皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
測量ボ-イさん |
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平均点: 6.26点 | 書評数: 626件 |
No.166 | 5点 | 冷たい密室と博士たち- 森博嗣 | 2009/08/11 15:12 |
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及第点という評価と、いまひとつ何かが足りないという評価
が入り混じって微妙な感じです。 ただ、殺人があっ時間帯の関係者の動きを表にしてもらえれ ば有難いんですけどね(親切にそれをやると、読者に真相を 看破され易いのでわざとやらない?)。 男女1名づつが殺害されますが、他の方も指摘されるように 女性の方を殺してしまう理由はやはり僕も納得いきませんで した。細かな話しですが。 氏の作品をはじめて読みましたが、この作品は評判ではかな りオ-ソドックスな部類とか。もう1~2作読んでから、自 分に合う、合わないを判断しようかと思います。 |
No.165 | 7点 | 隠された帝- 井沢元彦 | 2009/08/09 14:08 |
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書かれている歴史的検証部分は8~9点。でもミステリとし
て評価すれば5~6点。で、中をとって(?)7点です。 僕も天智・天武両帝は兄弟ではないという意見に個人的に は同意ですが、ここでは更に大胆な仮説が展開されていて、 興味深く読めました。 |
No.164 | 6点 | 御手洗潔のダンス- 島田荘司 | 2009/08/09 14:04 |
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久々に再読しました。
「山高帽のイカロス」 う-ん。あまり印象に残らない。 「ある騎士の物語」 この短編集で一番良いと思います。僕好みのトリック。 「舞踏病」 後年よりましですが、御手洗氏の超人ぶりがもう発揮さ れています。というか、御手洗氏が知りえた情報を読者 に公開していない部分があって、これは少しアンフェア ではないですか? |
No.163 | 6点 | 嘘でもいいから殺人事件- 島田荘司 | 2009/08/09 13:59 |
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「漱石と倫敦ミイラ」より更に軽いノリでサクっと読めます。
確かに島田氏らしくない感じはしますけどね。 |
No.162 | 8点 | 失踪当時の服装は- ヒラリー・ウォー | 2009/08/02 17:58 |
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(多少ネタばれ有)
存在と評判はずっと以前から知っていましたが、ようやく本を 入手して読みました。 スト-リ-展開にリアル性があって、なかなか面白かったで す。この小説のモデルとなるような現実の事件がかつてあっ たのかも知れませんね。 不満点といえば、ヘアピンが遺棄されていたところの川に死 体を投棄しても、発見地点へ流れつくことはないという推理 ・検証の過程が図に書いて説明していないので判りにくかっ た事くらいでしょうか? でも捜査をすすめる巡査部長は、さながら鬼貫警部(鮎川氏 の)の米国人版のようだったですね。後年の作家の作品に対 する影響力も大きかったであろうと推測します。 採点7点or8点で悩みますが、翻訳ものにしては読みやすい 文章でしたので8点としました。 |
No.161 | 6点 | 華やかな喪服- 土屋隆夫 | 2009/08/02 17:54 |
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「不安な産声」と同じく、犯罪の過程と動機に焦点をあてた
作品。 でも何だか犯人よりも物語の主人公の女性に同情します。 物悲しい話しです。 |
No.160 | 7点 | モーツァルトの子守歌- 鮎川哲也 | 2009/07/31 19:47 |
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久々に鮎川氏の短編集を読みました。
僕が今まで読んだのは倒叙ものが多かったのですが、これは また趣が違いますね。 でも、バ-「三番館」のバ-テンはなかなか魅力的なキャラ クタ-です。こんな人が身近にいたら、僕も人生相談に乗っ て欲しいです(笑)。 |
No.159 | 6点 | モロッコ水晶の謎- 有栖川有栖 | 2009/07/31 19:43 |
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2~3年前に読んだものを再読しました。
表題作「モロッコ水晶」ですが、この結末、僕はまあ否定的 には見ないですが、賛否は分かれるでしょうね。 「ABCキラ-」は某古典名作の単なる模倣ではなく、それ なりにオリジナリティはありましたが、結末は何だか微妙な 感じでした。 |
No.158 | 7点 | 星降り山荘の殺人- 倉知淳 | 2009/07/25 12:34 |
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(多少ネタばれ有)
雪に閉ざされた山荘ものという設定で読みました。 今さら古臭い、と言われてもこの設定好きなもので(笑)。 さて肝心の中身ですが、この作品は犯人を特定するロジッ クよりも、「あれ(いわゆる○○トリック)」がメインな のですね・・・読了後しばらくして気づきました(いつも ながら、鈍い僕です)。 これは反則スレスレの騙し方なので、一部の方にはアンフ ェアだといわれそうですが、僕にとっては「セ-フ」でし た。 いままで古今東西いろんな作品で鍛えられてきた(?)の でこの犯人に驚きはしませんでしたが、満足いく作品です。 |
No.157 | 5点 | 法隆寺の殺人- 篠田秀幸 | 2009/07/24 19:57 |
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僕の好きな歴史もので飛鳥時代(主に聖徳太子)が題材
