の醍醐味。7点 その他 「化粧した男の冒険」4点 「小人閑居為不善」4点 「水難」3点 「彷徨える美袋」3点 ※以前、「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聴こえる」だけを単独で採点しましたが、削除し、皆さんに倣って作品集としてあらためて登録しました。全体・・平均ではなく・・で7点。 |
No.14 | 5点 | あぶない叔父さん- 麻耶雄嵩 | 2020/01/04 17:15 |
---|---|---|---|
「化石少女」もこれも、「麻耶、劣化してるのか?」という危惧とともに、「もしかしたら、あとで振り返ってみれば『後期麻耶雄嵩』の領域が始まってるのかもしれん」という期待も持たせてくれる(かな?)。 |
No.13 | 7点 | 貴族探偵対女探偵- 麻耶雄嵩 | 2019/12/31 14:51 |
---|---|---|---|
健気で努力家の女探偵ヒロインと彼女をダミーに乗り越える貴族探偵(実際には彼の使用人達)のロジック対決。
・「白きを見れば」 諸事象から犯人を指摘するロジックとその瑕疵を訂正するロジックの応酬。(亀井=仮名!) ・「色に出にけり」 アリバイから犯人を指摘するロジックと「より確からしい」訂正ロジックの応酬。 ・「むべ山風を」 手掛かりとニセ手掛かりの眩暈のするような錯綜。クイーン「シャム双生児」思い出す。 ・「幣もとりあえず」 作中人物を騙しながら読者には真相を告げる「こうもり」同様の捻った叙述トリック。 ・「なほあまりある」 証人口封じのための殺人が、他の証人を欺くための偽装を呼び、その偽装が更にもう一つの口封じ殺人を呼び寄せてしまう。 「貴族探偵」では非人間的なまでに超人的だった貴族探偵及び使用人探偵達に、やや人間的な顔が窺えて、最終話では「ん?女探偵やったね!」と思わせといて絶妙なオチ。全体で7点。 |
No.12 | 7点 | 貴族探偵- 麻耶雄嵩 | 2019/12/29 10:36 |
---|---|---|---|
捜査のみならず推理さえ行わない究極の安楽椅子探偵。「どうしてこの私が、推理などという面倒なことをしなければいけないんだ・・」あっぱれなセリフ。ずんぐり執事、可憐メイド、巨漢運転手、使用人探偵トリオがよい。
・「ウィーンの森の物語」 密室作成目的のロジック・・➀自殺偽装 ➁「侵入可能なA」への冤罪擦り付け ➂「『侵入可能なA』へ冤罪擦り付けするB」の仕業に見せかける偽装・・眩暈を誘うほどの密室ロジック。「目的➀」及び発覚時の保険としての「目的➂」の為の密室が、ささいな事故から➀のみならず➂の意図さえも見抜かれてしまう。 ・「トリッチ・トラッチ・ポルカ」 バラバラ肢体を利用したアリバイトリックと血と雨のロジックによるトリック見破り。 ・「こうもり」 作中人物達を欺きながら、読者には始めから「正解を告げる」という、一捻りした叙述トリック。 ・「加速度円舞曲」 殺害現場隠蔽の為の死体移動、死体移動隠蔽の為の家具移動、家具移動隠蔽のための・・・ 何重にも連鎖する因果ロジック。 ・「春の声」 「AがBに殺され、BがCに殺され、CがAに殺され」ってエッシャーの騙し絵みたいなこういうの好きだ。「隻眼の少女」でも重要な要素だった「右側左側のロジック」がここでも利いている。 ※以前「春の声」単体で採点しましたが削除して、皆さんに倣い短編集として登録し直しました。全体で7点。 |
No.11 | 6点 | 化石少女- 麻耶雄嵩 | 2019/11/15 16:57 |
---|---|---|---|
刊行時の初読では「麻耶ももう終わりかな」てな詠嘆感あったが、再読して「やっぱすげえな麻耶雄嵩」となった。お話自体はコミック化を当て込んだような、あほらしいラノベ風で「麻耶の本領はメンヘラ主人公ととんでも探偵の跋扈するブラックなミステリだろ!」と文句言いたかったが最後の最後に「ブラック」とまでは行かずとも「半よごれ」に決めてくれている。「星を継ぐもの」や島荘を彷彿させる車殺人のバカミストリックがGood。
〈訂正〉 初読時の失望感の反動から、再読で7点評価に跳ね上げたが、「貴族探偵」「あぶない叔父さん」等と併せて再々読の結果この点数に変更。 |
No.10 | 7点 | さよなら神様- 麻耶雄嵩 | 2019/02/17 15:55 |
---|---|---|---|
鈴木太郎が本当の神様であるならば、彼の託宣する真理が「事実的に不可能」(AはBであり得ない)であっても、その不可能性を突き崩すためには「ロジック」(AはBであり得る)を紡ぎあげるだけでよい。
