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測量ボ-イさん
平均点: 6.25点 書評数: 631件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.451 4点 消える上海レディ- 島田荘司 2016/02/20 18:19
作者の初期作品の一つですが、残念ながらあまり良い出来ではありません。
トリックはありきたりですし、他に見るべきところも少ない。
シリ-ズ前作品「消える水晶特急」より劣る印象。

No.450 6点 リバース- 湊かなえ 2016/02/11 11:19
まずは読みやすい作品ですね。学校内で起こる事件ではありませんでしたが、
関係者の学生時代に遡るところは氏の作品らしいところ。
この作品の謎は以下の2点です。
 ①告発文を送ったのは誰なのか?
 ②広沢君事故死の真相は?

①に関してはこのサイトの読者の方は殆ど想像できるでしょう。
②に関しては、物語の最後で種明かしされますが、長編を支えるのはちょっと
微妙か?物足りなさはありますが、総合的には満足。

No.449 6点 御手洗潔の挨拶- 島田荘司 2016/02/11 11:12
この作品の書評が抜けていました。
島田氏初期の短編集だけに、どれも粒よりで満足度はそれなり。
暫定6点とし、いつか再読して7点に引き上げるかどうかを検討します。

No.448 5点 大阪経由17時10分の死者- 津村秀介 2016/02/06 18:11
氏の作品の中ではあまり良い出来ではないか?
評価がもう一つだと、先の方の指摘にあるように文庫本の慰留指紋や、
駅前食堂での長時間滞留といった不自然な犯人の行動(アラ探し?)
が目だってしまいますね。

No.447 7点 十和田・田沢湖殺人ライン- 深谷忠記 2016/01/30 17:33
これは上々。うまいどんでん返しがあります。
十和田湖や田沢湖、長年行っていません。また行きたいなあ。

No.446 5点 千曲川殺人悲歌- 深谷忠記 2016/01/15 19:22
(ネタばれ気味)

内容はまずまず。アリバイ破りの妙を楽しめます。
ただ○○氏が○○氏を殺そうとしていた真相は個人的なやや納得がいかず。
僕がこの作品の作者なら、きっと違う結末にしたかも。

No.445 6点 スタイルズ荘の怪事件- アガサ・クリスティー 2016/01/09 14:29
クリスティ、そしてポアロのデビュ-作。
あの「灰色の脳細胞」はこのとき既に全開なのですね。
内容的にまあまあ。

(ややネタばれ)
真犯人は、一見意外でなさそうで、実は意外?と言った
ところを狙ったのでしょうか?
後年の同じ手口を使ったトリックは、おそらくこの作品
の影響を受けているのでしょうね。

No.444 7点 神様ゲーム- 麻耶雄嵩 2015/12/26 20:12
元々子供向けに書かれている作品だけに、直ぐ読めました。
意外性は相応のものがあり、楽しめたのは事実。
ネタばれになるのでこれ以上言えませんが、この結末を子供が直ぐ
理解できるのかな?
子供向けにこの結末は確かに賛否両論あるかと思いますが、そこは
採点には敢えて考慮しませんでした。

No.443 4点 今出川ルヴォワール- 円居挽 2015/12/19 13:27
本格度が低く、正直期待はずれ。
登場人物表に載っていない人間が多く、人間関係の把握が難しかった
です(こういうの苦手だ・・・)
シリ-ズの他の作品の方が評判良さそうなので、いずれそちらに手を
出してみます。

No.442 7点 江神二郎の洞察- 有栖川有栖 2015/11/22 10:22
江神シリ-ズは短編でもいいですね。各作品の短評を以下に。

<瑠璃荘事件>
江神とアリスの出会いのきっかけは、名作「虚無への供物」
だったんですね。いやはや、それはまた。
<ハ-ドロック>
日常の謎を扱う作品。オチは確かに北村薫氏っぽい。
<やけた線路の上の死体>
これだけは既読作品。鮎川氏のアンソロジ-に収録され、何度
も読みました。今回加筆訂正したとの事ですが、読んでいて
違和感感じた箇所がそうなのでしょう。
<桜川のオフィ-リア>
これはあまり印象に残らなかったです。
<四分間では短すぎる>
なるほど。でも謎の一部は未解決なのは敢えてそうしたのかな?
<開かずの間の怪>
バカバカしいオチだけど、こういうの嫌いじゃないです。
<二十世紀的誘拐>
これもあまり印象に残らなかったです。
<除夜を歩く>
モチさんの作品、作中ではしょぼいトリックと言いながら、なか
なかいいじゃないですか?
<蕩尽に関する一考察>
ほ-、この事件がマリアが推理研に入部するきっかけだったんで
すね。

凡作もありますが、総合的には好印象です。

No.441 6点 若狭小浜殺人紀行- 石川真介 2015/11/12 21:12
鮎川賞受賞作品という触れ込み(?)で知らない作者のものを
読みました。
評価としてはよく言えば無難、悪く言えばありきたりでしょうか。
でもトラベルミステリ好きなので、これでも全然不満はないです。

