皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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蟷螂の斧さん |
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| 平均点: 6.10点 | 書評数: 1711件 |
| No.351 | 6点 | もっとすごい!!『このミステリーがすごい!』 - 事典・ガイド | 2013/01/18 18:21 |
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| 1988~2008のベストオブベスト(「このミス~」の各年20位以内の作品を対象に国内77名、海外73名の選者(プロ?)によるアンケート結果)。不思議なことは、この間の年間第1位作品(国内20作品)のうち11作品が、ベストオブベストの40位以内に入っていないことです。特に2003年以降1作品もありません。「半落ち」「葉桜の季節~」「生首に~」「~Xの献身」等です。選者の数と一人6作品までの投票の結果の影響でしょうか?。よくわかりません。ちなみにベスト10に入った作品に6作品中4作品を投票した人は3人、0作品の人は15人でした。なお、77名の選者のうち、自分の好みに近い人は1名と大学ミステリー研究会の一部だけでした。やはり、好みはかなり分かれるものですね。 | |||
| No.350 | 5点 | 魔術師- ジェフリー・ディーヴァー | 2013/01/18 18:19 |
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| ミステリーというより、エンタメ系になるのでしょうか。本物のマジシャン登場で、やや興ざめの感もありましたが、ストーリー展開は面白かったと思います。 | |||
| No.349 | 7点 | 死化粧する女- 甲賀三郎 | 2013/01/16 22:45 |
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| (タイトル・女⑦)犯行現場に、短時間のうちに夫々思惑のある6人の人物が登場する。現場では、それぞれの人物は鉢合わせはしていない。このプロットは良くできており、また伏線や意外性もあり面白いと思いました。昭和11年の作品ですが、古さは感じません。(ただし、旧かなづかい、円タク=タクシーなどありますが・・・)古い作品でも良いものがあるんだなあと感心しました。 | |||
| No.348 | 4点 | 仮面の女- 阿刀田高 | 2013/01/14 19:16 |
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| (タイトル・女⑥・再読)10篇のブラック・ユーモア集。表題作は。「女性はいろいな顔を持っている。恋人の前、知人の前、他人の前で様様な役を演じている。仮面の下に隠された女の小さな秘密とは?」・・・彼女は、確か近視のはずであるが、夫はそれを知らないらしい。ということは、○○を行ったことなど知る由もない・・・。全篇を通じ、切れ味は今一つでした。 | |||
| No.347 | 6点 | ウィチャリー家の女- ロス・マクドナルド | 2013/01/14 17:55 |
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| (ネタバレあり)
(タイトル・女⑤)本格系ハードボイルドという印象です。ハードボイルド系は、どうも苦手なのでなかなか高評価を付けることができません。気になったのは、主要登場人物の年齢が良くわからないというか、高齢(50~60代)のイメージしか湧かなかったことです。娘が21歳なので、両親は40~50代と想像はできるはずなのですが・・・。このイメージの差(自分の勘違い)のため、真相が明らかになった時点で、「かなり無理があるのでは?」との意識が強く働きました。実際は母親が39または40歳と判りますが、それにしても同じことですが・・・。「かなり無理」→「ちょっと無理?」 |
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| No.346 | 8点 | 幻の女- ウィリアム・アイリッシュ | 2013/01/13 20:18 |
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| (東西ベスト・再読・タイトル・女④)タイトルに「女」のつくものは、書評分で①さらわれたい女②倒錯の死角~201号室の女③完全犯罪の女、「男」は①七回死んだ男②ハサミ男③脳男④連続殺人鬼カエル男⑤死体を買う男⑥二人の妻をもつ男。自分のなかで、それをシリーズ化して読んでみようと思いつき、第一弾としてこの有名作品の再読となりました。本作では、幻の女の正体が誰であるかは問題とはなっていないのでしょう。当時としては、意外性はかなりあったと思いますし、現在でもサスペンスフルな展開・文章は高い評価を与えられると思います。 | |||
