皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
測量ボ-イさん |
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平均点: 6.26点 | 書評数: 626件 |
No.286 | 6点 | シクラメンと、見えない密室- 柄刀一 | 2011/06/04 07:23 |
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氏の作品をはじめて読みましたが、評価はまずまずです。
特筆すべき作品は、解説の方も言っておられるように「遠隔 殺人とハシバミの葉」のメイントリックがなかなか斬新でし た。 あと「シクラメンと見えない密室」の密室のカラクリもなる ほどと思いました。 植物絡みの話しが多く、そちらに疎い僕には勉強になったか な? |
No.285 | 6点 | 最後から二番めの真実- 氷川透 | 2011/05/20 23:38 |
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氏の作品らしいロジカルな作品、なかなか良かったですよ。
不満点は関係者のアリバイ等が大事な作品なのに、証言の 一覧表やタイムテ-ブルがなく構成が不親切なのと、途中 展開がやや中だるみだった点です。 採点7点といいたいところですが、その分マイナス1点。 でもこのサイトでの評価は思いのほか辛いですね。 |
No.284 | 4点 | KAGEROU- 斎藤智裕 | 2011/05/10 23:13 |
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妻が図書館で借りてきた本のまわし読みです(笑)
サクっと読めるのが良いところでもあり、何か物足りない ところでもあります。 採点は5点レベルかなと思いますが、やはりミステリとは 思えないのでマイナス1点。 |
No.283 | 6点 | 少女Aの殺人- 今邑彩 | 2011/04/29 20:11 |
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まずまずの作品。
水準の評価はできるも、「水準以上」の評価には少し たりない、そんな印象です。 本格色もそこそこあり、サスペンス性もあるので一応 満足はしています。 |
No.282 | 3点 | リアル鬼ごっこ- 山田悠介 | 2011/04/15 23:17 |
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このサイトでのあまりの評判の悪さにこわいもの見たさ(?)
で読んでみました。 感想は、まあこれはミステリではないです。 それを抜きにしても、特に見るべきところもない・・ 従いこの点数ですが、これでも平均点を上げてしまっている のですね(笑) |
No.281 | 5点 | 『瑠璃城』殺人事件- 北山猛邦 | 2011/04/12 23:13 |
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ちょっとこの世界観にはついていけなかった・・
密室トリックは結構面白かっただけに少し残念。 私見ですが、「クロック城」の方が良かったです。 |
No.280 | 4点 | 人形館の殺人- 綾辻行人 | 2011/03/31 10:45 |
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世間の評判が芳しくないこともあり、氏の館シリ-ズで
未読だった作品。 感想は、やはりこのオチは微妙・・・謎の殆どを、○○で 片付けられるのも如何なものかと。 ミステリ慣れした人なら、犯人も判りやすいでしょうし。 他の館シリ-ズと同様、話しの雰囲気とスト-リ-展開 は好みの範疇なので、そこが救いです。 |
No.279 | 5点 | 赤い月、廃駅の上に- 有栖川有栖 | 2011/03/27 12:31 |
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基本的に鉄道ネタ好きなだけに楽しくは読めました。
しかしこれは本格ミステリとはいえない内容。 従い、採点は辛めで。 |
No.278 | 4点 | 風刃迷宮- 竹本健治 | 2011/03/19 08:19 |
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本格色が薄く、やや不満の残る作品。
話しが終わっても結局何がどういうことなのか説明できて いない部分も多いですしね。 やや凝った構成もあまり成功しているとは言えない感じで す。 これなら以前に読んだ「妖霧の舌」の方が良かったです。 伝説の名作「箱の中の失楽」は別格ですが。 |
No.277 | 7点 | 『クロック城』殺人事件- 北山猛邦 | 2011/03/06 14:54 |
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これは良かったです。おおいに楽しめました。
こういうトリックが嫌いでないもので(笑)。 「世界の終わり」に対する説明がない等の不満点が なければ8~9点の評価はできたと思います。 |
No.276 | 6点 | インシテミル- 米澤穂信 | 2011/02/25 20:57 |
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SFやライトノベルっぽいイメ-ジがあっていままで手を出し
ていなかった氏の作品をはじめて読みました。 この作品に関しては想像より本格色が強く、満足いく作品です。 惜しむらくは他の方も指摘されているように解決編にやや物 足りなさが感じられるところかと思いました。 (余談) 最初に監獄に閉じ込められた人物(名前失念)のミステリ知 識はすごいですね。ヴァン・ダインの12作をコンプリ-ト( 完全読破)しているとは。 ちなみに僕は4作しか読んでいません(苦笑)。 |
