皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
バードさん |
|
---|---|
平均点: 6.14点 | 書評数: 315件 |
No.35 | 6点 | どんどん橋、落ちた- 綾辻行人 | 2013/08/03 11:57 |
---|---|---|---|
一つずつ採点していくと
どんどん橋 7点 ぼうぼう森 6点 フェラーリ 4点 いぞの家 7点 ラスト 5点 といったところ。 個人的にはこういうアホな短編集は好きで問題のパロティー話はおいおい大丈夫か?と笑えた。 ただギャグ重視の短編ミステリとしては東野さん名探偵の掟がすごすぎてそれと比べると凡作。 |
No.34 | 6点 | 獄門島- 横溝正史 | 2013/08/03 11:39 |
---|---|---|---|
見立て殺人の必然性が事実上ないのでただ猟奇的な雰囲気を作るための道具でしかなかったのが残念。それに物語の山場がわかり辛く気づいたら金田一が真相までたどり着いてたという感じ。
犯人に関しては妥当な落としどころだけどすべてが別々の犯行だったのは意表をついてたと思う。 |
No.33 | 4点 | オリエント急行の殺人- アガサ・クリスティー | 2013/07/24 08:02 |
---|---|---|---|
名作相手に申し訳ないが低評価。
物語としては終始列車内での取調べで動きもなくひたすら淡々と進み起伏がないそれゆえどうしても退屈さを感じさせてしまう。それでもクリスティ作品なら期待できるとなんとか読んでいったが最後が・・・。 自分は〇〇ものは嫌いなのだがまさか一人以外全員〇〇とはね、これじゃ取調べなんて全部ただの茶番だし犯人当てもあったもんじゃないと思う。新しい試みといわれればそれまでだが自分には合わなかった。 |
No.32 | 7点 | 暗闇坂の人喰いの木- 島田荘司 | 2013/07/24 07:48 |
---|---|---|---|
いくつかある謎の中で一番すっきりできたのは巨人の家の説明だった、あの発想はすごいと思った。
物語の中盤くらいから(刑事がでてきたあたり)は御手洗節も堪能できて大楠木による魔的な雰囲気も悪くなかった。 ただ殺害の方法や動機はだいぶ無理矢理な気がしたのとちょっと話が冗長と感じてしまった。 |
No.31 | 8点 | 異邦の騎士- 島田荘司 | 2013/07/14 14:12 |
---|---|---|---|
初期の御手洗シリーズ占星術、斜め屋敷、異邦の騎士の中で1番面白かった。トリックの鮮やかさ、大胆さでは占星術に及ぶことはないが読み物としてはこちらのほうがよくできていると思う。
普段純愛要素などミステリにおいてどうでもよいというスタンスの自分でさえ読了後は美しい話と思えた。 御手洗はいいやつだな、ただ自分みたいな人間じゃ全く興味も示してくれなさそう。 |
No.30 | 4点 | 卒業−雪月花殺人ゲーム- 東野圭吾 | 2013/07/14 13:46 |
---|---|---|---|
特に何が悪いって感じではないのだがあまり面白くなかった。学生達の妄信的な友情がどうにも気持ち悪くてあわなかったのだと思う、加賀以外のキャラがイマイチ。
ちなみに殺害トリックや犯人はほぼ完璧に当てられたので気分爽快。 |
No.29 | 6点 | ロシア紅茶の謎- 有栖川有栖 | 2013/07/10 11:33 |
---|---|---|---|
短編集のザ・平均といったでき。5~6点の間ぐらいの評価でどうするか迷ったが八角形の真相を当てられて気分が良くなったので6点で(笑)。 |
No.28 | 6点 | 動く家の殺人- 歌野晶午 | 2013/07/10 11:21 |
---|---|---|---|
前の二作品よりも登場人物のなりがイメージしやすかった、そのかいあってか製作をこなす信濃には妙な違和感を感じてはいた。和や風間といった脇キャラもよく表現されていたと思う。そういった点では前二作よりも高評価をつけたい。
しかし本物の信濃が出てきてからの謎解きがなぁ・・・、無しではないけど好みじゃなかった。あとやはり違和感こそあったものの信濃が偽者だという伏線が足りなくて終盤の本物登場が唐突すぎた気がする。 |
No.27 | 4点 | 密閉教室- 法月綸太郎 | 2013/07/06 13:20 |
---|---|---|---|
終盤まで二転三転するのは好き、そういった好みからか同作者の誰彼は中々面白かった。だがこれはつまらなかった。
トリック云々ではなく舞台が学校なのにまったくキャラ達から学生っぽさを感じられずただただ違和感しかなかった。初法月作品だったので正直「もうこの作者のは読まなくていいかな。」とさえ思ってしまった。(その後別の法月さんの作品を読む機会があり今では好きな作家の一人となったが。) これは作品の評価とは関係ないが作品内で勘違いされた鍵の絵がはじめから化学構造式にしか見えなかった自分ていったい・・・。 |
No.26 | 5点 | 六枚のとんかつ- 蘇部健一 | 2013/07/06 12:59 |
---|---|---|---|
バカミスと知ってて読んだが印象はバカミスというよりただの馬鹿。
だから正直ミステリとしての評価はほぼ1点2点に等しい(表題作の6枚のとんかつが1番ミステリっぽかったが)。ただ「潮風」や「丸の内線」、もともと未収録だった例の作品は笑えたので一応はプラスの印象。 |
No.25 | 6点 | 46番目の密室- 有栖川有栖 | 2013/07/03 11:51 |
