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蟷螂の斧さん
平均点: 6.09点 書評数: 1660件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.20 7点 毒を売る女- 島田荘司 2022/02/12 13:32
①毒を売る女 8点 ママ友が梅毒になり、私たちに感染させようとしている・・・疑心暗鬼と狂気の凄まじさ
②渇いた都市 7点 道にロープが張られている。いったい何のため?・・・無関係な物語が一つに
③糸ノコとジグザグ 8点 リスナーの投稿に自殺志願のメッセージ。暗号めいた現代詩。DJはリスナーの力を借りて・・・タイムリミット型パズル
④ガラスケース 6点 大きな水槽でオタマジャクシを育てるが・・・著者の「天に昇った男」を連想
⑤バイクの舞姫 8点 15年前に死んだ恋人がバイクに乗って現れた。幻か?・・・島荘流ラブストーリー。本編が一番好きかも。長八美術館(伊豆)の静御前を見に行かねば(笑)
⑥ダイエット・コーラ 6点 体内時計25時間に合わせるべく1日15度づつ西へ移動するが・・・ユーモア系ショートショート
⑦土の殺意 6点 飲み屋で地上げ屋と口論していた老人が殺された・・・土地神話(社会派)
⑧数字のある風景 5点 ある数字の羅列に意味を見つけた男は、大地震が起きることを知るが・・・SFショート

No.19 5点 死者が飲む水- 島田荘司 2020/03/27 16:28
「樽」「蝶々殺人事件」「黒いトランク」の流れを汲む一冊。本作が一番わかりやすいトリックで、その点は高評価です。しかし犯人以外の容疑者については、もっと早めに開放して欲しかった(ページをカットして欲しかった)。謎の一時間で中盤まで引っ張られて、蓋を開けたら???。かなり萎えました(苦笑)。

No.18 4点 セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴- 島田荘司 2018/05/19 18:19
殺人事件もなく、ファンタジー風な物語。よって、ミステリー度からはこの評価。「シアルヴィ館のクリスマス」が大人向けで、「セント・ニコラスのダイヤモンドの靴」が子供向け?で何となくアンバランスな感じがしました。

No.17 4点 幽体離脱殺人事件- 島田荘司 2018/03/05 17:26
本作は「高山殺人行1/2の女」と同様に、セバスチアン・ジャプリゾ氏の「新車の中の女」(1966)のオマージュと思います。皆さんおっしゃる通り、解決篇が著者とは思えないくらい、あっさりしたものでした。その点が残念。

No.16 4点 屋上の道化たち- 島田荘司 2017/04/01 14:57
意図的に軽薄な登場人物にしているのは分かるのですが、そのおかげで物語自体も軽薄な感じとなってしまいました。著者に期待していた作風とは、かけ離れていて残念な結果。

No.15 5点 夜は千の鈴を鳴らす- 島田荘司 2015/02/22 20:24
全体に淡白な感じを受けました。「著者のことば」にある読者を翻弄させるトリックは、あまり効果的とは言えませんでしたね。メインの時刻表トリックはまあこんな感じのものかな・・・という印象です。過去の事件に重点が置かれたため、現在の事件があっさりし過ぎた感じがします。もう少し掘り下げてくれたらなあといったところです。

No.14 7点 寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁- 島田荘司 2014/03/22 18:49
時刻表を見ないで済むトラベル・ミステリー(非常にありがたい・・・笑)。「なぜ被害者は顔の皮を剝がされたのか?」、「なぜ被害者は推定死亡時刻に寝台特急”はやぶさ”で目撃されたのか?」この2つの魅力的な謎で引っ張ってゆきます。双子?別人?・・・そして解決篇での逆転の発想はお見事!!。解説で綾辻行人氏がトラベル・ミステリーとして”格”が違うと評していますが納得です。

No.13 8点 天に昇った男- 島田荘司 2013/04/16 16:17
(タイトル・男⑩)昭和51年祭りの櫓に3人の男女の死体が吊るされた。犯人とされた男は、17年の収監ののち、死刑を執行されるが、奇跡が起こり彼は生き延び釈放された。死刑執行までの状況が生々しく描かれ、冤罪を扱った社会小説風?、また、知恵遅れの少女との純愛小説風???・・・長編異色小説とあるので、このまま終わってもまあいいかな~と思いきや、さすが島荘、2段構えでひっくり返えされました。

No.12 5点 高山殺人行1/2の女- 島田荘司 2013/02/16 12:07
(タイトル・女⑯)スピード感もあり、一気読みできました。著者の車に対する愛着が感じられる一冊でした。サスペンスものなので、真相云々はさておき、エピローグと題名がミソなのでしょう。

No.11 5点 見えない女- 島田荘司 2013/01/23 18:42
(タイトル・女⑩)短編集(3作品)。本格ミステリー集ではありませんが、そのうちでは表題作がお気に入りです。カトリーヌ・ドヌーブが登場し、「シェルブールの雨傘」や「昼顔」を思い出しました。クールな美人というイメージが残っています。そのドヌーブの○○であったというお話。「一人で食事をする女」には、ノイシュヴァンシュタイン城のエピソードが挿入されています。ルートヴィヒが城を造るときの言葉「世界一美しいこの場所に建つ城は、世界一美しい姿をしていなくてはならぬ」・・・印象的な言葉です。

