皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
邪魅さん |
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平均点: 7.05点 | 書評数: 57件 |
No.17 | 5点 | アクロイド殺し- アガサ・クリスティー | 2017/02/25 00:40 |
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叙述トリックの開祖としての歴史的名作、とはいえ
現代の叙述トリック系の作品に多く目を通した状態で読むとさほど驚けなかったです 少し期待し過ぎたきらいはありますが |
No.16 | 5点 | 眼球堂の殺人~The Book~- 周木律 | 2017/02/25 00:36 |
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ミステリに人物は関係ないというのが持論ですから、登場人物の天才性を今一つ感じられないというのは評価に関係すべきでないと思うのですが、少しちゃちなものに感じてしまったのは事実です
トリックはかなり大掛かりですね、はっとする部分は無かったですか全体的にまとまった佳作のように感じました |
No.15 | 7点 | 体育館の殺人- 青崎有吾 | 2017/02/25 00:30 |
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平成のエラリークイーンの異名に恥じぬ傑作でした
傘の推理に目が行きがちですが、個人的には第一の条件で犯人を絞る部分の方が華麗だなと思いましたね 傘に関しては粗がないわけではなく、それでも十分しっかり考えられているでしょう ただ、如何せん密室脱出のトリックが今一つの感がありそこが評価を落としているのが惜しいです |
No.14 | 6点 | 仮面山荘殺人事件- 東野圭吾 | 2017/02/25 00:24 |
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東野圭吾の初期の叙述トリックものの傑作ということで、かなり期待して拝読させていただいたのですが、期待し過ぎたのでしょう
思ったほどではなかったです、楽しめたのは事実なのですが 解説の折原さんの話は面白かったです |
No.13 | 8点 | 双頭の悪魔- 有栖川有栖 | 2017/02/23 12:27 |
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再三にわたる読者への挑戦状
そのいずれもが前作の孤島パズルに勝るとも劣らない出来となればこの評価は納得です それにしてもこの作者はさりげないところに手がかりを提示するのが本当に上手いですね、感心してしまいます |
No.12 | 6点 | ロシア紅茶の謎- 有栖川有栖 | 2017/02/23 12:23 |
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表題作と赤い稲妻はかなり好きです
が、いかんせん暗号系がどうもこれは読者には解けないのが残念でした |
No.11 | 6点 | 七回死んだ男- 西澤保彦 | 2017/02/23 12:17 |
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文章も読みやすいですし物語にも引き込まれました
充分と楽しめる出来ではありました しかし、作中に仕掛けられたトリックに少し期待し過ぎたきらいがあり、それが明かされてもあまり驚けなかったのが残念です |
No.10 | 4点 | 悪の教典- 貴志祐介 | 2017/02/23 12:12 |
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サイコパスを扱った小説なのでしょうが、今一つ何をしたいのかがちょっと分からずあまり物語に入り込めなかったです
ただ人が殺されていくだけでミステリ的な仕掛けがあった訳でもないですし |
No.9 | 7点 | 46番目の密室- 有栖川有栖 | 2017/02/18 02:15 |
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トリックはシンプルでしたね
特に真新しさは感じられないです、が、やはり足跡から犯人逮捕につながるロジックはやはり見事の一言です |
No.8 | 8点 | 孤島パズル- 有栖川有栖 | 2017/02/18 02:14 |
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やはりこれは凄いの一言でしょう
地図に車輪の跡があった ただそれだけで犯人が分かってしまうのですから |
No.7 | 8点 | クドリャフカの順番- 米澤穂信 | 2017/02/18 02:11 |
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古典部シリーズだとこれが一番好きです
ロジックはいつも通り冴えわたっていますし、本格物としての出来なら氏の折れた竜骨ともひけは取らないレベルです それに加えて、四人にまつわる”期待”を巡る副題も興味深いです 特に印象的だったのはやはり、夕べには骸に それと、データベースを自任し、自ら進んでワトソン役を買って出ている福部さとしの期待 この二つは、読んでいて苦い気持ちもしましたが、しかしそれが好きでした |
No.6 | 10点 | 儚い羊たちの祝宴- 米澤穂信 | 2017/02/18 02:05 |
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氏の長編の最高傑作が追想五断章なら、短編集はこれだと自信をもってオススメ出来ます
特に玉野五十鈴の誉れは美しささえ感じる程でした |
No.5 | 9点 | 追想五断章- 米澤穂信 | 2017/02/18 02:01 |
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氏の長編だとこの作品が一番好きですね
5つのリドルストーリーに焦点を当てた本作、成程よくよく考えていけば確かにそういう風に捉えることも出来るのだというのを初めて知ったときは鳥肌ものの衝撃でした |
No.4 | 8点 | 愚者のエンドロール- 米澤穂信 | 2017/02/18 01:57 |
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古典部シリーズの中では二番目に好きです
これも古典部シリーズの例に漏れることなく全ての手がかりをフェアに提示し、論理的推理によって真相を解明出来るという点で本格推理小説としては中々に高い水準にあります それでいてミステリに隠された副題も見事です |
No.3 | 8点 | 氷菓- 米澤穂信 | 2017/02/18 01:52 |
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本格物としても、青春小説としても完成度は相当高いと思いますね
まあともあれ、氷菓という題名の意味が分かったときには中々はっとさせられるものがありました それだけで満足ですし、それにこの作品では手がかりを全て提示しているフェア精神も素晴らしいと思います 日常の謎、を扱った作品ですが、その謎解きのロジックは見事です 堂々たる本格ミステリだと個人的には思います |
No.2 | 10点 | 十角館の殺人- 綾辻行人 | 2017/02/17 13:13 |
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もはやいうまでもない傑作でしょう
ミステリとしての出来だけを考えるのなら奇面館や時計館の方が上でしょうが、しかしやはりあの一行の衝撃は凄まじい ミステリにはまるきっかけをくれた一冊、感謝と尊敬を込めて満点で |
No.1 | 8点 | スウェーデン館の謎- 有栖川有栖 | 2017/02/17 13:05 |
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親指の傷から紡がれるロジックは素晴らしいです
そこから即犯人が分かるというものでも無いですが、そこから考えていけば雪の足跡のトリックもおのずと氷解していく様は数学の証明のように鮮やかでした |