No.275 | 7点 | 毒入りチョコレート事件- アントニイ・バークリー | 2011/02/20 14:50 |
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チョコレートに仕組まれた毒殺事件を「犯罪研究会」なる
6人のグル-プがお互いにその推理を披露しあい、一見そ のどれもが解釈として成り立ちそうに見えます。 ところが大部分の人の推理は別のデ-タによって否定され、 その中の一つだけが残る・・「探偵小説」による名探偵の 推理も作者の匙加減一つでどうにでもなる、後日「アンチ ミステリ」と称される先駆的作品です。 僕自身もどの推理に魅力を感じるかと聞かれたら、4番目 (人名は敢えて書かず)と答えるでしょうね・・それが否 定されるのですから、まさしくアンチ・ミステリ、後のこ の手の作品に大きな影響を与えたと同時に、このまさに黄 金時代の初期にこの性格の作品が書かれていたことに驚嘆 しました。 採点は正直6点クラスに感じますが、歴史的意義を勘案し てプラス1点。 |
No.274 | 5点 | 家守- 歌野晶午 | 2011/02/06 17:02 |
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代表して、表題作「家守」を書評します。
結構斬新な密室トリックでした。やや無理っぽいところが 密室の巨匠ディクスン・カ-を彷彿とさせます。 殺された奥さんが家を立ち退かない理由には成程と思わせ ました。 他の作品も、可もなく不可もなしで。 採点は5点or6点で悩みますが、後者だと他の皆さんと 同じになってしますので、天邪鬼の僕は前者でいきます。 (笑) |
No.273 | 5点 | 妻に捧げる犯罪- 土屋隆夫 | 2011/01/30 16:38 |
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これも20年以上前に読んだ作品の再読。
内容は悪くはないですが、やや本格色が薄くサスペンス 小説っぽいです。 あと主人公の大学講師の心境にもちょっと同調しかねる ところがありました。 |
No.272 | 8点 | 死の接吻- アイラ・レヴィン | 2011/01/28 19:45 |
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海外古典作品で固定的評価を受けている作品。
ただ古典といっても、戦後の作品だけに古典といえるか どうか微妙ですが・・・ でも内容は期待以上の内容で良かったです。何より文章が 読み易い! 構成も最近出版されたものならありきたりかも知れません が、当時としては斬新なものだったでしょう。 最後の第三部でもうひとひねり(というか、どんでん返し ?)を期待したのにという意見が多いようですが、僕は 特に気になりませんでした。 |
No.271 | 7点 | 天国は遠すぎる- 土屋隆夫 | 2011/01/19 21:34 |
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20年以上前に読んだ作品の再読。内容はすっかり忘れて
いました(苦笑)。 書評の方は、どちらかというとアリバイ破りが主眼の作 品ですが、当初ぼんやりした事件の真相が捜査の過程で だんだん見えてくる構成が良かったです。崇拝する鮎哲 (鮎川哲也氏)の作風に近いですね。 メインのアリバイ・トリックも何だか鮎哲氏が使いそう、 無駄に長すぎず、丹念な作品作りには好感が持てます。 |
No.270 | 6点 | 鴉- 麻耶雄嵩 | 2011/01/13 19:51 |
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俗世間と隔離された閉鎖的村内で起こる連続殺人・・・
まあ一種のクロ-ズド・サ-クルものです。 ちょっと横溝っぽい雰囲気もあり、そういう意味では楽 しめます。 不満点はメイントリックを看破されない為に状況(とい うか、事実? ネタばれせずに言うのが難しい!)の記 述がわかりにくかったです。 楽しめましたが、一長一短ある作品。 |
No.269 | 7点 | 贈る物語 Mystery- アンソロジー(国内編集者) | 2011/01/04 12:56 |
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新年おめでとうございます、本年もどうぞ宜しくお願い
致します。早速ながら、今年最初の書評です。 綾辻氏が国内外の短編をアンソロジ-した一編。氏自身 が一読者として読んで面白かったものを選りすぐってい るだけに、どれも水準以上の作品です。 僕自身、9編中6編が未読でしたが、その中では「過去 からの声(連城三紀彦)」が良かったです。ありきたり の誘拐ものに非ず、新味のあるトリックです。 以下の3編は既読です。 「密室の行者」(ノックス) 「妖魔の棲む森」(カ-) 「達也が嗤う」(鮎川) これはどれも名作揃いで、再読でも楽しめます。 |
No.268 | 7点 | 金雀枝荘の殺人- 今邑彩 | 2010/12/25 23:07 |
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綾辻氏の館シリ-ズに出てきそうな話ですよね、
でも楽しめました。 本格色が強く、満足のいく一冊です。 |
No.267 | 5点 | 頼子のために- 法月綸太郎 | 2010/12/18 19:01 |
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ん-、これは読後の後味が悪いですね。
犯人の心情も理解できなければ、(探偵役)法月綸太郎氏の 最後の行動も理解できない(お医者さん怒るの当たり前だ)。 内容自体は水準レベルであるので、採点5点or6点で悩み ますが、本格色がさほど高くなく、後味の悪さで前者に。 |