---|---|---|---|
良くも悪くも有栖川さんの作品といった感じかな。読みやすくてトリックや推理は小奇麗にまとまっている、その一方どんでん返しや目だったシーンもない。
この作品のメイントリックは長編一本のトリックとしては弱いと思う、それでもうまいこと考えるなと納得もしやすかった。 |
No.24 | 7点 | レベル7- 宮部みゆき | 2013/07/03 11:38 |
---|---|---|---|
短編でも読もうかと思っていたのになぜかこれを読んでいた・・・。
記憶喪失の男女と失踪した少女を追う二つのグループの話が同時並行で進み二つの話が終盤でかみ合う、という話なのだがどうにもそこまでうまく結べてないなぁといった印象がある。どうにも少女の失踪のパートはなくても話として成立する気がする。 長い物語だが中だるみは感じずむしろ中盤は謎が謎をよんで面白かった、それだけに終盤駆け足気味だったのが残念。 でも相変わらず読みやすい文章でよかった。(いわゆる新本格勢でこの長さだったら読むのも大変。) |
No.23 | 4点 | 斜め屋敷の犯罪- 島田荘司 | 2013/06/28 07:55 |
---|---|---|---|
占星術殺人事件に続いて読んだ御手洗作品、事前に調べた限りわりと高評価でそれに大好物な奇抜な館での連続殺人ものだったので期待して読み出した。
基本的にバカミスも好きで「こんなトリック無理だろ!」と突っ込むのはよくないとはわかっているがそれでもいいたい、あんな殺し方無理だろ! 島田さんの御手洗シリーズはすきだが、この作品はだめだった・・・。 |
No.22 | 7点 | 魔術はささやく- 宮部みゆき | 2013/06/28 07:44 |
---|---|---|---|
初めての宮部さんの作品だったがとても文章がうまいと感じた、流れるように読むことができた。
人をあそこまで思うように操作するのは実際には難しいと思うが気になった点はそこだけで、ラストも自分で一つの予想をたてて読んでいったがそんな予想をはるかに上回るいい終わり方だった。 |
No.21 | 6点 | 私が彼を殺した- 東野圭吾 | 2013/06/22 15:36 |
---|---|---|---|
比較対象にされがちな「どちらか?」と比べるといろいろと良くなってたと思う。今回もまた犯人を当てられなかったが前回のように根拠に納得できないということもなく素直にやられたと思えた。
7点か6点かで迷ったが軽めの謎解きで長編ほどの満足感はなかったので6点で。 |
No.20 | 4点 | どちらかが彼女を殺した- 東野圭吾 | 2013/06/20 20:47 |
---|---|---|---|
読者に推理を丸投げするオチというのは知ってて読んだのでかなりきちんと考えながら読んだ。それでも犯人がどちらかわからず諦めて推理の手引きを見た。
そしたら犯人特定の理由がそれだけ?という内容だった。このような試みをした以上話が地味なのはしょうがないがもっと確実に絞れる内容にしてほしい。(紙の袋のあけ方なんざ利き腕にかかわらずその時々だろ・・・。) |
No.19 | 6点 | 白い家の殺人- 歌野晶午 | 2013/06/20 20:33 |
---|---|---|---|
長い家の殺人からあまり間隔をあけずに読んだ、結論としては雪の密室、アリバイ作り、不本意な密室など本格物の基本的な内容を押さえているなぁと思った。衝撃的な真相はなかったが無難に面白かった、ただ自分は共犯物は若干フェアじゃないイメージはあるが・・・。
あとこれは内容には関係ないけど嵐の山荘が書きたかったとあったわりにはほとんど孤立してないように思えたのだが歌野さん的には満足いったのだろうか? |
No.18 | 6点 | 雪密室- 法月綸太郎 | 2013/06/19 11:48 |
---|---|---|---|
そこまで複雑な構成でもなくわかりやすい、実はこれの前に誰彼と頼子のためにを読んでいたのだがその2つに比べ法月親父が頑張っているのが好印象だった。雪の足跡トリックもわかりやすかった。
しかし不満点を挙げるなら冒頭のシーンは露骨なミスリードであんな小細工は余計な気がした、さらに肝心の足跡トリックだが後ろ向きに歩いてついた足跡は警察にすぐ見破られるはずなので少し警察の怠慢プレーが目がついたのは残念。(まぁ作中では上から圧力をかけられていたから、という事か?) |
No.17 | 5点 | 蠟人形館の殺人- ジョン・ディクスン・カー | 2013/06/19 11:30 |
---|---|---|---|
初のカー作品、蝋人形館の殺人というタイトルだが舞台が蝋人形館である必要はなかったような。犯人は確かに以外な人物で言われてみれば伏線もあったので納得はいくが殺し方についてはちょっと雑な気がした。(突発的な犯行なので当然といわれればそうなのだが。)ただラストの締め方は個人的にはいい感じだった。
今後も機会があればカーの作品を読んでみたいとは思ったがこの作品オンリーの評価はぼちぼちといったところ。 |
No.16 | 5点 | 人形館の殺人- 綾辻行人 | 2013/06/09 11:16 |
---|---|---|---|
館シリーズだからこその作品だと思う、館シリーズなのだからという先入観がないと一番大事な引っ掛けの意味も分かれないので間違えても十角、水車、迷路館の前に読むべきではないと思う。
作品の評価については館シリーズありきで単体としては「え?」といったところ。ただ変化球レベルは黒猫館よりも上だと思っているので館シリーズファンとして総合的にはこの点数。 |