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HORNETさん
平均点: 6.32点 書評数: 1153件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.673 7点 今だけのあの子- 芦沢央 2020/01/18 14:06
 ダークな印象のある作者だったが、本短編集は押しなべて心温まる結末の作品が揃えられている印象。「~ない~」で統一された各話は、不穏なはじまりや展開が、イイ話に逆転されるという逆どんでん返し(?)的タイプ。

 亡くなった同級生の部屋に居座って、互いに帰ろうとしない男子・女子を描いた「帰らない理由」のラストにはちょっとジンときた。絵画教室に通わせる我が子の作品がママ友の家でなくなった「答えない子ども」のラストも、「よかったねぇ・・・」と言いたくなる。「正しくない言葉」も、ふたを開けて見れば嫁姑のほっこり物語。
 ささいな謎が上手く仕込まれ、適正なサイズで物語にされており、良作な短編集だと思う。

No.672 4点 誰そ彼の殺人- 小松亜由美 2020/01/14 18:52
 国立大学医学部法医学教室の准教授と解剖技官が、死体の解剖から事件の真相に迫るという短編集。
 現在も現役解剖技官である著者が、本格ミステリに傾倒して書き始め、本作が単行本デビュー作とのこと。

 解剖室が舞台となったミステリ作品はこれまでにもいくつも先例があるので、目新しさはない。それよりも、本筋に関係のない解剖過程の描写が非常に多く、それをなくせばもっと短い話になっていると思う。謎の解明に関わる部分ならまだしも、ただ解剖の手順を専門用語を羅列して一から描写しているのは正直煩わしさを感じた。
 開陳される真相もそれほど目を見張るようなものでもなく、共通して登場してくる准教授と女性解剖技官と刑事のキャラクターも何かどっかで見たような感じのもので、私としては特に印象に残る作品ではなかった。

No.671 6点 静かな炎天- 若竹七海 2020/01/14 18:35
 本シリーズは以前長編を読んだのだが、それは登場人物の相関関係が非常にややこしくて読むのが非常に疲れた覚えがあったが、こちらは大変読み易く、作風も長編以上にユーモアたっぷりで気軽に楽しめた。
 今時珍しい「私立探偵」を主人公としている本シリーズだが、葉村晶はインターネット検索を多用していて、特に彼女じゃなくても調べれば誰でも分かるようなことも多い。実際もこんなものなのだろうか。もちろん尾行や周辺への聞き込みなど、探偵ならではの調査もあるが。

 私としては表題作「静かな炎天」と「副島さんは言っている」がよかった。

No.670 8点 或るエジプト十字架の謎- 柄刀一 2020/01/14 18:19
 クイーンの国名シリーズ4編「ローマ帽子」「フランス白粉」「オランダ靴」「エジプト十字架」になぞらえた本格ミステリ短編。
 当然、本家作品という「題材ありき」から作られた各話なのだが、といって取って付けたようなチープな仕組みではなく、短編のサイズで十分本格の味わいが楽しめた。
 「オランダ靴…」は読み手も美希風と同じ推理を辿ってしまうと思う。その推理を逆手に取る、というトリックはちょっと行きすぎな感じもしたが、「フランス白粉」の粉末を撒いた理由、「エジプト十字架」の頸を切断した理由についての論理は非常に面白かった。
 特にクイーンの各作品を読んでいなくても十分楽しめるし、またネタバレもないので安心してよい。

No.669 5点 法月綸太郎の消息- 法月綸太郎 2020/01/05 16:44
 ここまでの方々が書かれているように、1作目「白面のたてがみ」とラストの「カーテンコール」は、海外古典ミステリの分析推理譚となっており、法月綸太郎のオーソドックスな事件簿ではない。「白面の…」はドイルとチェスタトン、「カーテン…」はクリスティの作品を題材としているが、登場する各作品のネタバレが平気でされるので、今後それらを読もうと思っている人は避けた方がいいかもしれない。
 他2編は、警視の父親が持ち込んでくる事件の謎を、自宅で解き明かすいつものパターン。2人の死者の遺書が入れ替わっている、殺人が起こる前に犯人が自首してきた、と「謎」は非常に興味深いものなのだが、結末として明かされる犯人の行動心理は「すとん」と納得するところには至らなかった・・・という印象だった。

