皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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蟷螂の斧さん |
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| 平均点: 6.10点 | 書評数: 1711件 |
| No.1091 | 5点 | 火の神の熱い夏- 柄刀一 | 2018/04/29 22:35 |
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| 消去法による犯人絞り込みのロジックは楽しめました。長さも丁度良い。推理が、これ以上長いとうんざりしてしまうタチなので(笑)。一方、物理的○○殺人が、いとも簡単に探偵により見破られてしまいます。こちらは、もう少し勿体ぶった方がよかったかも。 | |||
| No.1090 | 6点 | 彼女のいない飛行機- ミシェル・ビュッシ | 2018/04/24 18:03 |
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| 帯にある「仏ミステリ界の金字塔!」は言い過ぎです(笑)。飛行機が墜落し、全員死亡かと思われたが赤子一人が生存していた。二組の家族がその奇跡の子は自分たちのものと主張しだした。「シンデレラの罠」のような私は誰?的なストーリーと思いきや、18年間も調査に当たった私立探偵が殺されるという思いがけない展開となります。赤子はどちらの家族の子なのか?、私立探偵が最後に発見したという驚愕の真相とは?、そして探偵は誰に殺されたのか?、18歳になったリリーは何故失踪してしまったのか?等々の謎で引っ張て行きます。その引っ張り方が、かなりあざとい(笑)。赤子の洋服などの記述など結構突っ込みどころはあるのですが、まあサスペンスものなので良しとするか・・・。 | |||
| No.1089 | 6点 | 死者のあやまち- アガサ・クリスティー | 2018/04/22 13:20 |
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| 真相、意外な犯人等、著者らしく中々のものと思うのですが、やや消化不良気味の感。何故なのか?。第一の殺人が起こった後、家主の妻が行方不明となり、彼女の帽子が川で発見される。生死はあやふやのままである。ポアロは死んでいると考えるがその根拠を語ることがない。この辺がもやもやして、スッキリしなかったですね。第一の殺人を主体に推理しているので、これでは読者は犯人像や真相のヒントをつかむことができないのでは?・・・。結局、ミスディレクションの妙、伏線回収の妙が弱かったのではないかと思う次第です。 | |||
| No.1088 | 4点 | 殺しは時間をかけて- ユベール・モンテイエ | 2018/04/20 20:54 |
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| 裏表紙より~『医者がベッドの上で動けないでいるなどとは、なんとも間の抜けた話だ。妻クリスティーヌの運転する車で事故を起こして以来、シメイ医師は下半身の感覚を失って、自分が経営する病院のベッドで回復を待っていた。担当医で同僚のベルティエはほどなく全快すると保証してくれたし、昼は美人看護婦カロル、夜はクリスティーヌの献身的な看護を受けるのだから文句のあるはずがなかった。しかし、めったにない機会だ、この暇な時間を利用して思い出を綴るのも面白いだろう。退院と同時に焼き捨てるつもりの秘密の手記を。』~
カトリーヌ・アルレー女史の系列(悪女・ブラック系)に属するフランス・ミステリーです。文学的な文章?、言い回しで、非常に読みにくいところが難点。オチは想定内のものでした。 |
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| No.1087 | 5点 | モナ・リザ・ウイルス- ティボール・ローデ | 2018/04/19 12:01 |
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| メキシコでビューティークイーンが誘拐された。世界各地でミツバチの大量死が発生。ミラノでは「最後の晩餐」が破壊された。すべての画像を歪めてしまうコンピュータウイルスが拡散した。これらの事件の共通点は「黄金比」であった。そして犯人は神経美学者ヘレンの娘を誘拐し、悪夢のような要求を突き付けたのであった・・・。
ドイツ発のエンターテイメント系ミステリーです。カットバック方式で「ダビンチ・コード」を踏襲、展開も似ています。気になる点は、ご都合主義が散見というより、もっと多いか?(苦笑)。ルーブルのモナ・リザとプラドのモナ・リザ(模写)は、素人でも違いがわかる?。 |
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| No.1086 | 6点 | シンプル・プラン- スコット・B・スミス | 2018/04/17 12:32 |