No.440 6点 呼びとめる女- 鮎川哲也 2015/10/24 10:23
未読の短編集を読みました。以下各々の短評。

<下着泥棒>
まあまあ
<夜の訪問者>
かなり細かいところが伏線になっています
<霧の夜>
有名作品の長編化前の姿。何だかんだで、この作品がベストか?
<或る誤算>
お得意の倒叙もの。ひょんなことから犯行が発覚。
<偽りの過去>
犯罪者が、別の犯罪者の証拠隠しに利用され、犯行が発覚する
皮肉な内容
<牝の罠>
分量のわりに、内容はもう一つか?
<呼び止める女>
アリバイを更に補強しようと、その場の機転でやったことが、
皮肉にも発覚のきっかけとなる、鮎川氏の短編で他にもあった
パタ-ン

全体的に、可もなく不可もない出来でしょうか。

No.439 7点 白昼の悪魔- 鮎川哲也 2015/10/09 21:53
短編集の復刻版より。「五つの時計」以外は未読です。
以下各作品の書評を簡単に。

①白昼の悪魔
犯人があるツ-ルをアリバイ作りに利用。使い方が巧みです。
②誰の死体か
本文中のちょっとしたところが伏線になっています。
③五つの時計
他のところで書評済なので割愛
④愛に朽ちなん
いやあ、このネタは(僕も含めて)僕より同年代以下の方には
判らないでしょう
⑤古銭
これは比較的わかりやすいトリックか?
⑥金貨の首飾りをした女
内容はまずまずですが、タイトルがもう一つかな
⑦首
氏の短編で、これと似たネタの作品があります。
ロ-カル色豊か?

評点は基礎点6点に、名作「五つの時計」があるのでプラス1点。

No.438 6点 「ナイルの甲虫」殺人事件- 吉村達也 2015/09/26 10:32
ワンナイトミステリ-と銘打った、文庫でも200頁
足らずの作品。
近頃多い、無駄に長い作品に辟易している方には
お奨めでしょうか。
ボリュ-ムは短めですが、伏線張りにもぬかりなく、
くどくない程度のどんでん返しも楽しめます。
ただ動機が後付けっぽい(推理不可能)なのでそ
の分減点。

No.437 7点 消えたエ-ス- 西村京太郎 2015/09/25 20:07
氏の作品がトラベルミステリ中心となる前の作品。この頃の作品
には「消えた○○」というタイトルが多いです。
さてこの作品、野球界を扱ったものですが、サスペンス性はなか
なか楽しめます。
作品で扱われる京神ハンタ-ス、どこの球団がモデルか、野球に
そう詳しくない方でも判りますよね?
採点は6点クラスかなと思いますが、僕も関西人なので思い入れ
も入れてプラス1点。

(余談)
作品に出てくる選手名、いやはや懐かしい。
変名とはいえ僕の同年代の○○ファンなら江島投手以外でも殆ど
どの選手がモデルか判るのでは?
投手・・・大林、山元、久藤、福井、小町
野手・・・真岡、掛井、平井、若井

No.436 4点 探偵の探偵- 松岡圭祐 2015/09/20 18:36
まさに「ザ・ハ-ドボイルド」ですね。
こういう趣向の作品が好きな人ならまた感想も異なるのでしょうが、
主人公にあまり感情移入しにくいタイプだけに評価は微妙。
このサイトではこの点数になってしまいますかね。

No.435 5点 首挽村の殺人- 大村友貴美 2015/09/12 15:24
過疎の村で起こる連続殺人。確かに雰囲気は横溝の亜流ですね。
本編の中で、過疎の村ならではの問題点も浮き彫りにされ、そう
いうところは社会派っぽいところもあります。
惜しむらくは文章が読みにくく、テンポがあまりよくない。国内
作品に割に、読破に時間を要しました。

No.434 5点 夜行列車の女- 西村京太郎 2015/08/11 13:20
話し出だしはミステリアスでいいんですけど、結末は平凡というか、
印象に残りにくい感じです。
何ケ月かたつと、内容を忘れてしまいそう(苦笑)。
まあ量産作家の作品は、どうしてもそういう傾向にあります。

No.433 5点 迷宮遡行- 貫井徳郎 2015/08/01 15:26
「失踪症候群」よりやや落ちとみてこの点数。
ネタばれ気味になりますが、結末はやや微妙ですね。
少なくとも、ハッピ-エンドを好む人には歓迎でき
ないでしょう。

No.432 6点 失踪症候群- 貫井徳郎 2015/07/22 19:41
全体的にはまあまあ。
採点6点or7点レベルですが、残念ながら本格色がやや薄い
ので、前者で。

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ひとこと
このサイトを知ってから2年くらい経ちますが、
ようやく自分で書評を書いてみようという気になりました。どうぞ宜しくお願いいたします。
好きな作家
島田荘司(初期作品は殆ど読んだ)、鮎川哲也(氏の長編22作はコンプリ-ト)、有栖川...
採点傾向
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