No.668 7点 ケイトが恐れるすべて- ピーター・スワンソン 2020/01/04 17:45
 この方の作品は、両方とも本サイトにある「そしてミランダを殺す」と本作品しか読んでいないが、この方がよいのか、訳者が優れているのか、非常に読みやすい。「海外作品はちょっと読みにくい」と感じられている人も、すいすい読めるのではないかと思う。
 大学時代に偏執的な恋人にストーキングされたあげく同じ部屋で銃で自殺され、心に大きな傷とトラウマを抱えたイギリス女性、ケイト・プリディー。ある時、アメリカに住む又従妹のコービン・デルから「6か月間、住居を交換してほしい」との申し出が。心的障害を抱えるケイトだったが、勇気を出してその申し出を受けることに。ところが、コービンの住居に着いてボストンでの生活を始めたその日に、隣人の女性が不審死を遂げる―

 主人公ケイト、コービン、同じアパートメントに住む男と、かわるがわるそれぞれの視点から物語が展開していく。しかし、持って回った複雑な言い回しなどがないので、すっと頭に入っていく。
 本作品は「閉じた狭い空間で繰り広げられる、人に見られたくない人間性」という雰囲気を感じ、個人的にルース・レンデルの作風を彷彿とさせた。主人公ケイトの病的な神経質さも上手く描かれ、映画などで映像化されたらかなり映えるのではないかとも思う。
 今後もこの作家の作品はチェックしたいな、と思える面白さはあった。

No.667 6点 国語教師- ユーディト・W・タシュラー 2020/01/04 17:14
 教育委員会の企画で「作家と生徒の出会い」が企画され、54歳の国語教師・マティルダの学校に、十数年前、突然自分を捨てて行方を消した元恋人である作家・クサヴァーが来ることになる。久しぶりの再会を喜ぶクサヴァーと対照的に、「なぜ私を捨てたのか?」と冷たい態度のマティルダ。しかしメールのやりとりをかわすうちに、マティルダのもとを去ってからのクサヴァーの日々が明らかにされていき…

 クサヴァーがマティルダと別れてから結婚した妻との間に出来た子は、誘拐されたまま行方が分からず未解決のまま。その真相が解き明かされていく点は一応ミステリの体にはなっているものの、大した真相ではない。過去・現在、または物語・現実とくるくる場面が変わる展開も、取り立ててそれが仕掛けになっているわけでもなく、ミステリという側面ではそれほど秀でているとは感じない。
 しかしページを繰る手が止まらず、どんどん読み進めてしまう魅力は確かにある。それは年を経て若く情熱的な頃を回顧するノスタルジーからか、決して良い終わり方はしなかったのに笑って話せるようになった男女への共感からか。いずれにせよ、「ミステリ」としての評価であることを踏まえて何とか抑えめに採点したが、総合的にはとても楽しめた。

No.666 8点 medium 霊媒探偵城塚翡翠- 相沢沙呼 2020/01/02 19:17
 ラスト前までの各章は、確かにそれなりに面白くはあるが「各ランキングで1位を獲るほどか?」と思っていた。が、最終章を読んだら納得。この仕組み方は・・・新鮮だった。
 メインの「連続死体遺棄事件」の真犯人は後半で分かり、「ああ、そういうパターンね・・・」と思っていたが、それを上回る仕掛けに見事にやられた。