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| (東西ミステリーベスト84位)森の中に墜落した飛行機の中から大金を発見。ニュースにもなっていないことより裏金であると判断。その金を手にする。罪を隠すため、誰々を守るためには仕方なかったのだと自己弁護しながら犯罪(殺人)を重ねてしまう主人公。心理描写に優れており、展開も面白いと思います。どちらかと言えば文学的なのかも。ただし、物足りないと感じたものは、主人公の妻(身重)の人格形成です。妻は金に執着している人物のはず。よってラストで妻との間でもう一波乱あっても良かったのでは?と思う次第です。 | |||
| No.1085 | 9点 | 中途の家- エラリイ・クイーン | 2018/04/16 10:19 |
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| 裁判、恋愛、ミスディレクション(以上、大の好み)+著者の得意なロジックとくれば9点献上せざるを得ない(笑)。感心した点は、ダイイングメッセージからの反転(一番びっくり)、ロジック面では犯行に使用されたナイフの先にコルクが刺さっていた理由と口紅の関係ですね(これには参った)。著者の自薦ベスト3とのことですが納得。私にとってもX・Yより上位にランクする作品となりました。 | |||
| No.1084 | 4点 | 真夜中に涙する太陽- 笹沢左保 | 2018/04/13 18:49 |
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| 作家笹沢左保が探偵役。よって実際の私生活部分?の描写もかなりあります。ミステリーとしては弱く、あまり緊迫感もなかったのが残念。題名の「真夜中に涙する太陽」の意味するところを主題にしたと思われるが、その結果はイマイチでした。まあ笑えたのは、「むかし先生は、木枯し紋次郎という股旅小説を書かれました。その木枯し紋次郎の台詞、あっしには、かかわりのねえことでっていうのが、日本中の流行語になりましたね。いま笹沢先生にはあの木枯し紋次郎の台詞を、おっしゃていただきたいものだってわたし(容疑者)は思いますよ」でした。 | |||
| No.1083 | 7点 | フローテ公園の殺人- F・W・クロフツ | 2018/04/12 11:54 |
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| 地道なアリバイ崩し一筋の作品か?と思ったところに意外性が用意されていた。そのギャップが面白いといったところですね。まあ、アリバイそのものは、あまり褒められたものではないのですが・・・(苦笑)。 | |||
| No.1082 | 7点 | キングの身代金- エド・マクベイン | 2018/04/08 17:14 |
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| 「天国と地獄」(黒澤明監督)の原作とのことで拝読。設定が同じであって、展開や犯人像は全く別物でしたね。誘拐もの小説として十分楽しめました。主役のキング氏が変な妥協をしないところがかえって良かった気がします。またキャレラ刑事も淡々としており魅力的でした。
以下「天国と地獄」のネタバレ~映画はモノクロですが、犯人が身代金の鞄を燃やすと煙がピンク(パートカラー)となって立ちのぼるシーンがあります。それが非常に印象的でした。 |
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| No.1081 | 5点 | オリエント急行はお嬢さまの出番- ロビン・スティーヴンス | 2018/04/07 15:55 |
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| ジュブナイル(探偵役は13歳)としては水準以上で楽しめると思います。ただ、全体としてぬるい感じがどうしてもぬぐい切れませんでした。オーソドックスなトリックと犯人像で、新鮮味がなかったかな?。やはり、父親から探偵ごっこをしないよう言われて、その目を盗みながら犯人探しをするという設定自体が、私的にはまどろっこしかった(苦笑)。 | |||
| No.1080 | 4点 | 風の扉- 夏樹静子 | 2018/04/04 22:12 |
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| 裏表紙より~『染織工芸界の巨匠が破門中の弟子の恨みを買い、メッタ突きにされて殺された。 しかし事件はいっこうに報じられない。なぜなら、殺されたはずの男が生きていたからだ―。』~
帯には医学ミステリーとありますが、どちらかと言えばSFに近いかも。4組の患者が登場するので、中心人物がややぼやけてしまった感がする。それなりのオチはありますが、全体的に好みでない分野なのでこの評価。 |
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| No.1079 | 5点 | 死霊鉱山- 草野唯雄 | 2018/04/02 09:23 |
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| 男女5人が雪山で遭難。密室で一人一人殺されてゆく。出だしは絶好調です。性技の講義まであります(笑)。途中で一休み(伏線の回収事件等)。後半、生き残った二人がお互い犯人だと罵り合うところが楽しめます。しかし、カー氏のある有名作品を思い起こさせる点や、密室の解明に多々疑問点が残っておりこの評価とします。 | |||