が、鈴木太郎がただの少年だった場合、せっかくのロジックも「真理の必要条件」(AはBであり得る)を満たすだけで、「十分条件」(A以外はBであり得ない)は満足させられない。 ミステリとして完結させるには、名探偵=神への信仰か、作者=神視点の「確固たる事実」の提示が必要となるが、ここでは曖昧さを残したまま余韻をもって終わらせている。予想もしなかった叙述トリックと自殺トリック、それから仰天「因果転倒」ネタにプラス1点のオマケ付けちゃう。 ※にしてもさあ、麻耶にこんなこと言うの野暮だけど、あんな「ロジカルな」小学生達、いるわけないじゃん。 |
No.9 | 7点 | 神様ゲーム- 麻耶雄嵩 | 2018/09/18 21:21 |
---|---|---|---|
1.「鈴木太郎」が本当に神様ならば あの神罰を受けた主犯共犯による日常的小道具を使った「密室殺人」として話は完結する。(伏線として犯人の身体的特徴も冒頭と最後に抜け目なく記述されてる)
2.「鈴木太郎」が大言壮語を吐く虚言少年ならば 起きた惨劇は偶然の事象で 「密室殺人」は 主人公の推理を含め 複数の解釈が並立する「多重解決もの」となる。 そして 1か2かは読者の判断に預けられる。「ミステリ」としては1の「神の視点」による解決の6点が妥当だが 2も巻き込んだ着想への敬意を表しオマケ付き。 |
No.8 | 6点 | 隻眼の少女- 麻耶雄嵩 | 2018/06/09 11:04 |
---|---|---|---|
いくらミステリとは言え、こんな邪悪な犯人って、そうはいないんじゃないか。あれだけ無垢な人間を殺戮しておいて、その目的の一つがあれってのがすごい。ここまで来ると「アンチ」ミステリレベルの動機だ。ただ、この動機、「翼ある闇」で既にあの探偵が誤って提示していたダミーのやつなんだが・・
一見、横溝正史風の因習支配の旧家舞台仕立てなのに、話はひたすらに手掛かりと偽手掛かりのロジック応酬で進む。で、この作品だが、そのタイトル自体がロジックの中心に居座っている。せっかくの舞台設定なんだから、タップリと話を「横溝」しててくれれば、あのオチも、もっと楽しめたろうに。 |
No.7 | 6点 | 螢- 麻耶雄嵩 | 2018/06/09 10:38 |
---|---|---|---|
「翼ある闇」や「夏と冬の奏鳴曲」のとんでもトリックに目を眩まされるが、麻耶雄嵩って、基本、ロジックの人だと思う。短編のみならず、この作品以降は長編もそうだ。そのせいで「閉ざされた館」「 秘密の通路」「 鍾乳洞」と舞台仕立てはタップリと揃っており、さらに叙述トリックのサービスまで付いているのに、なんか地味だな。 |
No.6 | 6点 | 鴉- 麻耶雄嵩 | 2018/06/09 10:26 |
---|---|---|---|
道尾秀介あたりの器用な作家が 麻耶雄嵩のパロディ(トリビュートでもいいが)として偽造したみたいな小説
(2021/4/9 追記) 3年程前に上記の愚にもつかない評を書き飛ばして以来、どうして、これに6点より上の採点をする気が起きないのか気になっていた。「翼ある闇」「夏と冬の奏鳴曲」「木製の王子」よりミステリとしての骨格プロットが劣ってるわけではない。閉ざされた半宗教的村落という舞台設定に魅力がないわけではなく、「兄弟コンプレクス」テーマが効果を奏してないわけでもない。「真相どんでん明かし」や叙述トリックが見事に決まった力作であることに間違いはない・・にも関わらず、上記三作にある「プラスα」(オマケでなく)が見当たらない。三作にある不思議な「緊張感のオーラ」の様な物が感じられない。思うに、ミステリには「閉鎖空間」「限定された人物」という設定が必要で、たとえ「四方を山々に閉ざされた場所」であっても、村落=社会にまで舞台が広がってしまうと、ミステリとしての緊張感が弛緩せざるを得なくなり、「プラスαオーラ」が生じにくくなるように思える・・そのへんなんだろう。 |
No.5 | 9点 | 木製の王子- 麻耶雄嵩 | 2018/06/08 18:28 |
---|---|---|---|
空前にして、おそらく絶後であろう、家系図と名前のトリックに・・あの一頁だけに・・この点数を献上。 |
No.4 | 3点 | あいにくの雨で- 麻耶雄嵩 | 2018/06/08 18:23 |
---|---|---|---|
つまらんぞこれ 何でこんなの書いたんだ |
No.3 | 5点 | 痾- 麻耶雄嵩 | 2018/06/08 18:17 |
---|---|---|---|
「夏と冬の奏鳴曲」の後日談としてのみ意味のある作品 |
No.2 | 8点 | 夏と冬の奏鳴曲- 麻耶雄嵩 | 2018/06/08 17:29 |
---|---|---|---|
あらゆるジャンルの小説の中から「わが生涯の十冊」を選ぶ時は外せない作品で、それくらい魅せられた。何というか「青春の文学」として。だから本来10点以外はないのだが、ミステリ自体の骨格プロットは公平に見て6点で・・したがってギリギリ妥協して・・この点数を付けざるを得ない。 |