 とても楽しめた。

No.665 6点 潮首岬に郭公の鳴く- 平石貴樹 2020/01/02 19:10
 芭蕉の句になぞらえて美女三姉妹が次々殺されていくという、明らかに「獄門島」の本歌取りを意図した作品。
 文章自体は読みやすいのだが、何しろ登場人物(=容疑者)が多くて、いとこやらなんやらの親族関係も複雑で、把握しながら読み進めるのに苦心した。
 要所要所で散りばめられる謎も割と細かくたくさんあり、それらが収束していくラストは素晴らしかったが、そこに行きつくまで事件の背景や構図をたくさん吸収していかなくてはならず、最後はとにかく真相を読んでしまいたい、という気持ちだった。
 純粋な本格ミステリとしては十分に楽しめた。

No.664 7点 イヴリン嬢は七回殺される- スチュアート・タートン 2019/12/28 13:22
 ある時突然、森の中にいる自分。自分が誰なのかもはじめは分からず、何が起こっているのかもわからない。すると怪しい風貌の人物が現れて告げる。「ここで夕刻に起こる殺人事件の真犯人を解明せよ。それができるまで、お前は違う人物に入れ替わって何度も同じ日をループすることになる」―

 主人公がさまざまな人物になり、同じ日を何度も繰り返すうちに少しずつ事件の裏にある過去や人間関係が分かっていくのだが、なにせややこしくて複雑。多くいる登場人物を頭に入れるのにも苦労して、少し前を見返すことを何度も繰り返して読み進めた。
 ようやく物語の設定に慣れてきたころはもう終盤だったが、複雑な構造で仕組まれたストーリーが収束するさまは素晴らしかった。中盤、敵・味方がくるくる入れ替わっていくのだが、最後に用意された結末には驚かされた。

No.663 5点 神さま気どりの客はどこかでそっと死んでください- 夕鷺かのう 2019/12/28 12:00
 「今日は天気がいいので上司を…」の「縁切り神社」が出てくるから、一応シリーズ作品ということなのかな。登場人物は毎回違うけど。
 今回は、いわゆるクレーマー(最近はカスタマーズハラスメントともいうそうな)に対応する客商売の人たちを描いたもの。結婚相談所相談員、クレーマー対応のコールセンター(これはショート短編)、コンビニ店員、の3話。
 非常識な要求をしてくる相手に主人公が内心で毒を吐く、というスタイルは前作同様でそのくだりは面白い。だが、最後「縁切り神社」で結末というのがちょっと単純で、前作の方が工夫があったなぁと思った。
 この小説ほど極端ではなくても、いろんなところでこういう人たちが増えてきた昨今である。残念な世の中だ。

No.662 5点 アリバイ崩し承ります- 大山誠一郎 2019/12/28 11:40
 時計屋の娘が、「アリバイ崩し」も副業(?)として謳い、そこに現職刑事がアリバイがらみの事件を持ち込むという設定の連作。謎解き以外の描写はほとんどなく、ラノベ的な設定ではあるが扱う事件は殺人など本格的で、純粋なパズラーを手軽に楽しめる短編集。
 ただ披露されるトリックは手が込み過ぎていたり、都合のいい偶然が絡んでいたりして、非常に線の細いトリックにあとから物語を付け足していった印象を受けるものが多い。何というか、捜査側の思考経路を犯行側があまりに限定的に想定していて、そしてそのとおりの思考を捜査側が辿って壁にぶつかる、みたいな……「そんなに犯人の思惑通りに捜査側が動く?」と感じてしまう。
 とはいえ、1冊読むのにほとんど時間もかからないので、割り切って読めばそれなりに楽しむことはできた。

No.661 7点 罪の轍- 奥田英朗 2019/12/28 11:05
 終戦から約20年、戦後日本の復興の象徴ともなった前回東京オリンピック直前の時代を舞台に描かれた犯罪小説。
 北海道の礼文島から東京へと逃れてきた空き巣常習犯が、生きていくために、金を得るために、無軌道に次から次へと犯罪に手を染めていく様が描かれている。捜査の手法や技術、社会の様相に時代らしさがよく表れていて面白かった。
 構造としては警察捜査vs容疑者というオーソドックスなもので、ミステリ・謎解きという類の作品ではない。いかにも昭和の時代らしい刑事たちが活劇を繰り広げる様を楽しむ、というのが主体。
 奥田英朗は、コメディタッチから武骨で重厚な作品まで見事に書き分けられるスゴい作家さんだと思った。