| No.1078 | 5点 | 甦った脳髄- 草野唯雄 | 2018/04/01 15:10 |
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| 報復譚、オカルト、異常心理、医学ホラー、猟奇妖艶、本格風味とバラエティに富んだ短篇恐怖小説集です。
「表題作」~先天的に知能発育が遅れていた14歳の男の子に、急逝した天才教授の脳汁を皮下注射して、その推移を追っていた。半月ほど経ったころ、言語の発達など明らかに変化が見られた。ところが、その男の子が思いもよらない行動に・・・。 「闇の中の棺」~義父(自然死)の棺の中に、夫(殺害)の死体を入れ、義父の死体は庭に埋めるという完全犯罪を計画。証拠もなく警察はお手上げ、そこにルンペンが証拠品を持ち込んできた。二転三転する展開。 全体的には先が読めるものが多かった。 |
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| No.1077 | 6点 | 爆殺予告- 草野唯雄 | 2018/03/30 16:25 |
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| もっと簡単に捜査できないかとイライラするのですが、携帯電話もパソコンもまだ登場していない昭和48年の作品でした(笑)。昭和らしいお色気シーンも描かれています。犯人の残した場所「うぐいすだに」に関し、上野~山梨県身延山と転々と捜査するあたり、「砂の器」を連想させます。誘拐を裏で操作する犯人は?、この辺のミスリードや伏線は巧いと思います。 | |||
| No.1076 | 5点 | フリッカー、あるいは映画の魔- セオドア・ローザック | 2018/03/29 18:32 |
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| (東西ベスト81位)紹介文より~『大学の映画科教授となったジョナサンは幻の映画監督マックス・キャッスルの謎を追いつづける。どう観てもB級としか評価できない作品の、なにがこんなに彼を惹きつけるのだろうか。その答えはフィルムの中に隠されていた!映画界の「闇」をめぐる虚実のあいだに、壮大な仕掛けをめぐらせた危険なゴシック・ミステリー。 』~
映画ファンにはたまらない本とありますが、ファンをマニアに変更した方がよいかも?。40~50年代の映画作品への言及が多いためです。全体的に評判は良いようですが、ミステリー的には弱い(殺人は起こりません)。またテンプル騎士団、異教徒カタリ派などの物語が挿入されますが、その関連性がミステリーファンには読めてしまう?と思いますのでこの評価としました。 |
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| No.1075 | 6点 | 生ける屍の死- 山口雅也 | 2018/03/28 22:32 |
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| (東西ベスト15位)長いっ!(笑)。読まなければならないとずっと頭の中にあった1冊で、やっと手に取りました。ユーモアミステリーでもあり、SFでもあります。死者が蘇るという特殊設定の中での殺人事件。犯人の設定、動機が巧い。 | |||
| No.1074 | 5点 | 十和田・田沢湖殺人ライン- 深谷忠記 | 2018/03/23 22:52 |
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| ラストのどんでん返しは初物で面白かった。しかし、提示された謎のメッセージや探偵役に魅力がなかったのが残念な点です。 | |||
| No.1073 | 5点 | 悪人は三度死ぬ- 大谷羊太郎 | 2018/03/22 13:30 |
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| 4年前、推理作家の浅井はある事件ついて他殺説を唱えた。その犯人として推定した人物・櫛田が今度は殺された。櫛田はホテルの部屋に入ったところを別件で見張っていた刑事に確認されていた。外にも刑事が張り込んでいた。彼の部屋に電話が交換手経由でかかってきた。その電話で話した相手は3人いる。しかし、櫛田はホテルの部屋から消失し、ホテルから遠く離れた場所で死体となって発見された。電話の相手(利害関係はない)は櫛田本人に間違いないと証言した。密室からの人物消失という謎で、前半は引っ張て行くが、密室トリックはあまり感心したものではなかった(苦笑)。その他のトリック自体もそれほどではないが、犯罪構造は面白かった。 | |||
| No.1072 | 7点 | 聖母- 秋吉理香子 | 2018/03/17 22:38 |
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| 「この子を、娘を、守ってみせる」そのためなら何でもする。という母親の言葉。その意味がラストで浮かび上がってくる構成はお見事。○○があるという前提で読んでいたのですが、すっかり騙されました。8点を献上したいのですが、同じ○○テーマの先行作品(2013年)があり7点どまりとしました。 | |||