になっており、とっつき易く楽しく読めました。 ただ、ミステリとして評価すると微妙・・これは「アン フェアだ」という判定を下す人、少なくないでしょうね。 最後の説明で作者の主張は理解できなくないですが、こ の論理を本格推理小説に無理やり適用するのはちょっと どうかという気がします。 それがなければ7~8点の評価ができるだけに、残念。 |
No.156 | 8点 | ヴィーナスの心臓- 鮎川哲也 | 2009/07/18 15:03 |
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(多少ネタばれ有)
「達也が嗤う」これは完成度の高い短編です。犯人当てもの が好きな方にはお薦めできる一遍。伏線の張り方も見事です。 類似のトリックは〇辻〇人氏の某長編作品にもありますが、 当然こちらの方が古い作品です。海外作品にも前例があるの でしょうか?僕の知る範囲ではありませんが。 他の作品もまずまずのレベルです。 |
No.155 | 5点 | 御手洗潔のメロディ- 島田荘司 | 2009/07/18 14:57 |
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御手洗潔のカリスマ性頼みの短編集といった感じですね。
これは推理小説ではなく、ただの読み物?といった作品 もありましたし。 相変わらずの御手洗の超人ぶりに満足するか、辟易とする かは読み手しだいです。 |
No.154 | 7点 | 企画殺人- 鮎川哲也 | 2009/07/12 12:16 |
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鮎川氏の短編はアリバイ崩しを扱った倒叙物が多く、種々
のトリックを考案されています。 でもギザじゅうさんも指摘されているように、犯行の発覚 が偶然によるものが多く、その点評価がマイナスになって しまうのが止むをえませんね。 この作品では、「てんてこてん」と「蟻」が比較的良かっ たかなと思っています。 前者はありふれた話しの中で最後の皮肉な結末の意外性、 後者は犯行時以外でも犯人と被害者がごく近くにいたのを 利用したアリバイトリックに読み応えありました。 |
No.153 | 6点 | 46番目の密室- 有栖川有栖 | 2009/07/11 09:19 |
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タイトルからみて、何か斬新な密室トリックかと期待した
のでしたが、期待以上のものではなかったです。 出来栄えは水準レベルであり、文句はいえないのですけど ・・・まあ現代において新たな密室トリックで読者を感動 させるのは確かに難しいのですが。 でも今思えばこの作品が火村シリ-ズのデビュ-作だった のですね。 |
No.152 | 6点 | 猫丸先輩の推測- 倉知淳 | 2009/07/04 13:10 |
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短編ものらしくサラッと読める代物。いい意味でも悪い意味
でも後に残らない(笑)。 でも猫丸先輩のキャラクタ-は何か憎めない、いい感じです ね。探偵役のキャラ立ちはなかなかのものだと思います。 余談ですが、作品で「夜届く」はディクスン・カ-の「夜歩 く」、「失踪当時の肉球は」はヒラリ-・ウォ-の「失踪当 時の服装は」をもじっているのでしょうか?(ともに海外の 古典作品) 偶然の一致かも知れませんが、作者に聞いてみたいものです。 |
No.151 | 6点 | 密室ロジック- 氷川透 | 2009/07/03 07:57 |
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題名に魅せられて(?)最近読みました。
僕好みのロジカルな作品ですが、何かもう一つ不完全燃焼 といった感じですかね。 探偵役の謎解きでそのままフェ-ドアウトしてしまう内容 だからでしょうか? 分量的にもノベルス版で180頁足らずで長編としてはやや もの足りない内容(不必要に長いよりはましですが)。こ の1.2~1.3倍くらいの分量で書き込んだ方が良かったか も知れません。 京極夏彦氏なら、同じ話しをこの3~4倍くらいで書くの では(笑) |
No.150 | 8点 | 影なき女- 高木彬光 | 2009/06/26 20:02 |
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rintaroさんと同感です。「刺青・・」や「人形・・」ほど
知られていませんが、氏の隠れた名作短編集だと思います。 15年くらい前、偶然古本屋で見つけました。 |
No.149 | 6点 | 準急ながら- 鮎川哲也 | 2009/06/26 19:59 |
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鮎川氏お得意のアリバイ破りもので、写真トリックが登場
します。でもこのオチは微妙・・、何だか西村京太郎氏が 使いそうなトリックですね(おっとネタばれか?) 謎の解明に関係ないですが、事件の関係者であった医者が、 父親が殺人者の汚名をきせられていたので自身が慕う女性 と結ばれない関係であったのが、その疑惑が晴れて二人は めでたく結ばれる・・・というシ-ンが妙に印象に残りま した。 |
No.148 | 7点 | ロシア紅茶の謎- 有栖川有栖 | 2009/06/21 17:35 |
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これも随分前の作品になりましたね。氏の初短編集でしょう
か?でもそれらの中では「スイス時計」に次ぐ高評価できる のではと思っています。 表題作の「ロシア紅茶」ですが、大胆なトリックですね。小 心者の僕にはとても真似できません(笑)。 心理的に実行は無理・・と否定的な声も聞きますが、作中の リアリティがあれば良しとするのが僕の立場ですので、これ はこれで全然アリだと思います。 |
No.147 | 6点 | 雲をつかむ死- アガサ・クリスティー | 2009/06/19 21:14 |
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発表当時はまだ珍しい乗り物だったでしょう飛行機の中で
起こる殺人事件を取り扱っています。これも一種の密室殺 人、というかクロ-ズド・サ-クルものですね。 内容的にはまあ水準レベルですが、こういうのをいち早く 取り入れるあたりがクリスティ氏の先見の明といったとこ ろなのでしょう。 |