No.660 7点 ブラック・スクリーム- ジェフリー・ディーヴァー 2019/12/07 21:51
 ニューヨークの路上で男が拉致されるのを少女が目撃した。やがて被害者の苦痛のうめきをサンプリングした音楽とともに、監禁されて死に瀕している被害者の姿が動画サイトにアップされた。アップロードしたのは「作曲家(コンポーザー)」を自称する人物。捜査を依頼された科学捜査の天才リンカーン・ライムは現場に残された証拠物件から監禁場所を割り出し、被害者を救出したものの―

 猟奇的な犯罪事件が、意外な方向へ。意外性という点では面白いのだが、「イカれた動向でありながら頭脳は優秀な犯罪者VSリンカーン&サックス」というシリーズ定番のパターンではないのはちょっと消化不良感かも。
 どちらかというとスピロ検事の印象の変わりようと、エルコレの恋の行方の結末の方が読んでいて楽しかった。

No.659 7点 キンモクセイ- 今野敏 2019/12/07 21:30
法務省の官僚が殺される事件が起きた。現職官僚の殺人に奮い立つ警察だったが、なぜか警視庁は捜査本部を縮小、公安部も手を引くことに。警察庁警備局の31歳若手キャリア、隼瀬順平は、それを不審に思い深入りしようとする上司・水木を疎ましく思っていたが、いつの間にか同調して独自捜査に身を入れる。極秘で探りを入れるうちに、隼瀬は被害者が“キンモクセイ"という謎の言葉を残していた事実を探り当てる―

小説という虚構の世界なのか、それとも現在の日本のリアルな暗部なのか。昨今の政治情勢や法整備を題材にして、その行く先を憂える内容のようにも思える。オーソドックスな捜査物語ではなく、警察内部の暗黒を描くパターンの作品。佐々木譲の同タイプの作品にも似て、惹き込まれる作品。

No.658 6点 そして誰も死ななかった- 白井智之 2019/12/01 00:05
 亡き父親の遺品にあった試作的ミステリを自分が書いたことにして出版し、一儲けした似非推理作家・大亦牛汁は、現在はデリヘル店の店長。そんな大亦のもとに、覆面作家・天城菖蒲から絶海の孤島への招待場が届いた。大亦の他にも4人の推理作家が招待され、その中には自店のデリヘル嬢・あいりも。招待に応じて島へ赴いた5人だが、館に招待主の姿はなく、食堂には不気味な泥人形が並べられていた。クリスティ「そして誰もいなくなった」まんまの状況の中、「事件」の幕が開く。

 ゲテモノやら汚物やら、氏の作品らしくあいかわらずグロい。設定も「おやすみ人面瘡」のようなフィクション病理の特殊設定だが、推理はロジカルなのが面白い。可能性の一つ一つを細かな手がかりで潰していくさまは本格さながらで、しかもその仕掛けが二重三重になされている点では緻密さを感じる。ただそれでたどり着く真相がちょっとバカミスレベルの仕組みで、およそ現実的ではないので読者の推理は不可能(だと思う)。ある種の呆れを感じさせながら、巧みに仕組まれた筆者の技巧に関心もさせられる、そんな一冊だと思う。

No.657 6点 極上の罠をあなたに- 深木章子 2019/11/30 23:42
 「人には頼みづらいが、自分でやるのはちょっと……そんな問題でお悩みのあなた。便利屋を利用してはいかがですか―」そんな文面で届けられるダイレクトメール。うさん臭さを感じながらも、他に頼めるところもなく、悪事を依頼する依頼者たち。P県・槻津市を舞台に繰り広げられる様々な人間の悪意。裏にはさらに裏があり、互いを欺きあう人間模様が底知れず繰り広げられる―