| No.345 | 5点 | 電脳山荘殺人事件- 天樹征丸 | 2013/01/11 22:06 |
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| 法月綸太郎氏絶賛とのことで拝読。舞台設定(雪の山荘、復讐劇、ハンドルネームの使用など)は、好みのものですし、トリックも楽しめました。ただし、トリックの解明(推理)は、犯人が言うように「想像、思いつき」のもので、論理的に納得できるものではありませんでした。決定的な証拠も?(いかがなものか)という感じです。設定が面白いものだっただけに、もったいないような気がします。 | |||
| No.344 | 5点 | Aサイズ殺人事件- 阿刀田高 | 2013/01/10 11:56 |
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| (再読)ブラック・ユーモア(短編)を得意とする氏には、珍しい連作の短編推理小説です。通勤時間の合間に手軽に読めるので、氏の作品はかなり読破してきたのですが、最近は、やはり長編ミステリーに嗜好が変わってきているので、物足りなさは否定できませんでした。表題の「Aサイズ殺人事件(旧題・Aカップの女)」は本格っぽい味わいがありました。 | |||
| No.343 | 5点 | 夢判断- 阿刀田高 | 2013/01/10 11:54 |
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| (再読)図書館がしばらくの間休みなので、好きな作家で、本サイトに登録してある本作を書棚より引っ張り出してみました。氏のデビュー作「冷蔵庫~」に強烈な印象が残っていますので、本作はやや毒気が薄い感じがします。収録の「ベター・ハーフ」が歌野晶午氏の某有名作品のモチーフを先取りしていることがわかり、新たな発見をした思いがします。やはり、短編は印象が薄いですね。 | |||
| No.342 | 5点 | 僧正殺人事件- S・S・ヴァン・ダイン | 2013/01/09 14:02 |
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| (東西ベスト・再読)見立てによる連続殺人(このあたりは、かすかに覚えていました・・・)が起こるのですが、謎らしき謎もなく展開がゆるいので、ページがなかなか進みませんでした。1985年9位、2012年18位と人気はあるようですが、本格を期待すると?マークがつきますね。 | |||
| No.341 | 8点 | 異人たちの館- 折原一 | 2013/01/04 12:45 |
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| 著者の自薦ベスト3の一冊ということで、叙述の折原らしさが発揮されていて楽しめました。リーダビリティもあり、代表作のひとつになると思います。「モノローグ」が何回も挿入されていますが、その扱い方(特に時間軸)が秀逸でした。 | |||
| No.340 | 9点 | マジックミラー- 有栖川有栖 | 2013/01/02 11:21 |
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| 著者のイメージは、ロジック>トリックですが、本作はトリック主体、それも2本立てで好みにピッタリ合いました。時刻表トリックは、日本独自のものらしい~時間が正確ゆえ成り立つ。だから、列車・飛行機が遅れたらどうするの?というような愚問は無しで良いのでしょう(笑)。切符の指紋によるアリバイ崩しの壁は秀逸でした。また、首なし死体のトリックのモチーフ(本作品1990)は、その後の「…捜査官(1998)」(Y氏)、「超有名作品(2005)」(H氏)の先例となっていると思いますので+2点です。さらに先例があった場合は10点ですね(笑)。 | |||
| No.339 | 5点 | 007/サンダーボール作戦- イアン・フレミング | 2012/12/30 21:21 |
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| 今年は、映画シリーズ「007ドクター・ノオ」(第1作、1962年公開)から50周年にあたる。初代ボンド役・ショーン・コネリーは6作の主演で終了。ファンとして、007にちなみ7作の主演を望んだもでしたが、1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」(シリーズとは別)で復帰、念願が叶いました。シリーズ4作目の「サンダーボール作戦」と原作は同じでした。本の方は、映画と違い地味です。物語としてのスケールは大きいのですが、筋はやや単調に感じられました。 | |||