No.10 8点 透明人間の納屋- 島田荘司 2012/09/15 14:30
(ミステリーランド)もはや子供向けではないと思います。ミステリーランドの主だった作品の11冊目ですが、さすが島荘という感じですね。抜きん出ています。透明人間のオチをどうつけてくれるのか?一応、子供向けなのでSFチックで終了?と思いきや、キッチリと処理されています。アメリカを批判している意味もラストで解明。スッキリした読後感です。

No.9 8点 切り裂きジャック・百年の孤独- 島田荘司 2012/02/24 20:23
服部まゆみ著「一八八八切り裂きジャック」と比較しながら読んでみました。本作品の1888年ロンドン編の真相のアイデアは秀逸で妙に納得してしまいました(笑)。1988年ベルリン編は登場人物が少ない割にうまく犯人を処理(隠匿)していると思います。猟奇的で陰鬱な事件を扱っていますが、クリーン・ミステリ氏の登場で雰囲気を和らげており、読後感は悪くはないです。

No.8 6点 北の夕鶴2/3の殺人- 島田荘司 2012/02/16 20:52
時間的制約のあるサスペンス&ハードボイルドタッチの小説で、ロマンスもあり面白くスラスラと拝読できました。トリック自体は、手段としてある物を使用しない限り不可能と思っていたので、判明してもあまり驚きはありませんでしたが・・・。

No.7 6点 暗闇坂の人喰いの木- 島田荘司 2011/12/08 16:12
過去の事件と現在の事件の繋がりが徐々に判明し面白く読めた。また、おどろおどろした雰囲気がよく出ていたと思う。メイントリックは残念ながら肩透かしを食らった感じです。「巨人の家」の謎が、御手洗にもその場で解けず、こちらの方が謎としては面白かった。

No.6 8点 水晶のピラミッド- 島田荘司 2011/12/05 18:48
怪物の登場、古代エジプトの恋物語、タイタニック号の物語、これはいったいどういう話なの?と思いながら読んでいると、中盤からいよいよ本番の事件、そしてインディジョーンズ張りの冒険、ピラミッドの大仕掛けなトリック、レオナの恋等々てんこ盛り。序盤が長いと感じますが、面白かった。序盤が長いのはなぜか等、いろいろな意味で「謎が残る物語」となりそうです。

No.5 9点 奇想、天を動かす- 島田荘司 2011/11/28 17:35
松本清張の社会派小説の代表作にあるような「動機」が「生い立ち」にかかわるようであったとすれば、かなり重い小説になってしまったと思います。その点、本作品は違っていたので、トリックに重点を置き読むことができました。といっても背景にあるものには考えさせられてしまいましたが・・・。

No.4 5点 夏、19歳の肖像- 島田荘司 2011/11/21 09:24
本帯に青春ミステりーとあるので、ミステリー度は期待しないで読みました。25年前の”純”な青春物ですが、主人公は今では変質者、ストーカー扱いされるのでしょう。清純そうな小池理律子のギャップも、当時は驚きかもしれませんが、今では驚きではない?。時代の変遷を感じた一冊です。

No.3 9点 斜め屋敷の犯罪- 島田荘司 2011/10/24 14:34
仕掛けが大胆でいいですね。庭の模様の謎かけで、犯人の動機をミスリードされながら読んでしまいました(笑)。その謎かけも最後できっちりとした理由があり納得(美しい)。美術館で何回か観ているのに・・・。御手洗のキャラもよく、思わず声をあげ笑ってしまいました。満足です。

No.2 5点 異邦の騎士- 島田荘司 2011/09/13 15:17
「占星術・・・」が強烈な印象があるため、この評価です。前半は恋愛ものでチョッと長すぎる感じ。結末もあまり後味がよろしくない。

No.1 10点 占星術殺人事件- 島田荘司 2011/09/09 17:46
このトリックは、ずっと記憶に残ります。それだけで満点です。どんでん返し・・・大好きです。

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蟷螂の斧さん
ひとこと
ミステリーは、作家中心では読んでおらず、話題作や、ネットでのお勧め作品を読んでいます。(2013.6追加~本サイトを非常に参考とさせてもらっています。現在は、読後、類似なトリック・モチーフの作品を探した...
好きな作家
ミステリー以外で「石川達三」、短編で「阿刀田高」、思想家で「荘子」
採点傾向
平均点: 6.09点   採点数: 1660件
採点の多い作家(TOP10)
アガサ・クリスティー(53)
折原一(48)
中山七里(34)
松本清張(27)
アンソロジー(国内編集者)(22)
西村京太郎(20)
島田荘司(20)
歌野晶午(20)
東野圭吾(20)
綾辻行人(18)