 邪な思いで、便利屋さえも自身の策略の中で利用しようとする依頼者。しかしさらにその上をいく便利屋。そんなこんなで「最終的に盤を動かしているのは誰なのか」みたいな感じになっていくタイプの連作短編集。都市伝説まがいの話ではあるが、一話ずつにどんでん返し的な仕組みもあって、そのへんはさすが深木氏といったところ。
 でも氏の真骨頂である法廷モノに比べると厚みのなさは否めず、エンタメ的なミステリとしてさっと楽しむ類の作品ではないかと感じた。

No.656 8点 紅蓮館の殺人- 阿津川辰海 2019/11/23 21:23
 高校2年生の田所は、友人の葛城と共に学校の勉強合宿を抜け出して山中に隠棲した憧れの推理作家・財田雄山の屋敷を探しに。しかしその途中で落雷による山火事に遭遇、結果として雄山の館にたどり着いたものの、救助を待つはめに。なんとか館の人たちとも打ち解け、救助が来るまで滞在することになった2人だったが、翌朝、仕掛けのある部屋の吊り天井で雄山の孫・つばさが圧死しているのが発見された。
 これは事故か、殺人か。葛城は真相を推理しようとするが、タイムリミットは35時間。生存と真実、選ぶべきはどっちだ―

 閉ざされた空間に居合わせたのはいずれもいわくつきの人々。典型的な吹雪の山荘モノである。居合わせた内の一人、保険会社調査員・飛鳥井光流の過去も事件に関係してくるなど、偶然が過ぎるとも言えるが物語としては面白い。
 奇妙な仕掛けがしてある館、山火事により迫るタイムリミット、過去の事件の因縁と盛りだくさんだが、それらを上手く絡めて王道ミステリに仕立てられている。

No.655 7点 スウェーデン館の謎- 有栖川有栖 2019/11/23 20:16
 雪に残った足跡からの密室、という古典的な設定ながら、(当然)新味を出していてそれなりに面白かった。
 むしろ「折れた煙突の謎」の種明かしの方が面白かった。てっきり密室の構成に関わっているものと思い、その方向でいろいろ推理していたのだが、そうくるとは。ある意味肩透かしだが、ある意味うまいミスリードだったとも言える。
 本道のフーダニットだが、犯人は冒頭から何となく「そうなるのでは」と思っていた通りだったので意外性はなかった。しかし犯行のからくりと動機が謎として十分に魅力的だったので、謎解きを堪能できた。

No.654 7点 泥濘- 黒川博行 2019/11/17 17:05
 「疫病神シリーズ」というのですか。このシリーズは初めて読んだけど、飽きずに読ませる面白さはさすがで、抵抗感なく堪能した。
 にしても桑原の手の早さは病気だなぁ。こんな四方八方でやりたい放題やる極道、とても生き延びられそうにないけど。桑原と二宮の掛け合いは絶妙で、ハードなバイオレンスを絶妙なコミカルで味付けていると感じる。
 仕組まれている企みがやや複雑で、慣れていないと何度か前のページを繰るハメにはなる(私がそうだった)が、まぁ理解しきれていなくても場面場面の展開で楽しめるとは思う。
 シリーズものということだが、初読でも弊害なく楽しめた。

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ひとこと
好きな作家
有栖川有栖,中山七里,今野敏,エラリイ・クイーン
採点傾向
平均点: 6.32点   採点数: 1153件
採点の多い作家(TOP10)
今野敏(50)
有栖川有栖(45)
中山七里(41)
エラリイ・クイーン(37)
東野圭吾(35)
横溝正史(22)
米澤穂信(21)
アンソロジー(出版社編)(19)
佐々木譲(18)
島田荘司(18)