| No.338 | 7点 | 黙の部屋- 折原一 | 2012/12/29 09:23 |
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| 一風変わった絵画ミステリーです。実在の画家・石田黙を追う編集者と、地下室に監禁され絵を描いている男を中心に物語は展開します。「一風変わった」というのは、実存の20数点の絵(シュール)の写真が挿入されており、監禁された男の独白がその絵の解説にもなっている点です。著者の石田黙氏への熱い思いが伝わってきます。絵画好きの人なら楽しめると思います。叙述があるとわかっていながら読んでいるのですが、また今回も見事に騙されてしまいました(笑)。 | |||
| No.337 | 8点 | 魍魎の匣- 京極夏彦 | 2012/12/27 14:31 |
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| 前半500ページまでは、遅々としてページが進みませんでしたが、それ以降はスピード感があり一気読みできました。「姑獲鳥の夏」のラストがイマイチだったので、著者の作品は敬遠気味でしたが、本作は楽しめました。それは、本格ものをあまり期待しないで読んだ性もあるかもしれません。幻想、ホラー、SFをミックスしたミステリーといえるのでしょうか・・・。最初の事件で、動機の有無について「犯罪は、社会条件と環境条件と、そして通り物みたいな狂おしい瞬間の心の振幅で成立する」という詭弁?で片づけられてしまいました。これはどうなんでしょう?(笑) | |||
| No.336 | 7点 | 妖異金瓶梅- 山田風太郎 | 2012/12/22 11:15 |
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| 連作の短編ミステリーです。というより後半は文学的かも・・・。登場人物、特にヒロインの潘金蓮が魅力的でした。動機や探偵役と犯人の関係等もユニークなものです。トリック自体はそれほどビックリするものはありませんが、ロアルド・ダールの奇妙な味的なものや、「女人大魔王」(死体トリック)あたりは気に入っています。余談ですが、金瓶梅については思いで深いものがあります。ラジオ深夜放送の「パックインミュージック」(野沢那智・白石冬実コンビ・1967~1982)で放送され、お色気満載の話にニヤニヤしたものでした。 | |||
| No.335 | 8点 | 11枚のとらんぷ- 泡坂妻夫 | 2012/12/15 15:28 |
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| 作中作である短編集「11枚のとらんぷ」は奇術のネタばれもあり楽しめました。そして犯人探しの伏線となっているところが構成の妙であり、至極感心しました。全体にユーモアがあり、ヒロイン牧圭子の扱いがうまいと感じました。そして、真相の逆転が一番のお気に入りです。この手の逆転劇は、直近では石持浅海氏の作品(2011)にありますが、中々珍しいような気もします。他に先行している作品もあるのかもしれませんが・・・。 | |||
| No.334 | 4点 | 空飛ぶ馬- 北村薫 | 2012/12/12 10:23 |
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| 氏の作品は初めてです。「日常の謎」というジャンルを確立した(東西ベスト100より)とのことで拝読。日常の謎自体、あまり興味がわかない分野なので、ミステリーとして読むと?マークです。通常小説として読めば評価は高いのでしょう。解説(鮎川哲也氏)にある、「私が熱烈な賛辞を呈したのは、薫女史が女性であると信じたがために他ならない」という言葉が、『鮎川哲也と十三の謎』シリーズの最大のミステリーとなっているのでは・・・と考え過ぎでしょうか?。 | |||
| No.333 | 7点 | 私が殺した少女- 原尞 | 2012/12/11 17:58 |
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| ハードボイルド系はどちらかというと苦手ですが、本作は楽しめました。本格ミステリーっぽい味わいがあり、ノン・ストップで読み終えることができました。最後の一捻りは好きですね。 | |||
| No.332 | 8点 | Xの悲劇- エラリイ・クイーン | 2012/12/10 11:57 |
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| (東西ベスト100・再読)論理的推理の模範のような作品で、ロジック好みにはたまらないと思います。よく「Y」と比較されますが、私的には「Y」の方が上回っています。それは、数十年前に両作品を読んでいましたが、「Y」はおぼろげながら記憶に残っていたことや、犯人像の意外性にあると思います。やはり、ロジックより「どんでん返し」が好きなんですね。 | |||